旧機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
imageRUNNER ADVANCE DX C3930Fは、A4カラー・モノクロとも毎分30枚の出力と、両面を一度に読み取るADFを組み合わせたA3カラー複合機です。
日常的なコピーやプリントに加え、契約書、申込書、請求書などをまとめて電子化する職場に向いています。
FAX、LIPS LXプリンター、プッシュスキャン、アドバンスドボックスも標準構成に含まれます。
一方、無線LAN、ICカード認証、PSプリント、ステイプルや中綴じなどは構成確認が必要です。
キヤノン公式ページでは2026年9月29日時点でシリーズが「在庫僅少」と表示されているため、新規導入では本体の確保、保守可能期間、後継候補を同時に確認することが重要です。
imageRUNNER ADVANCE DX C3930Fの特徴
本機の中心的な特徴は、毎分30枚のA3カラー複合機として印刷速度とスキャン処理のバランスを取りやすいことです。
A4ヨコの連続複写速度はカラー・モノクロとも30枚/分で、C3900シリーズの中間モデルに位置します。
一般的な社内文書、提案書、請求書、会議資料をカラーと白黒の両方で扱い、極端な高速性よりも日常業務の安定した処理を重視する職場で検討しやすい構成です。
COPY、PRINT、SCAN、FAX、BOX、ADVANCED BOX、MEAP、自動両面印刷、ネットワーク、SSDを備えています。
単なるコピー機ではなく、紙文書の入口と電子データの出口を一台にまとめる機種と考えると特徴をつかみやすいでしょう。
標準の有線LANは1000Base-T/100Base-TX/10Base-Tに対応しますが、無線LANはオプションです。
Wi-Fi運用を前提に、本体だけで無線接続できると判断しないことが大切です。
操作部には10.1インチのフルフラットタッチパネルを採用しています。
ハードキーを増やさず、画面上のソフトキーを中心に操作する設計です。
物理テンキーに慣れた利用者向けにはハードテンキーがオプションとして用意されるため、受付や経理部門など数字入力が多い現場では、実機操作を確認して構成を決めるとよいでしょう。
両面原稿をまとめて処理できるADF
C3930Fには両面同時読み取り方式の自動原稿送り装置が標準装備されます。
普通紙モード、A4ヨコ、300×300dpiでは、片面読み取りがカラー・モノクロとも毎分135ページ、両面読み取りが毎分270ページです。
原稿の表裏を反転させて読む方式ではないため、両面契約書や申込書の電子化で処理時間を短縮しやすくなります。
原稿収容枚数は64g/m²の指定条件で250枚ですが、用紙の種類やサイズによって200枚、100枚、1枚などに制限されます。
薄紙、付箋付き原稿、折れや破れのある紙を一律に大量投入できるという意味ではありません。
読み取りガラスには汚れが付着しにくいコートを施し、ゴミによるスジを検知・補正する機能も案内されていますが、清掃や原稿状態の確認は引き続き必要です。
日常運用を支える環境・給紙設計
給紙カセットには引き込みアシスト機構があり、用紙補給時の開閉を行いやすくしています。
標準カセットは640枚×2段、手差しは120枚で、2段カセットペディスタル・AW1を追加すると640枚×2段を増設できます。
最大給紙量は条件付きで2,680枚となるため、A4普通紙と色紙、A3帳票などをトレイごとに分ける運用にも対応しやすい構成です。
C3930Fのエネルギー消費効率は53kWh/年、最大消費電力は1.5kWです。
発売資料では低温定着トナーの採用や回収トナー量の低減、段ボール梱包材の採用も説明されています。
ただし、実際の電力使用量は印刷枚数、スリープ設定、稼働時間によって変わります。
導入効果はカタログ値だけでなく、現在の機器の使用状況と比較して判断してください。
主要仕様と処理性能
仕様を確認するときは、C3935F、C3930F、C3926Fが並ぶ表のうち、必ずC3930Fの列を追う必要があります。
特に連続速度は35枚、30枚、26枚と異なり、ADFもC3930FとC3926Fでは方式が違います。
シリーズ共通の説明とモデル別の数値を分けて読むことが重要です。
| 確認項目 | C3930Fの仕様 |
|---|---|
| 形式 | デスクトップ型A3カラー複合機 |
| A4連続複写速度 | カラー・モノクロとも30枚/分 |
| A3/B4連続複写速度 | カラー・モノクロとも15枚/分 |
| ファーストコピー | カラー8.4秒、モノクロ6.1秒 |
| 読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
| 用紙坪量 | カセット52~256g/m²、手差し52~300g/m² |
| 本体寸法 | 幅565mm×奥行722mm×高さ897mm(ADFを含む) |
| 質量 | 約86kg(ADFを含む) |
| メモリー/SSD | RAM 3.5GB、標準SSD 256GB(使用領域240GB) |
本体寸法だけで設置場所を決めるのは避けましょう。
手差しトレイなどを含む機械占有寸法は幅894mm×奥行722mmです。
2段カセットペディスタル・AW1を装着すると高さは1,145mmになります。
保守作業、用紙補給、排紙回収、ADF開閉のための余白も別に必要です。
対応用紙は給紙口ごとの条件を確認
最大A3のシート、ブック原稿、立体物を複写でき、A4、B4、B5、A5、A6R、はがき、封筒、ユーザー設定サイズなどにも対応します。
ただし、305×457mmやA3、B4はカセット1では使用できず、SRA3やフリーサイズは手差しのみなど、給紙口ごとの制限があります。
封筒も種類により手差し、カセット2、専用アタッチメントの条件が変わります。
厚紙対応も、カセットは256g/m²まで、手差しは300g/m²までという仕様上の上限だけで判断しないでください。
用紙の表面加工、含水率、目方向、レーザー機器への適合性によって搬送や定着結果は変わります。
名刺台紙、ラベル、封筒などを常用する場合は、使用予定の現物で通紙確認を行うのが安全です。
起動時間と画質数値の読み方
高速起動を有効にした主電源立ち上げは10秒以下、無効時は30秒以下、リカバリータイムは10秒以下とされています。
ただし、使用状況によって高速起動されない場合があり、メーカー注記では操作可能になる時間やトップメニュー表示までの条件も分けて記載されています。
始業直後の待ち時間を評価する場合は、数値だけでなく運用中のスリープ復帰も試してください。
書き込み解像度には1,200dpi×600dpiや1,200dpi×1,200dpiという値がありますが、コピー時や半速時の条件が付きます。
高い数値がすべてのモードで同じ速度のまま使えるわけではありません。
細線図面、微細文字、写真を重視する場合は、標準原稿を試し刷りし、速度・階調・用紙との組み合わせで判断します。
操作性とプリント・スキャン・FAX連携
C3930Fは、パソコンからの印刷だけでなく、複合機側から共有フォルダーやメールへ送る業務まで一台にまとめられます。
標準のLIPS LXプリンターは、LPD、Port9100、IPP、IPPS、FTP、WSDに対応し、有線LANはギガビット対応です。
OS標準プリントではMopria Print、Apple AirPrint、IPP Everywhereに対応しますが、MopriaやAirPrintは本体側の設定を有効にする必要があります。
スマートフォンではCanon PRINTを利用し、複合機とのダイレクト接続による出力や、スキャンデータの取り込みが可能です。
ただし、ネットワーク環境によってオプションが必要であり、本機の無線LAN自体もオプションです。
社内Wi-Fiへの参加、端末と複合機の直接接続、有線LANだけの運用は構成が異なるため、導入前に接続図を作ると設定の行き違いを減らせます。
標準SSDは256GBで、アドバンスドボックスの標準領域は16GBです。
共有保存領域として利用する場合でも、アクセス権、バックアップ、ファイルの保存期間を決めずに恒久保管庫として扱うのは避けましょう。
重要文書はサーバーや承認済みクラウドへ移し、複合機内のデータを最小限にする運用が適しています。
紙書類を業務システムへ渡すスキャン機能
プッシュスキャンの送信先にはSMB、FTP、WebDAV、メールがあり、出力形式はTIFF、JPEG、PDF、XPS、OOXMLのPowerPoint・Wordに対応します。
請求書を共有フォルダーへ保存する、申込書を担当者へメール送信する、資料を編集可能な形式に変換するといった流れを作れます。
対応形式が多い一方、OCR結果やレイアウト再現性は原稿品質に左右されるため、重要な数値や氏名は目視確認が必要です。
SMBやSMTPは、サーバー名、ポート、暗号化、認証方式、利用者アカウントなど複数の設定が関係します。
OSやメールサービスの更新で要件が変わることもあります。
設置時には送信テストだけで終わらせず、パスワード変更時の担当者、証明書の更新、共有フォルダー移行時の変更手順まで記録しておくと復旧が容易です。
FAXの標準機能と履歴管理
Super G3 FAXは標準装備で、通信速度は最大33.6kbps、送受信はA3を含む複数サイズに対応します。
インターネットFAXとイントラネットFAXも標準機能として案内され、SMTP送信時の認証とTLS通信に対応しています。
IPファクスはオプションであり、標準の電話回線FAXとは別に構成を確認する必要があります。
送信済みFAXを画像化し、送信日時や送信元情報を付けて本体SSDまたは外部サーバーへ自動保存できます。
通信管理レポートは印刷だけでなくCSVとして扱えるため、送信履歴を定期確認する部署に便利です。
ただし、履歴画像には個人情報や取引情報が含まれます。
保存先の権限、保存期間、削除方法を社内規程に合わせて設定してください。
セキュリティー機能と管理のポイント
複合機は印刷機であると同時に、SSD、ネットワーク、アドレス帳、認証情報を持つ情報端末です。
C3930Fには、利用環境を選ぶことで関連設定をまとめて適用する「おすすめセキュリティー設定」が用意されています。
環境が分からない場合は最大4つの設問から候補を示す仕組みです。
初期設定の負担を軽減できますが、組織固有の規程を自動的に満たすことまで保証する機能ではありません。
発売資料では、NIST SP 800-171/172/193への対応、起動時にプログラム改ざんを検知した場合の停止または自動復旧、TLS 1.3、WPA3、IEEE 802.1X、留め置き印刷、SIEM対応などが説明されています。
無線LAN仕様にもWPA3-SAEやWPA3-EAPが記載されています。
なお、2023年の発売資料にあるBMSecマークとFIPS 140-3認証は当時「取得予定」とされた内容です。
導入時に認証取得の有無が調達要件になる場合は、最新証明書を販売店またはメーカーへ確認してください。
リモートUIには、モバイル端末と連携したワンタイムパスワードによる二要素認証を追加できると案内されています。
管理者アカウントを共有せず、担当者ごとの権限、強固なパスワード、接続元の制限を設けることが基本です。
設定支援機能があっても、管理者パスワードを初期状態のまま使う、不要なプロトコルを有効にする、ファームウエア更新を止めるといった運用ではリスクが残ります。
導入時に決めるべき防御範囲
- 本体:管理者認証、ファームウエア更新、SSD内データ、USB利用、廃棄・返却時の消去方法を決めます。
- ネットワーク:固定IPまたはDHCP予約、VLAN、ファイアウォール、SNMP、SMB、SMTP、TLS証明書、無線LANの利用可否を整理します。
- 文書:留め置き印刷、アドレス帳の編集権限、スキャン送信先、FAX履歴、操作ログの保存範囲を設定します。
- 利用者:部門IDやICカード認証の要否、退職・異動時のアカウント削除、ゲスト利用のルールを定めます。
ICカード認証にはカードリーダーライターとMEAPアプリケーションが必要です。
本体標準機能と誤認せず、既存社員証との互換性、ライセンス、設定費用まで見積もりに含めてください。
更新と障害対応を運用に組み込む
ファームウエアの自動アップデート機能は、機能やセキュリティー性能を継続的に更新するための仕組みです。
ただし、更新時間帯、再起動の影響、ネットワークから更新先への通信許可は社内運用と調整が必要です。
変更管理が厳しい組織では、自動適用の可否と検証手順を決めておきます。
オンラインサポートサービスのNETEYEは、カウンター検針、エラー、紙詰まり、トナー残量などの遠隔監視に対応し、別途申し込みが必要です。
外部通信を伴うサービスを利用するときは、保守上の利便性だけでなく、通信経路、送信情報、プロキシ設定、契約終了時の停止手順も確認しましょう。
適している用途と注意したい使い方
C3930Fは、A3図面や帳票を扱いながら、A4文書を中心にカラー・モノクロ合計で一定量出力する中小企業や部門オフィスに適しています。
毎分30枚は、複数人で共有する標準的な業務機として検討しやすい速度帯です。
両面同時読み取りADFがあるため、印刷枚数だけでなく、紙の受領・電子化・回覧が多い職場ほど特徴を生かせます。
- 総務部門で申込書、契約書、社内帳票を両面スキャンする
- 経理部門で請求書や証憑を共有フォルダーへ振り分ける
- 営業部門でカラー提案書とモノクロ社内資料を同じ機器から出力する
- FAX送信画像や通信履歴を電子的に確認する
- A3資料、はがき、封筒、厚紙を用途別に扱う
反対に、短時間に大量の会議資料を集中出力する職場、内製冊子を日常的に多部数作る職場では、毎分30枚で待ち時間が許容できるかを確認する必要があります。
印刷ジョブのピークが重なるなら、上位速度機、複数台分散、外部印刷のいずれが合理的かを比べてください。
紙の電子化を重視する職場との相性
ADFの読み取り速度は印刷速度より大幅に高いため、大量の両面書類を取り込み、PDFや共有フォルダーへ送る用途に強みがあります。
ただし、スキャン後のファイル名付け、保存先選択、OCR確認が手作業のままでは、読み取り速度だけを上げても業務全体は速くなりません。
定型ボタン、アドレス帳、保存ルールを整備し、誰が操作しても同じ場所へ同じ形式で保存できる状態を作ることが重要です。
クラウド連携やMEAPアプリケーションは利用するサービスと契約条件によって構成が変わります。
標準状態であらゆるクラウドへ直接保存できると決めつけず、対象サービス、認証方式、追加ライセンス、保守範囲を確認してください。
用途によっては別クラスも比較する
本体の設置面積や約86kgという質量が負担になる小規模拠点では、必要な用紙サイズが本当にA3かを確認します。
A4だけでよければ小型機も候補になります。
一方、月末や繁忙期に長い待ち行列が生じるなら、価格だけで30枚機を選ばず、より高速なクラスも含めて比較します。
封筒、ラベル、厚紙、長尺原稿などの特殊用途は、対応サイズや坪量の範囲内でも実紙テストが必要です。
また、グラフィック制作でPostScriptを必要とする場合はPS拡張キットがオプションです。
一般文書の印刷とデザイン用途では必要構成が違うため、実際に使うアプリケーションとデータを販売店へ伝えましょう。
シリーズ内と他候補との比較
C3900シリーズは、C3935F、C3930F、C3926Fの3モデルです。
C3930Fは速度と価格の中間に位置します。
公式仕様表のモデル列を照合すると、主な違いは次のとおりです。
| モデル | A4カラー・モノクロ速度 | 本体標準価格(税別) | ADF |
|---|---|---|---|
| C3935F | 35枚/分 | 2,230,000円 | 両面同時読み取り |
| C3930F | 30枚/分 | 1,980,000円 | 両面同時読み取り |
| C3926F | 26枚/分 | 1,770,000円 | 両面反転読み取り |
C3930FからC3935Fへ上げるとA4速度は毎分5枚増えます。
一方、C3926Fへ下げると毎分4枚遅くなるだけでなく、ADFが両面同時読み取りから両面反転読み取りへ変わります。
両面文書を大量に電子化する職場では、印刷速度の差だけでC3926Fを選ばないことが重要です。
本体価格差だけで投資判断をせず、ピーク時の待ち時間、スキャン枚数、契約期間中の総支払額を合わせて比較します。
オプション、搬入、設定、保守条件をそろえなければ、見積額の高低だけでは判断できません。
より高い出力速度を検討するとき
月末に印刷が集中する、複数部署から同時にジョブが入る、長い資料を頻繁に部単位で出力するといった職場では、より上位の速度帯まで候補を広げます。
じむやの機種ページでは、imageRUNNER ADVANCE DX C5840F、imageRUNNER ADVANCE DX C5850F、imageRUNNER ADVANCE DX C5860Fを比較候補として確認できます。
さらに高い処理能力まで検討する場合は、imageRUNNER ADVANCE DX C5870Fも含め、必要速度、電源、設置面積、フィニッシャー構成を横並びにしてください。
上位機ほど常に有利とは限らず、実際の月間印刷量と混雑時間に合うことが大切です。
新しい世代を含めて検討する場合
公式ページでC3900シリーズが在庫僅少と表示されているため、後継世代や別シリーズも同じ見積条件で比較する価値があります。
候補の一つとして、じむやのimageFORCE C3130Fのページも確認できます。
比較時は名称や数字の近さだけで同等機と判断せず、ADF方式、標準FAX、無線LAN、プリント言語、セキュリティー機能、オプション互換性を一項目ずつ照合してください。
C3930Fを選ぶ合理性があるのは、必要機能を満たす在庫が確保でき、契約予定期間を通じた保守見通しが立ち、後継候補より総条件が合う場合です。
単に本体値引きが大きいという理由だけではなく、消耗品供給、修理対応、入れ替え時期まで含めて決めます。
本体価格・オプション・保守の考え方
imageRUNNER ADVANCE DX C3930Fの本体標準価格は1,980,000円(税別)です。
これは本体の基準価格であり、実際の導入総額やリース料を示すものではありません。
公式の商品価格・仕様一覧表には、感光体などの消耗品は本体価格に含まれず、別途保守サービス契約が必要と記載されています。
搬入、設置、ネットワーク設定、ドライバー展開、オプション取付、撤去費なども見積条件によって変わります。
公式ページは2026年9月29日時点でシリーズを在庫僅少と表示しています。
新品を希望しても、C3930F本体や選択したオプションの在庫がそろうとは限りません。
見積書には型番末尾まで記載してもらい、C3935FやC3926F、旧世代の再生機へ置き換わっていないかを確認してください。
納期と在庫の有効期限も書面で確認すると安心です。
リース料は本体標準価格から一意には決まりません。
契約期間、料率、審査、オプション、設置費の組み込み方で変わります。
カウンター料金も、カラー・モノクロ単価だけでなく、最低基本料金、用紙代、トナー、部品、訪問修理、契約対象外作業を確認する必要があります。
根拠のない月額だけを機種固有の相場として扱わないでください。
用途別に選ぶ主なオプション
- 給紙:2段カセットペディスタル・AW1は640枚×2段を追加します。収納用ペディスタルやキャスタープレートとは役割が異なります。
- 排紙:インナー2ウェイトレイ、インナーフィニッシャー、ステイプルフィニッシャー、中綴じフィニッシャーなどから成果物に合わせて選びます。
- 穴あけ:パンチャーは対応するフィニッシャーとの組み合わせ条件があります。
- 通信:無線LANボードはWi-Fi接続やダイレクト接続を使う場合に確認します。
- 印刷言語:PS、LIPS V、PCLは拡張キット扱いです。利用アプリケーションに必要なものだけを選びます。
- 認証:ICカード利用にはカードリーダーライターとMEAPアプリケーションが必要です。
オプションは後から簡単に足せるものばかりではありません。
相互排他、取付部材、追加作業費、設置幅が関係するため、将来予定している中綴じや認証まで最初の構成図へ入れておきましょう。
保守契約で比較する項目
保守は、故障時の訪問範囲、トナーや部品の扱い、対応曜日と時間、連絡方法、代替対応、移設時の条件を確認します。
NETEYEの利用有無や、遠隔監視に必要なネットワーク通信も事前に整理してください。
在庫僅少モデルでは、契約できる年数、部品供給の見通し、保守終了時の案内方法が特に重要です。
中古機や再生機として提案された場合は、新品の標準価格と直接比較せず、製造番号、総カウンター、交換部品、保証範囲、初期不良対応、データ消去の実施、オプションの状態を確認します。
本体価格が低くても、短い保証やスポット修理だけで運用すると総費用が読みにくくなります。
導入前に確認するチェックリスト
最終判断では、仕様表に載る性能と、実際の設置・契約・運用条件を一つのチェックリストにまとめます。
C3930Fは機能の多い複合機ですが、無線LANや仕上げ機能などを標準装備と誤認したまま発注すると、設置後に追加費用や構成変更が発生します。
次の順番で確認すると抜けを減らせます。
- 在庫と機種名:imageRUNNER ADVANCE DX C3930Fの新品在庫、納期、商品コードを確認します。
- 出力状況:月間平均だけでなく、繁忙日のA4カラー・モノクロ枚数と同時利用人数を調べます。
- スキャン:両面原稿量、保存先、PDF形式、OCR、ファイル名付与、アクセス権を決めます。
- FAX:電話回線、番号数、受信転送、送信画像保存、通信履歴の保管方法を確認します。
- 用紙:A3、封筒、厚紙、ラベルなどの使用予定を挙げ、給紙口と現物テストを確認します。
- 設置:本体寸法ではなく占有寸法、オプション装着後の高さ、通路、床、搬入経路を測ります。
- ネットワーク:有線・無線、IPアドレス、VLAN、802.1X、証明書、SMTP、SMBの条件を整理します。
- 保守:契約期間、カウンター条件、部品供給、対応時間、移設・撤去・データ消去を確認します。
特に設置面では、ADFを含む本体が幅565mm×奥行722mm×高さ897mm、約86kgです。
手差しトレイを含む占有幅は894mmで、ペディスタルやフィニッシャーを付ければさらに変わります。
階段、エレベーター、扉、曲がり角も測り、搬入可否を販売店に現地確認してもらうと安全です。
在庫僅少モデルとして確認する事項
本機は2023年8月下旬から順次発売されたシリーズで、公式ページでは現在「在庫僅少」です。
販売終了とは表示されていませんが、現行の主力モデルと同じ感覚でいつでも同一構成を調達できるとは限りません。
契約期間が5年、6年など長期になる場合は、契約満了までの保守方針、消耗品と部品の供給、故障時に修理できない場合の扱いを確認してください。
新品在庫がない場合に、展示機、中古機、再生機、後継機のどれを提案するのかも事前に決めます。
代替機へ変更するときは、速度だけで同等扱いにせず、両面同時読み取りADF、標準FAX、PSの要否、認証、既存ドライバー、フィニッシャーまで再確認します。
見積書と実機確認で最終判断する
見積書には、本体、給紙台、フィニッシャー、無線LAN、認証、プリント拡張、搬入設置、設定、保守を分けて記載してもらいます。
リースの場合は契約期間、総支払回数、中途解約、満了後の返却や再リースも確認します。
カウンター契約はカラーとモノクロの条件、最低料金、対象消耗品、用紙が含まれないことなどを読み合わせます。
可能であれば、実際に使うPDF、Office文書、細線図面、両面原稿、封筒を持ち込み、画質、待ち時間、スキャン後のファイル、操作手順を確認してください。
C3930Fは30枚機としてまとまりのある構成ですが、適否を決めるのはカタログ上の一項目ではありません。
在庫、保守、ネットワーク、用紙、業務フローまで条件がそろったときに、安心して導入できる機種となります。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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