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キヤノン

imageFORCE 8186

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

imageFORCE 8186
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度86枚/分
発売日2025-09-09
希望小売価格(税別)4,950,000円(税別、本体標準価格。オプション・搬入設置費・保守費は別)

新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

imageFORCE 8186は、A4ヨコで毎分86枚を出力できる、キヤノンの高速A3モノクロ複合機です。
大量の帳票、請求書、教材、会議資料などを短時間で処理する本部、学校、官公庁、物流・製造拠点に適しています。
高精細なモノクロ出力に加え、両面原稿の高速スキャンや重送検知、セキュリティー設定を支援する機能も備えています。
一方、267kgある大型機であり、20A電源、搬入経路、給排紙オプションを含めた設計が必要です。
本記事では、末尾に「P」が付くプリンター専用モデルではなく、コピーとスキャンに対応するimageFORCE 8186を扱います。

imageFORCE 8186の特徴

imageFORCE 8186は、imageFORCE 8100シリーズのうち、A4ヨコの連続複写速度が毎分86枚に設定されたモデルです。
同じ複合機シリーズには毎分105枚の8105と毎分95枚の8195があり、8186は三機種の中で最も速度と標準価格を抑えた構成です。
それでも一般的なオフィス複合機より高い速度帯に位置し、数百ページ単位の出力が集中する部署で待ち時間を短縮しやすくなっています。

画質面では、小径の赤色マルチレーザーを32本照射するR-VCSELテクノロジーを採用し、書き込み解像度2,400×2,400dpiに対応します。
コピー時の書き込み解像度は600×600dpiです。
細い罫線や小さな文字を含む帳票を大量に出す業務では、速度だけでなく、文字や線の視認性を維持しやすいことも重要です。
ただし、出力はモノクロなので、写真やグラフをカラーで再現する用途には適しません。

大量処理を支える給紙構成

標準構成では、680枚のカセット、300枚の手差しトレイ、2,090枚を2段備えた本体デッキを利用できます。
枚数はいずれも64g/m²用紙を基準とする公称値です。
さらに、1,700枚×2段と2,300枚×1段の合計5,700枚を収容する多段デッキ・E1などを追加できます。
大量出力時に用紙補給で処理を止めにくくできる一方、用紙サイズや必要な電源、設置面積は選ぶ給紙装置によって変わります。

用紙坪量は、本体デッキが52~220g/m²、カセットと手差しが52~300g/m²です。
330×483mm、SRA3、A3、B4、A4のほか、はがき、指定封筒、ユーザー設定サイズも扱えます。
ただし、本体デッキはA4とB5に限られ、フリーサイズは手差しトレイのみです。
「本体が対応する用紙なら、どの給紙部でも使える」という意味ではないため注意しましょう。

読み取りミスを抑えるADF

標準の自動両面原稿送り装置は250枚を収容できます。
A4ヨコ・300dpiでは、モノクロとカラーのいずれも片面毎分135ページ、両面同時で毎分270ページを読み取れます。
超音波センサーによる重送検知に加え、コーナーをステイプルした原稿などが傾いた際に搬送を止める異常搬送検知も搭載しています。
防汚コートガラスとスジ補正も採用され、読み取り漏れや汚れによる再スキャンを減らすための設計です。
ただし、ステイプル針を付けたまま投入できるという意味ではなく、原稿の針や付箋、破れは事前に点検する必要があります。

imageFORCE 8186の主要仕様

主要数値は、8105・8195・8186が並ぶキヤノン公式仕様表のimageFORCE 8186列を確認したものです。
表では三機種共通のセルと機種別のセルが混在します。
特に速度、ファーストコピー、ウォームアップタイムは上位機の値を流用せず、8186の列を照合することが重要です。

項目 imageFORCE 8186の確認値
形式 コンソール型A3モノクロ複合機
連続複写速度 A4・B5:86枚/分、B4:51枚/分、A3:44枚/分
ファーストコピー 5.6秒
ウォームアップ 120秒以下、室温20度。使用環境・条件で変動
解像度 読み取り600×600dpi、書き込み2,400×2,400dpi。コピー時は600×600dpi
本体寸法 幅964×奥行868×高さ1,185mm、ADFを含む
質量 267kg、ADFを含む
電源 AC100V・20A・50/60Hz、最大消費電力2.0kW
メモリー RAM 6.5GB、SSD標準512GB、オプション1TB

対応サイズは給紙部まで確認する

複写原稿は最大A3です。
出力用紙は330×483mm、SRA3、305×457mm、A3からA6Rまでの定形紙や、はがき、指定封筒などに対応します。
ユーザー設定サイズの範囲や封筒の種類は給紙部で異なり、給紙カセットで利用できるユーザー設定サイズは98.0×148.0~330.2×487.7mmです。
特殊紙を使う場合は、紙の呼称だけで判断せず、縦横寸法、坪量、表面加工、用紙目、使いたい給紙部を販売店へ提示してください。

厚紙対応の上限が300g/m²でも、すべての厚紙や粘着紙、加工紙の通紙を保証する数値ではありません。
熱に弱い素材やレーザー機非対応の用紙を使うと、定着不良や紙詰まり、機器内部への付着につながります。
封筒も形状、糊、窓材、折り目によって結果が変わるため、実際に購入する用紙のサンプルで印字品質と搬送を確かめるのが安全です。

寸法は本体サイズだけで判断しない

本体幅964mmという数値だけでは、運用時に必要な空間を判断できません。
公式仕様の機械占有寸法は幅2,001×奥行868mmですが、これは中綴じフィニッシャー・AC2を装着し、手差しトレイと補助トレイを伸ばした条件です。
異なるフィニッシャーや大容量給紙装置を選べば外形も変わります。
用紙補給、紙詰まり処理、トナー交換、保守作業のために扉やカバーを開く空間も必要です。

ADF込みで267kgあるため、扉幅や廊下幅だけでなく、エレベーターの間口と積載量、曲がり角、段差、床の耐荷重を確認します。
搬入後に配置を変える作業も容易ではありません。
最終構成を図面へ落とし込み、使用者の動線や排紙回収の位置まで含めて現地下見を行うことが大切です。

操作性とスキャン・ネットワーク連携

操作部には、見やすさと操作効率を意識したUIが採用されています。
カセットやトレイの内部は白い用紙とのコントラストが出る黒色で、用紙の量やサイズを確認しやすい設計です。
排紙部も出力紙を見つけて取り出しやすい曲線形状になっています。
高速機では補給と回収を繰り返すため、出力速度だけでなく、日常作業のしやすさも実際の処理時間に影響します。

プリンター機能はLIPS LXを標準装備します。
有線LANは1000Base-T、100Base-TX、10Base-Tに対応し、LPD、Port9100、IPP、IPPS、FTP、WSDを利用できます。
USB 2.0 High-Speedも備えています。
OS標準の印刷機能としてMopria Print、Apple AirPrint、IPP Everywhereに対応しますが、MopriaやAirPrintは本体側で該当設定を有効にする必要があります。
無線LANは標準装備ではなくオプションです。

紙文書を電子化するスキャン機能

プッシュスキャンでは、FTP、SMB、WebDAVへのファイル送信と、SMTPによるメール送信に対応します。
保存形式はTIFF、JPEG、PDF、XPS、Office Open XMLなどから選べます。
検索可能なOCR付きPDF、暗号化PDF、PDF/A-1bにも対応するため、紙文書の検索性や長期保存を考えた運用を組み立てられます。
Microsoft Exchange OnlineとGoogle WorkspaceではOAuth 2.0認証方式を使用できます。

対応機能があっても、自社環境へ接続すれば直ちに送信できるとは限りません。
保存先のOSと共有設定、SMBポリシー、DNS、証明書、SMTPの認証要件、ファイアウォールを事前に整理します。
OCRの認識結果も原稿の文字サイズ、傾き、汚れ、解像度に左右されるため、実際の帳票で検索性とファイル容量を確認してください。

電話回線のFAXはオプション

インターネット/イントラネットFAXの送受信機能は標準装備ですが、一般加入電話回線を使うスーパーG3 FAXはオプションです。
スーパーG3 FAXは最大33.6kbpsで、回線や相手機、原稿などの条件によって通信時間は変わります。
IPファクス機能もオプションとして区分されています。
見積書に単に「FAX対応」と記載されているだけでは、必要な方式が含まれるか判断できません。

送信済みFAXの画像を送信日時や送信元情報とともに本体SSDまたは外部サーバーへ自動保存し、通信管理レポートをCSV化する機能もあります。
FAXを利用する部署では、回線数、受信後の転送先、閲覧権限、保存期間、障害時の代替手段を決めたうえで、必要なボードやライセンスを選びましょう。

セキュリティー機能と運用設計

imageFORCE 8186は、文書からの情報漏えいを抑えるドキュメントセキュリティー、本体を保護するデバイスセキュリティー、盗聴やなりすましに備えるネットワーク・クラウドセキュリティーという三つの側面から対策する設計です。
「おすすめセキュリティー設定」では、本体内の環境推定エンジンがデータの流れを分析し、6種類のセキュリティータイプから候補を提示します。
選択したタイプに応じて80項目以上を一括設定でき、初期設定の抜けを減らす助けになります。

ただし、一括設定だけで自社のセキュリティー要件をすべて満たせるとは限りません。
管理者パスワード、利用しないプロトコルの停止、ファームウェア更新、アドレス帳の権限、保存文書の削除期限、ログの確認方法を社内規程に合わせて決める必要があります。
設定を強化すると既存の印刷やスキャンが通信できなくなる場合もあるため、本番運用前に業務経路ごとの試験を行います。

認証と不正利用の抑止

暗証番号やICカードなど、異なる認証要素を組み合わせる多要素認証に対応し、暗証番号に加えてパターン認証も利用できます。
Microsoft Entra IDとの認証連携も用意されています。
個人認証を導入すれば、利用者を識別した出力管理や放置印刷の抑止に役立ちます。
一方、ICカードリーダー、MEAPアプリケーション、uniFLOW Onlineなどは目的と契約が異なるため、標準機能と別売製品を分けて確認しなければなりません。

認証方式を選ぶ際は、正社員だけでなく、共有端末の利用者、来訪者、夜間担当者、保守担当者の操作も想定します。
カードを忘れた場合の代替ログイン、退職者アカウントの停止、管理者権限の付与手順まで決めておくと、導入後の例外対応を減らせます。

本体プログラムの検証と保存データ

起動時にシステムを検証し、不正プログラムの混入や改ざんを検知した場合は起動を停止して自動復旧を試みる仕組みを備えています。
稼働中もプログラムの改ざんや未知のモジュールの実行を阻止する設計です。
ただし、これは複合機本体を守る一つの層であり、社内LANの分離、アクセス制御、管理端末の保護、バックアップを代替するものではありません。

標準512GBのSSDやアドバンスドボックスを利用する場合は、保存できることだけでなく、誰が閲覧・削除できるかを決めます。
廃棄、返却、入れ替え時の初期化方法やデータ消去証明の要否も契約前に確認してください。
機器の返却と保存データの処理を別項目として見積書や作業報告書へ明記すると、責任範囲を確認しやすくなります。

imageFORCE 8186が適する用途

適しているのは、カラー出力よりもモノクロ文書の処理量と待ち時間短縮を重視する職場です。
例えば、多数の拠点へ帳票を配る本部、試験問題や教材をまとめて作る学校、申請書類を大量に扱う行政関連部門、日次の伝票やリストを出力する物流・製造拠点が候補になります。
毎分86枚の速度に大容量給紙と後処理オプションを組み合わせれば、印刷から仕分け、綴じ、冊子化までの手作業を減らせます。

大量の紙原稿を電子化する用途にも向きます。
250枚積載のADFと毎分最大270ページの両面同時読み取りは、契約書や申込書をまとまった単位で処理する場面に有効です。
ただし、メーカー推奨の月間印刷枚数は確認できないため、毎分速度だけを根拠に耐久性や適正枚数を断定できません。
現在の月間カウンター、繁忙時間帯、最長ジョブ、連続稼働時間を販売店へ伝えて選定します。

小規模オフィスには過大になりやすい

月間印刷枚数が少ない職場、設置面積に余裕がない職場、一般的な100V・15Aコンセントしか用意できない場所では、8186の能力を生かしにくい可能性があります。
本体だけで267kgあり、AC100V・20Aの電源が必要です。
卓上・省スペース機を探している場合は、A4カラー機のimageFORCE C331FやA4モノクロ機のRICOH IM 460Fなど、異なるクラスも比較対象になります。
リンク先では各機種の用紙サイズや速度を個別に確認してください。

カラー機と役割を分ける方法

基幹帳票は8186で高速処理し、提案書や掲示物だけを別のカラー機へ送る二台構成も考えられます。
カラー出力を一台へ集約したい場合は、A3カラー機のimageFORCE C5170Fなどと比較してください。
機種名の数字だけで判断せず、カラー比率、最大用紙、給紙量、スキャン、必要なフィニッシャー、設置面積を同じ条件で並べます。
二台構成は障害時の代替経路を確保しやすい一方、保守契約、消耗品、設置場所の管理が分かれる点も考慮が必要です。

8100シリーズと他候補の比較

imageFORCE 8100シリーズの複合機モデルは、8105、8195、8186の三機種です。
共通するimageFORCE 8105シリーズ本体に機種別ライセンスを組み合わせる価格構成で、8186は本体4,840,000円とライセンス110,000円の合計4,950,000円です。
末尾にPが付く8186Pはプリンターモデルであり、コピーやADFスキャンが必要な場合は本記事の8186と取り違えないよう、見積書の商品名を末尾まで照合します。

モデル A4ヨコ速度 本体標準価格・税別 主電源立ち上げ
imageFORCE 8105 105枚/分 7,150,000円 300秒以下
imageFORCE 8195 95枚/分 6,050,000円 300秒以下
imageFORCE 8186 86枚/分 4,950,000円 120秒以下

ウォームアップ値は室温20度の条件で、使用環境や条件により変動します。
上位機の毎分速度が高くても、すべての職場で待ち時間が比例して短くなるとは限りません。
短いジョブが多いのか、数百ページのジョブが連続するのかによって選ぶ速度帯は変わります。

実際のジョブから速度帯を決める

選定前には月間カウンターだけでなく、最も混雑する時間帯に何ページのジョブが何件重なるかを調べます。
短いジョブが分散する職場ではファーストコピー、認証操作、ジョブ切り替えが体感を左右します。
長いジョブが連続する職場では、毎分速度、給紙量、排紙容量、用紙補給の回数が重要です。
他メーカーを含めて比較する場合は、BP-70M90、RICOH IM 8000、RICOH IM 9000の各ページも候補整理に利用できます。
性能値は機種ごとに個別確認してください。

後処理を完成形から選ぶ

8186には、ステイプル、パンチ、中綴じ、インサート、Z折り、内三つ折り、外三つ折り、四つ折り、中折りなどへ対応するオプションがあります。
ただし、これらを一つのフィニッシャーだけですべて実現できるわけではありません。
対応ユニットの組み合わせが必要で、用紙サイズ、坪量、1部の枚数、綴じ位置にも制限があります。

比較表の「中綴じ対応」「折り対応」という表示だけで構成を決めず、実際に作る資料の完成見本を提示しましょう。
表紙と本文で用紙が異なる冊子では、インサートや給紙装置も関係します。
必要のない後処理を追加すると価格と占有面積が増えるため、日常的に使う処理と外注した方がよい処理を分けることも大切です。

本体構成・価格・保守の考え方

imageFORCE 8186の本体標準価格は4,950,000円(税別)です。
内訳は、共通のimageFORCE 8105シリーズ本体が4,840,000円、8186ライセンスが110,000円です。
LIPS LXプリンター機能、アドバンスドボックス機能、自動原稿送り装置、SEND機能を標準装備し、ブラックトナー1個が同梱されます。
ただし、この金額は業務に必要なシステム一式の総額ではありません。

キヤノンマーケティングジャパンが標準条件で行う新規搬入・設置は、搬入手配82,900円、設置24,000円の合計106,900円です。
休日・時間外、遠隔地、階段、クレーンなどの特殊作業、下見、既存機の搬出撤去には別料金が発生します。
さらに給紙装置、フィニッシャー、FAX、無線LAN、PS、PCL、追加SSD、認証関連製品によって総額が変わります。

リース料は構成と契約条件で変わる

リース月額は、機器とオプションの総額、搬入設定費、契約期間、リース料率、審査条件などによって変わります。
確認できる根拠なしに、8186固有の月額相場を断定することはできません。
見積もりでは、本体と各オプションの商品名、契約期間、月額、支払総額、中途解約の扱い、満了時の返却条件、再リースの条件を同じ書式で比較してください。

特に大型機では、契約満了時の搬出費や原状回復、移設時の再設定費が見落とされがちです。
将来のフロア移転や拠点統合が決まっている場合は、移設可否と費用負担を契約前に確認します。
現金購入とリースのどちらを選ぶ場合も、所有形態だけでなく、保守を継続できる期間と故障時の対応範囲を合わせて評価しましょう。

カウンター保守の条件をそろえる

本体代とは別に、カウンター保守などの契約条件を確認します。
最低料金、モノクロ単価、トナー配送、ドラムなどの部品、訪問作業、対応時間、休日対応、用紙代、契約対象外の作業を明記してもらいましょう。
大量印刷機では、わずかな単価差だけでなく、障害で止まった際の影響も大きいため、設置地域の保守拠点と受付時間が重要です。

NETEYEは、カウンター、エラー、紙詰まり、トナー残量などをインターネット経由で遠隔監視するサービスですが、別途申し込みが必要です。
監視サービスを利用する場合は、社内ネットワークから必要な通信を許可できるかも確認します。
障害時の代替出力先、繁忙期に備えた用紙と消耗品の管理、復旧後の滞留ジョブ処理まで手順化すると運用が安定します。

導入前に確認したい項目

imageFORCE 8186は、高速性能だけを見て導入可否を決められる機種ではありません。
大型で重量があり、装着する給排紙装置によって必要な床面積と電源が変わるため、構成を決めてから搬入・設置条件を確認します。
特に本体が必要とするAC100V・20Aは、一般的な15A回路とは異なります。
施設管理者や電気工事業者へ専用回路の要否を確認し、延長コードや分岐で対応しないようにします。

  1. 月間枚数と、最も混雑する時間帯のジョブ量を確認する
  2. モノクロ出力だけで業務を完結できるか整理する
  3. A3、SRA3、厚紙、封筒など実際の用紙で通紙試験を行う
  4. 給紙、ステイプル、中綴じ、折り、FAXなど必要なオプションを確定する
  5. 搬入口から設置場所までの扉、廊下、曲がり角、段差、エレベーターを採寸する
  6. 床の耐荷重、20A電源、放熱、補給と保守作業の空間を確認する
  7. 固定IP、VLAN、DNS、SMTP、SMB、証明書、認証方式を整理する
  8. 本体・搬入・設定・リース・保守を分け、契約総額と対象範囲を比較する

実際のデータで受け入れ試験を行う

納品時はメーカーのテストページだけで終えず、普段使う帳票、細線を含む図面、両面原稿、OCR対象文書、封筒などで試験します。
WindowsとmacOSが混在する場合は、それぞれのドライバーやAirPrint経由の動作も確認してください。
スキャンは共有フォルダー、メール、利用する連携先ごとに試し、ファイル名、画質、容量、検索性、アクセス権を点検します。

後処理では、実際の部数、綴じ位置、折り方向、表紙の有無まで確認します。
よく使う設定を登録し、利用者向けの短い操作手順を用意すると設定ミスを抑えられます。
問題が起きた場合に連絡する窓口、機器情報の確認場所、代替機への出力方法も納品時に共有しましょう。

型番末尾と標準・オプションを照合する

最終確認では、見積書の商品名が「imageFORCE 8186」であり、「imageFORCE 8186P」ではないことを照合します。
標準装備、別売オプション、電子ライセンス、搬入設置、ネットワーク設定、既存機撤去、保守契約を行単位で分けてもらうと、構成漏れや重複を発見しやすくなります。
カラー機を併用する場合は、例えばimageFORCE C3150Fなどの候補と役割を整理してください。

imageFORCE 8186は、大量のモノクロ出力と高速スキャンを一台へ集約し、給紙や後処理まで自動化したい職場には有力な候補です。
一方、少量印刷、カラー中心の業務、設置スペースや電源に制約がある環境では過大になり得ます。
現在のジョブデータ、完成させたい成果物、設置条件、保守体制を照合し、実機確認とサンプルテストを経て構成を決めるのが導入判断の結論です。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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