新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
BP-51C45は、A4ヨコでカラー・モノクロとも毎分45枚を出力できる、シャープのA3デジタルフルカラー複合機です。
コピー、ネットワークプリント、カラースキャン、ファクス、両面原稿自動送り装置、無線LANを標準で備えています。
日常的な帳票や提案書の出力に速さを求めつつ、スキャンや受信ファクスの電子化、クラウドサービスとの連携も進めたい事業所に向く構成です。
本体希望小売価格だけでなく、給紙・後処理・OCRなどのオプション、保守条件、設置スペースまで含めて導入を判断しましょう。
BP-51C45の特徴
BP-51C45の中心的な特徴は、A4ヨコでカラー・モノクロとも毎分45枚という出力速度と、紙を扱う基本業務からクラウド連携までを一台にまとめた構成です。
2025年10月23日に発売されたBP-51Cシリーズの45枚機で、公式製品情報では2026年9月29日時点でも現行ラインアップとして案内されています。
コピーとプリントだけでなく、ファクス、ネットワークスキャン、無線LAN、Sharp OSAが標準です。
プリンター言語にはSPDL2-cとAdobe PostScript 3を標準搭載し、一般的な事務文書に加えて、細い線や小さな文字を含む資料の出力にも対応します。
書き込み解像度は600×600dpi、9600dpi相当×600dpi、1200×1200dpiで、1200×1200dpiはコピー時にはモノクロのみという条件があります。
紙と電子データの両方を扱いやすい構成
標準の両面原稿自動送り装置は最大120枚の原稿を収容でき、ネットワークスキャンではA4ヨコの片面原稿をカラー・モノクロとも毎分80ページで読み取ります。
これは200dpiまたは300dpi、カラー自動判別をオフにしたメーカー標準原稿での値であり、原稿のデータ量などで変動します。
大量の契約書や帳票を一度に電子化する際は、片面読み取りであることも含めて実際の原稿構成と照合する必要があります。
操作性と環境性能も新世代向け
操作部には10.1インチのフルフラットパネルを採用し、ホーム画面を業務に合わせてカスタマイズできます。
NFCを利用してスマートフォンからマニュアルやeAssistant Guideへアクセスできる点も特徴です。
また、本体総樹脂量の約50%を再生プラスチックが占め、BP-51C45のTEC値は0.46kWh/週です。
機能だけでなく、日常の操作負担や環境方針も選定条件に含めたい企業が比較しやすい設計です。
主要仕様と処理性能
BP-51C45はデスクトップ形式のレーザー静電複写機ですが、本体だけでも幅608×奥行653×高さ829mm、質量は約79kgあります。
卓上プリンターのように机へ載せる機種ではなく、給紙デスクなどと組み合わせて床置き運用する前提で搬入経路と設置場所を考える機器です。
手差しトレイを伸ばした機械占有寸法は幅1,003×奥行653mmで、用紙補給や保守作業の空間も別に確保します。
| 確認項目 | BP-51C45の値 |
|---|---|
| A4・B5ヨコ | 45枚/分 |
| A4・B5タテ | 27枚/分 |
| B4 | 23枚/分 |
| A3 | 23枚/分 |
| ウォームアップ | 14秒 |
| ファーストコピー | カラー6.5秒、モノクロ4.6秒 |
| 標準給紙容量 | 600枚トレイ+120枚手差し=720枚 |
| 最大給紙容量 | オプション装着時7,120枚 |
対応用紙と給紙の注意点
複写サイズはSRA3、A3ワイドからA6R、SRA4、はがき、各種封筒まで幅があります。
本体トレイの坪量は60~300g/㎡、手差しトレイは52~300g/㎡です。
ただし、52~55g/㎡未満はA4のみという制限があり、封筒の一部は本体トレイから給紙できません。
ラベル紙、光沢紙、エンボス紙、OHPなどの特殊紙や106~300g/㎡の用紙は、印刷結果や搬送可否を販売担当者へ確認したうえで採用するのが安全です。
仕様値を業務時間へ置き換える
毎分45枚はA4ヨコの同一原稿を連続出力した場合の公称値で、画質安定化処理によって一時停止する場合があります。
A3では毎分23枚となるため、A3図面や掲示物が中心ならA4の速度だけで判断できません。
電源ボタンからのウォームアップ14秒や最初のカラーコピー6.5秒も、環境や本体状態で変動します。
月間枚数の合計だけでなく、朝や締め時間にジョブが集中するか、A3比率やカラー比率が高いかを整理すると、45枚機が必要か判断しやすくなります。
操作性とクラウド・モバイル連携
10.1インチのタッチパネルは角度を調整でき、よく使う機能をホーム画面へ配置できます。
排紙部は用紙とのコントラストが分かりやすい濃い配色で、インフォメーションLEDは青・白・橙の3色です。
上段100枚、下段400枚のセンター排紙により、ファクスとコピー・プリントを分けられる点も、複数人が共有する環境で役立ちます。
枚数はいずれも64g/㎡のA4用紙という条件付きです。
USBメモリーを挿すとスキャンまたは印刷の選択画面を表示し、印刷ファイルはサムネイルで確認できます。
ただしOfficeファイルのプレビューにはダイレクトプリント拡張キットMX-PU10が必要です。
標準機能と追加キットの境界を確認しておくと、納品後に必要な操作ができないという行き違いを防げます。
クラウドサービスと認証の連携
本体からクラウドサービスへ接続し、スキャンデータのアップロードや保存データのプリントができます。
Microsoft Entra IDを外部認証サーバーとして利用でき、OneDrive for Businessなどへのシングルサインオンにも対応します。
ファクス受信データはGoogle Drive、OneDrive for Business、Dropbox、Boxへの転送が可能です。
利用時はユーザー認証、クラウド側の契約、通信経路、保存期間、共有権限を情報システム部門と決めておきます。
スマートフォン連携と紙文書の電子化
NFCやQRコードを使ったSharpdesk Mobileとの連携により、スキャンデータをモバイル端末へ取り込んだり、端末内の写真を印刷したりできます。
標準のスキャンではE-mail送信、本体ストレージへの保存、パソコンからの閲覧・ダウンロードが可能です。
複数の領収書や写真を個別ファイルとして保存するマルチクロップにも対応します。
一方、サーチャブルPDF、Officeファイル、TXT、RTFへの変換や名刺スキャンにはOCR機能拡張キットMX-EB20が必要です。
セキュリティ機能と認証管理
BP-51C45は、本体ストレージへ蓄積するデータを暗号化して保存し、出力または送信後に自動消去する機能を備えます。
廃棄や返却時には、登録された個人情報や保存データを初期化し、本体をロックする個人情報初期化設定も利用できます。
導入時だけでなく、入れ替え時まで含めたデータ管理を設計しやすい構成です。
起動時にBIOSの異常を検証し、異常があれば起動を中止して復旧するBIOS修復機能と、ファームウェアの検証・修復機能も搭載します。
オンライン更新にはインターネット接続が必要です。
自動更新の可否、管理者権限、更新時間帯を決め、ファームウェアを古いまま放置しない運用が重要です。
認証と出力物の取り違えを抑える機能
Active Directory、LDAP、Microsoft Entra IDなどを利用した外部認証に対応しています。
オプションのICカードリーダーライターMX-EC13 Nを追加すればICカード認証も可能です。
プリントホールドや、ユーザーごとのフォルダーへ文書を保存するマイフォルダープリント、同一ネットワーク内の登録機から本人が選んで出力するプリントリリースを組み合わせると、共有機に機密文書を放置するリスクを抑えられます。
追加対策はネットワーク全体との役割分担を確認
SSL/TLS、IPsec、IPアドレス・MACアドレスフィルタリングなどに加え、ウイルス検知キットBP-VD10、データセキュリティキットBP-FR12Uも用意されています。
UTM機能は多機能サーバーBP-SB10と別途UTMライセンスが必要なオプションです。
複合機の追加機能だけで社内全体の安全が完成するわけではありません。
VLAN、ファイアウォール、無線LANの暗号化、管理者パスワード、不要なプロトコルの停止、ログ確認を既存のセキュリティ方針へ組み込みます。
BP-51C45が適する用途と運用規模
BP-51C45は、一般的な事務文書を扱うだけでなく、締め日や会議前に出力が集中する事業所、複数部門で一台を共有する拠点に適しています。
カラーとモノクロの速度が同じ毎分45枚なので、カラー資料が混ざっても公称速度の差を意識せず運用できます。
Adobe PostScript 3が標準であることから、Office文書に加えて図表やレイアウトを重視する資料を扱う部門でも候補になります。
- 見積書、提案書、会議資料を短時間にまとめて出力したい営業・管理部門
- A3帳票や図面、掲示物とA4文書を一台で扱いたい事業所
- 紙の契約書や申込書を継続的に電子化するバックオフィス
- 受信ファクスをプレビュー、保存、転送して紙出力を減らしたい拠点
- 認証や保留印刷を使い、共有機の出力物を管理したい組織
紙文書の整理と定型業務に強い
スキャンした文書はE-mail、本体ストレージ、共有先へ送信でき、受信ファクスも印刷前にプレビューして転送または保存できます。
同じ書類を繰り返し印刷する業務では、ドキュメントファイリングから再出力する運用も可能です。
複数領収書の個別保存、白紙飛ばし、LDAP対応アドレス帳などを使えば、経理・総務の定型作業を整理できます。
OCRや高圧縮PDFは追加キットが必要なため、必要な保存形式を先に決めることが大切です。
速度だけで選ばないほうがよいケース
A4出力が少ない小規模拠点では、45枚機の処理能力を使い切れない場合があります。
反対に、両面原稿を大量かつ連続的に読み取る業務や、A3資料を一日に何度も大部数出力する現場では、上位シリーズや高速機も比較対象です。
月間総枚数だけではなく、最大ジョブ枚数、ピーク時間、A3とA4の比率、スキャン原稿の片面・両面比率、ファクス回線数を記録して販売店へ伝えると、過不足の少ない提案を受けやすくなります。
同シリーズ・関連機との比較
BP-51Cシリーズには45枚機のBP-51C45、55枚機のBP-51C55、65枚機のBP-51C65があります。
3機種は基本機能の多くを共有しますが、対象機の列を照合すると、BP-51C45はA4ヨコ45枚/分、A4タテ27枚/分、B4・A3各23枚/分です。
ウォームアップは14秒、ファーストコピーはカラー6.5秒・モノクロ4.6秒で、質量は約79kg、TEC値は0.46kWh/週です。
55枚機・65枚機の値をBP-51C45の仕様として扱わないよう注意してください。
出力待ちが問題になりそうなら、同シリーズのBP-51C55とBP-51C65も比較します。
速度差は一つのジョブよりも、複数利用者のジョブが重なる時間帯に効きやすいため、現在の印刷履歴や待ち時間を確認して判断するのが現実的です。
高速スキャンを重視する場合の比較
BP-51C45は最大120枚の両面原稿自動送り装置を標準搭載しますが、ネットワークスキャンの公称値は片面原稿毎分80ページです。
両面原稿のデジタル化が業務の中心なら、両面同時読取原稿送り装置を備える上位のBP-71C55も確認しましょう。
BP-71Cシリーズは高速な両面スキャンを特徴とするため、出力速度だけでなく読み取り工程の短縮効果を比較できます。
低速帯や別構成まで候補を広げる場合
45枚/分までは不要で、設置部門や予算配分を優先する場合は、BP-61C26やBP-71C26の個別ページも比較の入口になります。
さらに別の構成を検討する場合はBP-22C20も候補表へ加えられます。
ただし、シリーズが異なれば原稿送り装置、標準・オプション機能、寸法、価格条件も変わります。
名称末尾の速度だけで同等機とみなさず、各機種の個別仕様を照合してください。
本体価格・オプションと構成の決め方
BP-51C45の本体希望小売価格は2,250,000円(税別)です。
この価格はメーカーが示す本体価格であり、実際の導入総額やリース料ではありません。
公式仕様では、感光体や現像剤などの消耗品は本体希望小売価格に含まれず、利用には別途保守サービス契約が必要と案内されています。
搬入設置、ネットワーク設定、追加給紙、フィニッシャー、各種拡張キットの費用も構成によって変わります。
リース料は本体とオプションの総額、契約期間、料率、信用審査などで決まります。
カウンター料金や最低基本料金、トナーの扱い、部品・訪問費の範囲、規定枚数を超えた場合の条件も販売会社ごとに確認します。
根拠のない月額だけで比較せず、同じ構成と契約範囲にそろえた見積書で判断してください。
業務から逆算して選びたいオプション
- 給紙:標準720枚で用紙補給が多い場合は給紙デスクや大容量給紙トレイを検討します。
- 文書変換:サーチャブルPDFやOffice形式、名刺スキャンにはOCR機能拡張キットMX-EB20が必要です。
- PDF圧縮:高圧縮PDFにはスキャナー機能拡張キットMX-EB19が必要です。
- 認証:ICカード運用にはICカードリーダーライターMX-EC13 Nを追加します。
- セキュリティ:ウイルス検知、データセキュリティ、UTMはそれぞれ必要性と既存対策を確認します。
- 後処理:ステープル、中とじ、パンチ、紙折りは対応ユニットと前提オプションの組み合わせを確認します。
将来の増設まで含めて構成図を作る
標準給紙は1段の本体トレイと手差しです。
用紙サイズを複数常設したい場合、標準状態のままでは交換作業が発生しやすくなります。
A4普通紙、A3、裏紙、専用帳票などの常用紙を洗い出し、必要な給紙段数を決めます。
フィニッシャーや紙折りユニットには給紙デスク、中継ユニットなどの装着条件があるため、単品価格の合計だけでは正しい構成になりません。
将来追加できるかも含め、販売店から型番入りの構成図と総額を受け取ると確認しやすくなります。
導入前に確認したい設置・保守・運用条件
導入前には、仕様表だけでなく実際の設置環境と運用ルールを確認します。
本体寸法は幅608×奥行653×高さ829mmですが、手差しトレイ伸長時は幅1,003mmです。
約79kgあるため、入口、廊下、曲がり角、エレベーター、段差、床荷重を搬入会社へ伝えます。
電源はAC100V・15Aで、最大消費電力はデスクなどのオプションを含め1.5kW以下です。
たこ足配線を前提にせず、専用コンセントとアースの位置を確認してください。
有線LANは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tに対応し、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANも標準です。
無線で接続できることと、安全に業務利用できることは別問題です。
社内SSID、認証方式、固定IPまたはDHCP予約、印刷ポート、スキャン送信先、SMTP、DNS、時刻同期などを導入前の設定表へまとめます。
受入テストで確認する項目
- A4・A3、カラー・モノクロ、片面・両面の代表文書を印刷する
- 常用する厚紙、封筒、ラベルなどを販売店立ち会いで試す
- 原稿送り装置で片面・両面、サイズ混在原稿を読み取る
- 共有フォルダー、E-mail、クラウドなど実運用の宛先へ送信する
- ファクスの送受信、プレビュー、保存、転送を確認する
- 認証、保留印刷、アドレス帳、管理者権限を確認する
- フィニッシャーやOCRなど、購入したオプションを一つずつ試す
テスト結果と初期設定を記録し、端末追加や担当者交代時に再利用できるよう保管します。
保守契約と更新・入れ替えまで確認
保守契約では、対応地域、受付時間、訪問目安、トナー配送、ドラムなどの部品、紙詰まりや設定支援の扱いを確認します。
カウンター料金に何が含まれるか、カラーとモノクロの判定方法、最低料金、解約や移設時の条件も書面でそろえます。
シャープは補修用性能部品を製造打ち切り後7年間保有すると案内していますが、これは個別の無償修理期間を意味しません。
現在は現行品でも、長期利用を考えるなら保守提供期間、契約更新、データ初期化、撤去・返却の手順まで導入時に確認しておくと安心です。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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