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東芝テック

e-STUDIO 3528A Plus

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

e-STUDIO 3528A Plus
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度35枚/分
発売日2025-12-01
希望小売価格(税別)1,233,000円(税別、本体希望価格)

新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

e-STUDIO 3528A Plusは、A3文書を扱いながら、モノクロのコピーやプリントを毎分35枚で処理したいオフィスに適した複合機です。
従来のe-STUDIO 3528Aに、OCRオプション、e-BRIDGE Plus for Zone OCR、Collastorage連携アプリを標準装備したモデルで、請求書や契約書などを検索・共有しやすいデータへ変換する業務に強みがあります。

一方、G3 FAXや原稿送り装置は構成を選ぶ必要があり、Collastorageの利用には別途サービス契約が必要です。
出力速度だけで決めず、読取量、カラー印刷の要否、給紙、仕上げ、保守まで含めて検討しましょう。

e-STUDIO 3528A Plusの特徴

e-STUDIO 3528A Plusの中心的な特徴は、日常的なモノクロ出力と紙文書のデータ化を一台で進めやすい点です。
最大A3の原稿と用紙を扱い、A4ヨコでは毎分35枚で連続複写できます。
プリントはモノクロですが、スキャナーは白黒、グレースケール、フルカラー、自動カラーの読み取りに対応します。
原本の色を残して電子保存し、社内配布用の印刷はモノクロへ集約する運用も可能です。

Plusモデルには、従来機で追加機能だったOCRオプション、e-BRIDGE Plus for Zone OCR、e-BRIDGE Plus for Collastorageが標準装備されています。
単なる速度変更ではなく、紙を検索可能なデータへ変換し、クラウドへ保存する一連の作業を重視した構成です。
2025年12月1日に発売され、2026年9月30日時点でメーカーの商品ページと専用ダウンロードページが公開されています。

  • 出力:A4ヨコ毎分35枚のA3モノクロ複合機
  • 入力:最大A3の原稿とフルカラースキャンに対応
  • 文書活用:サーチャブルPDFやOffice形式への変換に使えるOCRを標準装備
  • クラウド:Collastorage連携アプリを標準装備。ただしサービス契約は別途必要
  • 操作:10.1インチカラー液晶タッチパネルを採用

OCRとZone OCRでできること

OCRは、スキャン画像に含まれる文字を認識し、検索や再利用ができるデータへ変換する機能です。
本機のプッシュスキャンでは、通常のPDF、PDF/A、TIFF、JPEGなどに加え、OCRを利用するサーチャブルPDF、DOCX、XLSX、PPTXが保存形式として示されています。
紙の契約書を後から語句で検索したり、帳票の内容をOffice文書として再利用したりする際に役立ちます。

Zone OCRは、帳票内で指定した領域の活字などを読み取り、その結果をファイル名へ反映する用途に使えます。
請求書番号や取引先名が毎回ほぼ同じ位置にある定型帳票なら、保存後の手作業を減らせる可能性があります。
ただし、傾き、汚れ、薄い印字、罫線との重なりなどで認識結果は変わります。
保存後の確認工程を残し、認識結果だけで重要な処理を確定しない運用が必要です。

毎分35枚が合う業務量

毎分35枚は、少量印刷だけを行う個人席向けというより、複数人が共有し、見積書、帳票、会議資料などを継続的に出力する部門で検討しやすい速度です。
25枚機では混雑時の待ち時間が気になるものの、45枚機以上の速度までは必要ない事業所に位置づけやすいでしょう。

ただし、カタログ上の連続速度だけで実際の待ち時間は決まりません。
両面印刷、原稿の画像量、データ変換、ネットワーク、仕分け処理、ジョブの集中度も影響します。
一日の総枚数だけでなく、始業時や締め時間に何人が同時利用するか、一回に何部出すかまで確認してください。

主要仕様と処理性能

公式仕様表は2528A、3528A、4528A、5528Aの列と複数機種にまたがる結合セルで構成されています。
e-STUDIO 3528A Plusは従来のe-STUDIO 3528Aに準拠するため、3528A列を照合すると、連続複写速度はA4ヨコ35枚/分、B4 29枚/分、A3 25枚/分です。
ファーストコピータイムはA4ヨコ・等倍・本体カセット・ガラス面という条件で3.6秒、ウォームアップタイムは20℃で約20秒です。

項目 確認できた仕様
形式 デスクトップ型A3モノクロ複合機
連続複写速度 A4ヨコ35枚/分、B4 29枚/分、A3 25枚/分
読み取り解像度 600dpi×600dpi
書き込み解像度 2400dpi相当×600dpi
給紙 600枚カセット×2段、手差し最大100枚
メモリ・ストレージ 4GB、128GB SED SSD
エネルギー消費効率 88kWh/年、区分名:複合機c
本体寸法 幅585mm×奥行720mm×高さ787mm(操作パネル7度時)
本体質量 約58kg

用紙サイズと給紙構成

標準カセットはA3、A4タテ・ヨコ、A5タテ、B4、B5タテ・ヨコに対応します。
カセットの非定形紙は縦140~297mm、横210~432mm、手差しは縦100~297mm、横148~432mmです。
標準給紙は東芝推奨紙で600枚カセットが2段、手差しは最大100枚を連続給紙できます。
必要に応じて600枚×2段の多段給紙装置や2,360枚の大容量給紙装置を追加できます。

用紙種類は標準系統で60~256g/㎡の上質紙、手差しで一枚給紙する場合は52~256g/㎡です。
インデックス紙、OHPフィルム、郵便はがき、推奨封筒は手差し対象として示されています。
ただし、すべての市販紙で正常な通紙や定着が保証されるわけではありません。
表面加工、耐熱性、カール、保管環境を確認し、常用する特殊紙は導入前に実紙テストを依頼します。

設置寸法と電源の注意点

本体幅は585mmですが、手差しトレイと排紙ストッパを伸ばした機械占有寸法は幅968mm×奥行767mmです。
さらに原稿送り装置を開く上部空間、カセットを引き出す前面空間、消耗品交換や修理を行う作業動線が必要です。
机や壁との距離は本体寸法だけで決めないでください。

電源はAC100V・15A、50/60Hz共通で、最大消費電力は1.5kW以下です。
本体質量は約58kgで、原稿送り装置、給紙装置、フィニッシャーを追加すれば全体はさらに大きく重くなります。
搬入経路の扉幅、曲がり角、段差、エレベーターの寸法と積載条件、設置床、コンセント位置を現地調査で確認するのが安全です。

操作性・スキャン・クラウド連携

操作部には10.1インチカラー液晶タッチパネルが採用されています。
コピー、スキャン、FAXには基本機能へ絞ったシンプル画面が用意され、ユーザー認証と連動して利用者ごとに画面を設定できます。
定型スキャンを担当者の画面へ配置するなど、操作手順を短くする設計が可能です。
3528Aでは、閉じる途中のカセットを自動で引き込む機構も採用されています。

スキャン解像度は100、150、200、300、400、600dpiから選択でき、読み取りサイズはA3からA6タテ、郵便はがきまで示されています。
ただし、A6タテと郵便はがきはガラス面からの読み取りです。
ファイル送信はSMB、FTP、FTPS、メール送信はSMTPとMIMEに対応します。
導入時は保存先サーバー、DNS、時刻、証明書、共有フォルダーの権限を一緒に設定してください。

原稿送り装置で変わる読取性能

本体を使用するには、プラテンカバーKA-5005PC、自動両面原稿送り装置MR-3033、両面同時原稿送り装置MR-4020のいずれかが必要です。
MR-3033は両面原稿を反転させて読み取る方式で、A4ヨコ・300dpiのスキャン速度は片面73ページ/分です。
MR-4020では同条件で片面120ページ/分、両面同時240ページ/分となり、35~80g/㎡の原稿を最大300枚積載できます。

大量の両面契約書や帳票を電子化する場合は、MR-4020による時間短縮が期待できます。
一方、冊子、破れやすい原稿、糊付けされた伝票をガラス面で読むことが多い職場では、高速原稿送り装置を十分に使わない可能性があります。
月間の読取ページ数、片面・両面の割合、混在サイズ、原稿の状態を調べて選びましょう。

Collastorage連携の前提条件

e-BRIDGE Plus for Collastorageは標準装備され、複合機からスキャンしたデータをCollastorageへ保存できます。
ただし、標準装備されるのは連携アプリであり、クラウドストレージサービス自体は別途申し込みが必要です。
利用人数、容量、初年度の契約条件、初期設定支援の要否を含めて費用を確認してください。

また、公式カタログではe-BRIDGE Plus for Fax DX_MS365とe-BRIDGE Plus for Collastorageを併用できないと案内されています。
Microsoft 365を使ったFAX連携を検討している場合は、どちらを優先するか事前に整理します。
クラウド導入時は、保存先フォルダー、命名規則、閲覧権限、退職者アカウントの停止、誤保存時の修正手順まで決めることが重要です。

セキュリティとFAX運用

複合機には印刷データ、スキャン画像、FAX、宛先情報が集まるため、パソコンと同様に管理対象へ含める必要があります。
本機は128GBのSED SSDを標準搭載し、保存データを暗号化します。
TPM 2.0にも対応しており、TPM機能を有効にした場合はストレージの認証キーを保護できます。
許可されたソフトウェア以外を動作させないアンチマルウェア対策も公式カタログで案内されています。

機能が搭載されていても、初期設定のままでは運用に合わないことがあります。
管理者パスワード、ユーザー認証、部門管理、不要な通信機能、無線LANやWi-Fi Directの利用方針、ファームウェア更新、ログの確認担当を決めます。
標準SSDの初期化や返却時の処理についても、導入時点で販売店と書面化しておくと引き継ぎが容易です。

スキャンと印刷を利用者単位で管理する

スキャンデータを共有フォルダーやメールへ送る場合は、複合機側だけでなく保存先のアクセス権も重要です。
全員が一つの共有IDを使う構成は設定が簡単ですが、誰がどの文書へアクセスしたかを追跡しにくくなります。
部署ごとに必要な保存先だけを表示し、機密性の高いフォルダーは利用者やグループを限定する設計が適しています。

印刷物の放置が心配な場合は、認証やホールド印刷を含めて検討します。
カード認証や指紋認証には対応するオプションがありますが、必要な機器と取付条件は構成によって確認が必要です。
来客用ネットワークから業務用複合機へ到達できないようにする、不要なプロトコルを止めるなど、ネットワーク全体の対策と組み合わせてください。

G3 FAXはオプションで追加する

一般電話回線を使うG3 FAXは標準ではなく、FAXユニットGD-1370JEが必要です。
2台装着すると最大2回線を使用でき、スーパーG3、PC-FAX、受信文書の転送、送信プレビュー、機密受信などに対応します。
FAXユニットを装着する場合は、MR-3033またはMR-4020の原稿送り装置も必要です。

FAXを追加する際は、回線数だけでなく受信後の流れを設計します。
紙へ自動出力するのか、共有フォルダーやメールへ転送するのか、休日の受信を誰が確認するのかを決めましょう。
PC-FAXを社外から使うには、社内ネットワークへ安全に接続できる環境が前提です。
誤送信防止のため、宛先登録権限や送信前確認も設定します。

適する用途と選び方

e-STUDIO 3528A Plusが適するのは、カラー出力の必要性が低く、A3帳票やモノクロ文書を複数人で共有する事業所です。
総務・経理で請求書をOCR処理する、契約書を検索可能なPDFで保管する、拠点から届く帳票を部門フォルダーへ分類するといった使い方と相性があります。
A4ヨコ35枚/分なので、一定量の帳票や会議資料を出力しながら、スキャン業務も集約したい部門で検討しやすい機種です。

反対に、提案書、写真入り資料、販促物を日常的にカラー印刷する職場では、モノクロ専用機である点が制約になります。
同じ35枚クラスでカラー出力が必要なら、e-STUDIO 3525AC Plusを比較候補にできます。
A3をほとんど使わず印刷量も少ない場合は、床置きA3機の設置面積や契約費用が業務規模に合うか再検討しましょう。

導入前に現在の業務を数値化する

機種選定では、現在のカウンター値から月間出力枚数を把握し、モノクロ・カラー、A4・A3、片面・両面の比率を分けます。
さらに、一回の部数、出力が集中する時間、スキャン原稿の枚数と種類を記録します。
平均値が同じでも、一日を通して少しずつ印刷する職場と、朝や締め時間に大量出力する職場では必要な速度が異なります。

  1. 月間のモノクロ・カラー枚数とA3比率を確認する
  2. ピーク時間のジョブ数と一回の部数を記録する
  3. スキャン原稿の片面・両面比率を数える
  4. OCR後の保存先、命名規則、確認担当を決める
  5. FAX、追加給紙、ホチキス、製本の利用回数を調べる

向かない可能性があるケース

カラー資料を内製する、毎回数百部を短時間で出力する、特殊な長尺紙や仕様範囲外の厚紙を常用するといった場合は、別の製品帯を含めた比較が必要です。
また、本体単独で原稿押さえ部分まで完成する構成ではなく、プラテンカバーか原稿送り装置の選択が必要な点にも注意してください。

OCRやクラウド連携が標準でも、保存後の文書を検索・共有するルールがなければ効果は限られます。
便利そうなオプションを先に積み上げるのではなく、日常業務で誰が何回使うかを確認し、必要な構成へ絞ることが費用と操作の複雑さを抑えるポイントです。

同シリーズ・カラー機との比較

同シリーズの2528A、3528A、4528A、5528A Plusは、OCRとCollastorage連携を備えたモノクロ複合機ですが、主な違いは出力速度です。
3528A PlusのA4ヨコ35枚/分に対し、2528A Plusは25枚/分、4528A Plusは45枚/分、5528A Plusは55枚/分です。
ただし、シリーズ内でも用紙仕様、本体奥行き、質量などに異なる箇所があるため、速度以外も対象列で照合する必要があります。

印刷量が少なくピーク時も混雑しないなら、e-STUDIO 2528A Plusと比較できます。
35枚機を選ぶ意味は、月間総枚数だけでなく、複数の利用者が同時に出力したときの待ち時間を抑えることにあります。
速度を上げる場合も、本体価格、設置寸法、必要な給紙・排紙構成を同じ条件で見比べてください。

カラー機を含めた比較方法

カラーが必要なら、低速寄りのe-STUDIO 2525AC Plus、同等速度帯のe-STUDIO 3525AC Plus、さらに速度を求める場合はe-STUDIO 4525AC Plusやe-STUDIO 5525AC Plusが比較候補になります。

比較表では、本体価格だけでなく、モノクロとカラーのカウンター条件、原稿送り装置、FAX、給紙、フィニッシャー、搬入費、保守対応を同一条件にそろえます。
カラー出力がごく少ない場合は、3528A Plusを主力にして既存の小型カラー機を補助的に使う構成も考えられます。

高速機や他社機との比較軸

出力が一時的に集中し、カラーも必要な職場では、e-STUDIO 6527AC Plusやe-STUDIO 7527AC Plusのような上位候補もあります。
ただし、速度帯が変われば本体価格、寸法、質量、オプション構成も変わるため、単純な上位互換として扱わないことが大切です。

他社製品を含める場合は、同じ35枚クラスの候補としてimageRUNNER ADVANCE DX 4935Fなどを確認し、OCRの標準範囲、スキャン速度、クラウド連携、認証、FAX、ドライバー対応、保守拠点を比較します。
名称が似ていても標準機能とオプションの境界はメーカーごとに異なります。

本体構成・オプション・価格

e-STUDIO 3528A Plusの本体希望価格は1,233,000円(税別)、希望搬入調整料は35,100円(税別)です。
本体希望価格には、感光体、現像剤、トナーなどの消耗品や、運搬・設置・撤去・廃棄に伴う費用は含まれません。
希望搬入調整料には本体の輸送、開梱、据付、調整が含まれますが、オプションの取付費は別途必要です。

また、プラテンカバー、自動両面原稿送り装置、両面同時原稿送り装置のいずれかが必須です。
本体希望価格だけを実際に利用できる完成構成の総額として比較しないでください。
スキャン、FAX、連続給紙、ホチキス、中折りなど、必要な作業を先に決めてから構成見積もりを取ります。

構成品 希望価格・条件
e-STUDIO 3528A Plus本体 1,233,000円(税別)
希望搬入調整料 35,100円(税別)
プラテンカバー KA-5005PC 11,000円(税別)
自動両面原稿送り装置 MR-3033 251,000円(税別)、取付費別
両面同時原稿送り装置 MR-4020 326,000円(税別)、取付費別
G3 FAX FAXユニットGD-1370JEが必要

給紙・排紙・仕上げオプション

標準の600枚カセット2段と手差し最大100枚で補給回数が多い場合は、多段給紙装置や大容量給紙装置を検討します。
用紙サイズや種類ごとにカセットを分けたい場合も、追加給紙は有効です。
会議資料を部単位でそろえるなら、インナーフィニッシャー、ステイプルフィニッシャー、サドルステッチフィニッシャーなどが候補になります。

フィニッシャーによっては中継ユニットなどの関連部品が必要です。
また、構成を追加すると設置幅と質量が増え、排紙方向や保守動線も変わります。
将来使うかもしれないという理由だけで付けず、月に何回ホチキス留めや冊子作成を行うか、その手作業時間がどの程度かを基準に判断しましょう。

リース料と保守費は見積条件で確認する

リース料は本体とオプションの総額、契約期間、料率、審査条件などによって変わるため、メーカー希望価格だけから一律の月額を断定できません。
見積書では、機器代、搬入、オプション取付、ネットワーク設定、パソコン設定、クラウド利用料を分け、契約期間、満了後の扱い、中途解約、移設、返却条件を確認します。

メーカーは使用カウントに応じて料金を支払う東芝コピーチャージシステムを案内しています。
トナー、点検、調整、必要な部品交換などが含まれる一方、用紙代やパソコン側の設定は含まれません。
公式条件では契約期間は5年間で、延長は最長2年、延長時は料金が10%増額されます。
実際に適用される単価、最低料金、営業時間外対応は販売店の見積書と契約書で確認してください。

導入前に確認したい項目

導入前は、見積書の機種名が末尾まで含めてe-STUDIO 3528A Plusになっているか確認します。
従来のe-STUDIO 3528Aとは基本仕様が共通でも、PlusモデルはOCRオプション、Zone OCR、Collastorage連携アプリが標準装備です。
見積書、注文書、リース契約書、保守契約書で名称と構成品の型番をそろえましょう。

確認項目は、設置、構成、ネットワーク、文書管理、セキュリティ、契約に分けると漏れを減らせます。
OCRやクラウドを使う場合は、納品日までに保存先と権限を準備し、実際の利用者アカウントとサンプル原稿で試験できる状態にします。
FAX転送や認証印刷も、機能が存在することの確認だけで終わらせず、日常の手順までテストしてください。

  1. 設置:搬入経路、床、電源、機械占有寸法、保守作業スペース
  2. 構成:原稿送り装置、FAX、給紙、排紙、フィニッシャーの型番
  3. ネットワーク:IP、DNS、SMTP、SMB、証明書、無線利用の方針
  4. 文書管理:OCR対象、保存形式、命名規則、保存先、確認担当
  5. セキュリティ:管理者権限、ユーザー認証、不要機能、ログ、返却時の初期化
  6. 契約:リース期間、保守範囲、カウンター条件、移設・返却条件

納品時の受入確認

納品時は、A4とA3の片面・両面コピー、各パソコンからの印刷、共有フォルダーとメールへのスキャンを試します。
OCRを使う帳票は、実際の請求書や申込書に近い原稿で、認識結果、ファイル名、検索性を確認します。
MR-4020を選んだ場合は、両面原稿、異なるサイズ、薄い原稿など、選定理由となった資料を使って評価してください。

FAXを付けた場合は、送信だけでなく受信、転送、宛先表示、送信前確認も試します。
フィニッシャーは想定する用紙サイズ、坪量、部数でホチキスや中折りを確認します。
管理者だけでなく、経理、総務などの日常利用者にも立ち会ってもらい、操作画面や保存先が分かりやすいかを確認すると、稼働後の手戻りを減らせます。

保守と返却まで含めた最終照合

最終見積もりでは、本体、搬入調整、必須構成、追加オプション、取付、パソコン設定、クラウド、保守を分けて確認します。
トナー配送、修理受付時間、訪問対象地域、営業時間外対応、移設時の連絡先も書面で照合してください。
メーカーは補修用性能部品を製造打ち切り後7年保有すると案内していますが、これは個別の保守契約が同じ期間自動継続するという意味ではありません。

返却や廃棄時は、アドレス帳、認証情報、保存文書、FAXデータなどの初期化方法と作業主体を確認します。
SSDの初期化を誰が実施し、証明書や作業記録を発行できるかも契約前に確認しておくと安心です。
月額だけで判断せず、導入、利用、移設、契約満了、返却までの総条件をそろえて比較しましょう。

参考情報・出典

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仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-30)

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