発売日未確認発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
BP-30M31Lは、A3用紙に対応し、A4ヨコで毎分31枚を出力できるシャープのモノクロデジタル複合機です。
コピー、ネットワークプリント、カラーネットワークスキャンを標準で利用でき、日常の帳票や契約書、図面などをモノクロで扱う事業所に向いています。
7インチのタッチパネルや1,200枚の標準給紙容量も備えています。
一方、製品名がよく似たBP-30M31とは構成が異なり、原稿自動送り装置やファクスを前提に選ぶ機種ではありません。
必要な業務とオプションを整理してから見積もりを取りましょう。
BP-30M31Lの特徴
BP-30M31Lの中心的な役割は、A3までの紙文書を原稿台で読み取り、モノクロでコピーすることと、社内ネットワークから文書を印刷することです。
スキャナーはカラー読み取りに対応するため、印刷物はモノクロで十分でも、押印済み書類や色付き資料をカラーPDFやJPEGとして残したい運用に対応できます。
メーカー公式の機種個別ページでは、コピー、ネットワークプリント、ネットワークスキャンが標準、無線LANとSharp OSAがオプションとして示されています。
A4ヨコの印字速度は毎分31枚です。
小型プリンターの代用品というより、A3原稿、複数の給紙トレイ、社内共有を必要とする業務向けの機種と考えると位置付けが分かりやすくなります。
| 確認項目 | BP-30M31Lの内容 |
|---|---|
| 方式 | デスクトップ型のレーザー静電複写機 |
| 標準機能 | コピー、ネットワークプリント、カラーネットワークスキャン、ドキュメントファイリング |
| 出力 | モノクロ、A4ヨコ毎分31枚 |
| 操作部 | 7インチ液晶タッチパネル |
| 主な用途 | A3帳票、契約書、社内資料、図面などのコピー・印刷・電子化 |
末尾の「L」を省略して比較しない
BP-30M31LとBP-30M31は別の型番です。
BP-30M31Lの公開仕様には原稿自動送り装置の仕様が掲載されておらず、公式の製品構成やオプション一覧でもファクスを確認できません。
大量の両面原稿を連続読取したい場合や、電話回線を使うファクスが必須の場合は、この相違が導入可否を左右します。
名称の近い機種のカタログや見積書を受け取ったときは、末尾まで照合してください。
使いやすさに関する装備
7インチのカラー液晶タッチパネルには、よく使う項目を大きく表示するシンプルモードがあります。
ホーム画面はドラッグ&ドロップでカスタマイズできます。
タッチパネル部にはSIAA基準に適合した抗菌パネルを標準搭載し、出力中や用紙切れを離れた場所から確認できる状態表示LEDも備えています。
主要仕様と出力性能
仕様値を見るときは、用紙の向きと測定条件をそろえる必要があります。
BP-30M31Lの毎分31枚はA4またはB5のヨコ送りで、同一原稿を連続コピーした場合の値です。
A4・B5タテは毎分23枚、B4は20枚、A3は17枚となります。
画質安定化処理によって出力が一時停止する場合もあるため、31枚という数字をすべてのジョブに当てはめることはできません。
| 項目 | 確認できる仕様 |
|---|---|
| 最大原稿・複写サイズ | 最大A3。複写サイズはA3~A6R、所定のはがき・封筒にも対応 |
| 連続複写速度 | A4・B5ヨコ31枚/分、A4・B5タテ23枚/分、B4 20枚/分、A3 17枚/分 |
| ウォームアップ | 電源ボタンから19秒。主電源スイッチからは29秒 |
| ファーストコピー | 4.3秒。A4ヨコ給紙時で、本体状態により変動 |
| 標準給紙 | 550枚×2トレイと100枚手差しの合計1,200枚。64g/㎡紙での値 |
| 最大給紙 | 550枚×4トレイと100枚手差しの合計2,300枚。2段給紙デスク装着時 |
| メモリー・保存領域 | 標準4GB、SSD 128GB。オプションで最大SSD 512GB |
| 本体寸法・質量 | 幅620×奥行614×高さ701mm、約43kg |
| TEC値 | 0.43kWh/週 |
詳細な条件はBP-30M31L公式仕様で確認できます。
標準の2トレイは、A4とA3、または普通紙と別の定型用紙を常備する運用に便利です。
手差しトレイは55~200g/㎡ですが、封筒、はがき、ラベル紙、光沢紙、OHPなどの特殊紙や厚紙は、用紙種類や使用条件によって正常に印刷できない場合があります。
解像度と両面・集約印刷
コピーは読み取り600×600dpiまたは600×400dpi、書き込み600×600dpiです。
ネットワークプリントは600×600dpiと1,200×600dpiに対応します。
両面印刷とページ集約を組み合わせれば、複数ページの社内資料を少ない用紙へまとめられます。
ただし、細線や小さな文字を含む原稿は、実データを使って縮小率と可読性を確認してから標準設定を決めるのが安全です。
操作性・スキャン・ネットワーク連携
スキャン業務では、解像度、天地、白紙の扱いを毎回設定すると操作が複雑になります。
BP-30M31Lのシンプルスキャンには自動設定があり、解像度や白紙飛ばしを自動で設定します。
原稿の傾き補正はPDFで利用でき、天地判定にはOCR機能拡張キットMX-EB20が必要です。
標準機能とオプション機能を分けて運用設計することが大切です。
複数の領収書や写真を原稿台へ並べ、一度の読み取りで個別ファイルに分けるマルチクロップ/写真クロップにも対応します。
自動原稿送り装置で大量の紙を処理する考え方とは異なり、サイズの異なる小さな原稿を原稿台で整理して電子化する場面に適した機能です。
カードスキャンでは、免許証などの表裏を1枚の用紙へ並べてコピーできます。
- スキャンデータをE-mailへ添付して送信
- 本体ストレージへ保存し、パソコンから閲覧またはダウンロード
- 保存先URLだけをメールで送信して添付容量を抑制
- USBメモリー、共有フォルダー、FTPサーバーなどへ配信
- モノクロはTIFFやPDF、カラーはTIFF、JPEG、PDFなどで保存
有線LANは標準、無線LANや一部形式はオプション
ネットワークは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tに対応します。
無線LANはMX-EB18が必要で、公開仕様はIEEE 802.11b/g/nの2.4GHz帯です。
高圧縮PDFにはMX-EB19、サーチャブルPDFやOffice形式への変換にはMX-EB20が必要です。
MacでAdobe PostScript 3を利用する構成やAirPrintにはPS拡張キットMX-PK13が必要とされているため、端末構成を見積時に伝えてください。
クラウド・モバイル連携は契約時に現行条件を確認
公式資料にはクラウド上のファイルの印刷や、スキャンデータのアップロード、Sharpdesk Mobileによるモバイル連携が案内されています。
クラウド接続にはアプリケーション通信キットMX-AMX2などの条件があります。
連携先サービスの仕様、認証方式、提供状況は変わる可能性があるため、利用予定のサービス名、アカウント方式、ファームウェア条件を販売店へ確認しましょう。
連携の必要性から他機種も含めて検討する場合は、BP-30M31の掲載ページも比較資料になります。
セキュリティ機能と管理方法
複合機には印刷、スキャン、ドキュメントファイリングのデータが一時的または継続的に保存されます。
BP-30M31Lは、電子データの暗号化と自動消去を含むストレージセキュリティを標準機能として案内しています。
カタログでは、SSL/IPsec暗号化通信、暗号化PDF、追跡情報印字、個人情報初期化設定、ファームウェア自動修復、侵入・攻撃検知なども挙げられています。
機能が搭載されていることと、安全な運用が完成していることは同じではありません。
管理者パスワードの変更、不要なプロトコルやポートの無効化、管理画面へ接続できる端末の制限、ファームウェア更新、保存データの消去方針を導入時に決めてください。
廃棄や返却の際は個人情報初期化だけに頼らず、販売店や保守会社へ消去手順と証明書の扱いを確認する必要があります。
認証とメール送信の注意点
ICカード認証にはICカードリーダーライターMX-EC13 Nと別途接続パーツが必要です。
サーバー認証やADグループポリシーによる本体管理も資料に記載されていますが、既存の認証基盤との接続可否は個別確認が必要です。
S/MIMEはE-mail送信スキャンが対象です。
暗号化通信を利用する場合は、証明書の発行元、有効期限、更新担当者まで運用表へ記録しておくと、突然のスキャン送信停止を防ぎやすくなります。
無線LANは利便性と管理範囲をセットで考える
無線LANアダプターの公開仕様にはWPA2 PSKやWPA2 EAPなどが含まれますが、設置先のセキュリティ基準と照合が必要です。
有線LANで固定運用できるなら、無線機能を追加しない選択もあります。
モバイル印刷を利用する場合は、来訪者用ネットワークから社内複合機へ到達させないこと、端末検出に必要な通信だけを許可することをネットワーク担当者と決めてください。
BP-30M31Lが適する用途・適さない用途
BP-30M31Lが適するのは、カラー出力や大量の自動読取よりも、A3対応、モノクロ文書の共有印刷、原稿台を使ったコピーを重視する事業所です。
例えば、建設・不動産業のA3図面、士業の契約書、店舗の帳票、本部から配信される社内資料などが中心で、紙原稿は一枚ずつ扱うことが多い運用と相性があります。
1,200枚の標準給紙容量により、A4とA3を別トレイへ常備しやすい点も実務的です。
一方、次の要件が中心なら、BP-30M31Lだけに絞らず別構成を比較してください。
- カラーの提案書、写真、販促物を本体から頻繁に出力する
- 数十枚から百枚単位の両面原稿を連続スキャンする
- 電話回線によるファクス送受信を複合機へ集約する
- 短時間に大量の出力が集中し、毎分31枚では待ち時間が長くなる
- 中綴じ製本や複数位置のステープルなど、高度な後処理を求める
メーカーは月間の推奨印刷枚数を公開仕様に示していません。
月間枚数だけで適否を断定せず、繁忙時間帯の集中度、1ジョブ当たりの枚数、A3比率、スキャン原稿の枚数を記録して判断しましょう。
カラー出力が必要な場合
スキャナーがカラーでも、コピーとプリントはモノクロです。
カラー資料を外注している部署や、顧客向け提案書を社内で出力したい部署では、A3カラー機を含めた総費用比較が必要です。
候補整理にはBP-41C26や、よりコンパクトな候補を探す際のBP-22C20の掲載ページも利用できます。
型番ごとに標準装備とオプションを改めて確認してください。
高い処理能力を優先する場合
部署人数が多い、締め時間前に印刷が集中する、長い会議資料を何部も出すといった環境では、平均枚数よりピーク時の待ち時間が重要です。
上位のモノクロ機も比較するなら、BP-71M45の掲載ページを候補一覧に加え、速度だけでなく給紙、原稿読取、排紙処理、設置寸法を比べましょう。
近い機種・他社機との比較ポイント
BP-30M31Lは、名称の近いBP-30M31と速度が同じでも、同一構成ではありません。
比較では速度の数字だけを横並びにせず、原稿の投入方法、ファクス、カラー出力、仕上げ、設置条件を先に分類すると選定ミスを防げます。
| 比較軸 | BP-30M31Lで確認できる内容 | 選定時の判断 |
|---|---|---|
| 出力 | A3、モノクロ、A4ヨコ31枚/分 | カラー比率とピーク時の必要速度を確認 |
| 原稿読取 | 原稿台、カラーネットワークスキャン | 複数枚の連続読取が必要なら別機種を含めて比較 |
| ファクス | 公開された製品構成・オプション一覧では確認できない | 電話回線FAXが必要なら対応機種を指定 |
| 給紙 | 標準1,200枚、最大2,300枚 | 常備する用紙種類と補給頻度を確認 |
| 後処理 | BP-FN10で1カ所ステープルに対応 | 中綴じや複数位置の綴じが必要か確認 |
| 連携 | 有線LAN標準、無線LAN・OCR・クラウド関連は構成確認が必要 | 端末OS、認証、保存先を先に決定 |
同じシャープ内で比較する
原稿自動送りやファクスを含む運用を検討する場合は、BP-30M31を別機種として比較してください。
処理速度にも余裕を持たせたい場合は、BP-30M35も候補になります。
販売店からシリーズ共通の説明を受けたときは、仕様表の対象列、標準装備記号、脚注、型番末尾まで確認することが重要です。
他社機は業務手順と保守条件で比べる
操作性、ドライバー、スキャン保存先、保守拠点などをメーカー横断で比べる場合は、RICOH IM 3500の掲載ページも候補整理に使えます。
ただし、機種名だけで優劣を決めず、同じ用紙、同じ印刷データ、同じオプション条件で比較してください。
カウンター料金に何が含まれるか、トナー配送や修理受付の時間帯も総費用へ影響します。
構成・希望小売価格・見積もりの見方
2026年9月29日に確認した公式製品ページでは、BP-30M31Lの本体希望小売価格は1,058,000円+税です。
2023年4月版の公式カタログも同額を掲載し、本体と2段給紙デスクBP-DE11を含むシステム希望小売価格を1,229,000円+税としています。
カタログ価格には配送、設置、付帯工事、オプション取付、使用済み複合機の引き揚げなどは含まれません。
2021年7月6日の発売資料にある本体希望小売価格は920,000円(税別)です。
これは発売時点の価格であり、現在の公式掲載価格とは時点が違います。
古い記事や発売資料を参照して見積額を判断しないよう注意してください。
発売時期は「2021年7月下旬」までしか公表されていないため、日単位の発売日は未確認です。
必要なオプションを業務から逆算する
主な選択肢には、2段給紙デスクBP-DE11、フィニッシャーBP-FN10、無線LANアダプターMX-EB18、OCR機能拡張キットMX-EB20、スキャナー機能拡張キットMX-EB19、PS拡張キットMX-PK13、アプリケーション通信キットMX-AMX2、ICカードリーダーライターMX-EC13 Nがあります。
希望小売価格の単純合計だけでなく、接続パーツや取付作業の要否も確認してください。
特に無線LANアダプターとICカードリーダーライターは、別途接続パーツが必要と案内されています。
構成例を固定価格として扱わない
給紙デスク付きのシステム価格は公式に確認できますが、リース月額、搬入費、設定費、カウンター料金、保守対応時間は契約条件によって変わります。
見積書では本体型番がBP-30M31Lであること、オプションの形名と数量、契約期間、月間基本料金、モノクロカウンター単価、最低料金、トナーと部品の範囲、途中解約条件を分けて確認しましょう。
保守は本体価格と別に確認する
メーカー仕様には、BP-30M31Lの使用にあたり別途保守サービス契約が必要と明記されています。
本体を現金購入する場合も、保守が自動的に含まれるとは限りません。
リース料とカウンター保守料を混ぜず、請求の単位、トナー配送、定期点検、故障時の訪問費、消耗品・破損部品の除外条件を確認してください。
導入前に確認したい設置・契約・運用条件
BP-30M31Lの本体寸法は幅620×奥行614×高さ701mmですが、手差しトレイを伸ばした機械占有寸法は幅937×奥行614mmです。
フィニッシャーを付ける場合はさらに横方向のスペースが必要になります。
本体約43kgに加え、給紙デスクや用紙の重量もかかるため、机や簡易棚へ置くのではなく、専用台を含む設置構成を販売店と確認してください。
電源はAC100V、15A以上の専用コンセントを使い、アース線の接続が必要です。
延長コードの利用可否を自己判断せず、コンセント位置、分電盤、LAN配線、搬入経路、段差、エレベーター寸法を現地確認の対象にします。
動作音が気になる執務環境では、人の席との距離や間仕切りも検討しましょう。
- 原稿を確認:一枚ずつ原稿台へ置く運用で足りるか、連続読取が必要かを確認します。
- 出力を確認:モノクロだけでよいか、A3比率と繁忙時の最大ジョブを把握します。
- 通信を確認:固定IP、VLAN、DNS、SMTP、共有フォルダー、証明書、利用端末OSを整理します。
- オプションを確認:OCR、無線LAN、PostScript、クラウド、ICカード、給紙、ステープルの必要性を決めます。
- 費用を確認:本体、設置、設定、搬入、撤去、リース、保守を別項目で比較します。
- 保守を確認:受付時間、訪問地域、代替対応、トナー手配、契約終了時のデータ消去を確認します。
ドライバーと連携先は導入直前に再確認する
公式仕様ページはWindows 11、Windows Server 2025、macOS 26なども掲載していますが、機能や接続方式によってオプション条件があります。
導入時点のOS、ドライバー版、ファームウェア、認証方式を照合し、印刷、両面、給紙トレイ選択、スキャン送信を実際の端末で試験してください。
古いパソコンと新しいパソコンが混在する場合は、全端末を同じ手順で設定できるとは限りません。
製品掲載と将来の保守を分けて考える
2026年9月29日時点ではメーカーの製品ページ、仕様ページ、カタログ一覧にBP-30M31Lが掲載されています。
一方、納期や販売在庫は公開ページだけでは確定できないため、発注前に販売店へ確認してください。
メーカーは補修用性能部品を製造打ち切り後7年間保有すると案内しています。
これは導入日から一律7年間の無償修理を保証する意味ではありません。
製造打ち切り時期、保守契約期間、部品供給、将来の入れ替え条件は個別に確認しましょう。
選定の最終ポイントは、BP-30M31Lの低い本体高さやA3・31枚機としての基本性能が、原稿自動送り装置とファクスを必要としない実際の業務に合うかどうかです。
型番末尾、標準装備、オプション、保守範囲を同じ見積書上で確認すれば、導入後の機能不足を避けやすくなります。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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