自動両面原稿送り装置(ADF)とは?複合機の上の紙をセットする部分の事
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で、リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
本記事では、複合機における自動両面原稿送り装置について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の自動両面原稿送り装置とは?
こちらもよく聞かれるのでご解説致します。
自動両面原稿送り装置とは、複合機の一番上に原稿をセットして送り出して印刷する装置の事です。
実は業務用複合機で一番大切な部分じゃないかと個人的に思っております。
コピーだけじゃなく、FAX送信やスキャンも原稿をセットしてスタートボタンを押すだけで読み込んでくれますので非常に便利です。
コンビニみたいにパカッと開けてガラス面で読み取って印刷する事ももちろん可能ですが、このやり方だと大量の原稿があった場合に、時間が取られ過ぎてしまうので、その時間を短縮する機能としてこういった機能があります。
名称の通りの意味ですね。別称「ADF」とも呼ばれます。
基本的に両面機能は常備されているので、自動原稿送り装置とお客さんに言いますね。
ちなみにこの装置をパカッと開くと、ガラス面がありますが、その横の細長いガラス部で送り出した原稿を読み込んで印刷します。
印刷物に黒い線が入ってしまう場合は、大抵ココが汚れている為に起こるので、しっかり掃除すれば治ります。
家庭用の複合機でもこの機能はありますが、業務用複合機と耐久性の違いが一番顕著に表れる部分ではないか?
と個人的に思っております。
家庭用は紙詰まりがひどくて使い物になりませんね。
また、ただ単に紙を送り出すだけの単純な機能だけでなく、
- ミックス原稿送り(A3やA4の原稿が混ざっていても可能)
- カラー自動認識(モノクロとカラーがあっても自動で認識)
という付加機能がついているので、ガラス面から原稿を合わせて作業する事はあまりありません。
※家庭用ではこれらの機能はありませんので注意して下さい。
原稿送り装置だと紙詰まりになってしまいそうな薄紙や契約書をコピーする時なんかはガラス面から行った方が安全です。
ローラーで送り出しているので、紙を全く傷付ける可能性があります。
それでは、自動両面原稿送り装置について詳しく解説していきます。
『基本的な使い方』
自動両面原稿送り装置の使い方はとても簡単で、原稿の読み取りたい面を上にしてセットし、用紙サイズや印刷枚数などの設定後にスタートボタンを押すだけです。
注意点としては原稿の厚さやサイズに制限があります。原稿の種類に合わせ、ガラス面での読み込みを利用してください。
同じサイズの原稿を大量にコピー、またはスキャンしたいときに自動両面原稿送り装置は力を発揮します。
『メリット』
自動両面原稿送り装置のメリットは、なんと言っても読み込みの効率化です。
原稿を1枚ずつガラス面に置く手間をすべて自動的にしてくれるので、手動で行うことを考えればかなりの時短となります。
例えば、20ページの資料を10部ずつコピーする場合、1枚ずつガラス面に置いてコピーしていくと約10分かかります。
自動両面原稿送り装置であれば原稿を一度にセットするだけで、印刷時間は約2分ほどで済みます。
これ以上に印刷枚数が多かったり、この間に他の作業をすることができることを考えれば、かなりの効率化と言えるでしょう。
この他、リモートワークやペーパーレス化にも効果的。原稿をスキャンしてパソコンやクラウドに保存すれば、紙の資料を管理する手間もなくなりますし、データ化された原稿はネットワークでの共有も簡単に行えます。
自動原稿送り装置の種類は?複合機の選び方も紹介!
種類 | プラテンカバー | 自動両面原稿送り装置 | 自動両面同時原稿送り装置 (1パス) |
---|---|---|---|
画像 | |||
価格 | 10,000円前後 | 120,000円前後 | 250,000円前後 |
特徴 | 自動で読み込み機能がなく、ガラス面で読み取る。 | オフィスで導入する時の一般的な複合機はこのタイプ。 | 両面時に同時で書き込みをする為、時間短縮が出来る。 |
複合機の上の部分は取り替える事ができまして、普通の「自動両面原稿送り装置」の他に「プラテンカバー」「自動両面同時原稿送り装置」という2種類があります。
『プラテンカバー』
コンビニに置いてある様なタイプで自動原稿送り装置がなく、パカッと開けてガラス面からしか印刷が出来ないただの蓋閉じの役目です。
『自動両面同時原稿送り装置(1パス)』
先ほども文中に書いた通り、ADFには両面機能が標準でついてますが、「両面印刷を行うと原稿が排出途中で一旦戻り、また排出する」という通常印刷の倍の時間がかかります。
しかし、両面同時ADFだと、通常の印刷時間と同じ時間で原稿が排出されます。
余程の大量コピーをする会社でもあまり使いません。
ちなみに、自動原稿送り装置は定価で25万前後、値引いても10万前後はする高級品です。
プリテンカバーだと1万円ぐらいなので、「コピーやスキャンは全然使わないよ!」という方はプリテンカバーにするとより安価で導入する事が可能です。
『導入の際の選ぶ基準』
自動両面原稿送り装置付きの複合機は多くのメーカーから販売されていて、機種もたくさんあります。
それぞれに特徴や強みがあり、例えばコンパクトで低価格なモデルは、家庭用や小規模オフィス向き。高画質で高速な印刷やスキャンができるモデルは、中規模から大規模のオフィスに向いています。
選ぶ基準としては以下の要素を考えてみてください。
- 読み取り速度
- 原稿サイズ
- 原稿枚数
オプションとして、スマホ連動であったりクラウド保存に特化している機種もありますので、必要であれば考慮してください。
読み取り速度
オフィスでどの程度の原稿をスキャンする必要があるかに合わせて選びましょう。
大量にスキャンする場合は、高速なモデルを選ぶと効率的です。
原稿サイズ
対応する原稿サイズの確認も必須。一般的なA4サイズだけでなく、A3やB4サイズなど必要な原稿サイズに対応しているか確認が必要です。
また、どの程度の厚みに対応できるかの確認も場合によっては必要です。
原稿枚数
一度にセット可能な原稿枚数も業務の効率化には欠かせません。
大量の原稿をスキャンする頻度が高い場合は、多枚数に対応しているモデルを選ぶと効率的です。
『掃除のしかた』
定期的な清掃を行うことで故障を防ぐことができ、より長持ちさせることができます。
また、掃除がされていないと、印刷物に黒い線が入ったり紙詰まりの原因にもなります。
清掃の頻度は週に1回程度が理想。装置内は高温なため、必ず電源を切って冷まし電源プラグも抜いておきましょう。
他にも、柔らかい布で内部のガラス面やローラーを拭いたり、汚れがひどい場合は水で濡らした布を固く絞って拭き、水滴が残らないように乾いた布で仕上げ拭きをします。
注意点としては、アルコールやシンナーなどの有機溶剤は使用しないことと、内部を傷つけるおそれがあるため、かたい布で強く拭かないことです。
使用しない期間が長い場合は、自動両面原稿送り装置の上にカバーをかけると掃除の手間がなくなるでしょう。
掃除をしても、印刷結果が悪い場合はトナー残量が少ない可能性も考えられます。
原因がしっかりと分からない場合は個人で判断せず、保守サービスやメーカーのサポートデスクに問い合わせてみてください。
紙詰まりが起こった場合の注意点も合わせて確認も必要。最近のほとんどの機種ではどこで紙詰まりが起こっているかをモニターで確認することができます。
対処法もモニターに指示がでますが、無理に紙を引き抜こうとすると紙が破れ、サポートを呼ばなくてはならなくなります。
慌てずにローラーを回しながら、ゆっくりと引き抜いてください。
さいごに|自動両面原稿送り装置付き複合機で業務効率を上げよう!
今回は、複合機の自動両面原稿送り装置について詳しく解説してきました。
現代のオフィス環境では、無くてはならない存在とも言えるのではないでしょうか。
環境に合った複合機選びに、本記事を役立たせてください。
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