新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
e-STUDIO 5528A Plusは、A4ヨコで毎分55枚の連続複写に対応するA3モノクロ複合機です。
帳票や会議資料をまとまった部数で出力しながら、請求書や契約書などをOCRで検索可能なデータへ変換したい職場に向いています。
Plusモデルには、OCRオプション、e-BRIDGE Plus for Zone OCR、クラウドストレージのCollastorageと連携するアプリが標準搭載されました。
印刷はモノクロですが、スキャナーはフルカラー読み取りに対応します。
導入時は本体の速度だけでなく、原稿送り装置、給排紙、FAX、認証、搬入、保守を含む構成で判断することが大切です。
メーカー公式の製品ページ、仕様表、カタログ、価格表、発売資料から、対象機種の確認済み情報を整理します。
e-STUDIO 5528A Plusの特徴
本機の特徴は、A4ヨコ毎分55枚のモノクロ出力と、紙文書を整理しやすくするOCR・クラウド連携を組み合わせた点です。
東芝テックの公式製品ページでは、e-STUDIO 5528A Plusを含むシリーズに、e-BRIDGE Plus for Zone OCR、OCRオプション、e-BRIDGE Plus for Collastorageを標準装備したと案内しています。
名称末尾の「Plus」は速度区分を表す記号ではありません。
基本仕様は従来のe-STUDIO 5528Aに準拠し、文書電子化に関係する機能を追加したモデルです。
見積書や保守契約書ではPlusまで含む機種名を確認し、従来モデルと混同しないようにしましょう。
OCRとZone OCRで文書整理を支援
OCRを利用すると、スキャンした紙文書をサーチャブルPDFやOffice形式へ変換できます。
画像だけのPDFより文字検索がしやすくなり、請求書番号、取引先名、案件名などを手掛かりに文書を探す運用へつなげられます。
Zone OCRは指定領域の活字などを読み取り、ファイル名へ反映できる機能です。
なお、同じ説明箇所にあるバーコード読み取り機能は別のオプションであり、Zone OCRの標準搭載範囲と同一ではありません。
OCR結果は原稿の傾き、汚れ、かすれ、文字種、表組みによって変わります。
金額、日付、契約番号などの重要情報は、保存後に原稿と照合する工程を残してください。
2025年12月1日に発売
東芝テックのPlusモデル発売資料によると、e-STUDIO 5528A Plusを含む13機種の発売日は2025年12月1日です。
2026年9月30日時点では製品、価格、ダウンロードの公式ページが掲載されており、販売終了の告知は確認されていません。
発売時期が新しくても、上位速度機がすべての事業所に適するわけではありません。
カラー出力の要否、印刷が集中する時間帯、両面原稿の量、電子化後の保存方法を整理し、本機の速度とPlus機能を実務で使えるか判断することが重要です。
主要仕様と印刷性能
e-STUDIO 5528A Plusは、A3原稿とA3用紙に対応するデスクトップ形式のモノクロデジタル複合機です。
シリーズ仕様表のe-STUDIO 5528A列を確認すると、連続複写速度はA4ヨコ55枚/分、B4 29枚/分、A3 27枚/分です。
毎分55枚はA4ヨコ条件の値であり、用紙サイズを問わず同じ速度になるという意味ではありません。
| 項目 | 対象機種の確認値 |
|---|---|
| 連続複写速度 | A4ヨコ55枚/分、B4 29枚/分、A3 27枚/分 |
| コピー読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
| コピー書き込み解像度 | 2400dpi相当×600dpi |
| ウォームアップタイム | 約26秒(20℃。使用条件・環境により変動) |
| ファーストコピー | 4.3秒以下(A4ヨコ、等倍、本体カセット、ガラス面) |
| メモリ/ストレージ | 6GB/128GB SED SSD |
給紙容量と対応用紙
標準給紙は東芝推奨紙で600枚×2段、手差しは最大100枚の連続給紙です。
e-STUDIO 5528Aでは、2段目カセットが最大305×460mmまで、コピー時の手差しが縦100~305mm、横148~460mmまで対応します。
通常のカセット用紙は60~300g/m²、手差しの1枚給紙は52~300g/m²、自動両面は60~256g/m²という条件があります。
2,360枚対応の大容量給紙装置などはオプションです。
標準容量へ合算せず、A4帳票の補給回数を減らしたいのか、複数サイズを常時セットしたいのかを分けて構成を決めます。
封筒、OHPフィルム、インデックス紙などは、推奨媒体と正しい用紙設定を確認してから使用してください。
寸法・質量・電源
本体のみの寸法は、操作パネルの傾きが7度の状態で幅585×奥行775×高さ787mm、質量は約73kgです。
手差しトレイを伸ばし、排紙ストッパを使用するなど仕様表所定の条件では、機械占有寸法は幅977×奥行822mmです。
詳細な列配置と脚注は公式カタログでも確認できます。
電源はAC100V・15A、50/60Hz共通で、最大消費電力は1.5kW以下です。
本体幅だけで置き場所を決めず、カセット、手差し、排紙、保守作業、オプション装着後の張り出しまで含めて現地確認を行います。
操作性とスキャン・クラウド連携
操作パネルには10.1インチのカラー液晶タッチパネルが採用されています。
コピー、スキャン、FAXには基本機能に絞ったシンプル画面が用意され、ユーザー認証と連動した利用者別の画面設定にも対応します。
定型業務で使う機能を分かりやすく配置すれば、利用者ごとの操作手順のばらつきを抑えやすくなります。
スキャナーは白黒、グレースケール、フルカラー、自動カラーに対応します。
したがって、出力はモノクロでも、押印、マーカー、色分けを含む原稿をカラーで保存できます。
読み取り解像度は100~600dpiの複数設定から選べます。
原稿送り装置で読み取り性能が変わる
原稿送り装置は本体に含まれる前提ではなく、用途に合わせて選択します。
自動両面原稿送り装置MR-3033では、A4ヨコ・300dpiのスキャンが片面73ページ/分で、原稿積載は100枚です。
両面同時原稿送り装置MR-4020では、同条件で片面120ページ/分、両面同時240ページ/分となり、35~80g/m²の同一サイズ原稿を300枚積載できます。
240ページ/分はMR-4020装着時の値であり、本体単体の標準性能ではありません。
本機を使うには、プラテンカバー、MR-3033、MR-4020のいずれかが必要です。
両面の契約書や伝票を大量に取り込む場合は高速構成が有効ですが、少量原稿が中心なら導入費との釣り合いを確認します。
保存先とファイル形式を先に設計
プッシュスキャンではSMB、FTP、FTPSに対応し、メール送信ではSMTPを利用します。
保存形式にはPDF、PDF/A、TIFF、XPS、JPEGのほか、OCRを利用するサーチャブルPDF、DOCX、XLSX、PPTXがあります。
PlusモデルにはOCRオプションが標準搭載されていますが、複雑な表やレイアウトが完全に再現されるとは限りません。
Collastorage連携アプリは標準装備ですが、Collastorageサービス自体は別途申し込みが必要です。
保存先フォルダー、アクセス権、ファイル名、保持期間を決めてから設定します。
AirPrint、Mopria、Chrome OSにも対応しますが、端末、アプリ、ネットワークの対応条件は導入前に確認してください。
セキュリティとFAX運用
複合機は印刷装置であると同時に、文書を保存・送信するネットワーク端末です。
e-STUDIO 5528A Plusは128GBのSED SSDを採用し、保存データを暗号化します。
TPM 2.0による暗号鍵管理にも対応し、許可されたソフトウェア以外の動作を抑えるアンチマルウェア対策も案内されています。
これらは有効な保護機能ですが、搭載されているだけで情報漏えいを防げるわけではありません。
管理者パスワード、ファームウェア更新、不要な通信経路、アドレス帳の編集権限、ログ、保存データの削除方針を運用規程に落とし込みます。
認証と文書保護の考え方
ユーザー認証と操作画面の個別化を組み合わせれば、利用者に必要な機能を分かりやすく提示できます。
カード認証や指紋認証は選択肢として案内されていますが、認証機器はオプションです。
認証方式、ディレクトリーとの連携可否、退職・異動時のアカウント処理を見積もり段階で確認してください。
人事、経理、医療・福祉など機密情報を扱う職場では、認証印刷、スキャン先の権限、アドレス帳の公開範囲、操作ログをまとめて設計します。
返却・廃棄時には、日常運用とは別にSSDのデータ消去手順と証明書の発行可否を販売店や保守会社へ確認する必要があります。
G3 FAXはオプション
G3 FAXは標準機能ではなく、FAXユニットが必要です。
仕様上は最大A3原稿、スーパーG3、最大33,600bps、PC-FAXに対応します。
「2秒台」という電送時間は、A4判約700字のメーカー所定原稿を普通モード、33.6kbps、JBIG通信した場合の画像情報だけの値で、接続や制御時間は含みません。
FAX番号の入力ミスを抑える機能、機密受信、受信プレビュー、受信FAXの転送も用意されています。
ただし、出荷時に無効でサービスエンジニアによる設定が必要な機能があります。
FAXユニット、回線数、転送先、紙出力を残す条件、ナンバー・ディスプレイの契約を一体で確認しましょう。
適する用途と選び方
本機が適するのは、モノクロ出力が多く、紙文書の検索・共有も効率化したい職場です。
帳票、申請書、会議資料、教材、配送書類などの印刷が特定の時間帯に集中する場合、A4ヨコ毎分55枚の能力を生かしやすくなります。
A3原稿を扱い、カラーの押印や注記はスキャンで残したいという用途にも合います。
- モノクロ帳票をまとまった部数で出力する
- 請求書や契約書をOCRで検索しやすくしたい
- A3の図面や台帳を等倍でコピー・スキャンする
- 両面原稿を高速に電子化したい
- 複数部署で使い、認証や画面設定を整えたい
月間枚数だけでなくピーク量を見る
機種選定では月間総枚数だけでなく、印刷が集中する時間帯、1ジョブの部数、両面比率、A3とA4の割合を確認します。
同じ月間枚数でも、朝や月末に大量出力が集中する部署では高速機の効果が大きく、少量ジョブが分散する部署では下位速度機でも足りる可能性があります。
メーカー公式資料には本機固有の推奨月間印刷枚数が示されていないため、根拠のない枚数基準で適否を断定できません。
代表的な印刷ジョブとスキャン原稿を販売店へ提示し、処理時間、OCR結果、排紙、用紙補給の流れを実機または同等構成で確認する方法が確実です。
カラー出力が必要なら別機種と比較
営業提案書、販促物、色分けされた図表を日常的に印刷する職場では、カラーで読み取れることとカラーで出力できることを混同しないでください。
本機の出力はモノクロです。
同じ東芝テックのカラー機を検討する場合は、e-STUDIO 5525AC Plusや、より高速帯のe-STUDIO 6527AC Plus、e-STUDIO 7527AC Plusを比較候補にできます。
カラー機とは本体価格、カウンター条件、設置寸法、電源、オプションが異なります。
名称や速度だけで代替可能と判断せず、各機種の個別仕様と見積構成を照合してください。
同シリーズ・カラー機との比較
2528A/3528A/4528A/5528A Plusシリーズの主な選択軸は、A4ヨコの連続複写速度です。
各機は25、35、45、55枚/分で、e-STUDIO 5528A Plusがこの4機種では最速です。
Plusモデルとして追加されたOCR、Zone OCR、Collastorage連携アプリは共通するため、上位機を選ぶ理由は主に出力の集中度と待ち時間にあります。
| 機種 | A4ヨコ連続複写速度 | 本体希望価格 |
|---|---|---|
| e-STUDIO 2528A Plus | 25枚/分 | 863,000円(税別) |
| e-STUDIO 3528A Plus | 35枚/分 | 1,233,000円(税別) |
| e-STUDIO 4528A Plus | 45枚/分 | 1,363,000円(税別) |
| e-STUDIO 5528A Plus | 55枚/分 | 1,853,000円(税別) |
下位速度機との比較方法
55枚/分が必要か迷う場合は、e-STUDIO 4528A Plus、e-STUDIO 3528A Plus、e-STUDIO 2528A Plusと、同じジョブを処理する時間で比較します。
単純な毎分速度だけでなく、ファーストコピー、両面印刷、ネットワーク処理、用紙補給、後処理を含めた所要時間を見ることが大切です。
5528Aは下位機と本体奥行、質量、対応用紙の一部にも違いがあります。
シリーズ表の共通セルだけを見て同じと判断せず、e-STUDIO 5528Aの列と脚注を確認してください。
価格差を待ち時間と運用で評価
本体希望価格では5528A Plusと4528A Plusの間に差がありますが、価格差だけで上下を決めると実務とのずれが生じます。
大量ジョブが頻繁に滞留するなら高速化の価値を算定できる一方、出力が少ない拠点では能力を持て余す可能性があります。
利用人数、集中時間、増員計画を数値で整理しましょう。
また、シリーズ比較では同じ原稿送り装置、給紙、排紙、FAX、搬入、保守条件にそろえた見積もりが必要です。
本体価格だけが低くても、必要な周辺機器が異なれば総額は逆転します。
カラー機との比較では、カラー出力枚数とカウンター条件も別に確認します。
本体構成・オプションと価格
東芝テックの公式価格ページでは、e-STUDIO 5528A Plusの本体希望価格は1,853,000円(税別)、希望搬入調整料は42,000円(税別)です。
本体価格には感光体、現像剤、トナーなどの消耗品と、運搬・設置・撤去・廃棄の費用が含まれません。
オプションの取付費も別途必要です。
希望搬入調整料には、機械本体の輸送、開梱、据付、調整が含まれると説明されていますが、建物条件による追加作業や旧機の搬出は別途確認が必要です。
本体価格だけを導入総額として比較しないでください。
必須構成と主な追加機器
本機の使用には、プラテンカバー、自動両面原稿送り装置MR-3033、両面同時原稿送り装置MR-4020のいずれかが必要です。
また、フィニッシャーを装着しない場合に必要となる排紙トレイなど、排紙構成も確認します。
本体だけの見積もりでは実際に使える構成が完成しない場合があります。
- 原稿処理:原稿量と両面比率からカバー、反転式、両面同時式を選ぶ
- 給紙:用紙サイズの種類と補給頻度から追加カセットや大容量給紙を選ぶ
- 仕上げ:ステイプル、パンチ、中折り、簡易製本の必要性を確認する
- 通信:電話回線でFAXを使う場合はFAXユニットと回線条件を確認する
- 認証:カードや指紋を使う場合は機器、設定、アカウント運用を含める
リース料と保守条件は個別見積もり
リース料は本体希望価格を契約月数で割った金額ではありません。
契約期間、料率、オプション、搬入、設定、動産保険などによって変わります。
見積書では月額だけでなく、支払回数、総支払額、所有権、満了後の扱い、中途解約、撤去費を確認してください。
メーカー価格ページでは、使用にあたって保守サービスが必要と案内されています。
カウンター方式か別方式か、最低料金、トナー・感光体・部品・作業費の範囲、受付時間、訪問地域、遠隔保守の通信条件をそろえて比較します。
根拠のないリース月額やカウンター単価を、本機固有の相場として掲載することはできません。
導入前に確認したい設置・契約・保守
導入前の最終確認では、カタログ値を実際の設置場所、ネットワーク、文書運用へ落とし込みます。
本体だけで約73kgあり、原稿送り装置、給紙装置、フィニッシャーを装着すると寸法と質量が増えます。
エレベーター、通路、扉、段差、養生、床、設置後の保守空間を搬入会社へ伝え、必要に応じて現地調査を依頼します。
- オプション装着後の外形と操作・保守空間を確認する
- AC100V・15Aの電源と配線経路を確認する
- IPアドレス、DNS、時刻同期、利用する通信経路を決める
- SMB、SMTP、クラウドの認証とアクセス権を確認する
- 実際の用紙と原稿で印刷・OCR・保存テストを行う
- 本体、周辺機器、搬入、設定、保守を含む総額を比較する
ネットワークとクラウドの事前設計
有線LAN、無線LAN、Wi-Fi Directなどに対応しますが、使わない接続経路まで有効にする必要はありません。
社内方針に合わせて利用経路を絞り、管理画面への接続元、管理者資格情報、証明書、更新、ログの扱いを決めます。
有線LANを追加して二つのネットワークへ接続する構成では、利用できるプロトコルやスキャン機能に制約があるため、販売店やサービス担当者による設計確認が必要です。
Collastorageやメール送信を利用する場合は、サービス契約、利用者アカウント、保存容量、保持期間、外部共有、退職者の権限削除まで決めます。
SMB保存では共有先、書き込み権限、認証情報が変わった場合の更新担当を明確にしてください。
納品前チェックリスト
- 機種名:見積書と契約書がe-STUDIO 5528A Plusになっているか
- Plus機能:OCR、Zone OCR、Collastorage連携アプリの設定範囲が明記されているか
- 原稿送り:MR-3033かMR-4020か、またはプラテンカバーか
- 出力方式:A3モノクロ機でカラー出力が不要か
- 周辺機器:給紙、排紙、FAX、認証機器、取付費が記載されているか
- 設置:搬入経路、電源、占有寸法、ネットワークに問題がないか
- 保守:料金対象、除外品、受付時間、トナー配送、返却時のデータ処理が明文化されているか
最後に代表的な帳票、厚紙、封筒、両面原稿を使い、画質、搬送、処理時間、OCR結果、保存先への到達を確認します。
e-STUDIO 5528A Plusは高速モノクロ出力と紙文書の電子化を両立しやすい機種ですが、必要なオプションと運用設計までそろえて初めて能力を生かせます。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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