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リコー

RICOH IM 370F

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

RICOH IM 370F
最大用紙サイズA4
カラー対応モノクロ
印刷速度37枚/分
発売日2023-08-04
希望小売価格(税別)664,000円(消費税別。本体標準価格、感光体ユニットを含まない)

旧機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

RICOH IM 370Fは、日常業務の中心がA4モノクロ文書で、ときどきA3の図面や申請書も扱う職場に適したコンパクト複合機です。
A4ヨコの連続出力速度は毎分37枚。
標準の1パス両面ADFでは両面原稿を一度の搬送で読み取れ、コピー、プリンター、カラースキャナー、FAXを1台にまとめられます。
標準トレイはA4までですが、ADFと手差しトレイを使えばA3の読み取りと出力が可能です。
省スペース性を重視する店舗、窓口、小規模拠点、医療・介護事業所、士業事務所などで検討しやすい一方、カラー出力やA3の常用には別機種との比較が必要です。

RICOH IM 370Fの特徴

RICOH IM 370Fの特徴は、A4機としての設置しやすさと、必要時にA3を扱える用紙対応を両立していることです。
本体寸法は幅374×奥行533×高さ640mm、質量は消耗品を含まず40kg以下です。
標準トレイへ常設できる用紙はA4以下ですが、A3やB4のシート原稿はADFから読み取り、出力紙は100枚対応の手差しトレイから給紙できます。
A3機を置くほどではないものの、大判帳票を完全にはなくせない職場に合わせやすい構成です。

出力はモノクロ専用で、A4ヨコのコピー・プリント速度は毎分37枚です。
カラー印刷はできませんが、スキャナーはカラーに対応します。
紙の契約書や本人確認書類をカラーのまま電子保存し、社内の紙出力はモノクロに集約する運用が可能です。
コピー、プリンター、スキャナー、FAX、インターネットFAX、IP-FAX、両面機能、手差し、1パス両面ADFは標準構成に含まれます。
プリントだけで十分か迷う場合は、コピー、スキャン、FAXを集約する必要があるかを単機能プリンターと複合機の違いと照らして整理すると判断しやすくなります。

1パス両面ADFで紙文書を効率よく電子化

1パス両面ADFは、原稿を反転搬送せずに表裏を読み取ります。
公式仕様の読み取り速度は、A4ヨコ、200/300dpi、原稿サイズ混載を除く条件で、片面が毎分46ページ、両面が毎分92ページです。
モノクロとカラーのどちらも同じ公称速度が示されています。
両面の契約書、申込書、報告書をまとめてPDF化する業務では、片面ずつ読み直す手間を減らせます。
ただし、折れ、付箋、破れ、厚みの不均一な原稿を無理に通す用途ではありません。
原稿状態に応じてADFと原稿ガラスを使い分けます。

A3対応の範囲を正しく理解する

メーカーは本機をモノクロA4複合機として掲載しています。
原稿ガラスで扱える最大原稿はA4相当で、A3シート原稿はADFを使います。
A3出力も標準トレイではなく手差し給紙です。
カタログではA3・B4コピー時に、ADFへ原稿を置き、手差しへ用紙をセットし、延長ガイドを展開する流れが示されています。
したがって、製本されたA3見開きを原稿ガラスへ置く用途や、A3を複数段のトレイから自動選択する用途には向きません。
「A3対応」という表示だけで一般的な床置きA3複合機と同じ運用を想定しないことが重要です。

主要仕様と用紙対応

仕様を読むときは、同じ表に掲載されるRICOH IM 460Fの列と、シリーズ共通の結合セルを分けて確認します。
RICOH IM 370F固有の値は、A4ヨコ毎分37枚、ファーストコピー4.7秒、ファーストプリント3.8秒です。
IM 460Fの毎分46枚、4.1秒、3.2秒を本機のオプション違いとして扱うことはできません。
メモリー6GB、本体2GBと操作部4GB、64GBのeMMC、本体寸法、標準給紙などは両機種に共通する仕様です。

項目 RICOH IM 370Fの確認済み仕様
方式 デスクトップ式デジタルモノクロ複合機
連続出力速度 A4ヨコ・モノクロ37枚/分
標準給紙 550枚×1段+手差し100枚
最大原稿 原稿ガラスはA4、ADFはA3
出力用紙 本体トレイはA4~A6、手差しはA3~はがき
本体寸法 幅374×奥行533×高さ640mm
質量 40kg以下、消耗品を含まない

紙厚・長尺紙・封筒の条件

公式仕様では、給紙トレイの対応紙厚は60~162g/㎡、手差し給紙は52~216g/㎡、両面時は52~162g/㎡です。
手差しの不定形用紙は幅90~297mm、長さ148~900mmで、封筒にも対応します。
ただし、記載範囲内ならすべての用紙銘柄を同じ品質で通せるという意味ではありません。
推奨封筒でも湿度などにより、しわや印刷不良が生じる場合があると注記されています。
厚紙、ラベル、封筒、長尺紙を業務で使う場合は、坪量だけでなく材質、表面加工、のり、給紙方向、必要枚数を販売店へ伝え、実際の用紙で試します。

読み取り結果は原稿ごとに試す

色付き帳票や薄い両面原稿では、紙の地色や裏面が読み取り結果へ現れることがあります。
本機は複写原稿、淡い原稿などの画像モードや画質調整を備えますが、原稿の色や濃度ごとに同じ結果になるとは限りません。
大量処理の前に、原稿種類、濃度、カラーまたはグレースケール、解像度を固定し、1枚ずつ比較してください。
背景を弱めすぎると薄い文字や細線まで失われる可能性があります。
症状の見分け方は色付き用紙の地色除去と裏写り防止の解説も参考になりますが、設定名と効果は本機の説明書と実機結果を優先します。

本体寸法と使用時の占有寸法は異なる

本体幅は374mmですが、手差しトレイ、延長トレイ、本体排紙受けを開き、操作部を水平にした機械占有寸法は幅910×奥行616mmです。
A3を使うときは用紙とガイドが外側へ張り出すため、通路や隣の棚との間隔も必要になります。
電源は100V・15A、最大消費電力は1.3kW以下です。
40kg以下とはいえ一般的な卓上プリンターより重いため、家具の耐荷重、コンセント位置、LAN配線、放熱空間、用紙補給と保守作業の動線を設置図へ反映します。
本体だけが棚に収まっても、トレイを開けられなければA3対応を活かせません。

操作性・スキャン・モバイル連携

操作部には7インチの静電容量式フルカラータッチパネル、MultiLink-Panelが採用されています。
コピー、スキャナー、FAXなどの設定を大きなアイコンで確認でき、手差しへ用紙を置いた際には用紙種類とサイズの設定を補助する画面も用意されています。
複数の担当者が共用する職場では、よく使うスキャン先、片面・両面、解像度、ファイル形式を決めておくと、操作のばらつきを抑えられます。

スキャナーはカラー対応で、メール送信はSMTP、ファイル送信はSMB 3.1.1とFTPに対応します。
USBメモリーへの保存、ネットワークTWAIN、本体のドキュメントボックスへの蓄積も可能です。
標準的な出力形式はTIFF、JPEG、PDF、クリアライトPDF、PDF/Aです。
検索可能な透明テキスト付きPDFにはOCR変換モジュール タイプM54が必要なので、OCRを標準機能と思い込まず、見積書のオプション欄を確認します。

保存先とファイル形式を業務から決める

共有フォルダーへ保存する場合は、サーバー名、共有名、アクセス権、認証情報、保存先の容量を事前に決めます。
メール送信ではSMTPサーバー、暗号化、送信元、宛先制限、添付容量の条件が必要です。
複合機を設置しただけで既存の共有フォルダーやメール環境へ自動的に接続されるわけではありません。
通常の社内閲覧ならPDF、長期保存を意識する文書ならPDF/A、容量を抑えたいカラー原稿ならクリアライトPDFが候補です。
ただし、クリアライトPDFの圧縮率と画質は原稿により変わり、100dpiでは利用できません。
本番原稿で文字、押印、写真の見え方を確認します。

スマートデバイスとUSB利用を管理する

標準の有線LANに加え、無線LANはオプションです。
カタログではRICOH カンタン入出力、AirPrint、Mopria、USBメディアからの印刷やUSBへのスキャン保存が案内されています。
ただし、対応規格があることと、社内の全端末から無条件で利用できることは同じではありません。
モバイル印刷を採用する場合は、社内Wi-FiとゲストWi-Fiの分離、同一ネットワーク上での検索可否、ユーザー認証、印刷ログ、私物端末の許可範囲を決めます。
USBメモリーも、利用を許可する部署、対応形式、持ち出し時の暗号化、ウイルス対策を社内規程に合わせて整理してください。

セキュリティとFAX運用

RICOH IM 370Fは、ユーザーコード認証、ベーシック認証、WindowsのドメインコントローラーやLDAPサーバーとの連携に対応します。
利用者ごとに使える機能や権限を分ければ、不要なカラー読み取り先への送信、無関係な宛先利用、放置印刷のリスクを抑える運用へつなげられます。
ICカード認証は、対応システム、カード、個人認証デバイス内蔵キットなどを含むオプション構成です。
既存社員証がFeliCaやMIFAREであっても、読み取る領域や認証先に条件があるため、カード名だけで適合を判断しません。

ネットワーク面ではTLS 1.3、TPM 2.0、IEEE 802.1X、SSL/TLS暗号化通信、IPsec、S/MIME、印刷可能IPアドレス制限、ネットワークポートのON/OFFなどが案内されています。
機能を搭載していても、初期設定のままで自社の規程に合うとは限りません。
管理者パスワード、時刻同期、証明書、不要プロトコル、利用可能な送信先、ファームウェア更新、ログ確認を導入時の作業項目に含めます。

蓄積データと返却時の消去

アドレス帳、認証情報、蓄積文書などを暗号化して保存する機能があり、本体ストレージの残存データやユーザーデータの消去も案内されています。
ただし、公式説明では逐次消去に拡張HDD タイプM52が必要です。
標準の64GB eMMCと拡張HDDを装着した構成では、保存容量だけでなく利用できる消去方式も異なります。
機密文書を扱う場合は、どのデータをどのタイミングで消去するか、ジョブログやアドレス帳を誰が管理するかを決めます。
リース返却や廃棄では、初期化の作業者、消去対象、証明書発行の可否、費用負担を契約前に確認してください。

FAXの誤送信対策とペーパーレス化

アナログG3 FAX、インターネットFAX、IP-FAXは標準構成に含まれます。
宛先繰り返し入力、送信前の設定確認、宛先利用制限、送信前プレビューなど、誤送信を抑える機能も備えています。
PC FAXではパソコンから紙を出さずに送信でき、受信文書は紙へ出力せず本体ストレージへ蓄積したり、登録先へ転送したりできます。
送信元ごとの自動仕分けでは、相手側の発信元名称やFAX番号が正しく設定されている必要があります。
クラウド仕分けなどの有償サービスを使う場合は、標準機能との境界、保存期間、通知先、障害時の代替手順を確認します。

適している用途と運用上の注意

本機が特に適するのは、A4モノクロ出力を中心に、両面スキャンとFAXを日常的に使う職場です。
店舗の受付票、医療・介護事業所の連絡文書、不動産や士業の契約関連書類、物流拠点の帳票、小規模な支店やバックオフィスなどが候補になります。
幅374mmの筐体は置き場所をまとめやすく、窓口近くでA4文書をすぐ出力したい用途にも合わせやすい設計です。
紙の原稿をカラーで保存し、配布用の出力はモノクロに統一する運用とも相性があります。

一方、カラーの提案書や販促物を本機だけで作成したい会社、A3用紙をトレイへ常設して大量出力したい部署、ステープルや中とじなどの後処理を求める現場には別構成が適します。
標準トレイは1段なので、A4とA5、普通紙と専用帳票を常時並行運用する場合は、追加給紙や別機種も検討します。
月間枚数だけでなく、締め日や受付開始前など短時間に印刷が集中する量も把握してください。

機能集約の効果と停止時の備え

コピー、印刷、スキャン、FAXを別々の機器で運用すると、消耗品、設置場所、IPアドレス、設定方法、問い合わせ窓口が分散します。
本機なら主要機能を1台にまとめられ、1パス両面ADFによって紙文書の電子化も進められます。
ただし、集約した1台が停止すると、複数の業務が同時に使えなくなります。
受付や受発注を止められない場合は、別拠点へのFAX転送、予備プリンター、別のスキャン手段、クラウド上の原本閲覧などの代替手順が必要です。
保守窓口の受付時間だけでなく、連絡後の訪問条件と復旧までの業務継続方法を決めておきます。

A3の頻度が適否を分ける

A3を月に数回使う程度なら、必要時だけ手差しへ用紙を置けることが省スペース化につながります。
A3・B4を手差しへ置いたままにしたい場合は、用紙をほこりや汚れから保護する手差しトレイカバー タイプM54も選べます。
しかし、図面や台帳を毎日何十枚も出す場合は、手差しへの補給、用紙サイズの確認、延長ガイドの展開が継続的な負担になります。
ADFではA3を読めても、原稿ガラスはA4までです。
選定時は単にA3を使うかではなく、原稿がシートか冊子か、何枚処理するか、どの頻度で給紙するかまで確認します。

他機種との比較で分かる選び方

同じシリーズのRICOH IM 460FとRICOH IM 370Fは、筐体寸法、1パス両面ADF、スキャン速度、基本的な用紙対応など多くを共有します。
主な機種別差は出力速度で、IM 370FがA4ヨコ毎分37枚、IM 460Fが毎分46枚です。
ファーストコピーはそれぞれ4.7秒と4.1秒、ファーストプリントは3.8秒と3.2秒です。
数値はIM 370F、IM 460Fの順であり、上位機の値を本機へ流用できません。
短時間に多数の帳票を出すなら速度差を実ジョブで評価し、通常の利用量で差を感じにくいなら本体条件や保守方式も含めて比較します。

比較軸 RICOH IM 370F 別タイプを検討する場面
出力色 モノクロ カラー資料を社内で出力する
通常給紙 A4まで A3をカセットへ常設する
A3出力 手差し A3を連続・大量出力する
読み取り カラー、1パス両面ADF 冊子のA3見開きをガラスで読む
後処理 両面・集約が中心 ステープル、製本、折りを常用する

A4モノクロ機同士でも役割は異なる

A4モノクロ機を比較する際は、速度、A3の可否、原稿送り、標準無線、保守方式をそろえて確認します。
たとえばECOSYS MA4500ifxはA4モノクロ45枚/分の候補ですが、最大出力はA4です。
RICOH IM 370FはA4ヨコ37枚/分である一方、ADFと手差しを使ったA3入出力が可能です。
速度だけなら前者、例外的なA3処理まで1台に残したいなら本機というように、優先順位が変わります。
保守や無線LANの標準・オプションも機種ごとに異なるため、同じA4モノクロという分類だけで総額を比較しません。

カラー出力が必要ならカラー機と比較

本機はカラーでスキャンできますが、コピーとプリントはモノクロです。
商品写真、色分けした表、店頭案内をカラーで出す必要がある場合は、A4カラー機も比較します。
候補例のApeos C320の掲載ページでは、正式型番末尾を含むApeos C320 zの仕様が整理されています。
カラー対応だけでなく、A3の要否、給紙量、操作部、原稿送り、保守方式を同条件で比べてください。
カラーを別の共有機へ集約し、各拠点の定型帳票にはIM 370Fを置く分散構成も考えられます。

商業印刷や大量後処理は別分野として考える

高い色再現性、大量連続出力、断裁を前提とした塗り足し、製本や多段の後処理を求める場合、本機の役割とは異なります。
そうした用途は一般的なオフィス複合機の速度だけで比較せず、プロダクションプリンターと複合機の違いも確認してください。
社内帳票、受信FAX、契約書の電子化はIM 370F、顧客向け印刷物は外注または専用機という分担も選択肢です。
すべてを1台へ集約することより、必要な品質、部数、納期、担当者の操作負担を工程ごとに分けるほうが適切な構成を選びやすくなります。

標準構成・オプション・価格

2026年9月29日にメーカー公式商品ページで確認できるRICOH IM 370Fの本体標準価格は664,000円、消費税別です。
コピー、FAX、プリンター、スキャナー、ドキュメントボックス、メモリーソート、両面、手差し、1パス両面ADF、インターネットFAX、IP-FAXが標準装備として示されています。
ただし、本体標準価格には感光体ユニットが含まれません。
搬入設置指導料、認証機能の設定、オプション、ネットワーク設定、既存機の撤去なども別条件になり得ます。

2023年7月28日の発売資料では、発売時の標準価格は632,000円、税別でした。
現在の664,000円とは確認時点が異なるため、発売資料の旧価格を現在の見積額として使うことはできません。
購入額やリース料は、本体、オプション、搬入、設定、契約期間、審査条件によって変わります。
メーカー標準価格から一律のリース月額を推測せず、見積日の明細と契約期間全体の支払額を確認してください。

必要性を確認したいオプション

給紙テーブル PB1200は550枚を3段追加する構成で、標準トレイと手差しを合わせた最大給紙量は2,300枚です。
A3・B4を手差しへ置いたまま運用する場合は手差しトレイカバー タイプM54、設置形態に応じてサプライテーブルやキャスターテーブルも選べます。
無線LAN、ICカード認証、PCL、Genuine Adobe PostScript 3、拡張HDD、FAXメモリー、OCR変換モジュールも目的に応じた追加構成です。
基幹システムからPCLを使う、Adobe純正PostScriptを必要とする、検索可能PDFを作るといった要件がある場合は、必要なカード、ライセンス、設置作業を一式で見積もります。

IM 370F固有の保守方式を確認する

メーカー公式保守ページでは、RICOH IM 370Fについてキットサービス契約とスポット保守契約が案内されています。
同じページのIM 460Fに掲載されるパフォーマンス契約を、本機の標準的な保守条件として読み替えてはいけません。
キットサービスでは対象トナーキットの購入に保守維持サービス、感光体ユニットの貸与、必要な廃トナーボトルの供給が関連付けられています。
スポット保守では点検、修理、部品、感光体ユニットなどが都度有償となる条件です。
販売店独自の契約を含め、トナー、感光体、部品、訪問、遠隔サービス、受付時間、遠隔地対応、契約終了条件を明細で確認します。

購入・リース・保守を分けて比較する

本体をリースする場合でも、保守が自動的に同じ月額へ含まれるとは限りません。
見積書では、本体とオプションの対象額、契約年数、リース月額、初回費用、保守方式、消耗品、設置設定、撤去費を分けます。
キットサービスではトナーキットの購入量が利用状況へ関係し、スポット保守では故障時の都度費用と停止時間を考慮する必要があります。
単月の金額だけでなく、通常月と繁忙月の印刷枚数、契約期間中の総支払額、故障時の業務影響を同じ比較表へ入れてください。
価格やサービス条件は改定され得るため、最終判断は発注時の正式見積書と契約書を優先します。

導入前に確認するポイント

導入前には、カタログ上の対応可否を実際の原稿、用紙、設置場所、ネットワーク、契約条件へ落とし込んで確認します。
RICOH IM 370Fは、A4機としての省スペース性と、手差しによるA3対応を両立した機種です。
この特徴が職場の使い方に合わなければ、導入後に手差し作業や用紙交換が増えます。
現在の機器から、A4・A3の比率、片面・両面、月間出力枚数、繁忙日の集中量、スキャン枚数、FAX送受信量を取得し、機種選定と保守見積もりの前提にします。

  1. 原稿ガラスで扱う最大サイズと、ADFへ通す原稿の状態を確認する
  2. A3・B4の使用頻度と、手差し作業を担当できる人を決める
  3. カラー出力、後処理、追加給紙、OCR、認証の必要性を整理する
  4. 有線LAN、無線LAN、固定IP、スキャン保存先、FAX回線を決める
  5. 特殊紙や封筒は実際の銘柄で給紙と定着を試す
  6. 本体、オプション、設置、保守、消耗品、撤去を分けて見積もる
  7. 故障時の連絡先と代替出力・受信方法を文書化する

設置・電源・ネットワークを事前確認する

設置場所では、本体寸法だけでなく、トレイ展開時の幅910×奥行616mm、100V・15Aの電源条件、操作する人の立ち位置、排紙の取り出し方向を確認します。
無線LANはオプションなので、有線配線が難しい場所では発注前に指定が必要です。
固定IPまたはDHCP予約、DNS、時刻同期、SMTP、SMB共有、Active DirectoryやLDAP、ICカードを使う場合は、社内IT担当者、販売店、保守担当者の作業範囲を分けます。
FAXでは回線種別、電話との共用、発信元名称、受信転送、停電や通信障害時の扱いも確認します。
接続情報は担当者個人の記憶に頼らず、安全な管理台帳へ残してください。

実原稿と端末で受け入れテストを行う

運用開始前には、利用中のWindowsやmacOSから、片面・両面、部数、給紙トレイ、A4・A3、PDFなど日常的なジョブを出力します。
スキャンは両面原稿、色付き帳票、押印、写真、白紙ページを含む原稿を使い、SMB、メール、USBなど採用する経路ごとに確認します。
FAXも送信だけでなく、受信、転送、送信結果、発信元表示まで試してください。
PCL、Adobe PostScript、OCR、ICカード、無線LANなどのオプションは、装着の有無だけでなく必要な端末と業務システムから動作することを確認します。
テスト条件と採用した設定を記録すれば、端末追加や担当者交代時にも再現しやすくなります。

見積書・型番・保守条件を最終照合する

見積書の型番が末尾まで「RICOH IM 370F」と記載されているかを確認します。
同じ公式ページに掲載されるRICOH IM 460Fとは速度、価格、保守方式が異なります。
給紙テーブル、キャスター、手差しトレイカバー、無線LAN、認証、拡張HDD、OCR、ページ記述言語を標準装備と分けて照合してください。
保守ではキットサービスかスポット保守か、トナーと感光体の扱い、部品交換、訪問可能時間、遠隔地条件、リモートサービス、終了時のデータ消去と撤去費を確認します。
A4モノクロ37枚/分、カラー両面スキャン、FAX、必要時のA3手差し出力が実際の業務に合うなら、設置効率の高い候補です。
カラー出力や常設A3が必要なら、別機種も含めて比較してから契約へ進みましょう。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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