複合機6,900円以下

複合機のレーザー方式とインクジェット方式の違いは何?


複合機やプリンターを職場に導入する場合、レーザー方式とインクジェット方式ではそれぞれに特徴があります。

 

どんな印刷が多いのか、印刷量によって向き不向きがあり、その職場に合った方式のものを選ぶことで仕事の効率やコスト削減にもつながります。

 

そこで今回は、それぞれの特徴や向いている職場などについて詳しく解説していきます。

 

導入を考えている方は是非参考にしてみて下さい。

 

 

レーザー方式の印刷方法とは?

 

レーザー方式の場合、ドラムユニットを帯電させて、光線をドラムに照射することでドラム上にグラフや文字などの像が作られます。

 

ドラムが帯びている静電気を利用してトナーをドラムに付着させて、それを紙に移していきます。そのあと紙に写ったトナーを熱などにより定着させて印刷します。

 

簡単に言えばトナー(プラスチック粒子)を使用した印刷方法になります。

 

 

 

インクジェット方式の印刷方法とは?

 

インクジェット方式の場合、転送されたデータを元にインクをノズルから噴射して印刷していきます。

 

インクの粒は約1ピコリットル(1兆分の1リットル)とかなり細かく、1秒間に何万粒ものインクを吹きつけていきます。

 

簡単に言えばインクを使用した印刷方法になります。

 

 

 

レーザー方式の特徴

特徴1 滲みにくい
特徴2 印刷にブレが無く綺麗
特徴3 印刷速度が速い
特徴4 印刷コストが安い
特徴5 本体料金が高い

 

印刷の仕組みの次にそれぞれの特徴を見ていきましょう。

 

 

特徴1『滲みにくい』

レーザー方式は熱と圧迫によってトナー(粉)を定着されているので、滲むという事が起きません。

 

その為、水に濡らしたとしても文字が消えたりする事はありませんし、印刷した際に用紙がシワシワになる事もありません。

 

ただ、熱で少しコピー用紙がカーブしている事があります。

 

 

特徴2『印刷にブレが無く綺麗』

レーザー方式の場合、コピー用紙によって印刷の質が悪くなったり良くなったりしないので、出来栄えにブレがありません。

 

企業がレーザー方式の複合機を導入したがるのは安定した印刷が可能だからです。

 

 

特徴3『印刷速度が速い』

レーザー方式の場合、スタンプのように1ページ単位で印刷を繰り返します。

 

そのため印刷速度が速く、会議資料で大量に印刷する場合などに時間短縮が可能です。

 

 

特徴4『印刷コストが安い』

導入する複合機の種類や契約内容にもよりますが、一般的にレーザー方式の方が1枚にかかる印刷費用は安くなります

 

部品代としてトナーは高額となりますがその分印刷可能枚数が多く、コストを抑えることが可能です。

 

業務用の場合は、トナー料金は無料の変わりにカウンター料金というものがあり、その場合ではモノクロで1枚あたり2~3円、カラーで15~25円という金額は発生します。

 

 

特徴5『本体料金が高い』

レーザー方式の仕組み上、印刷物が出来る過程までの工程が長く、構造も複雑になっています。

 

トナー自体はインクジェットよりも割安の変わりに、本体価格はインクジェットの3倍ぐらいは軽く違ってきます。

 

 

 

インクジェット方式の特徴

特徴1 滲みやすい
特徴2 条件を満たせば写真並みの印刷が可能
特徴3 消費電力が少ない
特徴4 印刷コストが高い
特徴5 本体価格が安い

 

次にインクジェット方式の特徴について見ていきましょう。

 

 

特徴1『滲みやすい』

インクジェットはインク(水性)を使う為、水を濡らしたら滲みます。

 

特に安いインクジェット複合機は印刷品質が悪いので、水滴レベルでも滲んでしまいます。

 

ベタ率が高く、安いコピー用紙だとインクでシワシワになる事もあります。

 

 

特徴2『条件を満たせば写真並みの印刷が可能』

基本的にインクジェットは品質が悪いですが、業務用のインクジェットプリンターで、専用の用紙を使えば、写真並みの綺麗な印刷が可能です。

 

レーザーだと常に80点ですが、インクジェットだと50点~95点というムラがあるイメージです。

 

中には、6色や8色といったインクを使用する機種もあり、デザイン関係の会社で良く使用されています。

 

ポスターや写真の印刷に適していますね。

 

 

 

特徴3『消費電力が少ない』

使用頻度や複合機かプリンターかなどによって変わりますが、一般的に消費電力が安いのはインクジェット方式になります。

 

【インクジェット複合機】

最大電力:80~100W

稼働時:60~70W

待機時:9~10W

 

【レーザー複合機】

最大電力:1100~1300W

稼働時:500~600W

待機時:100~150W

 

 

 

特徴4『印刷コストが高い』

家庭用から業務用までありますが、基本的にインクジェット方式のインクは高いです。

 

これはビジネスモデルとして「インクで利益を出す」というメーカーの思惑があります。

 

製造コストだけで言ったらトナーの半分以下のコストで生産が可能と聞いた事があります。

 

 

特徴5『本体価格が安い』

インクジェット方式は構造が簡単なので、比較的安く製造が出来ます。

 

家庭用で安いものだと1万円ぐらい機種もあったりします。

 

ただ、それでも本体のみの利益率でいったら僅かでしょう。

 

先ほどお伝えしたとおり、インクカートリッジで儲けている為、ここまで本体の価格を抑える事が出来るのです。

 

 

 

レーザー方式向きの職場

 

次にレーザー方式の複合機・プリンターが向いている職場について見ていきましょう。

 

 

『印刷量が多い』

上記で説明したように、レーザー方式は印刷速度が速く、1枚当たりの印刷コストも安く抑えられます。

 

プレゼン資料などで一回に100枚以上など、大量に印刷する場合に適しています。

 

 

『会議資料など鮮明な印刷を必要としない』

印刷内容として、文章や簡単な表やグラフ程度の印刷であればレーザー方式でも全く問題ありません。

 

というよりもインクジェット方式で最高のパフォーマンスが得られるのは、専用の用紙と業務用の機械で、通常の事務作業で印刷される様な場面では、レーザー方式の方が綺麗に印刷が出来ます。

 

解像度によって変わりますが、よほど古くない限り解像度は600×600dpiほどあれば写真などでもかなりきれいに印刷が可能です。

 

 

 

インクジェット方式向きの職場

 

次にインクジェット方式が向いている職場について見ていきましょう。

 

 

『写真など鮮明さが必要な印刷が多い』

インクジェット方式は多くの色を使用して印刷するため、より鮮明に印刷することが可能です。

 

写真やパンフレットなど鮮明さが重要なデザイン関係の職場に向いています。

 

印刷速度が遅いので、量が多い場合はレーザー方式の方が良い場合もあります。

 

 

『使用量が少なく、導入コストを抑えたい』

プリンターと業務用の一般的な大きい複合機の大きな違いの一つに価格があります。

 

最新の複合機の場合は購入する場合は100万円以上してしまいますし、リースの場合は最終的に返却しなければなりません。

 

プリンターであれば比較的安く購入することが可能で、複合機のように様々な機能がついたプリンター複合機でも20~30万円ほどで購入できるものが多くあります。

 

 

 

職場の需要にあったものを導入しよう

 

今回はレーザーとインクジェット方式の違いについて解説してきました。

 

どちらが良いというわけではなく、それぞれに特徴があり向いている作業とそうでない作業があります。

 

職場ではどれくらいの量を印刷していてどのような印刷物が多いのかなど、把握したうえで導入すると大きく作業効率をアップさせることが可能となります。

 

作業に合ったものを選べばランニングコストの削減にもつなげることができます

 

 

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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