新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
imageFORCE 4135FQは、A4モノクロ35枚/分の出力と、大量原稿を高速に読み取れる250枚積載の両面同時読み取りADFを組み合わせたA3モノクロ複合機です。
請求書や申込書、契約関係書類など、まとまった両面原稿を継続的に電子化する職場に適しています。
同じ出力速度の4135Fとは本体の印刷性能ではなく、主にADFの容量、読み取り速度、対応原稿範囲が異なります。
FQは受注生産品であり、標準価格だけでなく納期、給排紙オプション、保守条件まで含めて構成を決めることが重要です。
imageFORCE 4135FQの特徴
imageFORCE 4135FQの中心的な特徴は、モノクロ文書を安定して出力する35枚/分クラスの本体に、FQ専用の大容量・高速ADFを組み合わせていることです。
コピー、プリント、カラースキャン、FAX、ボックス、アドバンスドボックス、MEAP、自動両面印刷を標準構成で利用できます。
紙を出力する速さだけを追う機種ではなく、受け取った紙をデータへ変換し、共有や保存へつなげる業務まで一台で扱いたい職場に合います。
印刷部には、LEDマルチチップを利用する露光技術「D² Exposure」が採用されています。
メーカーは、なめらかな階調と高精細な文字再現を両立し、通常の事務文書に加えて設計図面などの品位向上にも役立つと説明しています。
ただし本機はモノクロ出力機です。
原稿はカラーで読み取れますが、カラーの提案書や写真をそのままカラー印刷する用途には対応しません。
FQモデルの強みは高速ADF
FQモデルのADFは、64g/㎡の原稿を最大250枚積載できます。
A4ヨコ、300dpiの普通紙モードでは、片面をカラー・モノクロとも135ページ/分、両面を270ページ/分で読み取る仕様です。
600dpiでは片面がカラー・モノクロとも80ページ/分、両面がカラー90ページ/分、モノクロ160ページ/分です。
これらは読み取り条件に基づく公称値で、ネットワーク転送、ファイル変換、保存先の応答まで含む処理時間ではありません。
それでも、紙原稿をまとめて投入する業務では、110枚ADFのFモデルより待ち時間と原稿補給回数を減らしやすい構成です。
Fモデルにはない注意点
高速ADFには対応原稿範囲との交換条件があります。
4135FQのユーザー設定原稿サイズは69.9×139.7~304.8×431.8mmで、メーカー価格表の名刺読み込み欄は非対応です。
一方、FモデルのADFは48.0×85.0mmから扱え、所定範囲の名刺にも対応します。
そのため「Qが付く上位構成なら、すべての原稿に強い」とは限りません。
大量のA4・A3帳票ならFQ、小さな領収書や名刺を頻繁に連続読み取りするならFを含めて比較するのが適切です。
主要仕様と処理能力
導入判断では、シリーズ共通値と4135FQ固有値を分けて見る必要があります。
4135FQはA3対応のモノクロ複合機で、A4・B5の連続複写速度は35枚/分、A3・B4は17枚/分です。
ファーストコピータイムは5.5秒で、主電源の高速起動設定が有効な場合のウォームアップタイムは10秒以下とされています。
ただし起動時間は使用環境や本体の状態で変わり、高速起動されない場合もあります。
| 確認項目 | imageFORCE 4135FQの仕様 |
|---|---|
| 方式 | デスクトップ型A3モノクロ複合機 |
| 連続複写速度 | A4・B5:35枚/分、A3・B4:17枚/分 |
| 読み取り/書き込み解像度 | 600×600dpi/4,800×2,400dpi(コピー時は600×600dpi) |
| 標準給紙 | 640枚カセット×2段、手差し120枚(64g/㎡) |
| ADF | 両面同時読み取り、最大250枚(64g/㎡) |
| メモリー・ストレージ | RAM 5.0GB、SSD 256GB、最大1TB |
| 外形寸法・質量 | 幅565×奥行745×高さ897mm、約79kg(ADFを含む) |
用紙サイズと坪量
コピー用紙はA3、A4、B4、B5、A5、A6Rなどに加え、所定のユーザー設定サイズ、はがき、封筒へ対応します。
カセットの対応坪量は52~256g/㎡、手差しは52~300g/㎡です。
SRA3、フリーサイズ、長尺紙、封筒には給紙位置やオプションの条件があります。
最長1,200mmの長尺印刷には長尺用給紙トレイなどが必要で、排紙構成によって利用可能な長さも変わります。
特殊紙を使う場合は、単に最大サイズや最大坪量だけで判断せず、紙質、表面加工、給紙段、通紙方向を販売店へ提示してください。
ADFの条件を数値だけで判断しない
250枚という積載量は64g/㎡の基準値です。
指定純正紙以外の64g/㎡以下は200枚、A6R以下は100枚となり、送り方向が432mmを超える原稿は1枚積載です。
38~50g/㎡は薄紙モード、163~220g/㎡は厚紙モードを使用します。
クリップ跡、折れ、糊、異なる幅や厚さが混在する原稿は、重送や斜行の原因になり得るため、実原稿による事前確認が安全です。
操作性とプリント・スキャン連携
imageFORCE 4135FQは、見やすさを意識した操作画面に加え、カセットやトレイ内部を用紙と判別しやすい配色にし、排紙紙を取り出しやすい形状としています。
毎日複数人が使う共有機では、画面の機能数だけでなく、用紙補給、原稿セット、排紙回収で迷いにくいことも運用効率に影響します。
プリンター機能はLIPS LXが標準です。
有線ネットワークは1000Base-T、100Base-TX、10Base-Tに対応し、LPD、Port9100、IPP、IPPS、FTP、WSDを利用できます。
Wi-Fi 6を含む無線LANはオプションであり、標準装備と誤解しないようにしてください。
Mopria Print、Apple AirPrint、IPP Everywhereにも対応しますが、利用する機能に応じて本体側の設定が必要です。
印刷前の仕上がり確認
imageFORCEシリーズ向けの高機能プリンタードライバーでは、両面、製本、ステープル、パンチなどの設定結果をプレビューし、ページ単位で確認・調整できます。
フィニッシャーが必要な加工は、対応オプションを装着して初めて実行できますが、印刷前に裏表の向きや綴じ位置を確認できることは、会議資料や配布資料の刷り直し防止に有効です。
Macや基幹システムなど利用環境によって使うドライバーと対応機能が異なるため、端末構成を先に整理しましょう。
保存先とファイル形式を設計する
プッシュスキャンはFTP、SFTP、SMB、WebDAV、メール送信に対応します。
高圧縮PDF、暗号化PDF、サーチャブルPDF/XPS、Office Open XML形式の生成なども標準機能に含まれます。
アドバンスドボックスは標準16GB、オプションで最大480GBを利用でき、SMBやWebDAV経由の文書共有も可能です。
ただし、本体内保存を恒久的な文書保管庫の代わりにするのは避け、アクセス権、バックアップ、保存期間、ファイル名、誤送信時の対応まで決めることが大切です。
モバイル利用はネットワーク条件を確認
Canon PRINTを導入したモバイル端末から、データ出力やスキャンデータの取り込み、留め置き文書の印刷指示などを行えます。
ダイレクト接続を含め、ネットワーク環境によっては無線LANオプションが必要です。
来客用Wi-Fiや分離されたVLANから本機を使う場合は、接続できることと業務上許可してよいことを分け、通信経路と認証方式を情報システム担当者が確認してください。
セキュリティー機能と管理方法
複合機は印刷物だけでなく、宛先、認証情報、スキャンデータ、ジョブ履歴を扱うネットワーク機器です。
本機は、文書、デバイス、ネットワーク・クラウドの三つの側面から対策する「全方位防御」を掲げています。
標準SSDの暗号化、ユーザー認証、暗号化PDF、機器署名、監査ログ、全データ・設定の初期化など、導入時から撤去時までを考えた機能があります。
「おすすめセキュリティー設定」は、本体がデータの流れから利用環境を推定し、6種類のタイプから選択した内容に基づいて80項目以上を一括設定する機能です。
初期設定の負担を減らせますが、社内規程や取引先要件への適合を自動的に保証するものではありません。
不要な通信方式、USB利用、外部送信、管理画面への接続を許可するかは、組織側の判断が必要です。
認証と留め置き印刷を組み合わせる
ユーザー認証では、本体登録情報のほか、Active Directory、LDAP、Microsoft Entra IDなどの既存情報を活用できます。
暗証番号やICカードなどを組み合わせる多要素認証にも対応します。
共有スペースに設置する場合は、認証後に出力する留め置き印刷と組み合わせることで、印刷物の放置や取り違えを抑えやすくなります。
部門IDや権限を使えば、カラー読み取り、FAX、外部送信などを担当者別に制限する設計も可能です。
本体保護と撤去時の消去
起動時にシステムを検証し、不正なプログラムの混入や改ざんを検知した場合は起動を停止して復旧する仕組みがあります。
稼働中も未知のモジュールの実行を抑止します。
また、SSD内のデータは暗号化され、返却や廃棄時には「全データ/設定の初期化」を利用できます。
実際の撤去では、初期化の実施者、完了確認、ログや証明書の要否、アドレス帳の移行、リース会社と保守会社の役割を事前に決めてください。
設定が存在することと、消去作業が確実に完了したことは同じではありません。
適する用途と選定の目安
imageFORCE 4135FQが特に向くのは、モノクロ出力が中心で、両面原稿を一度に大量処理する事業所です。
例えば、受領した申込書を日次で電子化する窓口、取引書類を案件単位で保存する管理部門、図面や帳票をA3で扱う建設・製造関連の事務所などが候補になります。
35枚/分は日常的な文書出力を担いやすい一方、大量印刷専用の高速機ほど本体規模や速度を上げず、スキャン側へ重点を置いた構成です。
- 両面のA4・A3原稿をまとまった束で読み取る
- コピー、プリント、FAX、文書送信を一台へ集約したい
- カラー出力は不要だが、原稿はカラーで電子化したい
- 月末や締め日にスキャン処理が集中し、原稿の継ぎ足しを減らしたい
- 認証や暗号化、ログ管理を含む運用ルールを整備したい
FQを選ぶ効果が小さいケース
印刷が月に少量で、スキャンも数枚ずつなら、大容量ADFの効果は限定的です。
また、名刺や小さな領収書の連続読み取りが中心なら、対応サイズが広いimageFORCE 4135Fを比較してください。
出力速度を抑えられる場合はimageFORCE 4125F、35枚/分ではピーク時に待ちが生じる場合はimageFORCE 4145Fも候補です。
速度だけでなく、一度に置く原稿量と原稿サイズを基準に選ぶと過剰投資を避けやすくなります。
カラー印刷の必要性を先に分ける
本機のスキャナーはカラーですが、コピーとプリントはモノクロです。
社内保存用の書類をカラーPDFにする用途には対応できても、色分けしたグラフ、赤字校正、販促物をカラー出力することはできません。
「カラーは年に数回だけ」という職場でも、その都度外注するのか、別のカラー機を残すのかを決めておきましょう。
カラー原稿を読み取れることを、カラー印刷対応と取り違えないことが重要です。
同シリーズ・他機種との比較
4100Fシリーズには25枚/分、35枚/分、45枚/分の三つの出力速度があり、それぞれにFとFQがあります。
4135FQと4135FはA4モノクロ35枚/分という本体速度が同じです。
したがって、両者の選択は印刷速度ではなくADFの違いが中心になります。
FQは250枚積載と300dpi両面270ページ/分の高速処理が強みです。
Fは110枚積載、300dpi両面120ページ/分ですが、48.0×85.0mmからの小サイズ原稿や所定範囲の名刺を扱えます。
| 比較軸 | 4135FQ | 4135F |
|---|---|---|
| A4モノクロ速度 | 35枚/分 | 35枚/分 |
| ADF積載量 | 250枚 | 110枚 |
| 300dpi両面読取 | 270ページ/分 | 120ページ/分 |
| ユーザー設定原稿の最小 | 69.9×139.7mm | 48.0×85.0mm |
| 名刺読み込み | 非対応 | 対応 |
| 標準価格(税別) | 2,130,000円 | 2,080,000円 |
| 供給条件 | 受注生産品 | 通常モデル |
もっと速いモノクロ機との比較
A4出力が常時集中し、35枚/分ではキューが長くなる事業所では、45枚/分の4145系や、60枚/分のimageFORCE 6160を比較する余地があります。
ただし、高速機ほど導入費、設置面積、電源や給排紙構成が変わります。
平均枚数だけでなく、最も混雑する時間帯の出力枚数、同時利用者数、一ジョブのページ数を確認してください。
スキャンが多く印刷は中程度なら、4135FQのようにADF性能を重視した選択が合理的です。
カラー機との比較
カラー出力も必要なら、同じ35枚/分クラスのimageFORCE C3135FQが比較対象になります。
さらにカラー出力の速度を求める場合はimageFORCE C3150FQも候補です。
カラー機は販促資料や色付きグラフを内製できますが、契約条件やカラーのカウンター料金が運用費へ影響します。
帳票や契約書が中心ならモノクロ機、色そのものが情報になる資料を日常的に出すならカラー機という切り分けが基本です。
本体構成・価格・保守の考え方
imageFORCE 4135FQのメーカー標準価格は、本体と4135ライセンスの合計で2,130,000円(税別)です。
内訳は4100FQシリーズ本体が1,620,000円、4135ライセンスが510,000円です。
標準価格は、そのまま実際の導入総額やリース元金を意味しません。
給紙台、フィニッシャー、無線LAN、PostScript、追加FAX回線などのオプション、搬入設置、端末設定、保守サービスを加えた構成で見積もる必要があります。
メーカー価格表では、感光体などの消耗品は本体価格に含まれず、別途保守サービス契約が必要とされています。
カウンター方式を採用する場合も、料金単価だけでなく、トナーや感光体、部品、技術員の作業、定期点検、用紙、ステープル針がどこまで含まれるかを確認してください。
リース料は契約期間、料率、オプションを含む物件金額、信用審査などで変わるため、根拠のない月額換算はできません。
必要なオプションを業務から逆算する
標準給紙は640枚カセット2段と手差し120枚です。
A4を大量に連続出力するなら2,850枚の大容量カセットペディスタル、複数サイズを常備するなら640枚×2段のカセットペディスタルを検討できます。
長尺紙には専用給紙トレイ、ステープルや中綴じには対応フィニッシャー、無線接続には無線LAN関連オプションが必要です。
Adobe PostScript 3もオプションであり、デザイン用途や特定システムからの出力で必要かを確認します。
「将来使うかもしれない」ではなく、現在の帳票と作業手順を根拠に選定しましょう。
受注生産品として納期を確認する
4135FQはメーカー公式価格表で受注生産品と明記されています。
通常在庫を前提に入れ替え日を決めず、発注時点の納期を販売店へ確認してください。
現在機の保守期限、リース満了日、撤去日、ネットワーク切り替え、ドライバー配布、操作説明を一つの工程表にまとめると安全です。
障害による緊急入れ替えでは、納期を優先して4135Fなど別構成を選ぶ可能性も含めて検討します。
見積書でそろえる比較条件
- 本体、ライセンス、全オプションの型番と価格
- 搬入、階段・段差、設置、旧機撤去、初期設定の費用
- リース期間、支払回数、満了後の扱い、中途解約条件
- モノクロカウンター料金、最低基本料金、用紙以外の消耗品範囲
- 保守受付時間、訪問地域、代替対応、消耗品の注文方法
複数社を比べる際は、同じ本体名だけでなく、ADF、給紙台、フィニッシャー、保守範囲まで同条件にそろえてください。
導入前に確認したいこと
最後に、本体仕様が業務へ合うかを実物に近い条件で確認します。
4135FQの本体寸法は幅565×奥行745×高さ897mm、質量は約79kgですが、これはADFを含む本体値です。
使用時は手差しトレイや排紙部を開くため、機械占有寸法は幅894×奥行745mmになります。
さらに給紙台やフィニッシャーを装着すれば、必要な床面積と高さは変わります。
搬入口、廊下、エレベーター、段差、床耐荷重、作業空間まで現地で確認してください。
設置場所では電源容量、アース、直射日光、空調、換気、周囲の通行、用紙とトナーの保管場所も確認します。
有線LANは標準ですが、無線LANはオプションです。
固定IPまたはDHCP予約、DNS、時刻同期、SMTP、SMB、SFTP、証明書、認証サーバー、ファイアウォールなど、利用する機能に必要な項目を導入前に洗い出すと切り替えが円滑です。
実原稿と実端末で検証する
- 通常使うA4両面帳票を最大に近い束で読み取る
- 薄紙、厚紙、折り跡のある原稿、異なるサイズの混載条件を試す
- 希望するPDF形式、OCR結果、ファイル容量、保存先への到達時間を確認する
- Windows、Mac、モバイル端末、基幹システムから必要な印刷機能を試す
- FAXの送受信、転送、宛先制限、受信文書の扱いを確認する
特に名刺や小さなレシートはFQの原稿サイズ条件に合わないため、原稿台を使うのか、別のスキャナーを残すのか、4135Fへ変更するのかを決めてください。
導入後の管理責任を決める
管理者パスワード、ファームウェア更新、ユーザー登録、宛先表、証明書更新、監査ログ、バックアップ、障害連絡を誰が担当するかを明確にします。
NETEYEは、申し込みによりカウンター、エラー、紙詰まり、トナー残量などを遠隔監視できるサービスですが、自社の情報管理規程や外部通信方針との適合確認が必要です。
保守契約の窓口と社内の一次対応者を決め、紙詰まり時に利用者が触れてよい範囲も共有しましょう。
最終チェック
出力はモノクロ35枚/分で足りるか、250枚ADFを生かせる量があるか、名刺非対応を許容できるかが機種選定の要点です。
そのうえで、受注生産の納期、オプション、設置条件、保守範囲、セキュリティー設定を見積書と導入工程表へ反映します。
高性能なADFだけで決めず、実際の原稿種類と一日の処理の波に合うことを確認してから導入してください。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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