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ムラテック

MFX-8239

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

MFX-8239
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度23枚/分
発売日2024-05
希望小売価格(税別)標準モデル1,008,000円/Isモデル1,232,000円(いずれも税別の本体標準価格)

新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

MFX-8239は、A3のモノクロ文書とFAXを日常的に扱うオフィスに適した、毎分23枚クラスのデジタル複合機です。
コピー、ネットワークプリント、フルカラースキャン、スーパーG3 FAXを標準で備え、必要に応じてペーパーレスFAXを支援するInformation server 7や増設給紙を追加できます。
カラー出力には対応しませんが、帳票、契約書、図面、受発注文書などを白黒で処理する職場では、機能と設置性のバランスを取りやすい構成です。
ここでは標準機能とオプションを区別し、価格、連携、保守、導入時の確認点まで具体的に整理します。

MFX-8239の特徴

MFX-8239は、ムラテックが2024年5月初旬から販売すると発表したMFX-8207の後継機です。
従来機の毎分20枚から毎分23枚へ印字速度を高め、A3プリント、両面コピー、FAX、ネットワークプリント、フルカラーネットワークスキャンを標準搭載しています。
販売開始時期と後継関係はメーカーの発売資料で確認できます。

本機の要点は、カラー出力や高速大量印刷を最優先するのではなく、モノクロ文書、紙のFAX、スキャンを一台へ集約しやすいことです。
A4ヨコの連続複写速度は毎分23枚、A4タテは毎分18枚、A3は毎分16枚です。
製品紹介で使われる「23枚」はA4ヨコ時の最大値であり、すべての用紙サイズで同じ速度になるわけではありません。
実際の帳票がA4タテ中心なら、毎分18枚という条件も含めて待ち時間を判断します。

一方、出力はモノクロでも読み取りはカラー対応です。
色の付いた契約書や図面を電子保存し、紙への出力だけを白黒に統一する運用には合わせやすい構成です。
カラーの提案書や販促物を複合機から印刷したい場合は用途が合わないため、カラーモデルとの比較が必要です。

コンパクトさと使用時寸法を分けて考える

公式の機種個別ページでは設置面積を幅560mm×奥行520mm、標準1段タイプの高さを491mmと案内しています。
一方、仕様表に記載された本体外形寸法は幅594mm×奥行585mm×高さ491mmです。
さらに、手差しトレイを開いて延長用紙トレイを引き出した機械占有寸法は幅870mm×奥行631mmになります。

この違いは、製品を置くための目安と、突起やトレイを含めて実際に使用する空間が同じではないことを示します。
壁際や既存キャビネットの上へ置く場合は、本体が載るかだけでなく、手差し給紙、原稿ガラスの開閉、用紙補給、保守作業ができる余白まで確保してください。
本体質量は消耗品を除いて約36.1kgなので、設置台の耐荷重や水平も確認が必要です。

標準機能と拡張機能の境界

コピー、FAX、GDI方式のネットワークプリント、カラースキャン、自動両面原稿送り装置、両面プリントユニットは標準構成に含まれます。
対して、Information server 7、PCL、2回線FAX、ICカード認証、増設給紙はオプション、または該当機能を組み込んだIsモデルで利用します。

機種選定では、カタログに掲載された機能がすべて標準で使えると考えないことが大切です。
例えば、受信FAXの条件別自動配信、PCからのダイレクトFAX、保存文書のOCR検索を重視するならInformation server 7が必要です。
基幹システムがPCL出力を前提とする場合はPCL拡張キットを確認します。
希望する運用を先に書き出し、標準モデルだけで満たせる項目と追加構成が必要な項目を分けると、過不足のない見積を作りやすくなります。

主要仕様と処理性能

MFX-8239の出力はモノクロですが、読み取り部はカラー対応です。
主要数値はメーカーの仕様・価格ページと製品カタログのMFX-8239欄および脚注を照合しています。

項目 確認できる仕様
最大用紙 A3
連続複写速度 A4ヨコ23枚/分、A4タテ18枚/分、A3 16枚/分
解像度 読み取り・書き込みとも600dpi×600dpi
ファーストコピー 4.5秒。室温23℃、A4ヨコ、等倍、1段目カセット、原稿ガラス使用時
ウォームアップ 27.0秒。キー操作受付までは約13秒
標準給紙 300枚カセット1段+50枚手差し。64g/㎡時
自動原稿送り装置 自動両面原稿送り、最大70枚。A5~A3、80g/㎡時
質量 約36.1kg。消耗品を除く
電源・最大消費電力 AC100V、フルオプション時920W以下

ファーストコピーやウォームアップの数値には測定条件があります。
室温、節電状態、原稿の置き方、選択した給紙段などが異なれば、毎回同じ時間になるとは限りません。
短いジョブが多い職場では連続速度だけでなく、操作受付までの時間や最初の1枚が出るまでの条件も確認すると、使用感を想定しやすくなります。

スキャン速度は解像度と読み方で変わる

スキャナー部の公称読み取り速度は、A4ヨコ、300dpi、片面でカラー・モノクロとも毎分49枚です。
一方、自動原稿送り装置の600dpi時は片面毎分25枚、両面毎分16ページと記載されています。
単に「毎分49枚」と比較するのではなく、実際に利用する解像度、片面・両面、原稿状態をそろえて判断することが重要です。

細かな図面や小さい文字を高解像度で残す場合と、社内検索用の一般文書を300dpiで取り込む場合では処理条件が異なります。
また、自動原稿送り装置に積載できるのは80g/㎡のA5~A3原稿で最大70枚です。
折れ、付箋、ホチキス、異なる厚さが混在した原稿は、あらかじめ整えてから読み取る運用にします。

給紙と対応紙の注意点

カセットは普通紙・再生紙60~90g/㎡、手差しは普通紙に加えて91~160g/㎡の厚紙、はがき、指定サイズの封筒、不定形紙に対応します。
手差しの目安は普通紙約50枚、160g/㎡の厚紙約20枚、はがき約20枚、封筒5枚です。
ただし、封筒は種類、保管状態、印刷環境によってシワや印刷不良が生じる場合があります。
レーザー機で使用可能な用紙かを確認し、重要な印刷前には試し出力を行います。

増設給紙は300枚タイプまたは550枚タイプを最大3段まで選べますが、両タイプは混在できません。
550枚タイプ3段と標準カセット、手差しを組み合わせた最大給紙量は2,000枚です。
A4、A3、専用帳票を頻繁に切り替える職場では総容量だけでなく、何種類の用紙を常設したいかで段数を決めてください。

コピー・スキャン・FAXの操作と連携

毎分23枚という速度に加え、少量コピー、連続原稿の電子化、FAX送受信を同じ場所で処理できることがMFX-8239の実務上の特徴です。
コピーでは自動両面、2・4・8ページの集約、カードコピー、小冊子、鏡像などを利用できます。
A4用紙を縦横に別々の給紙段へセットすれば、出力単位で用紙方向を交互に変える回転仕分けも可能です。

操作部は7インチのWVGAフルカラータッチパネルで、角度を5度から85度まで調整できます。
よく使うFAX宛先とスキャン宛先は、それぞれ最大10件をお気に入り登録できます。
機能を絞って表示する簡単モードや、出力紙の存在を光で知らせる記録紙確認ランプも備えているため、定型作業では操作手順を短くしやすい設計です。

カラーで読み取り、用途に合う共有先へ送る

最大70枚を積載できる自動両面原稿送り装置を標準装備し、スキャンの出力形式はTIFF、JPEG、PDFです。
TWAIN、HTTP、CIFSによるSMB共有、FTP、SMTP、SMTPSに対応するため、PCへの取り込み、共有フォルダー保存、FTPサーバーへの転送、メール送信などを構成できます。
ただし、カラー原稿を読み取れても、本体からの印刷はモノクロです。
カラースキャンとカラーコピーを混同しないようにしてください。

保存先を決める際は、単に接続できるかだけでなく、共有フォルダーのアクセス権、メールサーバーの認証条件、保存ファイル名、部門ごとの保存先を整理します。
OSやサーバー側の仕様は更新されるため、導入時点の対応状況と既存環境での接続試験も必要です。
共有アカウントを無期限に使い回す運用は避け、認証情報を変更した際の更新担当も決めておきます。

FAX中心の職場で使いやすい機能

FAXはA3送受信、スーパーG3、最大33,600bpsに対応します。
標準の宛先表は500件で、Information server 7を利用する構成では最大2,000件です。
2回線キットを追加すると標準回線にもう1回線を増設でき、2回線での同時送受信や部門別の回線選択に利用できます。
回線数が多い会社は、現在の電話番号、着信量、発信部門、回線契約を確認してから増設の要否を決めます。

受信FAXはメモリーへ保存し、プレビュー後に印刷できます。
Isモデルではペーパーレス受信した文書に加えて送信済み文書も閲覧でき、印刷、削除、送信といった扱いの範囲が広がります。
紙を減らす目的なら、誰が受信を確認するか、未処理文書をどう識別するか、障害時にどの方法へ切り替えるかまで定めることが重要です。

ネットワーク連携とセキュリティ

標準プリンターはWindows GDI方式で、Ethernet 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-TとUSB 2.0を備えます。
対応プロトコルとしてLPRのIPv4、Port9100、SNMPが記載され、IPPはInformation server装着時に利用できます。
PCL 5e・PCL XLを使う場合はPCL拡張キットが必要です。
基幹システムや特殊な帳票ソフトがPCLを要求する場合は、標準構成のまま発注せず、実際のデータで出力確認を行います。

メーカーは本体をインターネットへ直接接続する構成に対応しない旨を案内しています。
社内LANではルーターやファイアウォールを経由させ、管理用パスワード、固定IPまたはDHCP予約、利用する通信方式、アクセス可能な端末を整理します。
複合機だけで安全性が完結するわけではなく、ネットワーク側の制御と文書の運用ルールを組み合わせる必要があります。

Information server 7でFAXを電子化する

Information server 7は、受信FAXを発信元番号、受信時刻、曜日、受信回線などの条件に応じて、指定ユーザー、別のFAX、メール、共有フォルダーへ配信できます。
受信回線を条件にするには2回線キットが必要です。
保存文書のサムネイル・カレンダー表示、OCR検索、PCからのダイレクトFAX、送受信文書の管理にも対応します。

ただし、OCR結果は原稿状態によって誤認識する可能性があり、外部へ転送・保存した文書はInformation server内のOCR検索対象になりません。
検索結果だけを根拠に重要な契約書や注文書を処理せず、画像と送信履歴を確認できる運用にします。
また、標準モデルへ後から追加する場合は、キット代だけでなく取付、ソフト設定、クライアントへの導入作業を見積へ含める必要があります。

認証、印刷物の放置、FAX誤送信への対策

本体ではユーザーID・パスワード認証を設定でき、オプションを追加すればFeliCaまたはMIFAREのICカード認証も利用できます。
認証後に出力するセキュリティープリントは、排紙トレーへ機密文書を放置するリスクを下げる機能です。
ただし、ICカード認証装置を付けると「スキャン to USBメモリー」と「USBメモリー to プリント」は利用できません。
USB利用とカード認証のどちらを優先するかを事前に決めます。

FAXはFASEC1に適合し、宛先・ダイヤルの再入力、送信前の宛先確認、パスコードが必要なセキュリティー受信、送信確認証、通信管理レポートを備えます。
これらは誤送信や持ち去りを抑える手段ですが、登録宛先の棚卸し、送信前確認、退職者の権限削除まで自動化するものではありません。
管理者と利用部門の責任範囲を決め、必要な機能を有効にして運用してください。

MFX-8239が適する用途

MFX-8239が合いやすいのは、カラー印刷よりもA3モノクロ、FAX、紙文書の電子化を重視する職場です。
例えば、受発注書をFAXで扱う卸売業、図面や台帳をA3で確認する建設・不動産関連、契約書や申請書をまとめてスキャンする管理部門などが候補になります。
カラー原稿を電子保存しつつ、社内出力は白黒で統一する運用にも適合します。

反対に、A4カラー資料の作成が中心の職場、写真や色校正を扱う部門、毎日大量の連続出力を短時間で終えたい環境では別の選択肢が必要です。
複合機の適否は業種名だけで決めず、実際の用紙サイズ、白黒とカラーの比率、FAX件数、1回のジョブ枚数、スキャン保存先を確認します。

少人数でもA3とFAXを外せない職場

標準1段構成は高さ491mmで、床置きの大型高速機を置きにくい場所にも検討しやすいサイズです。
毎分23枚は大量出力の速度だけを最優先する構成ではなく、日々の帳票、請求書、FAX、スキャンを一台で無理なく処理したい場合に向きます。
A3原稿を時々扱うため、A4専用機へ集約できない小規模拠点にも候補となります。

ただし、メーカーは公開仕様上で推奨月間印刷枚数を示していません。
想定枚数を根拠なく設定せず、現在使っている機器のカウンター、繁忙日の出力、長い連続ジョブ、紙を補給する頻度を確認してください。
標準給紙350枚で不足するなら、増設段数と用紙の割り当ても同時に計画します。

紙FAXを残しながら段階的に電子化する職場

取引先の都合でFAX回線を廃止できない一方、受信紙の仕分けや社内配布を減らしたい会社にも適しています。
まず標準モデルの受信プレビューを活用し、条件別配信、履歴管理、OCR検索、PC-FAXまで必要ならIsモデルを選ぶという段階的な考え方ができます。

電子化では機能の有無に加え、FAX番号や共有フォルダーの登録、メールサーバーの認証条件、保存期間、アクセス権、バックアップを決める必要があります。
受信した文書が紙から画面へ移るだけでは、確認漏れを防げない場合があります。
担当者不在時の引き継ぎ、既読管理、誤配信時の連絡、保存容量の管理を含めて設計すると、導入した機能を継続して使いやすくなります。

他機種と比較するときの見方

比較では、本体価格や毎分速度だけでなく、カラーの要否、FAX回線数、スキャン先、ページ記述言語、認証方法、設置寸法、保守方式を同じ条件でそろえます。
MFX-8239はモノクロ出力とFAX連携が軸なので、カラー資料を内製する会社と、白黒帳票を中心に運用する会社では評価が変わります。

比較項目 MFX-8239で確認する点
出力 A3モノクロ。カラースキャンは可能
速度 A4ヨコ23枚/分。A4タテとA3は別の値
FAX 標準1回線。2回線はオプション
プリンター言語 標準GDI。PCLはオプション
電子化 高度なFAX配信・PC-FAXはInformation server 7を確認
給紙 標準350枚、最大2,000枚。用紙構成で変動
保守 キットサービス方式の条件を確認

比較表を作るときは、標準モデル同士とフルオプション構成を混在させないようにします。
FAX、増設給紙、認証、設置台、ソフト設定を同じ条件へそろえた総額と、導入地域で受けられる保守を比較することが重要です。

カラー機と比較する場合

提案書、販促物、色付きグラフを本体から日常的に出力するなら、モノクロ専用のMFX-8239では目的を満たしません。
同じムラテックのカラー機を含めて検討する場合は、MFX-C5220、MFX-C5280、MFX-C7255の各ページも比較の入口になります。

カラー機との比較では「カラーをたまに使う」という表現だけで決めず、月間カラー枚数、原稿サイズ、必要速度、仕上げ機能を確認します。
MFX-8239と別のカラープリンターを併用する構成も含め、設置台数、消耗品管理、保守窓口、総支払額を比較してください。

他メーカーのモノクロ機とも条件をそろえる

メーカーをまたいで比較するなら、imageRUNNER ADVANCE DX 4935F、imageRUNNER ADVANCE DX 4945F、BP-30M28、RICOH IM 2500も候補として確認できます。

これらは速度や標準機能が同一という意味ではありません。
比較候補として、現在の業務に必要な条件を照らし合わせるための入口です。
FAX、スキャン、給紙、認証を同等の構成にした見積、保守の課金方式、受付時間、消耗品の供給方法を並べると、本体価格だけでは分からない違いを判断しやすくなります。

標準モデル・Isモデルの構成と価格

メーカーの仕様・価格ページでは、MFX-8239標準モデルの本体標準価格は1,008,000円、Isモデルは1,232,000円で、いずれも税別です。
Isモデルは標準モデルにInformation server 7キットを標準搭載した構成です。
本体価格だけでなく、搬入、設置説明、ソフトのインストール、オプション、保守を分けて見積書を確認します。

構成 本体標準価格・税別 搬入・設置説明費・税別
標準モデル 1,008,000円 45,000円
Isモデル 1,232,000円 50,000円

発売資料では搬入・設置説明費が標準モデル40,000円、Isモデル45,000円でしたが、現在の仕様・価格ページとカタログではそれぞれ45,000円、50,000円です。
発売時点の資料をそのまま見積根拠にせず、契約時の現行価格と販売店の提示条件を優先してください。

本体価格に含まれない費用

搬入費にはクレーン車などを使う特殊作業が含まれず、離島・遠隔地では交通費などが追加される場合があります。
設置説明費にもドライバーのインストールは含まれません。
本体同時のソフトインストールは、1クライアントの基本導入料金が9,000円、追加1クライアントごとに4,500円と掲載されています。
いずれも税別で、後日インストールには別の料金が必要です。

階段搬入、養生、既存機の撤去、LANやFAX配線、サーバー側の設定、複数PCへの展開などは、見積書で含有範囲を確認します。
「設置一式」という記載だけでは、どこまで作業してもらえるか判断できません。
作業項目、台数、訪問回数、既存データの移行範囲を明細化してもらうと、追加費用を把握しやすくなります。

必要なオプションと契約条件を選ぶ

主な税別標準価格は、300枚給紙ユニット50,000円、550枚の給紙ユニット(L)55,000円、PCL拡張キット60,000円、Information server 7キット224,000円、2回線キット120,000円です。
ICカード認証装置は59,800円ですが、8,000円の取付キットも必要です。
別途、取付費や後日取付費が設定されています。

オプションは将来使うかもしれないという理由だけで一律に追加せず、FAXの配信条件、業務システムの出力方式、常設したい用紙、認証ポリシーから選びます。
Information server 7が必要と分かっている場合は、標準モデルへ個別追加する構成とIsモデルの費用・設定内容を同条件で比べてください。

リース料は本体標準価格を契約月数で単純に割った金額ではありません。
契約期間、料率、オプション、搬入、保守範囲によって変わるため、月額だけでなく支払総額、中途解約条件、所有権、再リース条件を確認します。
根拠のない月額相場をMFX-8239の確定価格として扱わないことが重要です。

導入前に確認したい設置・保守・運用

導入前は本体の性能だけでなく、搬入経路、使用時スペース、電源、LAN、FAX回線、保守方式まで確認します。
本体はAC100V、最大消費電力はフルオプション時920W以下で、手差しトレイを開いた占有寸法は幅870mm×奥行631mmです。
用紙交換、原稿ガラスの開閉、保守作業のための余白も必要なので、寸法と同じ広さの台へ隙間なく置く設計は避けます。

搬入経路では入口、廊下、曲がり角、エレベーター、段差を確認します。
設置場所は水平で、電源やLANケーブルが通路を横切らないようにします。
FAXを使う場合は加入電話回線などの契約と配線位置も必要です。
増設給紙や専用台を付ける構成では完成時の高さと重量が変わるため、見積構成に基づく設置図で確認してください。

キットサービス方式を理解する

公式保守サービスページでは、キットサービス用トナーの購入によりハードウェア保守を実施する方式が案内されています。
税別価格はAタイプ28,000円、Bタイプ51,400円で、故障時の出張費、技術料、交換部品代を含み、用紙などの消耗品は対象外です。
ドラムユニットはキットサービス実施中に無償貸与されます。

公称印字枚数は黒字率6%のA4標準原稿でAタイプ約3,000枚、Bタイプ約6,000枚ですが、実際の枚数は原稿や使用条件で変動します。
黒い画像や塗りつぶしが多い原稿では、同じ枚数になるとは限りません。
一般的なカウンター保守と同じ仕組みだと決めつけず、トナーの発注方法、在庫の置き方、故障受付、対象地域、代替対応を販売店へ確認します。

契約期間は検収日から最長5年間で、6年目以降は2年間を限度に再契約でき、掲載条件では6年目10%、7年目20%の割増です。
ネットワーク設定などのソフトウェア支援はハードウェア保守とは別区分で案内されているため、共有フォルダーやPC設定の支援が必要なら契約範囲を確認してください。

発注前チェックリスト

  1. 月間総枚数と繁忙日の出力枚数を現在のカウンターから確認する。
  2. カラー出力が不要か、カラースキャンだけで足りるかを利用部門へ確認する。
  3. 標準モデルとIsモデルのどちらがFAX配信・履歴管理に適するかを決める。
  4. 標準GDIで足りるか、業務システムのためにPCL拡張キットが必要かを確認する。
  5. 標準350枚で運用できるか、300枚または550枚の増設給紙を選ぶ。
  6. 搬入経路、台の耐荷重、使用時寸法、AC100V電源、LAN、FAX回線を確認する。
  7. ドライバー対応OSと、メール・共有フォルダー側の認証条件を導入時点で再確認する。
  8. 管理者パスワード、利用者権限、宛先表の登録・更新担当を決める。
  9. 本体、搬入、設置、ソフト設定、オプション、保守を分けた見積を受け取る。
  10. 納品後にコピー、両面、FAX、スキャン、業務システム印刷を実データで確認する。

メーカー発表で確認できる販売開始時期は2024年5月初旬までで、正確な日付は公表資料から特定できません。
2026年9月29日時点では公式の製品一覧、機種個別ページ、仕様・価格ページにMFX-8239が掲載されています。
ただし、納期、在庫、価格改定、対応OS、提供地域は変わる可能性があるため、契約直前に最新条件を確認してください。

運用開始後の担当も決めておくと安心です。
用紙とトナーの補充、宛先表の更新、エラー時の一次確認、退職者の権限削除、保守窓口への連絡を誰が行うかを明確にします。
導入時の設定内容と見積書を保管し、将来のPC入れ替えやネットワーク変更時に参照できる状態にしてください。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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