発売日未確認発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
imageRUNNER ADVANCE DX 6765は、A4ヨコで毎分65枚のモノクロ出力と、高速な両面同時読み取りを両立したA3複合機です。
大量の契約書、申請書、教材、会議資料を日常的に印刷・電子化する職場に適しています。
一方、キヤノン公式サイトではすでに販売終了と案内されています。
現在は新品の現行機としてではなく、中古機や既存設備の継続利用を検討する対象です。
導入判断では速度だけでなく、保守受付、部品と消耗品の供給、ファームウェア、必要なオプションの有無まで確認しましょう。
imageRUNNER ADVANCE DX 6765の特徴
本機の中心的な価値は、大量のモノクロ出力と紙文書の電子化を一台で処理できることです。
コピー、ネットワークプリント、カラースキャン、アドバンスドボックス、MEAP、両面印刷、ネットワーク機能、HDDを標準構成に含みます。
ファクスは標準ではなくオプションです。
機種名にCやFは付かず、対象はモノクロ機の「imageRUNNER ADVANCE DX 6765」です。
キヤノン公式の製品概要には、iR-ADV 6765が販売終了であること、本体標準価格が税別2,800,000円、A4ヨコの連続複写速度が毎分65枚であることが明記されています。
価格は販売時の本体標準価格であり、現在の中古販売価格やリース料金を示すものではありません。
印刷よりスキャンで差が出やすい構成
標準装備の自動原稿送り装置は、一度の搬送で表裏を読む両面同時読み取り方式です。
A4ヨコ、300dpiでは片面読み取りが毎分135ページ、両面同時読み取りが毎分270ページとされています。
原稿は64g/m²紙で最大250枚を積載できます。
紙台帳や申込書をまとめてPDF化する業務では、出力速度だけを見て選ぶ場合よりも、本機の特徴を生かしやすくなります。
販売終了機として評価する
高性能であっても、販売終了機を現行品と同じ条件で選ぶことはできません。
中古で入手できるか、保守会社が設置地域を担当できるか、トナーや感光体などを供給できるかは別々の確認事項です。
メーカーの製品ページとマニュアルが残っていることは、将来の修理受付や部品保有を保証するものではありません。
導入先と保守会社から書面で条件を得ることが大切です。
主要仕様と処理能力
キヤノン公式の本体仕様で、iR-ADV 6780列とiR-ADV 6765列を区別して確認すると、6765のA4およびB5連続複写速度は毎分65枚、A3は毎分32枚、B4は毎分39枚です。
ファーストコピータイムは3.3秒。
共有セルに記載された仕様として、読み取り解像度は600dpi×600dpi、書き込み解像度は1,200dpi×1,200dpiですが、コピー時の書き込みは600dpi×600dpiです。
| 確認項目 | imageRUNNER ADVANCE DX 6765 |
|---|---|
| 方式 | A3対応コンソール型モノクロ複合機 |
| 連続複写速度 | A4・B5:65枚/分、B4:39枚/分、A3:32枚/分 |
| ファーストコピー | 3.3秒 |
| 標準ADF | 両面同時読み取り、最大250枚積載 |
| 用紙坪量 | カセット・デッキ:52~220g/m²、手差し:52~256g/m² |
| 本体寸法 | 幅670×奥行770×高さ1,185mm(ADFを含む) |
| 質量 | 約219kg(ADFを含む) |
給紙容量と対応用紙を読み分ける
標準の給紙カセットは680枚×2段、給紙デッキは1,700枚×2段、手差しは100枚です。
オプションのペーパーデッキユニットまたはPODデッキライトを加えると4,000枚分を拡張でき、公式のオプション案内では最大8,860枚とされています。
容量は64g/m²紙を基準にした値です。
デッキはA4とB5に限定されるため、A3を大量に使う場合はオプションの種類とセット可能サイズを照合してください。
小サイズ紙と厚紙には給紙条件がある
A3からA5Rまでの定形サイズに加え、A5、A6R、はがき類にも対応しますが、A5、A6R、はがき類には手差し給紙などの条件があります。
ユーザー設定サイズの範囲も給紙部によって異なります。
厚紙も最大坪量だけで判断せず、用紙種類、表面加工、紙目、保管状態を確認し、実際に使用する用紙で搬送と定着を試すのが安全です。
操作性とスキャン・ネットワーク連携
操作部は10.1インチのフルフラット型タッチパネルで、物理キーを抑えたハードキーレス設計です。
頻繁に行うコピーやスキャンの設定をホーム画面から呼び出しやすく、必要に応じてオプションのハードテンキーも選べます。
中古機ではパネルの傷や輝度だけでなく、タッチ位置のずれ、反応速度、角度調整部の保持力も確認したいところです。
標準のLIPS LXプリンター機能は、LPD、Port9100、IPP、IPPS、FTP、WSDに対応します。
接続はUSB 2.0と1000Base-T/100Base-TX/10Base-Tです。
公式仕様に掲載された対応OSは発売当時のものを含むため、現在利用しているWindows、macOS、プリントサーバーとの対応は最新ドライバーの配布状況を基準に再確認してください。
スキャンの保存先と形式
プッシュスキャンでは、FTP、SMB、WebDAVへのファイル送信と、SMTPによるメール送信を利用できます。
出力形式はTIFF、JPEG、PDF、XPS、OOXMLに対応し、価格表では高圧縮PDF、PDF/A-1b、暗号化PDF、機器署名、サーチャブルPDF/XPS、OOXML生成などが標準機能として案内されています。
実運用では共有フォルダーの権限、DNS、時刻同期、証明書、メールサーバー側の認証方式もセットで設計します。
紙原稿を安定して読み取る工夫
ADFには原稿の傾きを検知して画像を補正するデジタル斜行補正、超音波を使った重送検知、ステイプル留め原稿などの異常搬送を検知する機能があります。
防汚処理を施した読み取りガラスとスジ補正も、再スキャンの削減に役立ちます。
ただし、折れた原稿、付箋、乾いていない修正液、ホチキス針をそのまま通せるという意味ではありません。
投入前の原稿確認は必要です。
セキュリティー機能と運用上の注意
本機はHDD暗号化機能を標準装備し、ジョブ処理で一時保存した画像データの上書き消去にも対応します。
ユーザー認証と組み合わせた強制留め置き印刷を設定すれば、利用者が本体でログインするまでジョブを出力せず、排紙トレイへの文書放置を減らせます。
シンプルログインは無償機能として案内されていますが、ICカード認証はカードリーダーライターや対応アプリケーションを含む有償構成です。
セキュリティーは搭載機能だけで完成しません。
管理者パスワードの変更、不要なプロトコルとUSBインターフェースの無効化、IPアドレス制限、IEEE 802.1XやIPSec、リモートUIのアクセス制御、監査ログの確認などを利用環境に応じて設定します。
発売当時のimageRUNNER ADVANCE DX商品カタログでは、TLS 1.3、HDD暗号化、HDDデータの上書き消去、起動時の改ざん検知などが案内されています。
メール・無線LANは現行環境との整合を確認
公式仕様では、SMTP認証とSMTP送信時のTLS通信に対応します。
一方、メールサービス側の認証要件は変化するため、利用中のMicrosoft 365やGoogle Workspaceなどへ接続できるかは別途検証が必要です。
無線LANはIEEE 802.11b/g/nの2.4GHz帯で、掲載されている暗号方式はWPA2までです。
新しい無線規格が必須なら、有線LAN利用や現行機への変更を検討します。
中古導入時は初期化と更新履歴を確認
中古機では前利用者のアドレス帳、ボックス文書、送信履歴、ネットワーク設定、証明書が残っていないことを確認します。
全データ・設定の初期化を実施した証跡、HDDの状態、ファームウェアの版、管理者情報の引き渡し方法も確認対象です。
設置後は初期パスワードのまま運用せず、権限を業務単位で分離し、退職者や異動者のアカウントを定期的に整理してください。
適している用途と向かない環境
月間のモノクロ印刷が多く、まとまった原稿を頻繁にスキャンする部署ほど、本機の高速性を生かせます。
例えば、本部管理部門の会議資料、学校や研修施設の教材、自治体・士業の申請書、物流拠点の伝票、医療・福祉事業者の保管書類などです。
A3帳票を扱いながら、電子化後は共有フォルダーやメールへ送る運用にも対応できます。
反対に、カラー提案書や写真資料が多い職場、設置スペースが限られる小規模事務所、印刷量が少ない環境には過剰になりやすい機種です。
本体だけで約219kgあり、卓上機のように気軽に移動できません。
必要速度が低い場合は、導入費だけでなく電源、占有面積、保守、将来の撤去まで含めて小型機と比較してください。
大量印刷だけでなくピーク時の待ち時間を見る
平均枚数が同じでも、月末や会議前に出力が集中する会社では高速機の価値が高まります。
選定時は月間合計だけでなく、一度に何部を出すか、両面や集約を使うか、ステイプルや中綴じが必要かを確認します。
毎分65枚はA4ヨコの条件値であり、A3、厚紙、複雑な画像、仕上げ処理では同じ速度にならない点にも注意が必要です。
スキャン中心なら読み取り後の工程も設計する
毎分270ページの両面読み取り能力があっても、保存先の命名規則や確認作業が決まっていなければ、電子化後の整理が滞ります。
部署別フォルダー、アクセス権、保存形式、解像度、OCRの要否、原本の保管・廃棄基準を先に決めましょう。
スキャン速度とネットワーク転送、サーバー容量を一連の業務として評価すると、機器性能を無駄なく使えます。
後継・現行候補と比較するポイント
同じ6700シリーズのiR-ADV 6780はA4ヨコ毎分80枚で、6765は毎分65枚です。
ADF方式、基本寸法、標準給紙構成など多くの仕様は共通ですが、ファーストコピータイム、各用紙サイズの速度、エネルギー消費効率などは列ごとに異なります。
シリーズ名が同じでも、6780の数値を6765へそのまま当てはめてはいけません。
ただし、6765は販売終了しているため、比較の中心は同世代の速度差より、今後の保守を含めて調達できる現行候補です。
モノクロ高速機の候補として、じむやのimageFORCE 6160、imageFORCE 6170、BP-71M65を確認し、必要速度と保守条件を比較できます。
さらに高速なクラスを選ぶ場合
出力待ちが業務のボトルネックで、複数部署の印刷を一台へ集約するなら、より上位のimageFORCE 8186、imageFORCE 8195、imageFORCE 8105も比較対象になります。
型番だけで決めず、通常時と繁忙時のジョブ量、必要な給紙段数、仕上げ処理、電源・設置条件、保守拠点を同じ表で比較してください。
カラー機への変更も選択肢
社内資料の一部だけカラー化したい場合、モノクロ高速機と小型カラー機の二台構成、またはA3カラー複合機への集約を検討できます。
カラー機は同じ速度帯でも本体価格、カウンター条件、消耗品構成が異なります。
6765の中古価格だけを基準にせず、カラー比率、故障時の業務継続、複数台管理の手間まで含めた総額で判断することが重要です。
本体価格・オプションと保守構成
販売時の本体標準価格は2,800,000円(税別)でした。
これは本体の基準価格で、現在の取引価格や中古相場ではありません。
公式価格表には、感光体などの消耗品は本体価格に含まず、別途保守サービス契約が必要と記載されています。
搬入設置、階段作業、時間外作業、撤去、ネットワーク設定なども、設置条件によって別料金になる可能性があります。
標準構成にはコピー、LIPS LXプリント、SEND、アドバンスドボックスが含まれます。
スーパーG3ファクス、LIPS V、Adobe PostScript 3、追加給紙、ステイプル、中綴じ、パンチ、紙折りなどは必要に応じて追加する構成です。
中古機では、本体名が同じでも装着済みオプションが異なるため、外観写真だけで判断せず構成票とテスト結果を確認します。
必要なオプションを業務から逆算する
- ファクス:電話回線を使うならスーパーG3FAXボードの有無を確認します。
- デザイン出力:PostScriptが必要なアプリケーションではPS拡張キットと現行OS用ドライバーを確認します。
- 大量給紙:A3を追加給紙するか、A4・B5中心かによってデッキを選び分けます。
- 冊子・配布資料:ステイプル、中綴じ、パンチ、C折り、Z折りの必要性を整理します。
- 認証:ICカードの種類、カードリーダー、認証アプリケーション、ライセンスを一式で確認します。
リース料とカウンター料金は見積条件で比較する
販売終了機について、根拠のない月額リース料やカウンター単価を一律に示すことはできません。
一般に見積もりは、機器価格、契約期間、審査、搬入、オプション、月間印刷量、トナー供給、部品・作業費、最低料金、対応時間などで変わります。
中古機がリース対象になるかも契約会社ごとに異なります。
総支払額と中途解約条件、保守終了時の扱いを明記した見積書で比較しましょう。
導入前に確認したい保守・設置・データ消去
最終判断では、印刷テストだけでなく、保守と設置の成立性を確認します。
本体寸法はADF込みで幅670×奥行770×高さ1,185mm、質量は約219kg、電源はAC100V・15A、最大消費電力は1.5kWです。
公式仕様に記載された機械占有寸法は、コピートレイ装着時に手差しトレイと補助トレイを伸ばした条件で幅1,362×奥行770mmです。
フィニッシャーや追加デッキを付ければ、必要な幅と別電源の条件が変わります。
発売については、キヤノンの2020年4月27日付の発売資料で「2020年6月上旬」と案内されていますが、日単位の発売日は確認できません。
そのため、機種情報のrelease_dateには推測した日付を入れていません。
販売店と保守会社に確認する項目
- 機体の製造番号、総カウンター、使用履歴、交換部品と修理履歴
- 設置地域での保守受付期間、訪問対応時間、部品とトナーの供給条件
- ADF、各給紙段、両面、スキャン、ネットワーク、装着済みオプションの動作
- 保守料金に含む範囲と、感光体・定着器・搬送部品などの除外条件
- 最新ファームウェア、現行PC用ドライバー、スキャン送信先との互換性
- 初期不良時の返品・交換条件、代替機、撤去・引き取りの費用
特に「保守可能」という表現は、いつまで、どの地域で、どの部品まで対応できるのかを具体化します。
口頭説明だけでなく、見積書や契約書へ記載してもらうと認識違いを減らせます。
搬入から撤去までを一度に設計する
搬入前には、エレベーターの間口と積載荷重、廊下、扉、段差、床耐荷重、曲がり角、養生範囲を実測します。
設置場所では専用電源、放熱と保守作業の空間、LAN配線、騒音、用紙とトナーの保管場所も確認します。
返却・廃棄時はボックス文書、アドレス帳、認証情報、証明書、ジョブログを初期化し、必要に応じてHDD消去や物理破壊の証明方法を契約時に決めておきます。
imageRUNNER ADVANCE DX 6765は、高速モノクロ出力と大量スキャンを必要とする職場では今も検討価値のある性能を備えます。
ただし、選定の結論はカタログ性能ではなく、販売終了後も運用期間を通して保守できるかで決まります。
機体状態、オプション、セキュリティー、保守、撤去まで確認できた場合に限り、導入候補として具体的に比較してください。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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