カウンター料金0円!の落とし穴【別で費用が発生する】
複合機広告の謳い文句を見て、コスト削減になると思っていませんか?
実は複合機のリース契約には、思わぬ「落とし穴」が隠されていることがあります。
特に、カウンター料金が無料と謳われている契約には注意が必要です。
本記事では、複合機リース契約の落とし穴を詳しく解説し、賢い契約の選び方を紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
トナー代がかかる
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で
リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
多分ネットで複合機を探している方ならば、この謳い文句を見たことあるでしょう。
それは『カウンター料金が無料!!』という広告です。
初めに言います。そんな訳がないでしょう!!
いや、確かにカウンター料金無料の仕組みは出来ますが、その他のとこで別に費用が掛かっているのです。一人の複合機営業マンとしてはどうしても許せない営業トークなんです。
複合機の代理店って要するに、メーカーの代わりに売っているだけであって、カウンターの請求は「メーカー→代理店→お客様」に行くんですよ。これは全複合機メーカー共通の仕組みです。
普通に考えてメーカーから請求があるのに「代理店→お客様」への道を切れるわけがないんです。
じゃあどこで費用が掛かっているか?
個人的に一番最悪なのはこのケース。
「カウンター料金不要!」「カウンター無料!」なんて書いてあり、機種番号を見るとキット機(トナー購入方式)・・・
当たり前の事をさも重大に発表して、トナー代が必要な事は小文字にしている会社が目につきます。
そもそもですね。
キット機(トナー購入方式)は「A4・6%」っていう基準で計算されているので、どう考えてもカウンター料金よりも高いんですよ。
テーマがだいぶ逸れそうなので、また今度詳しく書きます。
まあ 某メーカーの複合機をメインで販売しているとこはこういうやり方をする会社が多いですね。
リース料に乗せられている
これはあらかじめリース料に含んでいる状態です。なので必然的に複合機のリース料金の相場よりもかなり高くなります。
今まで20万件以上アプローチした中で、実際に導入しているのは両手に収まるえるぐらいしかみた事はありません。
大体月に3万前後ぐらいのリース料で印刷し放題となっていますが、ほぼ全ての会社の印刷枚数は1000枚~2000枚なので、結局はかなり損をしています。
多分、そこそこ刷っている会社にしか提案していないのでしょう。
たくさんする会社にこれをやってしまったら、代理店の損失は計り知れないですから
食べ放題という形式の飲食店がある同様に、人間は「○○し放題!」に弱いですからね。
リース料3万なら最低でも5000枚は擦らないと損ですよ!
基本料金が高く設定されている
所謂、基本料金(カウンター最低料金)は、使わなくてもあらかじめ料金を徴収する方式ですね。
本来は「基本料金+リース料金がかかります」と言わなければいけないのですが、ずる賢い代理店は「このリース料で毎月○○枚まで無料!!」という表記をします。
だいたい月1000円~1万円までの間で、リース料に加算されているだけですので注意が必要です。
モノクロカウンター3円で提供しているとこだと、【月333枚(1000円)~3333枚(1万円)】ですね。
毎月の無料分を使い切ったら、本来の使用頻度事のカウンター請求がされます。
一番上にA3カラー複合機の見積もりを出していますが、この方式で弊社のリース料以下で出せる代理店は100%存在しません。
結局あれこれ策を講じているものの、普通の提案が一番いいんです。
「タダより高いものはない!」なんて言葉もあるとおり、無料に釣られると後々高い出費になりますね。
複合機リース契約で注意すべき3つのポイント
ここからは賢い契約の仕方について解説していきます。複合機のリース契約を結ぶ際には、3つの重要な注意点があります。まずはこちらをご覧ください。
- 契約期間と中途解約条件
- 前リースの残金の取り扱い
- 保守契約の内容
特に気を付けていただきたいのが、契約期間や中途解約条件です。詳しく見ていきましょう。
①契約期間と中途解約条件
リース契約は通常、3年から5年の長期契約になることが多いです。この契約期間が複合機の法定耐用年数である5年を超えていないか、しっかり確認しておくことが大切です。
長期契約は一見お得に思えるかもしれませんが、途中で必要なくなった場合や業務内容が変わった場合には大きな負担となります。また、中途解約に関しても注意が必要です。リース会社では、中途解約を行うと高額な違約金が発生するケースもあります。
このため、契約書には解約条件が明確に記載されているか、必ず確認してください。特に「解約手数料」や「残存価格」についての条項は慎重に読んでいただきたいです。
②前リースの残金の取り扱い
新しい複合機に入れ替える際には、前リースの残金がどうなるかも重要なポイントです。
新しいリース会社が本当に残金を負担してくれるのか、それともその分が新たなリース料金に上乗せされるのか、しっかり確認しておくことが大切。特に、前の複合機を返却する際に発生する可能性のある「返却手数料」や「状態による減額」についても注意が必要です。
さらに、新しい複合機への移行時には、業務が停滞しないようスムーズな引き継ぎを行うことも考慮しましょう。業者によっては、移行作業をサポートしてくれるところもありますので、そのようなサービスを提供している業者を選ぶと安心です。
③保守契約の内容
保守契約についても、自社の利用実態に合っているかどうか確認することが重要です。保守サービスには通常、故障時の修理対応や定期点検などがありますが、これらがどこまでカバーされているかは業者によって異なります。
一見するとお得に見えるプランでも実際にはコストがかさむ原因となることがありますので、自社の印刷ニーズをしっかり把握した上で選ぶことが大切です。自社で必要とするトナーの使用頻度やコストを考慮しながら、自分たちに最適なプランを選ぶよう心掛けていきましょう。
透明性のある複合機リース業者の選び方
こちらでは、透明性のある複合機リース業者を選ぶためのポイントをご紹介します。信頼できる業者選びは、その後のトラブル回避につながりますので慎重に進めてください。
メンテナンス体制の確認
まずはアフターサービスの充実度です。定期メンテナンスが行われているかどうか、保守プランはどこまで対応しているのか、連絡から修理対応までの時間はどれくらいなのか、これらをしっかり確認しておきましょう。
迅速な修理対応や、予防的なメンテナンスが提供されている業者は安心感がありますよね。すべての業者が対応しているわけではありませんが、「24時間対応」といったサービス内容を持つ業者がおすすめです。
また、メンテナンス履歴や過去のトラブル事例についても尋ねてみると良いでしょう。信頼できる業者であれば、自社で発生した問題への対応策や改善策についても詳しく説明してくれるはずです。
取引実績と信頼性
次に導入実績ですが、多くの企業から信頼されている会社を選ぶことも重要です。特に、自社と同じ業種や規模で成功事例がある会社は、その経験から適切な提案をしてくれる可能性が高くなります。
また、口コミサイトやレビューサイトで他社からの評価を確認することも有効です。「隠れた費用が多い」「サポート対応が悪い」といったネガティブな意見が多い業者は避けた方が良いでしょう。
実際にその業者と取引した企業へのヒアリングも効果的です。直接話すことで、その業者との取引経験についてリアルな意見を聞くことができます。このような情報収集は、自社に最適なパートナー選びにつながります。
リースプランの多様性や柔軟性
最後に、自社のニーズに合わせたさまざまな契約期間や条件が選べる会社を選びたいですね。
例えば、新規事業立ち上げ時には短期リースプランを利用し、その後安定した運用になったら長期プランへ移行するといった柔軟性が求められます。
契約更新オプションや早期終了条件など、自社の運用スタイルに合わせて柔軟にプランを調整できる業者は非常に便利です。
さらに、リースプランにはトナー代込みや保守サービス込みなど、多様なオプションがありますので、自社で必要となるサービス内容について具体的に検討し、それぞれ比較することも忘れずに行ってください。
このように、自社ニーズに最適化されたプランを選ぶことで、不必要なコストを抑えつつ快適な運用環境を整えることができます。
さいごに|賢い複合機リース契約のために!カウンター料金無料に騙されない!
今回は、複合機のリース契約時に「カウンター料金0円」などの魅力的な謳い文句の裏に隠れた落とし穴について、また賢い契約のためのアドバイスをまとめてきました。
契約期間や中途解約条件、前リースの残金処理、そして保守契約の内容をしっかり確認すること。また、透明性のある業者を選ぶことも重要です。
メンテナンス体制、取引実績、リースプランの柔軟性などを総合的に判断し、自社のニーズに合った最適な選択をしましょう。適切な情報収集と慎重な検討が、長期的に見て快適で効率的な複合機の運用につながります。
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