新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
imageRUNNER ADVANCE DX 4925Fは、日常的な社内文書をモノクロで出力しながら、A3コピー、カラースキャン、FAXまで1台にまとめたいオフィスに適した複合機です。
A4の連続複写速度は毎分25枚で、上位モデルほどの速度を必要としない中小規模の部署や事業所で検討しやすい構成です。
標準価格は1,460,000円(税別)ですが、実際の導入費は給紙・仕上げオプション、搬入条件、保守契約によって変わります。
ここでは4925F固有の両面反転ADFを上位機の両面同時読み取りADFと混同せず、確認済みの仕様を基に選定ポイントを整理します。
imageRUNNER ADVANCE DX 4925Fの特徴
imageRUNNER ADVANCE DX 4925Fは、コピー、プリント、スキャン、FAX、ボックス、アドバンスドボックスを備えたA3モノクロ複合機です。
A4の連続複写速度は毎分25枚、A3は毎分15枚で、契約書、請求書、社内帳票、会議資料など、文字主体の文書を扱う日常業務に合わせやすい性能です。
出力はモノクロですが、スキャナーはカラーに対応します。
そのため、カラー原稿をPDFなどに電子化しつつ、紙への出力はモノクロに限定して機種を選びたい会社にも向いています。
FAXも標準装備されており、コピー機能だけを中心にした構成ではありません。
4925F固有の両面反転ADFに注意
シリーズ表では、4945Fと4935Fが両面同時読み取りADF、4925Fが両面反転読み取りADFです。
4925Fの原稿収容枚数は100枚で、A4ヨコ・300dpi時の読み取り速度は片面がカラー/モノクロとも毎分70ページ、両面反転読み取りが毎分35ページです。
両面原稿を読み取れないわけではありませんが、表裏を同時に読む上位機とは処理方式と速度が異なります。
大量の両面原稿を毎日電子化する場合は、印刷速度だけでなくADFの差も判断材料にしてください。
使いやすさと原稿品質への配慮
操作部には10.1インチのフルフラットなタッチパネルが採用され、基本操作はソフトキーへのタッチで進めます。
従来型の物理テンキーが必要な場合はオプションで追加できます。
原稿読み取り部には、糊や修正液などが付着しにくい防汚コートガラスと、ゴミに起因するスジを検知・補正する仕組みが用意されています。
ただし、補正機能があっても清掃が不要になるわけではありません。
細いスジが続くときは原稿台や細長い読取ガラスの点検が必要です。
主要仕様と処理能力
仕様を確認するときは、4900シリーズ共通値と機種別の列を分けて読む必要があります。
特にファーストコピータイム、速度、消費効率、寸法、質量、ADFはモデル別です。
4925Fの列と脚注を照合した主要値は次のとおりです。
| 項目 | imageRUNNER ADVANCE DX 4925F |
|---|---|
| 形式・出力色 | デスクトップ型・モノクロ |
| 最大原稿サイズ | A3 |
| 連続複写速度 | A4・B5:25枚/分、A3・B4:15枚/分 |
| ファーストコピー | 6.1秒(室温20~30度) |
| 標準メモリー | RAM 3.5GB、SSD 256GB(使用領域240GB) |
| 本体寸法 | 幅565mm×奥行719mm×高さ891mm(ADFを含む) |
| 質量 | 約69kg(ADFを含む) |
| 機械占有寸法 | 幅894mm×奥行719mm(ADFを含む) |
対応用紙と給紙構成
定形用紙はA3、A4、B4、B5、A5などに対応し、手差しでは320×450mmのSRA3、はがき、封筒、ユーザー設定サイズも扱えます。
ただし、305×457mmやA3、A4Rなどは第1カセットに入らず、SRA3やフリーサイズは手差し限定など、給紙位置に条件があります。
対応坪量はカセットが52~256g/㎡、手差しが52~300g/㎡です。
標準の給紙部は640枚カセット2段と120枚の手差しです。
カタログにある4段分や大容量の数値はオプション装着時の構成であり、標準状態の容量ではありません。
複数の帳票を常時セットする場合は、必要な用紙サイズと使用頻度を先に洗い出して給紙オプションを決めると、導入後の差し替え作業を抑えられます。
起動、電源、設置条件
主電源立ち上げ時は、高速起動が有効なら10秒以下、無効なら30秒以下とされていますが、使用環境や設定で変動します。
電源はAC100V・10A、最大消費電力は1.5kWです。
4925Fのエネルギー消費効率は41kWh/年ですが、これは規定の測定方法による比較用の値で、実際の電気料金を直接示すものではありません。
設置時は本体寸法だけでなく、カセットやADFを開く空間、手差しトレイ、排紙物を取る動線、保守作業の空間まで確保してください。
操作性とスキャン・モバイル連携
4925Fは紙を出力するだけでなく、紙文書を共有しやすいデータへ変換する用途にも使えます。
プッシュスキャンでは、本体からFTP、SMB、WebDAVへファイルを送信でき、メール送信にはSMTPを利用します。
出力形式はTIFF、JPEG、PDF、XPS、OOXMLに対応しているため、保管用PDFの作成や、対応条件下でPowerPoint・Word形式への変換を業務に組み込めます。
スキャン業務は原稿量と解像度で設計する
4925FのADFはA4ヨコ・300dpiの片面読み取りで毎分70ページです。
600dpiでは毎分51ページとなり、両面反転読み取りは300dpiで毎分35ページ、600dpiで毎分25.5ページです。
カタログ上の毎分135ページや両面毎分270ページは、4945F/4935Fの両面同時読み取りADFに関する値なので、4925Fへ流用できません。
日常的な請求書や申込書を片面でスキャンする用途なら扱いやすい一方、両面の契約書を大量に連続電子化する現場では待ち時間を確認したいところです。
導入前の実機確認では、普段使う原稿の紙質、片面・両面の比率、必要な解像度、保存先まで含む一連の操作を試すと判断しやすくなります。
有線LANが標準、無線LANはオプション
ネットワーク接続は1000Base-T/100Base-TX/10Base-Tに標準対応し、無線LANはオプションです。
無線利用を前提に本体だけを発注すると、必要な構成が不足する可能性があります。
OS標準のプリント機能としてAirPrint、Mopria Print、IPP Everywhereにも対応しますが、端末側のOS、機器設定、ネットワーク分離の状態を確認してください。
モバイル連携ではCanon PRINTを利用した出力やスキャンデータの取り込みが案内されています。
ダイレクト接続にはオプションが必要です。
来客用Wi-Fiやゲストネットワークから社内複合機へ到達できない設計もあるため、便利さだけでなく接続範囲と情報管理の方針を決めてから設定します。
セキュリティとFAX運用
ネットワーク複合機は、印刷物、スキャン先、FAX宛先、アドレス帳を扱う情報端末です。
4925Fには、利用環境を選択して関連項目をまとめて設定する「おすすめセキュリティ設定」が用意されています。
ただし、一括設定だけで社内規程への適合が保証されるわけではありません。
管理者パスワード、不要なプロトコル、時刻、証明書、ログ、ファームウエア更新の運用を個別に確認する必要があります。
認証と留め置き印刷の考え方
シンプルログインや強制留め置き印刷を利用すると、利用者が本体で操作するまでジョブを出力しない運用を構成できます。
人通りの多い場所で、給与資料や顧客情報が排紙トレイに放置されるリスクを下げるのに有効です。
ICカード認証には、対応するICカードリーダーライターとMEAPアプリケーションが必要です。
本体標準価格だけで認証環境まで完成するとは限りません。
導入時は、個人認証にするか部門ID管理にするか、共有アカウントを認めるか、留め置いたジョブをいつ削除するかを決めます。
退職者や異動者の登録削除も運用に含めてください。
廃棄・返却時には、SSD内の保存文書、宛先表、履歴、認証情報の消去方法と証明書発行の可否を保守会社へ確認すると安心です。
標準FAXを紙の削減につなげる
スーパーG3 FAXは標準装備で、通信速度はSuper G3が33.6kbps、G3が14.4kbpsです。
送信済みFAXを画像化し、送信日時や送信元情報とともに本体SSDまたは外部サーバーへ自動保存する機能も案内されています。
通信管理レポートは印刷だけでなくCSV化できるため、履歴確認を紙だけに依存しない運用を検討できます。
FAX回線をIP電話で利用する場合は、メーカーも正常に通信できない場合があると注意しています。
既存回線の種類、代表番号との共用、受信転送、誤送信対策、保存先へのアクセス権を設置前に確認してください。
FAXデータの保存期間や閲覧権限も、紙の保管規程と合わせて決めることが重要です。
適する用途と向かない使い方
4925Fが適するのは、カラー印刷をほとんど使わず、A3文書、スキャン、FAXを1台に集約したい事業所です。
毎分25枚という速度は、少量から中程度のジョブを複数の社員が日常的に出す環境で検討しやすい水準です。
ただし、メーカーが月間推奨枚数を示したものではないため、速度だけで負荷への適合を断定せず、実際の月間枚数と繁忙時間帯を販売店へ伝えて選定します。
相性のよい業務例
- 総務・経理:請求書、注文書、社内申請書をモノクロ出力し、受領書類をPDF化する業務
- 建設・不動産:A3の図面や契約関係書類を確認用としてコピーし、FAXも併用する業務
- 医療・福祉・士業:文字主体の帳票を扱い、留め置き印刷や認証の必要性が高い環境
- 支店・営業所:本社ほど出力量は多くないものの、A3、FAX、ネットワークスキャンが必要な拠点
いずれも、カラー原稿の電子化はできます。
印刷物自体をカラーにする必要がないこと、A4毎分25枚でピーク時の待ち時間を許容できることが前提です。
現在のカウンター枚数だけでなく、時間帯別の連続ジョブ、両面スキャン枚数、FAX受信量を確認すると、用途との相性を具体的に判断できます。
別の機種を検討したいケース
提案書、写真、店頭掲示などをカラー出力する会社には、モノクロ専用の4925Fは合いません。
また、数百ページの両面原稿を短時間で電子化する業務では、両面反転ADFがボトルネックになり得ます。
大量のA4文書を集中出力する部署でも、毎分35枚や45枚の上位機を含めた待ち時間の比較が必要です。
逆に、A4しか使わずFAXも不要で、出力枚数が非常に少ない場合は、A3複合機の設置面積や保守条件が過剰になることがあります。
「利用できる機能が多いか」ではなく、A3、FAX、スキャン送信、認証、仕上げのうち何を実際に使うかで構成を絞り込むのが合理的です。
同シリーズ・候補機との比較
4900シリーズの3機種は、コピー、プリント、スキャン、FAXを備えていますが、出力速度とADFが異なります。
シリーズ表の機種列を照合すると、4925Fだけが両面反転読み取りで、上位2機種は両面同時読み取りです。
| 機種 | A4モノクロ速度 | ADF | 本体標準価格(税別) |
|---|---|---|---|
| 4925F | 25枚/分 | 両面反転読み取り | 1,460,000円 |
| imageRUNNER ADVANCE DX 4935F | 35枚/分 | 両面同時読み取り | 1,850,000円 |
| imageRUNNER ADVANCE DX 4945F | 45枚/分 | 両面同時読み取り | 2,080,000円 |
上位機へ変更する判断基準
4935Fや4945Fを選ぶ意味は、単純に1分当たりの枚数が増えることだけではありません。
両面を同時に読み取るADFを標準搭載するため、電子化業務が多い部署では入力側の待ち時間にも差が出ます。
一方、片面原稿が中心で、印刷ジョブも短い会社では、4925Fで十分な可能性があります。
比較するときは、平均月間枚数だけでなく、午前中に印刷が集中するか、会議前に何部を連続出力するか、1回のスキャンが何ページかを記録してください。
高い速度が必要な時間が短いなら運用変更で対応できる場合もあります。
常に待ち行列が発生しているなら、上位機への差額と社員の待ち時間を同じ見積書上で比較する方が実態に合います。
世代やカラー要件も分けて比較する
新しい世代を含めて検討する場合は、同じ25枚クラスの候補としてimageFORCE 4125Fのページを確認し、標準機能、必要オプション、保守条件、納期を同じ条件で見積もります。
処理速度を上げたいときは、imageFORCE 4135Fも比較候補になります。
機能構成の異なる候補を確認したい場合は、imageFORCE 4125FQについても、型番末尾を省略せず見積内容を照合してください。
カラー出力が必要なら、モノクロ機の速度比較から切り離し、カラー機の候補であるimageRUNNER ADVANCE DX C3926Fのような機種と、カラー単価や必要な画質を含めて比較します。
構成・オプションと価格
imageRUNNER ADVANCE DX 4925Fのメーカー本体標準価格は1,460,000円(税別)です。
これは本体だけを基準にした価格で、利用場所に適した完成構成の総額ではありません。
オプション、搬入・設置、ネットワーク設定、既存機撤去、保守、リース条件を分けて見積もる必要があります。
業務に合わせて選ぶ主なオプション
- 2段カセットペディスタル・AW1:640枚のカセットを2段追加し、用紙種類を分けて常設したい場合に使います。
- 大容量カセットペディスタル・E1:A4を2,850枚収容でき、大量のA4出力で補給回数を減らしたい場合の候補です。
- インナーフィニッシャー・L1:排紙の仕分けやステイプルを本体周辺の比較的コンパクトな構成で行いたい場合に検討します。
- 中綴じフィニッシャー・AE1:中綴じ、コーナー/2か所綴じ、針なしとじなどが必要な場合の外付け構成です。
- 無線LAN:標準ではないため、Wi-Fiやモバイル端末とのダイレクト接続が必要なら見積時に指定します。
オプションを付けると本体の占有幅や高さ、質量が変わります。
中綴じ機能を年に数回しか使わないなら外注との比較も必要です。
頻繁に手作業で綴じているなら、作業時間と仕上がりの統一を含めて導入効果を検討できます。
リース料と保守費は条件をそろえて比較
月額リース料は、本体価格を契約月数で単純に割った金額ではありません。
機器構成、契約期間、料率、搬入費を含めるか、与信条件などで変わるため、根拠のない定額を当てはめることはできません。
見積書では、機器代、オプション代、初期作業費、月額リース料を分けて確認してください。
保守についても、モノクロのカウンター料金、基本料金や最低利用料金の有無、トナー供給、部品・感光体、訪問作業、休日対応、遠隔地料金を同条件で比較します。
印刷枚数が同じでも、両面を2カウントとするか、用紙代を含むかなどの条件で実質負担が変わります。
中古導入の場合は、製造年、総カウンター、交換履歴、残存保守期間、部品供給、SSDの初期化状況を追加で確認する必要があります。
導入前に確認したいポイント
4925Fはメーカー公式の現行製品ページに掲載されていますが、2023年10月13日発売の機種です。
導入時は仕様表だけで決めず、設置環境、現在の出力量、ネットワーク、FAX回線、保守体制を現地条件と照合してください。
特に本体寸法と機械占有寸法は同じではありません。
発注前チェックリスト
- 印刷量:直近12か月のモノクロ・カラー枚数、繁忙月、最大ジョブ枚数を確認する。
- 原稿処理:片面・両面の比率、1回のスキャン枚数、必要な解像度を整理する。
- 用紙:A3、封筒、厚紙、帳票などのサイズと坪量を確認し、入れる給紙段を決める。
- 搬入経路:入口、廊下、曲がり角、エレベーター、段差、床荷重、開梱場所を確認する。
- 設置場所:本体の幅565mmだけでなく、占有幅894mm、オプション、扉やカセットを開く空間を確保する。
- 電源と通信:AC100V・10Aの電源、有線LAN、固定IP、DNS、SMTP、SMBなどの条件を情報担当者と共有する。
- FAX:回線種別、電話との共用、番号、受信転送、送信履歴の保管方法を決める。
- 保守:対応時間、消耗品、部品、訪問範囲、移設時の扱い、契約終了時のデータ消去を確認する。
見積書と実機確認で最終判断する
見積書には「4925F」と末尾のFまで記載してもらい、ADFが両面反転読み取りであることを確認します。
シリーズ共通カタログの毎分135ページや250枚積載といった上位機側のADF値が、4925Fの説明に混ざっていないかも重要な確認点です。
オプション名、給紙段数、フィニッシャー、無線LAN、認証機器、搬入費、保守条件を構成図と照合してください。
可能であれば、普段のPDF、Excel帳票、封筒、両面契約書などを使って実機を確認します。
印刷速度だけでなく、ファーストコピー、原稿セット、宛先選択、保存先への到達、ステイプル後の取り出しまで試すと、仕様表では見えにくい作業時間が分かります。
カラー出力が不要で、A4毎分25枚と両面反転ADFが実務量に合い、必要な保守を確保できるなら、4925FはA3・スキャン・FAXをまとめる堅実な選択肢です。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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