新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
imageFORCE 6170は、A4ヨコで毎分70枚の連続複写に対応する、キヤノンのA3モノクロ複合機です。
高速出力だけでなく、両面同時読み取りADF、文字を高精細に再現するLEDヘッド方式、異常搬送・重送の検知、ネットワークスキャンなどを備えています。
大量の契約書、帳票、会議資料を日常的に処理し、カラー出力よりもモノクロ業務の速度と安定した運用を重視する事業所に適した機種です。
FAXと無線LANはオプションなので、必要な機能と給排紙構成を決めてから見積もりを比較することが重要です。
imageFORCE 6170の特徴
imageFORCE 6170の中心的な特徴は、A4ヨコで毎分70枚という出力速度です。
A3でも毎分36枚、B4では毎分40枚とメーカー仕様に記載されており、部単位で作成する会議資料、請求関連の帳票、学校や公共施設で配布する大量文書などを短時間で出力したい環境に向きます。
モノクロ専用機なので、カラー原稿を頻繁に印刷する部署ではなく、黒文字主体の文書量が多い部署に置くと強みを生かしやすいでしょう。
書き込み解像度は4,800dpi×2,400dpiで、コピー時は600dpi×600dpiです。
新しいLEDヘッド方式「D² Exposure」は、なめらかな階調と高精細な文字再現の両立を目的としています。
小さな文字を含む契約書、細線のある表、バーコードを含む業務文書などでは、単純な速度だけでなく文字品位も選定材料になります。
ただし、実際の見え方は原稿品質、ドライバー設定、用紙によって変わるため、重要帳票は導入前にサンプル出力で確認すると確実です。
連続業務を止めにくい読み取り機構
標準のADFは両面同時読み取りに対応し、A4ヨコ・300dpi時の原稿読み取り速度はカラー、モノクロとも毎分135枚です。
コーナーステイプルが残った原稿などの傾きを検知して搬送を止める異常搬送検知と、超音波センサーを利用する重送検知も搭載しています。
複数ページを電子化するときに、原稿の破損やページ抜けのリスクを減らせる設計です。
読み取りガラスには汚れが付きにくい防汚処理が施され、画像処理によってゴミによるスジを検知・補正する機能も案内されています。
ただし、ステイプル針の除去や原稿の折れ・粘着物の点検が不要になるわけではありません。
機能を生かすには、投入前の原稿確認とガラス面の定期清掃を運用に組み込みます。
日常操作にも配慮
カセットやトレイの内部は用紙とのコントラストが分かりやすい黒色で、用紙サイズや残量を確認しやすくしています。
排紙部は紙を見つけやすく取り出しやすい形状で、給紙カセットには引き込みアシスト機構があります。
大量印刷では、用紙補給や成果物の回収といった反復作業のしやすさも重要です。
主要仕様と処理性能
imageFORCE 6170はA3対応のデスクトップ型モノクロ複合機です。
コピー、プリント、スキャン、ボックス、アドバンスドボックス、MEAP、自動両面機能を標準で備えています。
一方、一般電話回線を使うFAXと無線LANはオプションです。
「複合機だからFAXも無線接続も最初から使える」と判断せず、見積書の構成欄を確認してください。
| 確認項目 | imageFORCE 6170の仕様 |
|---|---|
| 連続複写速度 | A4・B5は70枚/分、A3は36枚/分、B4は40枚/分 |
| ファーストコピー | モノクロ2.7秒(室温20~30度) |
| 読み取り | 両面同時読み取りADF、A4ヨコ・300dpiで毎分135枚 |
| 用紙坪量 | 上段カセット52~256g/㎡、下段カセットと手差し52~300g/㎡ |
| 本体寸法 | 幅620×奥行722×高さ937mm(ADFを含む) |
| 質量 | 約95kg(ADFを含む) |
| 電源 | AC100V、15A、50/60Hz |
| ストレージ | SSD 256GB標準、1TBはオプション |
対応用紙は給紙位置まで確認する
A3、B4、A4などの定形紙に加え、SRA3、はがき、封筒、ユーザー設定サイズ、長尺紙が仕様に挙げられています。
ただし、すべての用紙をすべてのカセットから給紙できるわけではありません。
例えば、SRA3や一部の封筒、フリーサイズには給紙位置の制限があり、最長1,300mmの長尺紙には長尺用給紙トレイなどのオプションが必要です。
用紙名だけで判断せず、サイズ、坪量、表面加工、給紙箇所、必要オプションをセットで確認します。
設置寸法は本体幅だけで決めない
本体の機械占有寸法は、ADFを含めて幅942×奥行722mmとされています。
ペディスタル、サイドデッキ、長尺トレイ、外付けフィニッシャーを付ければ必要幅は増えます。
約95kgの本体を安全に搬入できる経路、床の状態、扉やエレベーターの寸法、保守員が作業できる余白も現地調査で確認してください。
操作性とプリント・スキャン連携
標準プリンター機能はLIPS LXで、TCP/IPのLPD、Port9100、IPP、IPPS、FTP、WSDに対応します。
OS標準のプリント機能としてMopria Print、Apple AirPrint、IPP Everywhereにも対応しているため、パソコンだけでなく対応するスマートフォンやタブレットからの出力も検討できます。
MopriaやAirPrintは本体側で機能を有効にする必要があり、端末、ネットワーク、セキュリティーポリシーとの適合確認も必要です。
有線ネットワークは1000Base-T、100Base-TX、10Base-Tを標準装備します。
Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax対応のオプションです。
安定した大量印刷を優先するなら有線接続を基本にし、配線できない場所やモバイル端末の利用要件がある場合に無線構成を検討すると整理しやすくなります。
紙文書を業務データへ変換しやすい
プッシュスキャンの保存先にはFTP、SMB、WebDAVを利用でき、メール送信はSMTPに対応します。
出力形式はTIFF、JPEG、PDF、XPS、OOXMLのPowerPoint・Wordです。
価格表では、サーチャブルPDF/XPS、アウトラインPDF、OOXML生成などが標準装備として案内されています。
紙文書の保存、検索、共有までの流れを一つの操作にまとめやすい構成です。
共有フォルダーへ保存する場合は、保存先サーバーのOS、SMB設定、利用者権限、パスワード変更時の更新方法を決めておきます。
メール送信ではSMTPサーバーの認証方式や通信制限を事前確認してください。
クラウド活用を重視する場合は、カラー機を含む構成候補とともにimageFORCE C5160Fの個別ページも開き、必要な機能とオプションを同じ条件で比較すると判断しやすくなります。
アドバンスドボックスの役割
アドバンスドボックスを標準搭載し、ネットワーク上で文書を扱うための保存領域として利用できます。
最大ファイル数はフォルダーを含め10万個、1ファイルの最大サイズは2GBです。
便利な一方、共有範囲、ユーザー認証、保存期間、バックアップの扱いを決めずに使うと文書が滞留します。
導入時にフォルダー構成と権限を設計しましょう。
セキュリティー機能と運用上の注意
imageFORCE 6170は、文書、デバイス、ネットワークとクラウドの3側面から保護する考え方を採用しています。
メーカーの「おすすめセキュリティー設定」では、本体が利用環境を推定し、6種類のセキュリティータイプから選択することで、80項目以上の関連設定を一括設定できます。
項目を個別に探す負担を減らせますが、自社の規程やネットワーク構成に合っているかを管理者が確認する工程は必要です。
認証面では、暗証番号やICカードなど異なる要素を組み合わせる多要素認証を強化し、Microsoft Entra IDとの認証連携も案内されています。
本体起動時にはシステムの改ざんを検証し、稼働中も未知のモジュールの実行を阻止する仕組みがあります。
SSD暗号化機能も標準装備です。
機能を有効にして初めて対策になる
セキュリティー機能が多くても、初期パスワードの放置、不要な通信機能の有効化、共有アカウントの常用があればリスクは残ります。
導入時には、管理者アカウントの管理、利用者認証、アドレス帳の編集権限、機密印刷、保存文書の削除期限、監査に必要なログ、TLS証明書、ファームウエア更新の担当を決めます。
無線LAN、FTP、WSD、USBなどを使わない場合は、業務への影響を確認したうえで無効化を検討します。
認証方式は既存環境と合わせる
ICカードやEntra ID連携を利用する場合は、本体だけでなくカードリーダー、ライセンス、ディレクトリー構成、ネットワーク到達性などの確認が必要になることがあります。
誰がコピー、スキャン、ボックス閲覧を許可されるかを先に整理し、導入会社へ実現方法と追加費用を確認してください。
設定変更後は、一般利用者と管理者の両方で操作テストを行います。
imageFORCE 6170が適する用途
毎日まとまった量のモノクロ文書を短時間で処理したい事業所が、imageFORCE 6170の主な導入候補です。
総務・経理部門の帳票、金融・保険業務の申込書、学校の教材や試験関連資料、物流拠点の伝票、自治体や医療機関の内部文書など、文字中心の紙が継続的に発生する環境と相性があります。
70枚/分の出力と135枚/分の読み取りを一台で担えるため、印刷と電子化の双方に待ち時間が生じている拠点で検討しやすい機種です。
一方で、印刷枚数が少ない小規模事業所では、速度を使い切れないまま本体価格や設置面積が負担になる可能性があります。
省スペース性を優先するならimageFORCE C331Fなど、よりコンパクトな候補も含めて比較してください。
月間のメーカー推奨枚数は今回確認した公式資料では特定できないため、選定では自社の実測カウンター、繁忙日の最大ジョブ、連続稼働時間を販売店に提示するのが適切です。
内製制作にも使えるが条件確認が必要
最長1,300mmの長尺紙プリントに対応するため、店頭POPや垂れ幕を必要なときに少部数作る用途も考えられます。
ただし、給排紙オプションが必要で、構成によって印刷可能な長さが変わります。
モノクロ機である点も踏まえ、色を使わない告知物、工程表示、案内掲示などに用途を絞ります。
厚紙や特殊紙は、サイズと坪量が範囲内でも表面加工や紙目によって搬送・定着結果が変わるため、使用予定紙での事前確認が欠かせません。
カラー文書が多い場合
営業資料、写真、色分けしたグラフを日常的に印刷するなら、モノクロ高速機だけでは要件を満たしません。
高速なカラー候補としてimageFORCE C5170F、別の速度帯としてimageFORCE C5160Fの個別情報も確認し、カラー比率、出力速度、設置条件、保守費用を同じ利用量で比較しましょう。
近い機種・高速機との比較方法
同じimageFORCE 6100シリーズにはimageFORCE 6160があります。
両機は本体の基本構成を共有しますが、6170はA4・B5で毎分70枚、6160は毎分60枚です。
A3は6170が毎分36枚、6160が32枚で、ファーストコピーは6170が2.7秒、6160が2.9秒です。
価格は6170が4,060,000円、6160が3,365,000円で、いずれも税別の本体と対象ライセンスの合計です。
短いジョブが中心なら価格差を重視し、長い連続ジョブが頻繁なら10枚/分の差が待ち時間に与える影響を試算します。
さらに高い処理能力や異なる給排紙構成を求める場合は、imageFORCE 8105やimageFORCE 8195も比較候補になります。
ここでは機種名だけで上下関係を決めず、対象機種ごとの出力速度、対応紙、電源、設置寸法、フィニッシャー、価格を個別資料で照合してください。
メーカーをまたぐ比較でそろえる条件
他メーカーも含める場合は、毎分速度だけを並べても実運用の差は分かりません。
候補例としてRICOH IM 7010やBP-70M75のページも参照し、ADFの読み取り、標準給紙、FAXの標準・オプション区分、認証、対応ドライバー、保守拠点を同じ表に整理します。
比較表に入れるべき数値
- 通常月と繁忙月のモノクロ・カラー出力枚数
- 一度に流す最大ページ数と必要な完了時間
- A3、厚紙、封筒、長尺紙などの使用頻度
- スキャン原稿数、保存先、必要なファイル形式
- ステイプル、パンチ、折り、中綴じの利用回数
- 本体、オプション、搬入、設定、保守を含む総費用
これらをそろえると、高速機が必要なのか、複数台への分散がよいのかまで判断しやすくなります。
構成・本体価格・保守の考え方
2026年9月29日時点で確認したメーカー情報では、imageFORCE 6170の標準価格は4,060,000円(税別)です。
内訳はimageFORCE 6100 series本体が3,080,000円、imageFORCE 6170ライセンスが980,000円です。
この金額だけで運用開始までの総額になるわけではありません。
FAX、無線LAN、給紙、排紙、フィニッシャーなどのオプション、取付作業、搬入設置、ネットワーク設定、保守サービスを要件に応じて加えます。
メーカー価格表の標準的な搬入手配料金と設置料金の合計は66,000円(税別)ですが、適切な設置スペースがあり、搬入経路に階段や段差がないことを前提とする料金です。
休日・時間外、遠隔地、クレーンなどの特殊作業、下見、階段作業、既存機の搬出撤去には別料金が発生し得ます。
現地条件を伝えた正式見積もりで確認してください。
オプションは完成後の作業から逆算する
給紙構成には640枚×2段の2段カセットペディスタル、A4を2,850枚収容する大容量カセットペディスタル、3,000枚のサイドペーパーデッキなどがあります。
排紙側には内蔵型フィニッシャー、外付けステイプルフィニッシャー、中綴じや折りに関係する構成が用意されています。
最大構成を付けるのではなく、用紙交換の回数、成果物の仕上げ、設置幅を基準に選びます。
リースと保守は別々に条件を見る
リース料は本体・オプション価格、契約期間、料率、搬入設定費をリース対象に含めるかで変わるため、根拠のない月額へ単純換算できません。
また、メーカー価格表では感光体などの消耗品が本体価格に含まれず、別途保守サービス契約が必要と案内されています。
見積もりでは、月額リース料だけでなく、カウンター料金の対象、トナー供給、部品・訪問費、最低料金、対応時間、移設時の扱いを確認します。
導入前に確認したいチェックポイント
imageFORCE 6170は高速ですが、導入効果は設置、ネットワーク、用紙、保守の条件をそろえて初めて得られます。
最初に既存機のカウンターを数か月分集計し、通常月と繁忙月の差、A3比率、スキャン枚数、カラー比率を把握してください。
次に、大量ジョブが集中する時刻と、待ち時間が実際の業務を妨げているかを確認します。
速度不足が課題なら6170が有力ですが、カラー不足や端末設定の不具合が原因なら別の対策が必要です。
- 幅620×奥行722×高さ937mmの本体と、扉・トレイ・オプションの動作空間を確保する
- 約95kgの搬入に適した床、通路、扉、エレベーターを確認する
- AC100V・15Aの電源と有線LANの位置を確認する
- FAX回線、無線LAN、フィニッシャーなど必要なオプションを確定する
- 使用する厚紙、封筒、長尺紙で事前出力を依頼する
- 認証、アドレス帳、スキャン保存先、ドライバー配布の担当を決める
- 保守の受付時間、訪問範囲、消耗品供給、代替対応を契約書で確認する
受け入れテストで見るポイント
設置後は、A4の連続出力だけでなく、A3、両面、部単位印刷、使用予定の封筒や厚紙、ADFでの両面スキャンを試します。
SMBやメールへの送信、AirPrintなど利用予定の経路、ユーザー認証、機密印刷も実際の端末から確認してください。
FAXを追加した場合は送受信と履歴保存、フィニッシャーを追加した場合はステイプル位置や折り方まで確認します。
最終判断の目安
モノクロ文書が多く、毎分70枚の速度、両面同時読み取り、A3や多様な用紙、強化されたセキュリティーを一台にまとめたいなら、imageFORCE 6170は有力な候補です。
一方、出力枚数が少ない、カラー比率が高い、設置幅や電源に制約がある場合は、速度帯や方式の異なる機種も比較すべきです。
本体価格だけで決めず、必要構成、搬入、設定、契約期間中の保守を含めた総条件で判断してください。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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