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imageRUNNER ADVANCE DX C5850Fは、A4ヨコでカラー・モノクロとも毎分50枚の出力性能と、高速な両面同時読み取りADFを組み合わせたA3フルカラー複合機です。
コピー、プリント、スキャン、FAXを標準で備え、紙の帳票をまとめて電子化する部門や、会議資料を短時間で出力するオフィスに向いています。
2026年9月29日時点のキヤノン公式ページではC5800シリーズが「在庫僅少」と案内されているため、性能だけでなく、新品在庫、保守受付、必要なオプションを確認してから導入を判断することが重要です。
imageRUNNER ADVANCE DX C5850Fの特徴
imageRUNNER ADVANCE DX C5850Fは、C5800シリーズの中でA4ヨコ毎分50枚の速度を持つモデルです。
毎分40枚のC5840Fと毎分60枚のC5860Fの間に位置し、日常的な文書出力に加えて、月末や会議前にまとまったジョブが発生する環境にも対応しやすい構成です。
単純な印刷速度だけでなく、原稿の取り込み、データ保存、FAX送受信まで一台で処理できる点が選定上の要点になります。
標準構成には、コピー、プリント、スキャン、FAX、ボックス、アドバンスドボックス、ネットワーク、自動両面印刷、SSDが含まれます。
一方、追加給紙、ステープル、中綴じ、パンチ、PostScriptなどは構成によってオプションになるため、「多機能」という言葉だけで見積もりを決めず、標準装備と追加品を分けて確認してください。
50枚機としてのバランス
出力速度はA4ヨコでカラー・モノクロとも毎分50枚、A3では毎分27枚です。
カラー資料とモノクロ帳票が混在しても公称速度が同じため、カラー利用が多い部署でも速度差を意識せず運用できます。
ファーストコピータイムはカラー4.9秒、モノクロ3.4秒で、待機後の短いコピーにも配慮された仕様です。
ただし、公称速度は用紙サイズや設定など所定条件での値であり、両面、厚紙、仕上げ処理、ネットワーク状況、データ量によって実際の完了時間は変わります。
紙とデジタルをつなぐ読み取り性能
標準の自動両面原稿送り装置は、一度の搬送で原稿の表裏を読み取ります。
A4ヨコ、300dpiでは片面読み取りがカラー・モノクロとも毎分135ページ、両面同時読み取りが毎分270ページです。
原稿は64g/㎡の場合に最大250枚を積載できます。
デジタル斜行補正、異常搬送検知、超音波による重送検知も備え、契約書や申込書を束で読み取る際の作業負担を抑えます。
ただし、折れ、糊、付箋、ステープルが残った原稿は事前に整える必要があります。
主要仕様と用紙対応
本機は最大A3原稿を扱うデスクトップ形式のフルカラー複合機です。
本体標準の2段カセット、手差しトレイ、標準装備のADFを含む大きさは幅620mm、奥行722mm、高さ937mmで、C5850Fの質量は約106kgです。
設置面積は本体寸法だけで判断せず、カセットや手差し、前後カバーを開く作業空間、利用者の通路、保守作業の動線まで確保します。
| 確認項目 | C5850Fの仕様 |
|---|---|
| 連続複写速度 | A4ヨコ:カラー・モノクロとも50枚/分、A3:同27枚/分 |
| 読み取り/書き込み解像度 | 600dpi×600dpi/1,200dpi×1,200dpi。コピー時の書き込みは600dpi×600dpi |
| 本体標準カセット | 640枚×2。手差しは120枚。いずれも64g/㎡時 |
| 用紙坪量 | カセット・デッキ52~256g/㎡、手差し52~300g/㎡ |
| 電源 | AC100V、15A、50/60Hz |
| 標準ストレージ | SSD 256GB。最大1TB |
SRA3や厚紙は給紙経路まで確認する
複写用紙はA3、B4、A4、B5、A5、A6Rなどに加え、320×450mmのSRA3、郵便はがき、複数の封筒、ユーザー設定サイズに対応します。
ただし、SRA3や一部サイズは手差しトレイのみ、A3やB4などは1段目カセット非対応という脚注があります。
最大サイズや坪量だけを見て「すべてのカセットから出せる」と判断してはいけません。
名刺台紙、ラベル紙、窓付き封筒などは、寸法や厚さが範囲内でもレーザー複合機への適性を用紙メーカーと販売店へ確認してください。
給紙オプションと設置条件
本体カセット640枚×2と手差し120枚に加え、2段カセットペディスタル、大容量カセットペディスタル、3,000枚のペーパーデッキを組み合わせられます。
大容量カセットはA4系用紙の連続出力に有効ですが、A3、B4、A4Rなどの運用では本体カセットや手差しとの役割分担が必要です。
ペディスタル装着時は高さが1,188mmになるため、操作パネルの高さや周辺棚との干渉も確認します。
電源はAC100V・15Aですが、同一回路の負荷、コンセント位置、延長コードを使わない配線計画を設置業者と調整してください。
操作性とスキャン・FAX連携
操作部は10.1インチのフルフラットなタッチパネルで、基本操作をソフトキーで行うハードキーレス設計です。
定型業務はホーム画面のショートカットとして配置できるため、保存先や読み取り条件を毎回選ぶ手間を減らせます。
物理テンキーを必要とする場合はオプションの確認が必要です。
ICカード認証も、本体だけで自動的に使えるわけではなく、対応するカードリーダーライターとMEAPアプリケーションが必要になります。
共有フォルダーやメールへ送る
プッシュスキャンはFTP、SMB、WebDAVによるファイル送信と、SMTPによるメール送信に対応します。
ファイル形式はPDF、XPS、JPEG、TIFFを扱い、サーチャブルPDF/XPS、暗号化PDF、PDF/A-1b、Office Open XML形式の生成なども標準機能として案内されています。
書類を検索可能なデータへ変換しやすい一方、実際の精度は原稿の状態、文字サイズ、言語、解像度に左右されます。
導入時は保存先サーバー、フォルダー権限、名前解決、SMTP認証、証明書、有効な通信方式を現行の社内環境に合わせて設定してください。
ADFはA6Rや不定形の小サイズ原稿にも配慮されており、領収書や小切手などの画像部分を切り出す運用に利用できます。
ただし、極端に薄い紙、破損原稿、感熱紙などは、原稿台を使う判断も必要です。
FAXの履歴を紙だけに残さない
標準FAXはSuper G3に対応し、一般加入電話回線網で最大33.6kbpsの通信仕様です。
インターネットFAXとイントラネットFAXの送受信機能も標準で、送信済みFAX画像を本体SSDまたは外部サーバーへ自動保存し、通信管理レポートをCSVで管理できます。
誤送信対策や証跡管理を考える場合は、送信画像の保存先、保管期間、アクセス権、バックアップを社内規程と合わせます。
IP電話回線では正常に通信できない場合があると公式仕様に注意書きがあるため、回線種別と接続方法は電話事業者や設置担当者へ事前確認が必要です。
セキュリティーと管理機能
複合機は印刷端末であると同時に、アドレス帳、スキャンデータ、FAX履歴、認証情報を扱うネットワーク機器です。
C5850FはTLS 1.3、IPSec、WPA3、TPM 2.0に対応し、標準SSDの格納データを暗号化する機能を備えます。
起動時のシステム検証やセキュリティー設定を支援する機能もありますが、搭載機能だけで安全が完成するわけではありません。
管理者パスワード、証明書、時刻、ファームウエア、不要なプロトコル、外部送信先を運用に合わせて管理する必要があります。
認証と留め置き印刷を運用に結び付ける
機密資料が出力トレイに放置される環境では、利用者認証や留め置き印刷を検討します。
uniFLOW Onlineを介した認証、セキュアな印刷、利用集計、クラウド連携も案内されていますが、サービス契約、ライセンス、インターネット接続、対応する認証方法などの条件を確認してください。
ICカードを採用する場合は、既存社員証の規格、カードリーダー、MEAPアプリケーション、退職者アカウントの停止手順まで設計します。
部門別集計を費用配賦に使うなら、カラーとモノクロの判定ルールや例外出力の扱いも決めておくと集計値を運用しやすくなります。
監視サービスと社内管理を分ける
NETEYEはインターネット経由でカウンター検針、エラー、紙詰まり、トナー残量などを遠隔監視するサービスです。
別途申し込みが必要であり、障害対応や修理依頼の範囲は契約内容によって確認します。
遠隔監視があっても、社内の資産台帳、IPアドレス管理、管理者変更、ログ確認、廃棄時のデータ消去が不要になるわけではありません。
ネットワークへ接続する前に、固定IPまたはDHCP予約、VLAN、DNS、NTP、SMTP、SMB、ファイアウォールの許可範囲を整理し、管理画面へのアクセス元も必要な端末に絞るのが基本です。
適している会社と業務
C5850Fが適するのは、A3カラー出力と大量スキャンの両方が日常業務に組み込まれている環境です。
毎分50枚という速度は、複数部署で共有する中規模オフィス、会議資料や営業資料を社内でまとめて印刷する会社、申込書や契約関係書類を定期的に電子化する部門などで検討しやすい水準です。
FAX、共有フォルダー送信、メール送信を一台へまとめたい場合にも候補になります。
相性がよい具体的な使い方
- 総務・管理部門:請求書、契約書、社内申請書を両面同時に読み取り、部門別フォルダーへ保存する運用。
- 医療・流通・窓口業務:A5R、B5R、小サイズ原稿を扱いながら、A3帳票も出力する運用。
- 営業部門:カラー提案書とモノクロ資料を同じ速度帯で出力し、会議前の待ち時間を抑えたい運用。
- FAXを継続する会社:送信画像と通信管理レポートを電子的に残し、確認作業を整えたい運用。
- 社内制作業務:オプションのステープル、中綴じ、パンチを使い、配布資料を機内処理したい運用。
これらは機能との相性を示すもので、業種ごとの法令対応や保存要件を自動的に満たすという意味ではありません。
電子帳簿保存や個人情報管理は、保存先システムと社内手順を含めて確認してください。
別のクラスを選ぶべきケース
月間出力が少なく、A4しか使わず、スキャンも数枚単位であれば、C5850Fの速度や設置面積を持て余す可能性があります。
反対に、長時間にわたって連続出力する集中印刷室や、複数部署の大規模ジョブが常時重なる環境では、毎分60枚・70枚の上位機や印刷業務向け機器も比較します。
写真作品や厳密な色校正を主目的とする場合は、一般オフィス向け複合機とは別の評価軸が必要です。
選定時は「月間総枚数」だけでなく、最も混雑する時間帯のジョブ量、カラー比率、平均原稿枚数、A3比率、FAX回線数、仕上げ処理の頻度を記録すると判断しやすくなります。
シリーズ内と比較候補の考え方
C5800シリーズでは、C5840F、C5850F、C5860F、C5870Fの順にA4ヨコの出力速度が40、50、60、70枚/分となります。
C5850Fは50枚機であり、同じシリーズだからといってC5870Fの70枚/分や異なるモデルのファーストコピータイムを流用してはいけません。
ADFの両面同時読み取りや基本機能には共通点がありますが、速度、価格、質量、エネルギー消費効率などには列ごとの差があります。
同シリーズの上位機と比べる
出力のピークが高い場合は、同シリーズのimageRUNNER ADVANCE DX C5870Fを比較すると、70枚機へ上げる必要性を検討できます。
ただし、最高速度だけで決めると本体価格や構成が過剰になりやすいため、50枚機で待ち時間が生じる時間帯を実測することが大切です。
C5850Fで追加給紙やフィニッシャーを付けた見積もりと、上位機の見積もりを同じ条件で比べてください。
既存のキヤノン用ドライバーやアドレス帳がある場合も、設定やデータが無条件で移行できるとは限らないため、移行方法を確認します。
新しい世代や他社機も同条件で比較する
2026年時点でC5800シリーズは在庫僅少のため、新品を長期利用する計画では後継世代を含む比較が欠かせません。
近い速度帯の候補を探すときは、imageFORCE C5140F、imageFORCE C5150F、imageFORCE C5160F、imageFORCE C5170Fの各ページから必要な速度クラスと構成を絞れます。
他社を含めるなら、BP-51C45やBP-51C55も比較候補です。
比較表には、本体速度だけでなく、両面スキャン速度、ADF容量、標準給紙、必要オプション、設置寸法、電源、クラウド認証、保守拠点、部品供給見込みを並べます。
名称の近い機種でも標準装備は異なるため、各候補を同一の利用条件で見積もることが重要です。
構成・価格・保守の確認
imageRUNNER ADVANCE DX C5850Fの本体標準価格は2,920,000円(税別)です。
これはリース期間全体の支払総額や、毎月の保守費用を示す金額ではありません。
本体構成、給紙装置、フィニッシャー、搬入、設置、ネットワーク設定、回収、リース期間、審査条件によって見積額は変わります。
公式価格表ではC・M・Y・Bkのトナー各1本が同梱される一方、感光体などの消耗品は本体価格に含まれず、別途保守サービス契約が必要と案内されています。
必要なオプションだけを見積もる
標準の本体カセットは640枚×2ですが、床置きで安定して設置する構成や出力量に応じて、2段カセットペディスタルまたは大容量カセットペディスタルを検討します。
社内資料をホチキス留めするならインナーフィニッシャー、冊子を作るなら中綴じ対応フィニッシャー、穴あけが必要なら対応パンチャーを選びます。
C5850Fには取り付け可能でも、フィニッシャー同士を自由に重複装着できるとは限りません。
Adobe PostScript 3を必要とする制作環境では拡張キットがオプションである点も確認してください。
見積書には、商品コード、各オプション名、搬入設置、既存機撤去、PC設定台数、スキャン・FAX設定、操作説明の範囲を明記してもらうと比較しやすくなります。
リース料とカウンター保守を分けて見る
リース料は機器とオプションなどの取得価額、契約期間、料率に基づいて決まります。
カウンター料金は出力枚数に応じた保守条件であり、通常はリース料とは別の項目です。
最低料金、カラー・モノクロ単価、トナー供給、部品・感光体、訪問作業、休日対応、交通費、用紙やステープル針などの除外品を確認してください。
公式の本体標準価格から月額を一律に断定することはできません。
本シリーズは公式ページで在庫僅少と表示されているため、新品契約では在庫の確保時点、納期、保守受付期間を必ず確認します。
中古導入では本体価格だけでなく、総カウンター、保守加入の可否、交換部品の状態、搬入費、データ初期化、最新ファームウエアへの更新可否まで含めて判断してください。
導入前に確認したいチェックポイント
導入前の確認は、機種選定、設置、ネットワーク、契約、運用の順に行うと漏れを減らせます。
特にC5850Fは幅620mm、奥行722mm、高さ937mm、約106kgの本体に、給紙や仕上げのオプションが加わります。
カタログ上の本体寸法だけで搬入可否を決めず、入口、廊下、曲がり角、エレベーター、段差、床荷重、開梱場所まで販売店に伝えてください。
手差しトレイや扉を開いた状態の空間、利用者が原稿を置く場所も必要です。
契約前の実務チェックリスト
- 在庫とライフサイクル:新品在庫、納期、保守受付、消耗品・部品供給の見込みを文書で確認します。
- 出力条件:ピーク時の枚数、カラー比率、A3比率、両面・厚紙・封筒の頻度を整理します。
- スキャン条件:一回の原稿枚数、両面原稿、小サイズ原稿、保存形式、保存先、OCRの必要性を決めます。
- FAX条件:回線種別、番号数、受信転送、送信画像の保存先、履歴の保管期間を確認します。
- ネットワーク:IPアドレス、VLAN、DNS、NTP、SMB、SMTP、証明書、認証方式を情報システム担当者と共有します。
- 仕上げと給紙:必要なカセット数、ステープル、中綴じ、パンチ、PostScriptの要否を見積書に反映します。
- 費用:本体、オプション、搬入、撤去、設定、リース、カウンター保守を分けて比較します。
稼働前テストと将来の返却に備える
設置後は、代表的なPCからのカラー・モノクロ印刷、両面、A3、手差し、認証印刷を試します。
スキャンはSMBやメールへの送信だけでなく、検索可能PDFの文字認識、ファイル名、原稿方向、複数ページ、アクセス権まで確認します。
FAXは送受信、発信元情報、送信結果、受信転送、履歴保存をテストし、エラー時の担当者も決めます。
管理者設定、証明書、アドレス帳、ドライバー、ファームウエアの情報は台帳へ残してください。
入れ替えや返却時には、アドレス帳、ボックス、スキャン履歴、FAXデータ、認証情報、証明書などの消去が必要です。
リース会社、販売店、保守会社のどこがデータ消去と撤去を担当するかを契約時から明確にしておくと、将来の処分で慌てません。
C5850Fは速度と読み取り性能のバランスに優れますが、在庫僅少という現在の販売状況を踏まえ、新品在庫と長期保守を確認できた場合に選ぶのが安全です。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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