QUICK ANSWER
この記事の要点
オフィスによっては、社内に2つ以上(複数)のネットワークを構築したいと考えることもあるでしょう。
例えば、通常の業務で利用するネットワークと、来客用・部署別・管理用などのネットワークを分けて運用する場合です。
- 1台の複合機を2つのネットワークで共有できる!
- 複合機を2つのネットワークで共有する仕組みとは?分ける意味についても解説!
- 複合機を2つのネットワークで共有するための設定方法について解説!
執筆・監修:hotta(株式会社じむや) 最終更新:
オフィスによっては、社内に2つ以上(複数)のネットワークを構築したいと考えることもあるでしょう。
例えば、通常の業務で利用するネットワークと、来客用・部署別・管理用などのネットワークを分けて運用する場合です。
複合機はコピーや印刷だけでなくスキャン、ファクス、ボックスへのデータ保存などネットワークを利用する機能があります。
そのため、ネットワーク構成によっては、単純にLANケーブルを接続するだけでは2つのネットワークから利用できない場合があります。
しかし、ネットワークの構成や複合機の対応機能を確認すれば、1台の複合機を2つのネットワークから利用できる環境を構築することは可能です。
本記事では、複合機を2つのネットワークで共有する方法について、基本的な仕組みから具体的な設定方法、導入時の注意点まで解説しています。
ネットワークを分離しながら1台の複合機を共有したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1台の複合機を2つのネットワークで共有できる!

1台の複合機を2つのネットワークで利用する場合、まずどのように2つのネットワークを構成するのかを考える必要があります。
複合機そのものが2つのネットワークに直接接続できる機種もありますが、必ずしもすべての複合機が対応しているわけではありません。
また、複合機に2本のLANケーブルを接続すれば、単純に2つのネットワークから自由にアクセスできるというわけでもありません。
IPアドレスやルーティング、アクセス制御などを適切に設定する必要があります。
詳しくみていきましょう。
『VLANで2つのネットワークを共有する』
VLAN(Virtual LAN)とは、物理的には同じネットワーク機器を使用しながら、論理的にネットワークを分割する仕組みです。
1台のスイッチングハブを使用していても、VLANによってネットワークAとネットワークBのように分けて管理できます。
一般的な構成では、ネットワークA(VLAN10)からネットワーク機器へ、ネットワークB(VLAN20)というイメージ構成です。
このとき、複合機をどちらのネットワークから利用できるようにするかによって構成が変わります。
重要なのは、VLANを設定しただけで、複合機が自動的に2つのネットワークから利用できるようになるわけではないという点です。
例えば、複合機がVLAN10側のIPアドレス「192.168.10.50」を持っているとします。
ネットワークAにあるパソコンからは、同じネットワーク内の機器として複合機へアクセスできます。
一方、ネットワークBが「192.168.20.0/24」のような別ネットワークになっている場合、ネットワークBから複合機へアクセスするには、基本的にネットワーク間の通信を許可するためのルーティングが必要です。
つまり、VLANを利用する場合の考え方は下記のとおりです。
- VLANでネットワークを分ける
- 必要な通信だけルーティングする
- 複合機へのアクセスを許可する
部署ごとにネットワークを分離したい場合やセキュリティ上の理由からネットワークを分けたい場合などでおすすめです。
VLANによるルーティングや設定方法についての詳細は、こちらの関連記事でも解説しています。
【関連記事】
『セカンダリーイーサネットで2つのネットワークを共有する』
複合機によっては、セカンダリーイーサネットと呼ばれる機能に対応している場合があります。
セカンダリーイーサネットは、複合機に搭載されたネットワークインターフェースを利用して、異なるネットワークから複合機へアクセスできるようにするための機能です。
通常のネットワーク接続をプライマリーとすると、追加のネットワーク接続をセカンダリーとして扱うイメージです。
たとえば、ネットワークA(192.168.10.0/24)とネットワークB(192.168.20.0/24)という2つのネットワークがある場合、それぞれのネットワークから複合機へアクセスできるように構成します。
この方式のメリットは、複合機側に複数のネットワーク接続を持たせられる点です。
ネットワークAとネットワークBをできるだけ分離した状態で、それぞれの利用者から同じ複合機を使用したい場合に検討できます。
ただし、セカンダリーイーサネットに対応しているかどうかは複合機の機種によって異なります。
また、対応していても、プライマリー側とセカンダリー側で利用できる機能や通信方式に制限が設けられている場合があります。
『ルーターやL3スイッチを活用してルーティングする』
ルーターやL3スイッチを利用して2つのネットワーク間をルーティングする方法では、複合機自体は基本的に1つのネットワークへ接続します。
例えば、複合機を「192.168.10.0/24」のネットワークに接続し、別の「192.168.20.0/24」のネットワークから複合機へアクセスできるようにします。
イメージとしては、ネットワークAからルーター(L3スイッチ)へ、ネットワークBという構成です。
ネットワーク間をルーティングできるように設定し、必要な通信だけを許可します。
この方式では、複合機が2つのネットワークに直接接続されていなくても、別ネットワークにあるパソコンから複合機を利用できます。
例えば、ネットワークAに複合機があり、ネットワークBにあるパソコンから印刷する場合、パソコンから送信された印刷データをルーターやL3スイッチが適切なネットワークへ転送します。
ただし、ルーティングを許可すると、ネットワーク間の通信が可能になります。
そのため、すべての通信を無条件に許可するのではなく、複合機の印刷やスキャンなど、必要な通信だけを許可する設計が重要です。
セキュリティを重視してネットワークを分離している場合は、単純にルーティングを有効にするだけでは目的を損なう可能性があります。
どのネットワークからどの機能へ、どの通信を許可するのかを事前に整理しておきましょう。
複合機を2つのネットワークで共有する仕組みとは?分ける意味についても解説!

そもそもなぜネットワークを2つに分けて、そのうえで1台の複合機を共有するのでしょうか。
単純に1つのネットワークへすべての機器を接続すれば、複合機を利用するだけなら簡単です。
しかし、企業や組織では情報管理やセキュリティ、部署ごとの運用などの理由からネットワークを分離することがあります。
そもそも2つのネットワークを分ける主な理由は、異なる用途や利用者のネットワークを分離しながら、必要な機器だけを共有するためです。
例えば、社内に社内業務用ネットワークと来客・外部利用者向けネットワークの2つのネットワークがあるとします。
それぞれを完全に分離しておけば、片方のネットワークに接続した端末から、もう一方のネットワークにあるパソコンなどへ自由にアクセスすることを防ぎやすくなります。
一方で、複合機までネットワークごとに1台ずつ用意すると機器の購入費用だけでなく、設置スペースや保守・消耗品などの負担も増えてしまいます。
そこで、ネットワークは分けながら、複合機だけは必要な利用者が共有できるようにします。
つまり、ネットワークは分離するが、必要な機器は共有するという考え方です。
それでは、ネットワークの分離と複合機の共有を両立について、さらに仕組みを深堀りしていきます。
『完全にネットワークを分離できる』
ネットワークを分離することで、異なる用途の端末を同じネットワークに混在させずに済みます。
例えば、社内の重要な業務データを扱うネットワークと、インターネット接続を主な目的とするネットワークを分けるケースがあります。
ネットワークを分離すると、適切なアクセス制御を設定しやすくなります。
ただし、ネットワークを2つに分ければ完全に安全になるという意味ではありません。
ルーターやL3スイッチなどで相互通信を許可すれば、ネットワーク間で通信が発生します。
そのため、重要なのはネットワークを分けることだけではなくどの通信を許可し、どの通信を拒否するのかを適切に設定することです。
複合機を共有する場合も、印刷に必要な通信だけを許可するなど、目的に応じたアクセス制御を検討する必要があります。
『限られたオフィス空間を効率よく使用できる』
2つのネットワークでそれぞれ複合機を用意すると、当然ながら設置スペースも必要になります。
複合機は一般的なプリンターと比較して本体サイズが大きく、給紙装置やフィニッシャーなどのオプションを追加すると、さらに広いスペースが必要になる場合があります。
そこで、ネットワークが異なっていても1台の複合機を共有できれば、設置する機器の台数を抑えられます。
1台の複合機をネットワークAとネットワークBで構成すれば、2つのネットワークに所属する従業員が同じ複合機を利用できます。
もちろん、利用人数や印刷量が多い場合には、1台に集約することで印刷待ちが発生する可能性もあります。
そのため、1台にまとめればよいと考えるのではなく、印刷量や利用時間帯なども考慮することが大切です。
『2系統のIPネットワークを活用する』
2つのネットワークを構成する場合、それぞれに異なるIPアドレス体系を設定するのが一般的です。
例えば、ネットワークA(192.168.10.0/24)とネットワークB(192.168.20.0/24)のように分けます。
この場合、ネットワークAとネットワークBは異なるIPネットワークです。
同じネットワーク内であれば比較的直接的に通信できますが、異なるIPネットワーク間で通信する場合には、ルーターやL3スイッチなどによるルーティングが必要になります。
ここで重要なのが、複合機を2つのネットワークで共有することと複合機に2つのIPアドレスを設定することは必ずしも同じ意味ではないという点です。
複合機が1つのIPアドレスを持ち、ルーターを経由して2つのネットワークからアクセスする構成も可能です。
一方、複合機がセカンダリーイーサネットなどに対応していれば、複数のネットワークインターフェースを利用する構成も考えられます。
そのため、ネットワーク構成を考える際には、2つのネットワークから利用したいのか、複合機自体を2つのネットワークへ直接接続したいのかを明確にしておきましょう。
この違いを整理しておくと、必要な機器や設定方法を判断しやすくなります。
複合機を2つのネットワークで共有するための設定方法について解説!

実際に複合機を2つのネットワークで共有する場合、ネットワーク環境によって設定方法が変わります。
重要なのは、複合機だけで設定を完結させるのではなく、ネットワーク機器側の設定も必要になるケースがあることです。
ここでは、下記の3つの方式について、基本的な設定手順を紹介します。
- VLANで2つのネットワークを共有する手順
- セカンダリーイーサネットで2つのネットワークを共有する手順
- ルーターやL3スイッチを活用してルーティングする手順
なお、実際の設定画面や項目名は、複合機・ルーター・L3スイッチなどのメーカーや機種によって異なります。
一般的な考え方として確認してください。
『方法①|VLANで2つのネットワークを共有する手順』
VLANを利用する場合は、まずネットワークを論理的に分割します。
基本的な流れは次のとおりです。
手順①|VLANを設計する
まず、どのネットワークをVLAN10、どのネットワークをVLAN20にするのかを決めます。
例えば、VLAN10(社内業務用)、VLAN20(別部署・別用途)というように整理します。
手順②|IPアドレスを設定する
それぞれのVLANに対応するIPネットワークを設定します。
例として、VLAN10(192.168.10.0/24)、VLAN20(192.168.20.0/24)などです。
手順③|複合機をネットワークへ接続する
複合機を適切なネットワークへ接続し、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどを設定します。
ここで、複合機がVLANに直接対応しているかどうかも確認します。
一般的な構成では、複合機を1つのVLANに所属させ、別のVLANからはルーティングを経由して利用する方法が考えられます。
手順④|VLAN間ルーティングを設定する
ネットワークAとネットワークBが相互に通信できるよう、L3スイッチやルーター側でルーティングを設定します。
ただし、すべての通信を許可するのではなく、複合機への必要な通信だけを許可することが重要です。
手順⑤|パソコンから印刷を確認する
それぞれのネットワークに接続されたパソコンから複合機へ印刷できるか確認します。
印刷だけでなく、スキャンやWeb管理画面なども利用する場合は、それぞれの機能について動作を確認します。
VLAN方式のポイントは、ネットワークを分離した状態を維持しながら、必要な通信だけを通すことです。
『方法②|セカンダリーイーサネットで2つのネットワークを共有する手順』
セカンダリーイーサネットを利用する場合は、まず複合機がこの機能に対応していることを確認します。
基本的な流れは下記のとおりです。
手順①|複合機の対応状況を確認する
最初に、メーカーの仕様書や取扱説明書などで、セカンダリーイーサネットへの対応を確認します。
対応していない機種では、この方式を利用できません。
手順②|2つのネットワークを確認する
ネットワークA(192.168.10.0/24)、ネットワークB(192.168.20.0/24)のように、それぞれのネットワークを整理します。
手順③|メイン側のネットワークを設定する
複合機のプライマリー側のネットワーク接続を設定します。
IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイなどを設定します。
手順④|セカンダリー側を設定する
対応機種の場合、セカンダリー側のネットワーク設定を行います。
ここでは、セカンダリー側に割り当てるIPアドレスなどを設定します。
ただし、機種によって設定できる内容や、セカンダリー側から利用できる機能は異なります。
手順⑤|それぞれのネットワークから動作確認する
ネットワークAとネットワークBのパソコンから、複合機への接続を確認します。
印刷だけでなく、スキャンやWebブラウザーからの管理画面へのアクセスなど、必要な機能を個別に確認しましょう。
この方式では、複合機が複数のネットワークへ直接接続されるため、ネットワーク構成を比較的分かりやすく設計できる場合があります。
一方で、複合機が複数のネットワークに接続されることになるため、アクセス制御やセキュリティ設定については十分に確認する必要があります。
『方法③|ルーターやL3スイッチを活用してルーティングする手順』
ルーターやL3スイッチを利用する方法では、複合機を一方のネットワークへ接続し、別のネットワークからルーティングによってアクセスします。
基本的な手順は下記のとおりです。
手順①|2つのネットワークを設計する
まず、2つのネットワークのIPアドレスを確認します。
例として、ネットワークA(192.168.10.0/24)、ネットワークB(192.168.20.0/24)とします。
手順②|複合機をネットワークAへ接続する
複合機をネットワークAへ接続し、固定IPアドレスを設定します。
例えば、複合機(192.168.10.50)、サブネットマスク(255.255.255.0)、デフォルトゲートウェイ(192.168.10.1)などです。
実際の値は、既存のネットワーク構成に合わせて設定します。
手順③|ルーターやL3スイッチでルーティングを設定する
ネットワークBからネットワークAへ通信できるように、ルーターやL3スイッチでルーティングを設定します。
ここで重要なのが、ネットワークBのすべての端末からネットワークAのすべての機器へアクセスできるようにする必要はないという点です。
複合機だけを共有したいのであれば、アクセス先を複合機に限定するなど、必要最小限の通信にすることを検討します。
手順④|ファイアウォールやACLなどでアクセスを制御する
ネットワーク間の通信を許可する際には、アクセス制御も設定します。
例えば、ネットワークBから複合機への印刷通信は許可する一方、それ以外の社内機器へのアクセスは許可しないといった構成を検討できます。
手順⑤|クライアント側で複合機を設定する
ネットワークBに接続しているパソコンから、複合機のIPアドレスを指定してプリンターを登録します。
ネットワーク環境やプリンタードライバーによっては、自動検出が利用できない場合もあるため、IPアドレスを直接指定して設定する方法もあります。
手順⑥|印刷やスキャンなどを確認する
実際の業務で必要な機能を確認します。
印刷だけでなくスキャンもネットワーク経由で利用する場合は、使用するプロトコルや保存先などを含めて動作確認を行います。
複合機を2つのネットワークで共有する際の注意点は?4つのポイントで解説!

1台の複合機を2つのネットワークで共有すると、複数のネットワークから同じ機器を利用できるため便利です。
注意したいポイントが下記の4つです。
- 複合機の機能制限
- セキュリティ
- ルーティング
- 複合機内に保存されるデータ
詳しくみていきましょう。
『機能の制限』
複合機の機種によって利用できる機能に違いがあります。
セカンダリーイーサネットに対応している複合機でも、すべてのネットワーク機能が両方のネットワークから利用できるとは限りません。
印刷はできても、スキャンやWeb管理画面など、一部の機能が制限されるケースも考えられます。
また、ネットワークをまたぐことで、自動的な機器検索やスキャン送信などが正常に動作しない場合があります。
そのため、導入前に下記の項目を確認しておきましょう。
- 2つのネットワークから印刷できるか
- スキャン機能を利用できるか
- ファクス関連機能を利用できるか
- Web管理画面へアクセスできるか
- プリンターの自動検出に対応できるか
- セカンダリー側で利用できない機能がないか
- 使用するドライバーが対応しているか
印刷だけできればよいのか、スキャンや管理機能まで利用したいのかによって、必要なネットワーク設定は変わります。
『アクセスの制御に伴うセキュリティ確保』
ネットワークを2つに分ける目的が情報漏えい対策やアクセス制御である場合、複合機を共有するときにもその考え方を維持する必要があります。
ネットワークAとネットワークBを分離しているにもかかわらず、ルーター側ですべての通信を許可してしまえば、ネットワークを分離した意味が薄れてしまいます。
そこで、必要な通信だけを許可するという考え方が重要になります。
ネットワークBから複合機への印刷は許可しながら、ネットワークBからネットワークAにあるパソコンやサーバーへのアクセスは制限するといった設定を検討できます。
また、複合機自体にも管理者パスワード、ユーザー認証、アクセス制御、通信の暗号化など、機種に応じたセキュリティ機能があります。
複合機は印刷するだけの機械ではなく、スキャンした文書などの情報を扱うネットワーク機器でもあります。
『通信経路(ルーティング)の確立』
通信経路を正しく設定することにも注意しましょう。
ネットワークAとネットワークBが異なるIPネットワークになっている場合、原則として、そのままでは相互通信できません。
そこで、ルーターやL3スイッチなどを利用して、適切な通信経路を設定します。
例えば、PC(ネットワークB)からルーター(L3スイッチ)へ、複合機(ネットワークA)という経路を作ります。
しかし、ルーティングを設定しただけでは十分ではありません。
途中のファイアウォールやACLなどによって通信が遮断されていれば、複合機へ接続できない可能性があります。
また、印刷はできるものの、スキャンなど別の機能が利用できないケースもあります。
そのため、トラブルが発生した場合は、下記の順番で確認します。
- パソコンのIPアドレス
- サブネットマスク
- デフォルトゲートウェイ
- 複合機のIPアドレス
- ルーティング設定
- ACL・ファイアウォール
- プリンタードライバー
- 使用している通信方式
複合機が故障していると考える前に、ネットワーク経路の問題ではないか確認することが大切です。
『ボックス機能で蓄積されるデータの管理』
複合機のボックス機能などに保存されるデータ管理にも注意しなければなりません。
複合機には、スキャンした文書や印刷データなどを本体内に保存できるボックスなどの機能が搭載されている機種があります。
この機能を利用すると、紙に印刷せずに複合機内へ文書を保存したり、保存した文書を必要なときに再利用したりできます。
しかし、複合機を2つのネットワークから利用する場合は、どのネットワークからどのデータへアクセスできるのかを確認する必要があります。
ネットワークAでは機密性の高い社内文書を扱い、ネットワークBでは一般的な資料を印刷している場合、同じ複合機のボックスを無条件に共有すると意図しないデータアクセスにつながる可能性があります。
そのため、下記のポイントで確認しておきましょう。
- ボックスのアクセス権
- ユーザー認証
- 保存データの管理
- 不要になったデータの削除
- 利用者ごとのアクセス制限
- 管理者権限の設定
また、複合機を廃棄・入れ替えする場合にも、内部ストレージなどにデータが残っていないか確認することが重要です。
2つのネットワークから複合機を共有する場合は、印刷できるかだけではなく、複合機内部に保存される情報まで含めて管理することがポイントです。
さいごに|1台の複合機で2つのネットワークを共有できる!

1台の複合機を2つのネットワークから共有することは可能です。
ただし、具体的な方法は、複合機の対応機能や現在のネットワーク構成によって変わります。
VLANは、物理的なネットワーク機器を活用しながら、論理的にネットワークを分けたい場合に利用されます。
セカンダリーイーサネットは、対応している複合機であれば、複数のネットワークから複合機へ接続する構成を検討できます。
ルーターやL3スイッチを利用する方法では、複合機自体は1つのネットワークに接続し、ネットワーク間のルーティングによって別のネットワークから利用できるようにします。
また、2つのネットワークを共有する場合は、印刷できるかだけを確認するのではなく、スキャンやボックスなどの機能についても確認することが重要です。
ネットワークを分離している目的がセキュリティ対策であれば、ネットワーク間の通信を必要最小限に制御しなければなりません。
既存のネットワーク構成や複合機の仕様を確認し、必要に応じてネットワーク管理者や複合機の保守担当者にも相談しながら、適切な共有環境を構築しましょう。
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