複合機6,900円以下

プリンターのインクで「4色」「6色」「8色」の違いは何?

プリンターを選ぶ際にポイントの一つとして『色の種類』があります。

 

色の種類が多いほど高性能な印刷が可能なことはわかりますが、その分本体の価格が高かったり印刷コストが違います。

 

本記事では、プリンターや複合機でどの色の種類が向いているのか?具体的には「4色」「6色」「8色」の違いは何なのか?というテーマで詳しく解説していきます。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

プリンターや複合機のインクで「4色」「6色」「8色」の違いは?

複合機のインクで「4色」「6色」「8色」の違いは?

 

プリンターや複合機のインクには、「4色」「6色」「8色」などの種類があります。

 

最も一般的なのが4色インクで、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローの基本構成です。

 

これは事務作業や日常の文書印刷に向いており、本体価格やインク代も比較的安価です。

 

一方で、写真やイラストの印刷におすすめなのが6色インクです。

 

4色に加えてグレーやライトシアンなどが追加されており、色の表現がより繊細になります。

 

印刷品質は向上しますが、本体価格やインク代はやや高くなります。

 

さらに高品質な印刷を求める場合は8色インクが選ばれます。

 

6色にさらに特殊な色が加わることで、風景や人物の微妙な色合いまで忠実に再現できます。

 

これはプロの写真家やクリエイター向けでプリンター本体もインクも高価ですが、最も美しい仕上がりです。

 

インクの「4色」「6色」「8色」ごとに概要を下表にまとめました。

 

  用途 カートリッジ 印刷コスト 色の種類
4色 一般事務 ほとんどが一体型 低い ブラック、シアン、イエロー、マゼンタ
6色 一般的な写真印刷 独立型 高い シアン、マゼンタ、イエロー、グレー、染料のブラック顔料など
8色 風景や人物印刷(プロ仕様) 独立型 高い ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、プラス4色を選べる

 

プリンターや複合機のインク、トナーについての詳細は、こちらの関連記事で詳しく解説しています。

 

 

インクの「4色」「6色」「8色」は関係ある?プリンターで違う色が出る理由は?

インクの「4色」「6色」「8色」は関係ある?プリンターで違う色が出る理由は?

 

プリンターや複合機で「4色」「6色」「8色」となれば、色の組み合わせでたくさんの違う色を出せます。

 

そもそも「4色」「6色」「8色」とインクの種類が異なるのは、より多くの色を正確に再現するため。では、なぜ「画面で見た色」と「印刷された色」が違って見えるのでしょうか?

 

その原因は、下記の3段階で発色の方法=色の表現手法が異なるためです。

 

  1. 取り込み(原画)
  2. 表示(ディスプレイ)
  3. 印刷(プリンター)

 

パソコンやスマホの画面で使われるのは、RGB(レッド・グリーン・ブルー)という光の三原色です。

 

一方で、プリンターではCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)、そしてブラック(K)を加えた「CMYK」というインクで色を表現します。

 

このRGBとCMYでは、そもそも表現できる色の範囲(色域)が異なっており、RGBで表示できてもCMYでは表現できない色があるのです。

 

これが、印刷時に色のズレが起きる根本的な理由です。

 

そこで重要になるのが、インクの種類の多さ。基本的な4色(CMYK)では限られた色しか再現できませんが、6色や8色といった構成ではライトシアンやライトマゼンタ、グレー、フォトブラックなどが追加され、淡い色や肌のトーン、モノクロの階調表現までもできるようになります。

 

つまり、「4色」「6色」「8色」とインクの色数が増えることでCMY方式での再現性を高め、RGBで見た色にできるだけ近づけることが可能だということ。写真やデザインなど色にこだわりが求められる用途ほど、色数の多いプリンターや複合機が選ばれるのはこのためです。

 

 

プリンターや複合機のインクで「4色」「6色」「8色」における価格の違いは?

 

プリンターや複合機の「4色」「6色」「8色」は、色数が増えるほど本体価格も高くなります。

 

4色は最も基本的な構成で、家庭用や事務用として広く使われており価格も手頃。安いものであれば数千円台から購入でき、コスパに優れています。

 

ただし、カートリッジが一体型であることが多く、インクの交換コストはやや割高です。

 

6色は、写真などをより美しく印刷できる機種に採用されており、価格帯は15,000円前後からとなります。

 

カートリッジは独立型が多く、必要な色だけを交換できるため、ランニングコストは効率的です。

 

8色になると、プロ向けや高画質を求める人向けの仕様となり、本体価格は6万円以上するものが一般的。色の種類が多い分、インクの種類も多くトータルの印刷コストは高くなりますが、その分、印刷品質はとても高いです。

 

それぞれの色でプリンター価格の違いや印刷コストの違いについて、さらに深堀りして詳しくみていきましょう。

 

 

『4色の価格』

今回比較する3つのタイプのなかで、プリンターの価格は一番安くなります。

 

ヤマダ電機やエディオンで一般的に売られているタイプの複合機となります。

 

一番安いもので4,000円~で販売されていて、メーカーや性能によって価格は大きく変わります。

 

印刷コストに関しては、カートリッジの種類などにより変わるので一概には言えません。

 

ですが4色の場合、一体型のカートリッジが多く一つのインクがなくなると、4つとも変えなければいけません。

 

そのようなことを踏まえたうえで考えると、カラー印刷などの印刷コストは高くなります。

 

 

『6色の価格』

一般的なプリンターよりも2色多い仕様で値段は、一番安いもので15,000円~くらいの価格になります。

 

メーカーや性能によって価格は大きく変わります。
印刷コストに関しては、カートリッジが独立型のものが多く、無くなったものだけを変えればよくなります。

 

そのため、カラー印刷のコストは4色の一体型カートリッジと比べると安くなります。

 

 

『8色の価格』

8色のプリンターはプロ仕様として作られているものがほとんどで、その分プリンターの価格は高くなります。

 

メーカーや性能によってもかなり前後しますが、60,000円~くらいの価格になります。

 

印刷コストに関しては、6色と同様で独立型のカートリッジなので、一体型に比べると安くなります。

 

仕様する色が多いので、その分6に比べると高くはなります。

 

 

プリンターや複合機におけるインクの「4色」「6色」「8色」はどんな場面でそれぞれ使うのがよいの?

 

プリンターや複合機におけるインクの「4色」「6色」「8色」は、どのような用途で使うのがおすすめなのでしょうか。

 

結論からいえば、下記のとおりです。

 

  • 4色:書類中心、コスト重視
  • 6色:趣味やビジネスでの写真印刷
  • 8色:プロ仕様、高画質が必須の用途

 

それぞれの色の種類が、どのような仕事内容や場面におすすめなのか?さらに深堀りしてみていきましょう。

 

 

『4色の用途』

4色のプリンターは最も基本的なスペックで、フルカラー印刷にこだわりがないのであれば問題なく使用できます。

 

ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの基本構成で、文字やグラフ、資料の印刷には十分な画質です。

 

上記で説明したように、機種によってカートリッジが一体型のものがあります。

 

カラー印刷が多いのであれば、独立型のものを探すか、6色のプリンターを選んだ方がよいでしょう。

 

コスト重視で導入したいオフィスや、写真を印刷しない家庭用にはおすすめです。

 

 

『6色の用途』

4色のプリンターに比べ、2色多くなったことにより、淡い色の表現が上手にできます。

 

4色に加えてグレーやフォトブラックなどが加わることで、より滑らかで深みのある色合いが再現できるということ。イラストなどではなく、写真の印刷などが多く性能にこだわりたい作業に向いています

 

趣味で写真を印刷するユーザーや、販促チラシ・メニュー表など少し高品質な印刷物を自作したい方におすすめです。

 

 

『8色の用途』

フルカラー印刷では最も高性能となるので写真の印刷などがほとんどで、それ自体が商品になるような場合など品質にこだわる場合におすすめです。

 

風景や人物写真など、微妙な色のグラデーションや質感を忠実に再現したい場合に効果を発揮します。

 

8色になると、高画質を実現するためのモードも備わっていることが多いです。

 

印刷内容によって風景モードや使用するインクの種類なども設定が可能なプリンターがあります。

 

写真スタジオやデザイン会社、印刷品質に強いこだわりがある方には、この8色モデルがおすすめです。

 

 

事務作業で使うのにおすすめなのは複合機?

 

色の種類によって何が違うのかを詳しく解説してきました。

 

色が多いほど鮮やかな印刷が可能ですが、その分プリンター自体の価格は高くなります。

 

4色のプリンターの場合、本体価格は安いですがカートリッジの種類などによっては、ランニングコストが高くなってしまう恐れがあります。

 

ですが、プリンターや複合機の導入を考えている場合は、それ以外の比較ポイントも把握しておく必要があります。

 

複合機もプリンターも、印刷方法には2つの種類がありインクジェットとレーザーに別けることができます。

 

インクジェットとレーザーとの違いについては、こちらの関連記事でも解説しています。

 

【関連記事】

複合機におけるインクジェットとレーザーの見分け方について解説!

 

 

『レーザー方式』

トナーと呼ばれるプラスチック粒子で印刷します。色は4色なので写真印刷は苦手ですが、インクジェットと違い印刷物の耐久性が高くなります。

 

インクがにじんだり、色あせすることがほとんどありません。

 

また会議資料など、100枚単位で印刷する場合はレーザー方式の方が印刷速度は速くなります。

 

 

『インクジェット方式』

上記で説明したように、色の多さを選べるのですが、大量に印刷したりする場合に適していません。また、4色でも6色に比べて大きな差はありません。

 

そのため、白黒やフルカラーなどいろんな用途があり、印刷量が多い場合は不便に感じることがあります。

 

 

さいごに|会社の事務作業なら複合機がおすすめ!

 

会社への導入を考えているのであれば、プリンターよりも複合機の方がおすすめとなります。

 

プリントだけではなく『FAX』『コピー』『スキャン』などの性能がついています。

 

取引相手が要る場合、FAX機能は必須となります。

 

また、相手からの書類をデータにして全員で共有する場合など、スキャン機能があるとすぐに読み取ってPDFなどに変換できます。

 

パソコンや携帯での業務が当たり前となった現在では様々な連携機能がついた複合機の方がおすすめです。

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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