複合機の無線LAN(Wi-Fi)接続とは?接続の仕方もご紹介!
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円でリース・販売している株式会社じむやの堀田です。
今回は、複合機におけるWi-Fiの仕組みや接続方法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
業務用の複合機は標準装備では無線(Wi-Fi)機能が付いていない?
実は業務用の複合機は無線機能が標準で付いているメーカーはキャノンしかありません。
※追記:2021年発売の機種で富士フイルムやリコーが標準対応しております。
分速25毎機で無線が標準装備のメーカー | |
富士フイルムビジネスイノベーション | 〇 |
キャノン | 〇 |
リコー | 〇 |
シャープ | × |
コニカミノルタ | × |
京セラ | × |
ムラテック | × |
どのメーカーも無線LANはオプションで付けることは可能です。
ただ、無線が内蔵されていないからといって、PCが無線で使えないというわけではないですね。
下の図のように複合機と無線LANルーター間さえ有線LANケーブルで繋げばPC自体は無線で使用が可能です。
オプションの無線LANというのは、複合機自体を無線のアクセスポイントとする機能で、複合機と無線LANルーター間も無線にすることができます。
よく無線機能を付けてほしいといわれることがありますが、上記のような説明をすれば「やっぱ無しでいいや!」という方が大半ですね。
お客さんの認識では、無線ルーターを介さず、複合機とPC間でやり取りしていると思っている方が実は結構多いのです。
なぜ、無線LANがオプションかというと、複合機にはFAXが付き物ですが、FAX線(モジュラーケーブル)の無線化が技術的にまだできていないので、どのみち1本でもケーブルが出てるなら少しでも安くするために、標準装備じゃなくてもいいじゃん!という理由があります。
ポケットWi-Fiで業務用複合機に無線LAN接続できる?
複合機とポケットWi-Fiを無線接続して使っている企業もあります。
ただし、クレードルが必要なケースもあるため、ネットワーク設計する際にはインターネットに関連する知識やスキルが必要です。
まずは、ポケットWi-Fiで業務用複合機に無線LAN接続する方法についてみていきましょう。
『クレードルに装着してポケットWi-Fiを使用する』
最近増えてきたのが、ポケットWi-Fiを事務所で使ってらっしゃる企業です。
個人事業主のように従業員がいない企業さんですと、事務所のネット環境が固定されていない方もいらっしゃいます。
固定の電話番号も今はスマホのアプリで取得もできるので、本当にコンパクトのオフィスが流行りつつありますね。
ポケットWi-Fiの場合、問題なのが有線LANケーブルを入れるポートがないんですね。
しかし「クレードル」というポケットWi-Fiの充電機能と有線LANポートがある製品を買えば、問題なく複合機とポケットWi-Fi間でプリントやスキャンができます。
大体、5,000円未満でクレードルは買えますので、わざわざ数万円の無線LANオプションを複合機に付けることはないでしょう。
『ポケットWi-Fiが複合機と繋がらなかったときの対処法』
複合機とポケットWi-Fiを接続する際に、留意すべき点があります。
Wi-Fiを含む無線接続は、有線接続と比べて通信速度が安定しないことがあるため注意が必要。また、インターネット環境によって、通信速度が異なる場合もあります。
これは無線接続の場合、通信ロスが多かったり社内の物体が障害物となったりして、電波の品質が低下することがあるため。
また、複合機の配置場所にも注意が必要です。できるだけ、ポケットWi-Fiと複合機の間に障害物がないように配置しましょう。
基本的にはWi-Fiなどの無線接続は通信速度が有線接続よりも遅いため、大容量のデータを送信する場合は印刷までに時間がかかることがあります。
さらに、ポケットWi-Fiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の通信規格があることから、PCと複合機の通信規格を合わせて設定しなければ接続されません。
接続設定時には、必ず通信規格を同じに設定することを忘れないようにしてください。
ちなみに、プライバシーセパレータはオフにしておく必要があります。忘れると複合機にデータが送信できなくなるため、必ずオフにしましょう。
ポケットWi-Fiが繋がりにくいときの対処法については「複合機とポケットWi-Fiの接続方法は?繋がらないときの対処法も解説!」の記事で詳しく解説しています。
複合機で無線LAN(Wi-Fi)接続するメリットとデメリットについて解説!
無線LAN接続のメリットは、LANケーブルの配線が不要になるという点だけではありません。
確かに、複合機(コピー機)をWi-Fiで接続することにより、配線の手間を省くことができるでしょう。
ここでは、複合機を無線LAN(Wi-Fi)で接続するメリットとデメリットについてまとめました。
『メリット』
複合機で無線LAN(Wi-Fi)接続するメリットについては、主に下記の3つが挙げられます。
- 「業務効率化」のための有線LANとの併用
- 1度Wi-Fi接続設定を行えば、Wi-Fi接続の自動化が可能
- オフィス内が配線で猥雑化しない
Wi-Fi接続は、無線LANルーターなどの親機の電波が届く範囲ならどこでも接続できますが、通信速度や安定性は有線LANと比べて劣ることがあります。
そこで、Wi-Fi接続を利用する際は有線LANと併用することがおすすめ。
オフィスによって併用方法は異なりますが、有線LANと無線LAN(Wi-Fi接続)の特徴を活かして組み合わせることで、効果的な業務効率化が図れるでしょう。
また、ノートPCで1度Wi-Fi接続設定を行えば、社内にいるときは自動的に検知してインターネット接続が可能になります。そのため、Wi-Fi接続は営業部や業務部など外出が多くパソコンを持ち歩く部署に最適です。
さらに複合機(コピー機)をWi-Fi接続する最大のメリットは、LANケーブルやハブ(中継器)などの機器が不要となり、オフィスの美観が向上する点。通常の有線LAN接続では、ルーターからハブを介して各パソコンなどの機器にLANケーブルで配線を行います。
現在のオフィスは二重床になっているため、配線は隠せるかもしれませんが、デスク周りの配線が絡まってしまうことがよくあります。
それに対して、Wi-Fi接続では無線通信を行うため、LANケーブルなどの配線が一切不要。必要最低限の配線だけで済みます。
これにより、オフィスの美観が向上するだけでなく、デスク周りのスペースを無駄なく使えるようになるでしょう。
『デメリット』
Wi-Fi接続は電波を使って情報通信を行うため、有線LAN接続に比べて通信速度と安定性が劣ることがあります。
特に接続する場所が無線LANルーターなどの親機から遠い場所や、障害物のある場所では接続ができないことがありますので注意しなければなりません。
Wi-Fi接続を行う際にはできるだけルーターの近くで、壁などの障害物のない場所で利用することをおすすめします。
また、Wi-Fi接続は情報量の多いデータのやり取りには向かない場合があるので、その点を考慮して上手く活用しましょう。
さいごに|複合機を無線LAN(Wi-Fi)で接続しよう!
今回は、複合機における無線LAN(Wi-Fi)の接続について解説してきました。
自動的にインターネットに繋がることから手軽に印刷できるメリットがある一方で、安定性が劣るところは懸念されます。
オフィスの用途や目的に応じて、上手く無線LAN(Wi-Fi)と複合機を接続してから活用されてください。
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