旧機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
RICOH IM 2500は、A3原稿とA3出力に対応し、A4ヨコを毎分25枚で処理するデジタルモノクロ複合機です。
カラー資料の出力を必要とせず、契約書、請求書、社内帳票などを一定量扱う中小規模オフィスに合わせやすい性能です。
コピー、プリント、カラースキャン、ドキュメントボックスを標準搭載し、FAXと原稿送り装置は構成に応じて追加できます。
発売日は2021年7月13日です。
操作性、文書電子化、ペーパーレスFAX、認証・暗号化機能まで備えていますが、同じ名称でもRICOH IM 2500とFAX搭載モデルのRICOH IM 2500Fでは標準構成が異なります。
導入時は本体価格だけでなく、原稿送り装置、FAX、給紙、後処理、保守を含む総構成で判断しましょう。
RICOH IM 2500の特徴
RICOH IM 2500は、リコーが2021年7月13日に発売した5機種10モデルのシリーズに含まれる、毎分25枚クラスのA3モノクロ複合機です。
メーカーの機種個別ページでは、コピー、ネットワークプリンター、ネットワークスキャナー、両面、手差し、ドキュメントボックスを備える製品として案内されています。
大きな特徴は、カラー出力を省きながら、紙文書の電子化やネットワーク連携には業務用複合機らしい機能をそろえていることです。
出力はモノクロですが、スキャナーはカラー読み取りに対応します。
そのため、社内帳票は白黒で出力し、押印済み書類やカラー資料は色情報を保ってPDF化する、といった使い分けができます。
メーカーの発売資料では、10.1インチの大型フルカラータッチパネル「MultiLink-Panel」、ペーパーレスFAX機能、RICOH Always Current Technologyへの対応などが示されています。
単なるコピー機ではなく、紙とデジタルの間をつなぐ業務端末として設計された機種です。
毎分25枚は少量から中程度の出力に合わせやすい
A4ヨコの連続複写速度は毎分25枚です。
数枚の見積書、数十枚の会議資料、日々の伝票や申請書を扱う用途では、速度と本体規模のバランスを取りやすいクラスです。
一方、複数部署から長い印刷ジョブが集中する環境では、待ち時間を実測または月間利用状況から検討する必要があります。
速度の数字は連続運転時の値であり、最初の1枚を出す時間やデータ処理、用紙切り替えは別です。
本機のファーストコピータイムはA4ヨコの所定条件で4.6秒、スリープ復帰時間は7.6秒、ウォームアップタイムはクイック起動時20秒です。
短いジョブが多い職場では、毎分速度だけでなく復帰時間も使い勝手に影響します。
カラー複合機ではない点に注意
製品名にCは付かず、出力はモノクロです。
カラーの提案書、販促物、写真を社内で印刷する必要がある場合は用途が合いません。
カラー25枚クラスを検討する場合は、別機種のRICOH IM C2511も比較し、カラー比率と保守条件を含めて判断すると整理しやすくなります。
主要仕様と用紙対応
仕様確認では、シリーズ共通欄とRICOH IM 2500固有列を分けて読む必要があります。
メーカーの仕様ページで対象列を確認すると、最大原稿サイズはA3、定形の複写サイズはA3からはがきまでです。
不定形用紙は幅90~304.8mm、長さ148~600mmに対応し、メーカー指定条件の封筒も扱えます。
| 項目 | RICOH IM 2500の確認値 |
|---|---|
| 方式 | デスクトップ式デジタルモノクロ複合機 |
| 連続複写速度 | A4ヨコ25枚/分、B4タテ16枚/分、A3タテ13枚/分 |
| 最大原稿サイズ | A3 |
| 標準給紙 | 590枚×2段+手差し100枚 |
| 用紙紙厚 | 給紙トレイ・手差し52~300g/㎡、両面52~256g/㎡ |
| 解像度 | コピー読み取り・書き込み600dpi×600dpi |
| メモリー・HDD | 4GB、320GB |
| 本体寸法 | 幅587×奥行654×高さ788mm |
| 本体質量 | 63kg以下 |
標準給紙の枚数はメーカー指定の「マイペーパー」を使用した場合です。
また、本体寸法の高さは原稿ガラスまでで、原稿送り装置や給紙テーブル、フィニッシャーを付けると外形と重量が変わります。
厚紙や封筒は用紙登録まで確認する
給紙トレイと手差しの公称紙厚は52~300g/㎡ですが、範囲内ならあらゆる紙を同じ品質で搬送できるという意味ではありません。
表面加工、紙目、含水率、静電気、封筒の貼り合わせ位置などによって、しわ、斜行、重送、定着不良が生じる場合があります。
特殊紙はリコーの対応情報と推奨紙を確認し、少量で試してから本運用へ移すのが安全です。
設置寸法は本体幅だけで決めない
本体のみの幅は587mmですが、手差しトレイ、本体排紙受け、延長トレイを開いた機械占有寸法は幅1,104×奥行738mmです。
さらに保守作業、用紙補給、扉の開閉、人の通路に必要な空間を確保します。
100V・15Aの電源条件、床の水平性、搬入経路の段差と曲がり角も事前確認が必要です。
操作性とスキャン・FAX連携
操作部には10.1インチの大型フルカラータッチパネル「MultiLink-Panel」を搭載しています。
フリック、ドラッグ、ピンチイン・ピンチアウトに対応し、ホーム画面のアイコンや設定キーも一定範囲で整理できます。
ユーザー認証と組み合わせれば利用者別のホーム画面も使えるため、部署ごとに異なる定型操作を短縮しやすい構成です。
スキャナーはカラー対応で、メール送信ではTIFF、JPEG、PDF、クリアライトPDF、PDF/Aを選択できます。
ファイル送信はSMB 3.1.1、FTP、WSDなどに対応します。
ネットワークフォルダーへ保存する場合は、複合機側の宛先だけでなく、サーバー名、共有名、権限、認証情報、名前解決、通信経路をそろえることが重要です。
異なるネットワークから共有する計画がある場合は、複合機を2つのネットワークで共有する方法も参考になります。
原稿送り装置で読み取り速度が変わる
RICOH IM 2500本体には、圧板、反転式のドキュメントフィーダーDF3110、1パス両面ADFのDF3130のいずれかが必要です。
DF3110装着時の読み取り速度は、A4ヨコ・200dpiまたは300dpiの所定条件でモノクロ、カラーとも片面80ページ/分です。
DF3130装着時はA4ヨコ・200dpiの所定条件で片面120ページ/分、両面240ページ/分に対応します。
ただし、RICOH IM 2500Fに標準装備されるのはDF3110です。
F付きモデルだから自動的に1パス両面ADFになるわけではありません。
大量の両面契約書を電子化する場合は、本体名だけでなくフィーダーの型番まで見積書で照合しましょう。
FAXは本体構成によって標準とオプションが分かれる
RICOH IM 2500ではFAXユニット タイプM45がオプションで、RICOH IM 2500FではFAX、W-NET FAX、IP-ファクスが標準構成に含まれます。
受信文書はHDDへ蓄積し、画面で確認して必要分だけ印刷できます。
転送先としてFAX、Eメール、フォルダーを選べるほか、有償サービスを組み合わせたクラウド仕分けにも対応します。
FAXを使わない事業所なら、F付き構成を前提にせず必要機能から選ぶ方が合理的です。
セキュリティ機能と運用設計
複合機はアドレス帳、認証情報、スキャン文書、印刷ジョブを扱うため、ネットワーク機器として管理する必要があります。
RICOH IM 2500は、ユーザーコード認証、ベーシック認証、WindowsドメインコントローラーやLDAPとの連携に対応します。
オプションを使えばFeliCaやMIFAREなどのICカード認証も構成できます。
HDDについては、コピー、スキャン、パソコン出力で残るデータを逐次または一括で上書き消去できます。
アドレス帳、認証情報、蓄積文書などを暗号化して保存する機能も備えます。
通信面ではSSL/TLS、IPsec、S/MIME、IEEE 802.1X、AES 256bit、SHA-2などが案内され、メールやクラウドとの通信ではTLS 1.3にも対応しています。
ただし、機能を搭載していることと、安全に運用できていることは同じではありません。
管理者パスワードを初期状態のままにしない、不要なプロトコルと外部メディアを制限する、ファームウェアと証明書を管理する、管理画面への接続元を絞る、といった設定が必要です。
認証印刷で放置文書を減らす
ICカードやPINを使うオンデマンド印刷は、利用者が複合機の前で認証してから出力する仕組みです。
人事資料、顧客情報、見積書が排紙部へ放置されるリスクを下げられます。
利用者ごとにコピー、FAX、プリンター、スキャナーなどの利用権限や出力上限を設定できるため、セキュリティと利用状況管理を一体で考えられます。
FAX誤送信と不正コピーにも対策できる
FAXでは、宛先の繰り返し入力、送信前の設定確認、直接入力の制限などを利用できます。
不正コピー抑止地紋や不正コピーガード、強制セキュリティー印字も備えます。
ただし、不正コピー抑止は情報漏えいを完全に防止する機能ではなく、用紙や設定によって効果が変わります。
重要文書はアクセス権、保管、廃棄、持ち出し規則まで含めて管理してください。
RICOH IM 2500が適する用途
本機が合わせやすいのは、カラー出力よりも、モノクロ帳票の安定した処理と紙文書の電子化を重視する職場です。
たとえば総務・経理部門、士業事務所、医療・介護施設の事務部門、建設会社の管理部門、学校や団体の事務局などが候補になります。
A3図面や台帳を扱いながら、日常の中心はA4の契約書、請求書、申請書という環境と相性があります。
- 社内文書中心:カラー印刷の必要性が低く、稟議書や管理帳票を一定量出力する
- 紙の電子化:契約書や伝票をカラーまたはグレースケールでPDF保存する
- FAX受信が多い:受信文書をHDDへ蓄積し、必要分だけ印刷または転送する
- A3が必要:A4機では扱えない台帳、図面、見開き原稿をコピーする
- 複数人で共用:認証、アドレス帳、定型設定を共通基盤として運用する
一方、写真、販促チラシ、カラー図表の出力が日常的にある場合はカラー機が適します。
また、出力枚数が少なくA3もほぼ使わないなら、小型A4機の方が設置面積と初期費用を抑えやすい場合があります。
単機能プリンターと複合機の違いを整理し、コピー、スキャン、FAXが本当に必要か確認しましょう。
速度はピーク時の待ち時間から判断する
毎分25枚が適切かどうかは、月間総枚数だけでは決まりません。
始業直後、会議前、締め日などにジョブが集中する場合、平均枚数が少なくても待ち時間が発生します。
現在の機器から、月間カウンター、1ジョブ当たりの枚数、利用者数、混雑時間帯を確認すると、速度選定の根拠が明確になります。
大量出力が月に数回だけなら、25枚機のまま印刷時刻を分散する方法もあります。
毎日長いジョブが重なるなら、35枚機以上や2台構成も候補です。
メーカーが月間推奨枚数として公表していない値を販売側の推測で補わず、自社の実測値と保守担当者の提案を照合してください。
カラー読み取りはカラー出力とは別に評価する
紙の色分け、朱書き、押印、写真付き書類を電子保存する職場では、モノクロ機でもカラースキャンが役立ちます。
保存形式、解像度、OCRの要否、ファイル名、保存先、原本廃棄の承認手順まで先に決めると、スキャン後のファイルが探せない問題を防ぎやすくなります。
RICOHの近接機種と比較するポイント
同じリコーのモノクロA3複合機を比較する場合は、速度だけでなく、発売世代、標準インターフェース、原稿送り装置、メモリー、セキュリティ更新、既存オプションの互換性を確認します。
RICOH IM 2500と同じ25枚/分クラスには、より新しい世代のRICOH IM 2510があります。
新規導入では、価格差だけでなく、導入予定期間中の更新性や保守体制も比較してください。
| 候補 | 比較の考え方 |
|---|---|
| RICOH IM 2500 | A4ヨコ25枚/分。モノクロ中心でA3、カラースキャン、必要に応じたFAXを使う構成 |
| RICOH IM 2510 | 同じ25枚クラスの新しい世代として、標準装備、対応OS、更新性、見積総額を比較 |
| RICOH IM 3510 | 35枚クラス。ピーク時の連続出力や複数部署での共用を重視するときの候補 |
| RICOH IM 4000 | 同世代の40枚クラス。出力集中が多い環境で速度差を検討 |
| RICOH IM 5000 | 同世代の50枚クラス。まとまった帳票を継続的に処理する部署向けに比較 |
| RICOH IM 6000 | 同世代の60枚クラス。高い連続処理能力や標準ADF構成を重視する場合の候補 |
上位機ほど常に適切とは限らない
速度を上げると待ち時間は短くできますが、本体価格、占有スペース、契約条件まで同じとは限りません。
普段は10枚程度のジョブしかなく、長い印刷をほとんどしない職場では、上位速度の効果を感じにくいことがあります。
反対に、基幹システムから数百枚の帳票を定時出力するなら、25枚機では利用者の待ち時間や業務終了時刻に影響する可能性があります。
既存機からの更新では周辺環境も比較する
現在のドライバー配布方法、プリントサーバー、部門コード、アドレス帳、スキャン共有先、FAX番号、フィニッシャーの利用頻度を棚卸しします。
本体だけを入れ替えても、認証方式や共有フォルダーの仕様が合わなければ業務を再開できません。
機能比較表に「移行作業」と「利用者教育」を加えると、導入後の手戻りを減らせます。
本体構成・価格・保守の考え方
メーカーの価格表では、RICOH IM 2500の本体標準価格は1,020,000円、RICOH IM 2500Fは1,400,000円で、いずれも消費税別です。
発売資料に記載された発売時価格とは異なるため、公開時点の価格を確認する場合は現行の価格ページを優先します。
RICOH IM 2500の本体価格にはコピー、プリンター、スキャナー、ドキュメントボックス、両面、手差しが含まれます。
一方、FAX、原稿送り装置、インナー1ビンはオプションです。
RICOH IM 2500FはFAXとDF3110を標準搭載しますが、インナー1ビンはオプションです。
また、本体価格には感光体が含まれず、圧板PN2000、DF3110、DF3130のいずれか1つを装着する必要があります。
本体標準価格は支払総額ではありません。
必要なオプション、搬入設置、ネットワーク設定、認証設定、リース条件、保守契約、追加ソフトウェアを含めた見積書で比較してください。
見積書では型番と標準・オプションを分ける
まず、RICOH IM 2500とRICOH IM 2500Fのどちらかを確認します。
次に原稿送り装置、FAX、給紙テーブル、フィニッシャー、紙折り、認証デバイス、無線や追加インターフェースの型番を1項目ずつ確認します。
「ADF付き」「FAX付き」という略記だけでは、DF3110とDF3130の差や標準装備との重複を見落とすおそれがあります。
リース料は、本体とオプションの販売価格、契約期間、料率、搬入費や設定費を含めるかによって変わります。
月額だけで判断せず、契約期間、総支払額、中途解約条件、満了後の返却・再リース条件を確認してください。
期間ごとの考え方は複合機を6年リースしたときの料率でも整理できます。
保守は対応範囲と除外条件を確認する
メーカー資料ではパフォーマンス契約とスポット保守契約が案内されていますが、実際の販売店見積では料金や対応地域、受付時間、部品・トナーの扱いが契約条件によって変わります。
カウンター保守なら、基本料金、含有枚数、1面当たりの計算、両面時の数え方、最低利用期間、遠距離・時間外料金、オプションの追加料金を確認します。
根拠のない一律単価を前提にせず、見積書と約款で比較しましょう。
導入前に確認したい項目
RICOH IM 2500を導入する前に、設置、搬入、ネットワーク、利用機能、契約の5領域を確認します。
メーカーの製品カタログには本体仕様だけでなく、フィーダー、給紙、フィニッシャー、保守の条件も記載されています。
見積構成とカタログの型番を突き合わせてください。
- 出力実績:月間カウンター、カラー比率、A3比率、混雑時間、最大ジョブ枚数を確認する
- 必要機能:FAX、両面スキャン、ステープル、紙折り、追加給紙、ICカード認証の要否を決める
- 設置:本体とオプションの外寸、操作・保守空間、100V・15A電源、床、換気を確認する
- 搬入:入口、廊下、エレベーター、階段、段差、養生、搬入可能時間を測る
- ネットワーク:IPアドレス、VLAN、DNS、SMTP、SMB、証明書、ファイアウォールを整理する
- 端末:利用中のWindowsやmacOS、基幹システム、ドライバー、プリントサーバーとの対応を確認する
- 移行:アドレス帳、部門コード、スキャン宛先、FAX転送、既定印刷設定の移行責任者を決める
- 契約:本体、オプション、設置、設定、リース、保守、消耗品、撤去の範囲を明文化する
販売状況とサポート条件は契約直前にも再確認する
2026年9月29日の確認時点では、RICOH IM 2500のメーカー製品ページ、仕様、価格、保守ページが公開されており、当該ページ上に販売終了や在庫限りの告知は確認できませんでした。
ただし、同じ25枚クラスのRICOH IM 2510も掲載されています。
調達時点の在庫、納期、新規保守契約の可否、部品供給予定は販売店とメーカー窓口へ確認してください。
中古機や在庫機を検討する場合は、製造年、総カウンター、保守履歴、HDD消去、消耗部品の状態、オプションの欠品、最新ドライバーの提供状況を確認します。
補修用性能部品の保有期間は製造中止後7年間と案内されていますが、個体の状態や地域の保守契約を保証するものではありません。
導入日の受け入れテストを決めておく
設置後は、各部署からの印刷、両面、A3、手差し、スキャン送信、アドレス帳、FAX送受信、認証、カウンター集計を実際の端末で確認します。
テスト用の機密情報は使わず、結果と設定値を管理台帳へ記録します。
旧機を撤去する前に一連の業務を通せば、保存先権限やFAX転送などの見落としを発見しやすくなります。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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