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ムラテック

MFX-C5220

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

MFX-C5220
最大用紙サイズA3
カラー対応フルカラー
印刷速度22枚/分
発売日—
希望小売価格(税別)1,144,000円(税別、トナー・ドラムユニット・現像ユニット等の消耗品その他の関連商品を含まない本体価格)

発売日未確認発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

MFX-C5220は、カラー・モノクロともA4ヨコで毎分22枚を出力できる、ムラテックのA3フルカラー複合機です。
日常的な見積書、会議資料、帳票、掲示物を1台で扱いながら、必要に応じて自動両面原稿送り装置、FAX、追加給紙、フィニッシャーなどを組み合わせられます。
高速大量出力を最優先する機種ではなく、一般的な中小規模オフィスで速度、設置性、機能を無理なくまとめたい場合に検討しやすい構成です。

ただし、MFX-C5220と末尾にKが付くMFX-C5220Kでは保守方式が異なります。
また、原稿送り装置やFAXは本体だけでは付属しないオプションです。
本稿では対象をMFX-C5220に限定し、共通仕様とオプション条件を分けて説明します。

MFX-C5220の特徴

MFX-C5220の中心的な特徴は、A3までのカラー出力と、カラー・モノクロ同速の毎分22枚を、比較的コンパクトな筐体にまとめていることです。
メーカー仕様では、メモリー6GB、SSD 256GB、読み取り解像度600dpi×600dpi、書き込み解像度1,800dpi相当×600dpiを備えます。
A4の社内資料だけでなく、A3の工程表、図面、掲示物、見開き原稿も同じ機器で扱えます。

ウォームアップタイムは20秒以下、ファーストコピータイムはカラー8.4秒以下、モノクロ6.8秒以下です。
短いジョブを断続的に出す職場では、連続速度だけでなく、待機状態から最初の1枚が出るまでの時間も使い勝手に影響します。
毎分22枚という数値はA4ヨコ・B5ヨコの連続複写速度であり、A3は毎分14枚、B4は毎分16枚です。
用紙サイズが大きくなれば同じ速度ではない点を理解して選びます。

設置性と日常操作のバランス

メーカーが示す大きさは幅571mm×奥行き661.5mm×高さ1,159mmで、2段モデルと4段モデルに共通します。
手差しトレイを開いた機械占有寸法は幅885mm×奥行き661.5mmです。
カタログ上の本体幅だけで配置を決めず、手差し操作、給紙カセットの引き出し、保守作業、排紙物の回収に必要な余白まで含めて設置場所を測る必要があります。

操作部には7インチTFTカラー液晶を採用し、マルチタッチに対応しています。
利用頻度の高い機能を大きく見せるベーシックスタイルと、細かな設定を扱うクラシックスタイルを使い分けられます。
部署ごとにコピー条件が異なる場合はクラシックスタイル、来客対応や共用スペースで単純操作を重視する場合はベーシックスタイルという運用が可能です。

本体だけで完成構成とは限らない

MFX-C5220は構成選択型です。
大量の紙原稿を連続処理する自動両面原稿送り装置、電話回線を使うFAXキット、専用デスクまたは追加給紙キャビネットなどは別途選択します。
そのため、本体価格だけを見て導入費を判断すると、実際に必要な構成との差が生じます。
見積時は「何を標準で使いたいか」を先に決めることが大切です。

MFX-C5220とMFX-C5220Kを区別する

両機種は公式の基本仕様表で同じ列に記載され、本体価格も同額ですが、保守方式は同一ではありません。
MFX-C5220はメーカー公式のトータルサービス方式、MFX-C5220Kはキットサービス方式として案内されています。
型番末尾のKを省略して同じ機種として扱うと、トナー供給、保守費用、契約条件の説明を誤るおそれがあります。

本記事が扱うのはKなしのMFX-C5220です。
販売店の見積書、リース申込書、保守契約書、本体銘板で型番を照合し、保守方式まで一致しているか確認してください。

MFX-C5220の主要仕様

仕様を比較するときは、シリーズ名ではなくMFX-C5220/C5220K列を確認します。
特にA4連続速度は、同じページに掲載されるMFX-C5280の毎分28枚ではなく、MFX-C5220は毎分22枚です。
確認できた主要項目をまとめると次のとおりです。

項目 MFX-C5220の確認値
方式・カラー レーザー静電複写方式・フルカラー
最大用紙 A3
A4ヨコ連続複写速度 カラー/モノクロとも22枚/分
B4・A3速度 B4は16枚/分、A3は14枚/分
メモリー・記憶装置 6GB(6,144MB)・SSD 256GB
解像度 読み取り600dpi×600dpi、書き込み1,800dpi相当×600dpi
給紙 2段は570枚×2段、4段は570枚×4段、手差し165枚。いずれも64g/m²紙での値
対応坪量 カセット、手差しとも60~256g/m²
電源 AC100V・15A、50/60Hz
最大消費電力 1,500W以下
質量 消耗品を除き2段モデル約96kg、4段モデル約100kg

給紙と用紙対応

カセットはA3、B4、A4、B5、A5などに対応し、手差しトレイではA6、はがき、封筒、インデックス紙、不定形紙も扱えます。
長尺紙は手差しで幅210~297mm、長さ431.9~1,200mmの範囲が仕様に記載されています。
店頭掲示や横長の案内物を内製する余地がありますが、すべての銘柄で同じ画質や搬送性能が保証されるわけではありません。

坪量はカセット、手差しとも60~256g/m²です。
ただし、メーカーは210g/m²以上について十分な画質が得られない場合があると注記しています。
厚紙、コート紙、ラベル、窓付き封筒などを使う場合は、サイズと坪量だけで判断せず、レーザー方式への適合、耐熱性、給紙方向を販売店へ確認し、実紙で試すのが安全です。

給紙枚数は紙の厚さで変わる

570枚や165枚という値は64g/m²紙を前提にした公称値です。
厚い紙、反りのある紙、湿気を含んだ紙では積載できる枚数が減り、重送や紙詰まりの要因にもなります。
月間枚数だけでなく、常用紙の種類と補給頻度から2段、4段、大容量給紙のどれが合うかを決めます。

自動原稿送り装置はオプション

自動両面原稿送り装置は本体標準ではありません。
装着時はA4・80g/m²原稿を最大130枚積載でき、コピー時600dpiでは片面カラー/モノクロ毎分30枚、両面は毎分14ページです。
スキャン機能ではA4ヨコ・片面・300dpiで毎分55枚と案内されています。
大量の契約書や伝票を電子化するなら必須に近い装備ですが、速度の測定条件がコピーとスキャンで異なるため、数値を単純比較しないようにします。

操作性とプリント・スキャン連携

MFX-C5220は、コピーだけでなくネットワークプリンターとカラースキャナーを日常業務へ組み込みやすい設計です。
ページ記述言語はPCL5e/c互換、PCL6互換、PostScript 3互換、XPSに対応し、TCP/IP、SMB、LPD、IPP1.1、SNMPを利用できます。
有線LANは10Base-T、100Base-TX、1000Base-Tに対応します。

メーカー仕様ページにはWindows 11、Windows Server 2025、macOS Sequoia 15まで記載されています。
ただし、OSの更新後もすべての業務ソフト、認証方式、仕上げ機能が同じように動作するとは限りません。
導入時点で提供されているドライバーの版、PCのCPU環境、利用するPCL/PS、PC-FAXの対応を確認してください。

紙文書を共有先へ直接送る

スキャンデータはE-mail、ネットワーク共有フォルダー、本体ボックス、FTP、WebDAV、USBメモリーなどへ保存できます。
本体ボックスへ保存したデータのURLをE-mailで通知する機能もあり、大容量ファイルをメールに直接添付せず共有する運用に使えます。
不定形原稿を原稿台で自動測定して登録できるため、規格外の伝票を繰り返し扱う部署にも役立ちます。

コンパクトPDFやPowerPoint形式への変換に対応し、追加のi-Option LK-110 v2を用いることでOCR、Word・Excel形式への変換範囲を広げられます。
OCRは原稿状態によって正しく認識できない場合があるため、契約番号、金額、口座情報のような重要項目は目視確認が必要です。
単に「OCR対応」とまとめず、必要なライセンスと出力形式を見積書へ明記してもらいましょう。

共有フォルダーは事前検証する

SMBスキャンでは、保存先PCやサーバーのアカウント、権限、名前解決、ファイアウォール設定が関係します。
PCのパスワード変更やサーバー移行後に送信できなくなることもあるため、個人アカウントではなく運用方針に沿った専用資格情報を使い、変更担当者と復旧手順を決めておくと管理しやすくなります。

モバイル・FAX連携の条件

AirPrintに対応し、同一ネットワーク上のiPhoneやiPadからドライバーを追加せず印刷できます。
Konica Minolta Mobile Printを使ったプリントやスキャンにも対応します。
NFCを使うAndroid連携には無線LAN環境が必要で、iOSのBluetooth LE連携にはローカル接続キットと無線LAN環境が必要です。
無線LAN自体もアップグレードキットUK-221を使う構成なので、モバイル連携を標準搭載と誤解しないことが重要です。

電話回線FAXを利用するにはFAXキットが必要です。
装着時は33.6kbpsのスーパーG3、最大2,000件の短縮宛先、最大600宛先の同報、宛先2度入力や宛先確認表示などを利用できます。
受信FAXのSMB転送も可能です。
IPファクスにはFAXキットに加えてi-Option LK-117が必要となるため、一般FAX、インターネットFAX、IPファクスのどれを使うかを分けて構成します。

セキュリティと管理機能

MFX-C5220は、本体ストレージに暗号化機能付きSSDを採用しています。
本体単独のユーザー認証では、機能ごとの利用制限や、個人別・部門別の出力枚数管理が可能です。
オプションのICカード認証装置、取付部材、対応カードを組み合わせれば、社員証などを使った認証も検討できます。

FAXでは宛先2度入力、送信前の宛先確認、ダイヤル直接入力禁止、CSI照合送信などを設定できます。
機能が存在するだけで誤送信を防げるわけではないため、直接入力を認める部署、登録宛先を変更できる担当者、同報送信の承認方法を決め、実際に設定を有効化することが必要です。

Information server 5Xとの排他条件

オプションのInformation server 5Xは、FAXとスキャン文書の統合管理、文書共有、ペーパーレス受信に利用できます。
ただし、利用にはFAXキットとの組み合わせが必要で、メーカーはInformation server 5X装着時に本体のユーザー認証および部門管理機能を利用できないと案内しています。

これは導入後に気付きやすい重要な条件です。
FAX文書の集中管理を優先するのか、本体認証による利用者制限や部門別集計を優先するのかを先に決めます。
両方が必要な場合は、外部認証、別の文書管理方法、他機種を含め、販売店と構成を再検討してください。
ウイルススキャン機能も標準ではなく、i-Option LK-116とインターネット環境が必要です。

公開済みの脆弱性情報を導入時に確認

メーカーは2025年7月15日、MFX-C5220を含む対象機種について、CVE-2025-6081に関する告知を公開しています。
LDAPまたはSMTP認証、SMB・FTP・WebDAVの登録先などを利用する一定条件下で、認証情報が取得される可能性があるという内容です。
2026年9月29日に確認した公式告知では、MFX-C5280/C5220(K)のすべてのバージョンが対象とされ、対策はファームウェア変更を検討中と記載されています。

メーカーが示す回避策には、初期管理者パスワードの変更、登録宛先を変更できる利用者の制限、複合機へ登録するアカウントの最小権限化、プライベートIPアドレスとファイアウォールで保護されたネットワークでの利用、IPアドレスフィルタリング、ユーザー認証の利用が含まれます。
導入時には販売店へ最新ファームウェアと告知の更新状況を確認し、複合機を直接インターネットへ公開しない構成にします。

資格情報を使い回さない

スキャン専用アカウントへサーバー管理権限を与えたり、複数システムで同じパスワードを使い回したりすると、漏えい時の影響範囲が広がります。
送信先ごとに必要最小限の書き込み権限を設定し、管理画面へ接続できる端末やネットワークも限定してください。
脆弱性告知は更新される可能性があるため、保守窓口と確認時期を決めておくことも重要です。

MFX-C5220が適する用途

MFX-C5220は、カラー資料とモノクロ帳票を同じ程度の速度で処理し、必要に応じてA3も使う職場に向きます。
毎分22枚は、少人数から中規模の部署が短い印刷ジョブを共有する用途で検討しやすい速度帯です。
一方、月間の印刷量が非常に多く、会議前に数百部を短時間で揃える使い方では、上位速度機と実ジョブ時間を比較すべきです。

メーカーは推奨月間印刷枚数を本稿で確認した資料に示していないため、「何枚までなら安心」といった独自基準は設けません。
現在のカウンター実績をカラー、モノクロ、A3、両面に分け、ピーク時の同時利用と用紙補給回数から判断します。

相性がよい業務

  • 一般事務・総務:見積書、請求書、社内資料、掲示物をA4とA3で出力し、必要に応じてFAXやスキャンを集約する職場。
  • 建設・不動産・製造:A3の図面や工程表を扱いつつ、通常はA4帳票が中心となる部署。CAD出力の線幅や縮尺は事前テストが必要です。
  • 医療・介護・士業:紙文書のスキャン、認証、FAX誤送信対策を運用ルールと組み合わせたい事業所。個人情報を扱うため、ネットワーク分離やアクセス制限を前提にします。
  • 店舗・サービス拠点:長尺紙や厚紙を使った案内物を一部内製しながら、日常帳票も1台で処理したい拠点。用紙適合テストは欠かせません。

少人数でもA3が必要なら候補になる

印刷枚数が少ないだけなら卓上A4機の方が省スペースですが、A3原稿の等倍コピー、見開き資料、現場掲示を外注せず処理したい場合はA3機の価値があります。
利用頻度の低い特殊機能をすべて追加するのではなく、A3、両面原稿、FAX、仕上げの必要性を個別に評価すると構成を絞れます。

上位機を検討したいケース

印刷が特定時間帯に集中する、複数部署が同時に使う、厚い会議資料を頻繁に作る、ステープルや中とじまで自動化したい場合は、22枚機だけで決定しない方が安全です。
平均月間枚数が同じでも、1回10枚を分散して出す職場と、朝に500枚をまとめて出す職場では必要な速度が異なります。

反対に、FAXを使わず、紙原稿も数枚ずつしか読み取らないなら、FAXキットや自動両面原稿送り装置を含む構成が過剰になることがあります。
既存業務を「印刷」「コピー」「スキャン」「FAX」「仕上げ」に分け、各機能の回数と1ジョブ当たりの枚数を記録してから見積もると、不要なオプションを避けやすくなります。

同シリーズ・他機種との比較

同じ公式仕様表に載るMFX-C5280はA4ヨコのカラー・モノクロが毎分28枚、MFX-C5220は毎分22枚です。
その他の基本仕様には共通項目が多いため、差の中心は出力速度と価格です。
短いジョブが中心なら22枚機でも待ち時間を抑えやすい一方、連続出力の多い職場では6枚/分の差が積み重なります。

比較では、カタログ速度だけでなく、原稿送り装置、給紙段数、FAX、認証、無線LAN、フィニッシャーを同じ条件に揃えます。
本体価格が低くても、必要なオプションを追加した総額や設置面積が逆転する場合があります。

ムラテック内で速度帯を広げて比べる

MFX-C5220より上の処理能力も候補に入れるなら、じむやのMFX-C7255、MFX-C7305、MFX-C7365の各機種ページも確認できます。
速度帯を一段ずつ上げて比較すると、待ち時間短縮の効果と本体・保守費用の差を整理しやすくなります。

比較表を作る際は、MFX-C5220の自動両面原稿送り装置やFAXがオプションである点を反映し、各候補も同等の完成構成で見積もります。
メーカーや世代によって「本体」「標準モデル」が含む装備は異なるため、型番だけを横に並べた比較では不十分です。

他メーカー機は業務要件を基準に比較

メーカー横断で検討する場合は、同じA3カラー領域の候補としてimageRUNNER ADVANCE DX C3926F、imageRUNNER ADVANCE DX C3930F、imageRUNNER ADVANCE DX C3935Fの情報も参照できます。
単純な速度順ではなく、スキャン先、認証方式、ドライバー、保守拠点、操作画面への慣れを比較軸にしてください。

特に既存機からの入れ替えでは、アドレス帳の移行、PCへのドライバー配布、部門コード、既存FAX回線、仕上げ機能の再現が作業量を左右します。
新機種の機能が多くても、現在のワークフローと接続できなければ導入効果は小さくなります。
候補を2~3台へ絞った後、代表的なPDF、Excel、封筒、スキャン原稿を使ったデモで判断する方法が現実的です。

本体構成・オプション・価格

MFX-C5220のメーカー本体価格は1,144,000円(税別)です。
この価格にはトナー、ドラムユニット、現像ユニットなどの消耗品および関連商品が含まれません。
さらに、自動両面原稿送り装置、設置用のデスクまたは給紙キャビネット、FAXキットなどを加えるのが一般的な構成です。

メーカーが示す代表構成では、2段標準モデルが1,467,000円、4段標準モデルが1,567,000円、Information server 5Xを含む2段Isモデルが1,691,000円、4段Isモデルが1,791,000円で、いずれも税別です。
これらは本体に自動両面原稿送り装置、デスクまたは給紙キャビネット、FAXキットなどを組み合わせた価格であり、搬入・設置説明費やPCへのソフト導入費は別枠です。

代表的な追加装備

装備 メーカー標準価格・条件(税別)
自動両面原稿送り装置 153,000円。大量コピー・スキャンに使用
専用デスク 50,000円。給紙キャビネット類とは選択式
2段給紙キャビネット 150,000円。4段構成に使用
2,750枚給紙キャビネット 180,000円。A4大量給紙向け
FAXキット 120,000円
Information server 5X 224,000円。FAXキットとの組み合わせや認証機能との排他条件を確認
フロアフィニッシャー 200,000円。取付条件と追加部材を確認
中とじ機付フロアフィニッシャー 350,000円。製本用途と設置寸法を確認

表の金額は本体と同時に選ぶ際の判断材料です。
取付費、後日訪問時の別途取付費、フィニッシャー取付キット、パンチキット、搬入条件などが加算される場合があります。
階段作業、クレーン、時間指定、遠隔地対応も標準搬入費に含まれないことがあるため、設置先の階数と搬入経路を伝えた総額見積が必要です。

リース料と保守料は本体価格だけで決まらない

リース料は、完成構成の物件価格、契約期間、料率、搬入や設定を物件へ含めるかによって変わります。
保守料はリース料とは別契約になるのが一般的で、カラーとモノクロの出力比率、最低料金、用紙以外の消耗品範囲、訪問対応地域、対応時間を確認します。
根拠のない月額だけで判断せず、契約期間全体の支払額と中途解約条件を見ます。

メーカー公式のMFX-C5220向けトータルサービスには月額基本料金とカウント料金が設定され、トナー、ドラム・現像ユニットの貸与、部品交換、調整、保守サービスを含むと案内されていますが、用紙代は含まれません。
公式条件では有効期間は5年間で、6年目以降は2年間を限度とする再契約と割増条件が示されています。
実際の販売店契約が同条件とは限らないため、契約書を優先してください。

ここでもK付きとの区別が重要です。
MFX-C5220Kはトナー購入を基礎とするキットサービス方式です。
中古機や在庫機を検討する場合を含め、提示された機体がMFX-C5220なのかMFX-C5220Kなのか、保守を引き受ける会社と方式を必ず照合します。

導入前に確認したいポイント

MFX-C5220を導入する前に、現在の月間カウンター、ピーク時の出力、常用用紙、FAX回線、スキャン先、認証、仕上げ、設置条件を一覧にします。
必要な機能を本体価格へ足す方式なので、「複合機一式」という曖昧な見積ではなく、型番と数量が分かる明細を受け取ることが重要です。

メーカー公式サイトでは2026年9月29日時点で製品一覧、仕様、ドライバー、取扱説明書が公開されています。
一方、将来の供給期間や個別地域の保守対応を保証するものではありません。
契約年数を通じた部品・消耗品供給、セキュリティ更新窓口まで確認します。

設置・ネットワーク・移行のチェックリスト

  1. 設置面積:幅571mmだけでなく、手差しトレイを開いた幅885mm、カセット操作、フィニッシャー、保守スペースを含めて測ります。
  2. 床と搬入経路:構成により約96~100kgとなるため、扉幅、曲がり角、段差、エレベーター、床の耐荷重を確認します。
  3. 電源:AC100V・15Aに対応するコンセント位置を確認し、安易なたこ足配線を避けます。
  4. 有線・無線:有線LANの配線と固定IPまたはDHCP予約を決めます。無線LANは必要なアップグレードキットと社内規程を確認します。
  5. PC環境:OS、業務ソフト、PCL/PS、両面・仕上げ設定、Mac利用台数を調べ、代表端末でテストします。
  6. スキャン:SMTP、SMB、FTP、WebDAVのどれを使うか、保存先アカウントの権限、証明書、パスワード更新方法を決めます。
  7. FAX:アナログ回線、ひかり電話アダプター、代表番号、受信転送、誤送信防止設定を確認します。
  8. データ移行:アドレス帳、部門管理、短縮宛先、定型設定を誰が移すかを明確にします。

実機テストに使う原稿を準備する

文字の小さい帳票、写真入り資料、薄紙伝票、封筒、厚紙、A3図面、両面原稿など、普段の業務で問題が出やすいサンプルを用意します。
印刷品質だけでなく、給紙の安定性、スキャン後の傾き、PDF容量、OCR精度、仕上げ位置まで確認すると、仕様表だけでは分からない相性を判断できます。

契約書と保守条件の最終確認

  • 見積書の機種名が「MFX-C5220」であり、「MFX-C5220K」へ置き換わっていないか。
  • 自動両面原稿送り装置、FAXキット、給紙段、デスク、フィニッシャー、認証装置が明細化されているか。
  • 本体、搬入、設置説明、PC設定、ネットワーク設定、撤去費の税別・税込区分が明確か。
  • リース期間、総支払額、中途解約、満了後の返却・再リース条件を確認したか。
  • カウンター料金のカラー/モノクロ区分、最低料金、両面・A3・長尺のカウント方法を確認したか。
  • トナー、ドラム、現像ユニット、部品、出張費が保守範囲に含まれるか。
  • 対応曜日、受付時間、サービス拠点、代替対応、契約終了後の保守可否を確認したか。
  • 最新ファームウェア、公開済み脆弱性への対応状況、管理者パスワード変更を引き渡し項目に含めたか。

MFX-C5220は、必要装備を正しく組み合わせれば、A3カラー出力、紙文書の電子化、FAX、ネットワーク印刷を1台へまとめられます。
判断の要点は、毎分22枚が実際のピーク業務に足りるか、オプション込みの総額が明確か、契約期間中の保守とセキュリティ運用を継続できるかの3点です。
これらを同条件で比較すれば、本体価格だけに左右されない導入判断ができます。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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