新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
imageFORCE C3150FQは、毎分50枚のカラー・モノクロ出力と、大量原稿を高速処理できるADFを組み合わせたキヤノンのA3カラー複合機です。
特に、契約書、申込書、検査記録などを日常的にまとめて電子化する事業所に向いています。
同系統のC3150Fと印刷速度は同じですが、C3150FQは最大250枚積載、300dpiで片面135ページ/分・両面270ページ/分の読み取り性能を持つADFが特徴です。
一方、受注生産品であり、標準価格だけでなく納期、給排紙オプション、保守条件まで確認して導入を判断する必要があります。
imageFORCE C3150FQの特徴
imageFORCE C3150FQは、コピー、プリント、スキャン、FAX、BOX、アドバンスドボックスを備えたA3カラー複合機です。
A4ヨコの連続複写速度はカラー・モノクロとも毎分50枚で、印刷物が集中する部門でも待ち時間を抑えやすい速度帯です。
キヤノンの機種個別ページでは、C3150FQを受注生産品として案内しています。
本機の大きな特徴は、出力性能だけでなく、原稿の電子化を重視した構成にあります。
標準ADFは64g/㎡紙を最大250枚積載でき、A4ヨコ・300dpi・普通紙モード時の読み取り速度は片面でカラー・モノクロとも135ページ/分、両面では270ページ/分です。
数枚を時々読む用途よりも、まとまった紙文書を反復して処理する環境で違いが表れます。
D² Exposureによる高精細出力
露光部には、LEDマルチチップを光源とする「D² Exposure」を採用しています。
書き込み解像度は4,800dpi×2,400dpiで、コピー時は600dpi×600dpiです。
メーカーは、色ずれの抑制、文字品位、階調表現、細線や小さな文字の再現性を特徴として挙げています。
提案書、図表、設計資料など、文字とカラー画像が混在する文書を社内で出力したい場合に検討しやすい仕様です。
FQモデルの中心は高速・大容量ADF
C3150FQの「Q」を含む型番は、C3150Fと同一の機種として扱わないことが重要です。
印刷速度は共通ですが、ADFの積載量、読み取り速度、対応原稿寸法が異なります。
C3150FQのADF対応範囲はA3からA6Rなどで、ユーザー設定サイズは69.9×139.7mmから304.8×431.8mmです。
C3150Fで案内されている名刺サイズの読み取り条件を、そのままC3150FQへ当てはめることはできません。
主要仕様と用紙対応
主要数値は次のとおりです。
速度は用紙サイズによって異なり、毎分50枚はA4ヨコの値です。
A3とB4はカラー・モノクロとも毎分25枚、B5は毎分45枚となります。
ファーストコピータイムは室温20~30度の条件でカラー5.5秒、モノクロ4.2秒です。
実際の処理時間はデータ量、通信環境、仕上げ設定などにも左右されます。
| 項目 | imageFORCE C3150FQ |
|---|---|
| 方式 | デスクトップ型A3カラー複合機 |
| A4連続複写速度 | カラー・モノクロとも50枚/分 |
| 読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
| 書き込み解像度 | 4,800dpi×2,400dpi(コピー時600dpi×600dpi) |
| 本体給紙 | 640枚×2段(64g/㎡) |
| 手差し | 120枚(64g/㎡) |
| 電源 | AC100V、15A、50/60Hz |
| 最大消費電力 | 1.5kW |
幅広い用紙を扱えるが給紙条件を確認する
複写用紙はA3、A4、B4、B5、A5、A6Rなどに対応し、手差しではSRA3、フリーサイズ、封筒、長尺紙も扱えます。
用紙坪量はカセットが52~256g/㎡、手差しが52~300g/㎡です。
ただし、SRA3や一部のユーザー設定サイズは手差し限定で、封筒は給紙段によってアタッチメントが必要です。
最長1,200mmの長尺出力には長尺用給紙トレイなどの給排紙オプションが必要で、排紙構成により印刷可能な長さも変わります。
設置寸法と重量
ADFを含む本体寸法は幅565×奥行745×高さ897mm、質量は約92kgです。
手差しトレイを伸ばした機械占有寸法は幅894×奥行745mmとなります。
2段カセットペディスタル・AZ1装着時の高さは1,145mmです。
設置場所は本体寸法だけで判断せず、トレーの開閉、原稿の投入、用紙補給、保守作業、搬入経路まで含めて確保します。
操作性とスキャン・ネットワーク連携
C3150FQは見やすさと操作効率を意識したUIを採用し、カセットやトレイ内部を用紙と区別しやすい黒色にしています。
排紙部も出力紙を確認して取り出しやすい形状です。
給紙カセットには引き込みアシスト機構があり、日常的な用紙補給の負担を抑える設計です。
ネットワークは1000Base-T、100Base-TX、10Base-Tを標準装備し、無線LANはオプションです。
有線接続を基本にするのか、設置場所の都合でWi-Fiが必要なのかを見積もり前に決めておくと、後から構成を変更する手間を減らせます。
無線LANを標準装備と誤認しないよう注意してください。
大量スキャンの処理能力
ADFは38~220g/㎡の片面・両面原稿に対応します。
300dpiでは片面135ページ/分、両面270ページ/分、600dpiでは片面80ページ/分、両面はカラー90ページ/分・モノクロ160ページ/分です。
最大値だけでなく、実際に使用する解像度とカラーモードで比較することが大切です。
A6R以下は積載100枚、送り方向が432mmを超える原稿は1枚など、原稿条件による制限もあります。
原稿ガラスには汚れの付着を抑える防汚処理が施され、画像処理によるスジ補正も用意されています。
ただし、補正機能があっても糊、修正液、折れ、クリップが付いたままの原稿を投入してよいわけではありません。
大量処理前に異物を除き、少量で搬送状態を確認します。
保存先とモバイル印刷
スキャンデータはFTP、SMB、WebDAVへのファイル送信、SMTPによるメール送信などに対応します。
出力形式はTIFF、JPEG、PDF、XPS、OOXML(PowerPoint、Word)です。
Microsoft Exchange OnlineとGoogle WorkspaceではOAuth 2.0認証を利用できますが、テナント側のポリシーや管理者設定も確認が必要です。
標準のOSプリント機能はMopria Print、Apple AirPrint、IPP Everywhereに対応します。
利用端末のOS、必要な仕上げ機能、認証方法によって適切なドライバーや設定が異なるため、導入前にWindows、macOS、ChromeOS、スマートフォンの台数と用途を棚卸ししてください。
セキュリティ機能と運用の考え方
複合機は印刷データ、スキャン画像、アドレス帳、認証情報を扱うネットワーク端末です。
C3150FQは文書、デバイス、ネットワーク・クラウドという三つの側面から保護する考え方を採用しています。
SSD暗号化、暗号化PDF、機器署名付きPDF/XPS、ユーザー署名PDF/XPSなどが標準装備として案内されています。
本体起動時にはシステムを検証し、不正プログラムや改ざんが検知された場合は起動を止め、自動復旧を試みる機能があります。
稼働中にも未知のモジュールの実行を抑止します。
ただし、機能が搭載されているだけで安全が完成するわけではありません。
管理者パスワード、証明書、ファームウェア、利用プロトコル、ログの確認を継続する必要があります。
おすすめセキュリティー設定は出発点
「おすすめセキュリティー設定」は、データの流れから利用環境を推定し、6種類のタイプから選択したうえで80項目以上の関連設定を一括反映する機能です。
初期設定の抜けを減らす助けになりますが、社内規程やネットワーク設計を置き換えるものではありません。
設定後は、SMB、SMTP、FAX転送、USB、リモート管理、外部クラウド接続など、実際に使う機能だけが許可されているかを管理者が確認します。
認証と権限を業務に合わせる
暗証番号、ICカードなど異なる要素を組み合わせる多要素認証や、Microsoft Entra IDとの認証連携が案内されています。
部署別の出力管理や機密文書の放置防止を重視する場合は、認証印刷、アドレス帳の編集権限、管理者権限を分けて設計します。
既存のカード、ID基盤、ライセンス、追加オプションの要否は個別構成によるため、見積もり段階で販売店へ提示するのが確実です。
適する用途と慎重に判断したい用途
C3150FQに適するのは、毎分50枚の出力と高速ADFの両方を日常業務で活用できる事業所です。
例えば、本部総務、契約管理、金融・保険の受付後処理、医療・介護の管理部門、建設・製造の帳票保管など、紙原稿が束で発生する環境が候補になります。
片面だけでなく両面原稿が多いほど、両面同時読み取りの効果を見込みやすくなります。
また、A3図表やカラー提案書を高速出力しながら、受信FAX、共有フォルダー送信、メール送信を1台へ集約したいオフィスにも適します。
標準のアドバンスドボックスは、機器内で文書を共有する用途にも利用できます。
導入効果を判断するときは、月間印刷枚数だけでなく、1回の原稿束の厚さ、電子化の頻度、スキャン後の保存先まで確認してください。
効果を見込みやすい業務
- 数十枚から数百枚の契約書や帳票を繰り返しスキャンする業務
- A3カラー資料と大量のA4文書を同じ機器で扱う部門
- 両面原稿を短時間でPDF化し、SMBやメールへ送る業務
- カラー・モノクロを問わず、印刷ジョブが一定時間帯に集中する拠点
- 認証や暗号化を含め、複合機を社内IT管理の対象にしたい組織
スキャン速度は普通紙モードなど所定条件の値です。
薄紙、混載原稿、折れた原稿などが多い場合は、デモ機で実原稿を使って搬送を確認すると選定しやすくなります。
過剰になりやすいケース
印刷もスキャンも少量で、ADFへ置く原稿が数枚程度なら、最大250枚積載の利点を生かしにくい可能性があります。
名刺をADFで大量に読みたい場合も注意が必要です。
C3150FQのユーザー設定原稿幅は69.9mm以上であり、C3150Fの名刺対応を流用して判断できません。
また、長尺POP、中綴じ、無線LANは必要なオプションを含めて検討する用途であり、本体だけですべて実現すると考えないようにします。
C3150Fとの違いと他機種の比較
C3150FQを検討する際、最初に比較すべきなのは同シリーズのC3150Fです。
両機ともA4カラー・モノクロ毎分50枚で、コピー、プリント、スキャン、FAXなどを備えます。
差が大きいのはADFです。
FQを選ぶ理由が明確でなければ、価格差だけでなく、読み取る原稿の種類と量を基準に比較してください。
| 比較項目 | C3150FQ | C3150F |
|---|---|---|
| 本体標準価格 | 3,460,000円(税別) | 3,390,000円(税別) |
| A4出力速度 | カラー・モノクロ50枚/分 | カラー・モノクロ50枚/分 |
| ADF積載量 | 250枚(64g/㎡) | 110枚(64g/㎡) |
| 300dpi片面読取 | 135ページ/分 | 80ページ/分 |
| 300dpi両面読取 | 270ページ/分 | 120ページ/分 |
| 名刺原稿 | 仕様上の対応記載なし | 対応条件の記載あり |
FQは単純な上位互換ではない
C3150FQは積載量と高速読み取りで優位ですが、C3150FのADFは48.0×85.0mmからのユーザー設定サイズと名刺条件が示されています。
対してC3150FQは69.9×139.7mmからです。
領収書、名刺、小切手など小さな原稿が中心なら、処理速度だけを見てFQを選ばず、最小原稿寸法を照合します。
反対に、A4やA3の定型帳票を大量に処理するなら、C3150FQの250枚ADFと両面270ページ/分が比較の中心になります。
出力速度やメーカーを広げて比較する
同じimageFORCE系で出力速度や構成を見直す場合は、imageFORCE C5140F、imageFORCE C5150F、imageFORCE C5160F、imageFORCE C5170Fも比較候補になります。
メーカーを固定しない場合は、シャープ BP-C533WRやRICOH IM C5511の個別記事も確認し、ADF、用紙、設置面積、保守拠点を同じ条件表で比べると判断しやすくなります。
構成・本体価格・保守費用
imageFORCE C3150FQの商品コードは7199C001、本体標準価格は3,460,000円(税別)です。
発売日は2025年11月19日で、2026年9月29日時点のメーカー情報では受注生産品として掲載されています。
価格と発売日はキヤノンの機種仕様情報でも確認できます。
本体標準価格は導入総額ではありません。
設置形態に応じてペディスタル、給紙装置、排紙トレー、フィニッシャー、パンチャー、無線LAN、プリンター拡張などが加わります。
搬入、設置、ネットワーク設定、ドライバー展開、既存機の撤去も、販売条件によって別項目になります。
受注生産品のため、必要日から逆算して納期を確認してください。
オプションは作業から逆算する
標準給紙は640枚×2段と手差し120枚です。
給紙を増やす場合は、640枚×2段の2段カセットペディスタル、またはA4を2,850枚収容する大容量カセットペディスタルなどを検討します。
大量印刷で用紙補給を減らしたいのか、複数種類の用紙を常時セットしたいのかで適切な構成は異なります。
仕分け、ステイプル、中綴じ、穴あけが必要なら、対応する排紙オプションと接続条件を確認します。
長尺紙も給排紙オプションが前提です。
カタログ上の最大機能を一式で付けるのではなく、「誰が、どの用紙で、何部作るか」を見積依頼書に記載すると、不要な構成を避けやすくなります。
リース料とカウンター料金は個別見積もり
リース月額は本体標準価格を契約月数で割った金額ではありません。
オプション、搬入設置費、リース期間、料率、審査条件などで変わります。
カウンター料金も月間枚数、カラー比率、最低料金、トナーや部品の範囲、訪問保守の対応地域・時間によって異なるため、根拠のない一律単価では比較できません。
メーカー価格表では感光体などの消耗品が本体価格に含まれず、別途保守サービス契約が必要と案内されています。
見積もりでは、トナー、感光体、定着部品、ADFやフィニッシャーの修理、用紙詰まり対応、休日対応、移設が契約範囲に含まれるかを書面で確認してください。
導入前に確認したいチェックポイント
導入可否はカタログ上の速度だけでは決まりません。
C3150FQでは、高速ADFを生かせる原稿量、最小原稿寸法、設置スペース、100V・15A電源、有線LANまたはオプション無線LAN、保存先サーバー、認証方式を一つずつ確認します。
特に既存複合機から入れ替える場合は、IPアドレスだけでなく、アドレス帳、FAX番号、送信者名、共有フォルダー資格情報、SMTP設定、認証カードの移行計画が必要です。
メーカーの詳細な数値と脚注は商品価格・仕様一覧表で照合できます。
発注時点では、販売店から最新の仕様書、構成図、見積書を受け取り、型番末尾がC3150FQであることを確認してください。
見積依頼前の確認項目
- 月間のカラー・モノクロ枚数と、最も混雑する時間帯を集計する
- 1回にスキャンする枚数、両面比率、原稿サイズ、坪量を確認する
- 名刺や小型伝票がある場合は、C3150FQの最小原稿寸法と照合する
- A3、SRA3、封筒、厚紙、長尺紙をどの給紙段から使うか決める
- ステイプル、中綴じ、穴あけ、仕分けの必要部数を整理する
- SMB、メール、クラウド、FAX転送など必要な送信経路を決める
- 本体とオプションを含む搬入寸法、床、エレベーター、電源を確認する
- リース、カウンター保守、納期、撤去、データ消去の条件を比較する
設置後の受け入れ確認
設置当日は、カラー・モノクロ印刷、両面、各給紙段、ADFの片面・両面読取、FAX送受信、共有フォルダー送信、メール送信、認証印刷を実データで確認します。
大量スキャンを重視する場合は、普段使う紙質と枚数で試し、傾き、重送、スジ、ファイル名、保存先まで点検してください。
管理者情報、ネットワーク設定、証明書、アドレス帳のバックアップ方法も引き継ぎます。
受注生産品であるC3150FQは、故障時の代替運用や保守部品の対応方法も事前に聞いておくと安心です。
高速ADFという強みと、価格・納期・原稿寸法・必要オプションを同じ表で評価することが、導入後のミスマッチを防ぐ要点です。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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