複合機6,900円以下

京セラ複合機の評判は?カウンター料金等の総合点をプロが解説

業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で、リース・販売している株式会社じむやの堀田です。

 

本記事では、京セラの複合機における口コミや評判から、その特徴やスペックに対する評価などについて解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

京セラの複合機の評価は?会社概要や方針から考察!

 

国内7大複合機メーカーのひとつでもある京セラ(京セラ株式会社)。高耐久性・低ランニングコスト・誰にでも扱いやすい操作性であることが京セラの複合機の特徴と言われていますが、それは本当なのでしょうか?

 

ここでは、京セラの複合機を総合的な視点から評価し、下表にまとめました。

 

京セラの複合機の評価
本体価格 ★★★★★
カウンター料 ★★★★★
耐久性 ★★★★★
メンテの速さ ★★★☆☆
色写り ★★★☆☆
シェア ★★★☆☆
(NO6)
拠点数 ★★★☆☆
(約90)
総合 ★25個(3位)

 

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『京セラの会社概要』

京セラの複合機を総合的な視点で解説する前に、さまざまな魅力的な複合機を世に出している京セラとはどういった会社なのかを紹介します。

 

京セラ株式会社は電子部品やファインセラミック部品、半導体部品、情報機器、通信機器、太陽電池、セラミック、宝飾、医療用製品といった物の開発・製造・販売を行っている会社。本社は、京都市伏見区に所在しています。

 

宝飾品や医療用製品も扱っていますが、電子部品や機器が主となっているので、電子部品・電気機器メーカーとして知られています。

 

ちなみに、京セラはもともとファインセラミックスの専門メーカーとして設立した会社で、設立時のメーカー名は「京都セラミツク株式会社」。つまり、京セラの「京」は「京都」、「セラ」は「セラミック」です。

 

京セラにはいくつものグループ会社があり、そのいくつもあるグループ会社のひとつでもある「京セラドキュメントソリューションズ株式会社」が複合機の他、京セラのプリンターや複写機などの製造販売を行っています。

 

そもそも、京セラドキュメントソリューションズ株式会社は、もともと三田繁雄という人物が1934年に大阪で創業した三田工業が前身。複写機のデジタル化の流れに乗り遅れた三田工業は、1998年8月10日大阪地裁に会社更生法適用申請したことで事実上倒産しました。

 

その際に京セラが支援を表明し、デジタル化の波に乗り遅れた三田工業の再建の一環として、京セラの技術と資本を活用して、京セラの初代複合機を開発。これにより、京セラは複合機市場に本格的に参入したのです。

 

そのため、国内7大複合機メーカーの中で京セラは後発組のメーカーに分類されます。

 

 

『京セラの独自路線(方向性)』

前述しましたが、高耐久性・低ランニングコスト・誰にでも扱いやすい操作性であることが京セラの複合機の特徴と言われています。

 

京セラの独自路線としては「印刷枚数の多い企業がターゲット」という方針です。

 

複合機業界では近年のペーパーレス化の流れにより、複合機で印刷する枚数が急激に減ってきました。

 

その為、複合機の導入が重荷にならない様に、業界全体で価格の引き下げが起こりました。

 

しかし、メーカーは本体価格は下げてもカウンター料金は極力下げたくない!というスタンスがあります。

 

京セラは、そのカウンター料金を下げる為に努力してきたメーカーと言えます。

 

そして、実際に京セラがカウンター料金を下げるために行ってきた内容を下記にまとめました。

 

  • 長寿命ドラムの採用
  • 同じフレームを使用することでの製造コスト削減
  • メンテナンスの効率化
  • カウンター料金の引き下げ交渉

 

なかでも、カウンター料金の引き下げ交渉ですが、実は京セラの複合機は契約時にカウンター料金の引き下げ交渉を行うことが可能。しかもリース会社によっては、契約途中でも料金の引き下げに応じてくれる場合もあります。

 

 

京セラの複合機の本体価格は?

 

低速機では他社と同じぐらいですが、高速機になればなるほど他メーカーとの価格差が目立つようになります。

 

というのも、京セラの25枚機~60枚機まですべて同じフレーム(本体の筐体)を使っており、そこの部分でもコストの削減ができているところに強みを持っているため。そもそも、京セラがカウンター料金を下げるために行った努力のひとつが同じフレームを使用することでの製造コスト削減です。

 

どういったことかといえば、複合機に限ったことではなく、機器は同じフレームを使用することでコスト削減が期待できるということです。

 

理由は、標準化された部品を使うことで生産効率が上がり、材料費や加工費を抑えることができるため。他メーカーと違い、京セラはどの枚機も同じフレームを使用することで製造コストを削減しており、この努力によって通常は低速機よりも価格が格段に上がる高速機でもリーズナル価格での販売を実現できています。

 

 

 

京セラの複合機のカウンター料金は?

 

先ほども書きましたが京セラの絶賛すべきとこはカウンター料金が極端に安い点です。

 

極端に安いカウンター料金が実現できるのかというと、その安さの秘密が超長寿ドラムの採用にあります。

 

京セラが開発したアモルファスシリコンドラムは、通常のドラムは通常ドラムは20万枚が限界なのですが、アモルファスシリコンドラムは通常のドラムの約3倍(約60万枚)の寿命です。

 

ドラムは消耗品で定期的に交換する必要があります。

 

しかし、ドラム交換の頻度が多いほどカウンター料金は高くなってしまいます。

 

アモルファスシリコンドラムは通常のドラムの約3倍の寿命があるため、通常のドラムよりドラム交換の頻度が減少。数万円かかる感光体ドラムの費用を、まるまる浮かすことが可能です。

 

そのため、ドラムの長期利用が可能で数万円かかる感光体ドラムの費用をまるまる浮かすことが可能なので、他社の1.3倍~1.5倍程カウンター料金が安いです。

 

京セラ機で見積を出すとまず言われるのが「裏が何かあるんじゃないですか?」と言われるぐらいの金額なので、印刷枚数が多い企業様だったら、圧倒的に京セラがトータル的に一番安くなります。

リンク:レーザープリンターの仕組み【トナーや感光体ドラムとは?】

 

 

京セラの複合機の耐久性は?

 

京セラ機は印刷する事に対してのコストカットが魅力のメーカーなので、よく言われるのが「そんだけ安いと品質は悪いのではないか?」という点です。

 

これに関して、今では全くの誤解!と言い切れますが、過去を知っている方だと「嘘つくんじゃない!」という方もいらっしゃいます。

 

そうですね。2013年以前の機種に関して、トナー漏れや紙詰まりの起こしやすさは他メーカーの比ではありませんでした。

 

弊社もその時は、京セラを扱っていたものの、全くおすすめはしておりませんでした。

 

しかし、2014年以降に関しては目に見えて総合的に向上し、今では耐久性が良いのに安いメーカーの筆頭となっています。

 

カウンター料金もこの頃から急激に安くなりました。

 

複合機はアフターフォローが重要になる程の精密機械です。

 

そもそも故障が多く、メンテナンスマンの出張回数が多ければ、いくら長寿命ドラムとはいえ、カウンター料金は安くならないです。

 

京セラの複合機の高い耐久性を実現しているのはパーツの耐久性が高いからで、その高い耐久性のパーツの開発を京セラができるのは、京セラが他メーカーと比べて優位に立てる技術を持っているからです。

 

そのため、京セラの複合機は厳しい環境下でも長い間正常に動いてくれて、印刷関連のトラブルが少ないと評判。メンテナンスの頻度も少ないことも、極端に安いカウンター料金の実現に繋がっています。

 

私的な体感ですが、印刷関連でのトラブルは京セラが一番少ないように思えます。

 

京セラの複合機事業の利益は毎年伸びているので、もし故障が多ければリピートはなく、この様な結果にはなっていないはずです。

 

ただ、現在の全ての機種で耐久性が良いかと言ったらそうでもありません。

 

黒い筐体の分速25枚機以上に関しては素晴らしい耐久性ですが、白い筐体の分速20枚機以下の機種に関しては正直耐久性は悪いです。

 

色々営業を回って聞いた話でも、悪評が目立ちますね。

 

ただ、その代わりに価格も非常に安いですが。

 

 

京セラの複合機におけるメンテナンスの速さは?

 

メンテナンスの速さ自体は普通ですね。

 

メンテナンスがあまり速くないのは、他の7大メーカーと比べて、拠点数が比較的少ないこともあるでしょう。

 

そのため、どうしても地域によってサービスが後手になってしまうことも多く、場合によって連絡は取れてもすぐに対応してもらえなないことも少なからずある懸念はあります。

 

京セラの狙いとしては、やはり印刷枚数が多い企業が集中する都市部のエリアができればユーザーになって欲しいので、メンテナンスマンの業務量にも負荷がかかります。

 

しかし、地方だと都市部とは真逆になるので、ターゲットではあるが優先順位は低いのです。

 

ただ、地方と言っても僻地レベルの場所の話なので、あまり気にしなくてもよいのかなと思います。

 

 

京セラの複合機の色写りは?

 

これも耐久性と同じような感じで、2014年以降に劇的に綺麗になりました

 

昔は色写りもインクジェットと変わらないぐらいの品質で、カラーの写りが悪い事を言っておかないとクレームになるレベルでしたね。

 

これは、何となく悪い気がするじゃななく、明確に悪い!と判断が付くぐらいです。

 

しかし、今では全くそんな事を気にする事のないレベルに達しています。

 

一度、キャノンと京セラの写り見本を見せた時に、どちらが綺麗かユーザーさんに聞いた事がありましたが、京セラの方が綺麗と言っている方もいましたしね。

 

また、京セラ独自の「カラーテーブル」という他メーカーの色写りを再現する機能もあるので、将来的に京セラのカラーが一番綺麗!と言われる時代がくる可能性も多いにあります。

 

 

京セラの複合機の国内シェアは?

 

京セラの国内シェアは一般的に言えば低いです。

 

メーカーの営業マン曰はく、「複合機は一度シェアが定着してしてしまったら巻き返しが難しいので、今はこの順位で甘んじているが、機械の性能は他社と同等で価格が安いはずなので、代理店を増やしてシェアを伸ばしていく方針」という事を最近聞いた事があります。

 

また、日本では低いですが、ドイツ等のヨーロッパでは、京セラがシェア1位の国々は多いです。

 

コニカミノルタと同様に、全ての事業の売上高の約60%がオフィス関連の事業だとの事なので、かなり好調だそうです。

 

 

京セラの複合機の拠点数は?

メンテナンスの速さのところでも前述しましたが、京セラは他の7大メーカーと比べると拠点数が比較的少ないです。

 

サービス拠点は大手と比べると約半分となっていますが、各都道府県の主要エリアとその他のエリアをカバーしています。

 

京セラの詳細なサービス拠点の所在地は下記よりご覧ください。
https://www.kyoceradocumentsolutions.co.jp/s_base/

 

先ほど書いた通り、ど田舎はマーケットとしておいしくないので、田舎に人員を割いて、都会の足を引っ張て費用が上がるのを恐れているのです。

 

そりゃあ拠点が多い方が安心感はあるでしょう。

 

しかし、それで価格が高くなってしまったら意味がありません。

 

サービス拠点が多いかわりに、価格が高いメーカーと言えばリコーです。
ご存知の方も多い様にそれで赤字になっていますので、本末転倒といえます。

 

ただ、京セラでも人口5万人ぐらいの市町村でしたら、メンテナンスのスピードは他のメーカーと変わりません。

 

 

さいごに|京セラの複合機もおすすめ!

 

京セラは印刷枚数が多い企業ならかなりおすすめ!

 

業務用複合機も基本性能が驚く程向上しておりますので、何処のメーカーも極端にダメなメーカーはありません(OKIデータ除く)。

 

であったら、安さで選ぶのは自然な事です。

 

最近では、テレアポで入れ替えの提案をしても「京セラさんの複合機は優れているからさ」と言われ断られるケース事も多くなり、急成長していると言わざるを得ないです。

 

現にモニターとして特価で数社に導入して頂いて複合機の検証をした結果、耐久性も非常に安定しており、ゼロックスと同じぐらいメンテナンスを行わなくても良い品質に達してると判断しました。

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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