複合機6,900円以下

複合機の坪量(g/m²)とは?コピー用紙の厚さの単位

印刷に使用する用紙の重さを表す指標のひとつに、坪量(つぼりょう)があります。

 

本記事では、複合機における坪量について解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

複合機の「坪量」とは?

 

パンフレットなどで複合機の仕様を見てみると用紙種類という項目に「g/m2」という単位があります。

 

坪量(つぼりょう)とは1平方メートル辺りの紙の重さのことです。

 

分厚い用紙程重さが増えて行くので、業界では「重さ」という表現をします。

 

g/m2の実寸の厚さを調べたい場合は、「g÷800」で大体の用紙の厚みが分かります。

 

例えば、ティッシュの坪量は14g/m2、コピー用紙は64g/m2というように基準があります。

 

基本的にどのメーカーも300g/m2までが推奨の厚さになってますので、余程の厚さがなければ印刷ができないということはなりません。

 

ハガキでさえ200g/m2ちょっとなので、300g/m2を超える用紙となるとうちわぐらいの厚さになるので、まず普通に使う分には大丈夫でしょう。

 

メーカーのサービスマン曰く、350g/m2でも不具合もそんなにないらしいですので、それ以上の紙を複合機で印刷しようとしてたところもないとのことでした。

 

ちなみに、テーブルの表に「コート紙○kg」という表記がありますが、重さにも種類がありまして紙の種類によって表記の仕方が違ったりするので、めちゃくちゃ分かりにくいです。

 

 

坪量の対応範囲外もしくは推奨でない紙を複合機で印刷するとどうなる?

坪量の対応範囲外もしくは推奨でない紙を複合機で印刷するとどうなる?

 

坪量の対応範囲外で厚さが推奨よりも薄い場合は、ローラーが上手く機能しなくて紙詰まりを起こして印刷ができません。

 

推奨よりも多少でも薄いとすぐ紙詰まりが発生しますので気をつけましょう。

 

厚さが推奨よりも厚い場合は、紙に上手くトナーを定着させることができず、印刷ができません。

 

しかし、多少厚いぐらいであったら、割とトラブルがありません。

 

仮に故障しても1回か2回は無償で修理してくれますし、まずは口頭で注意を受けます。

 

口頭で注意したのにも関わらず、印刷をしてしまうと有償での修理になりますので気をつけましょう。

 

 

複合機における用紙の坪量(重さ)と厚さの基準は?選び方についても解説!

複合機における用紙の坪量(重さ)と厚さの基準は?選び方についても解説!

 

複合機で印刷やコピーを行う際、意外と見落としがちな坪量という用紙の単位については理解しておかなければなりません。

 

坪量は、用紙の厚さや使い勝手に大きく関わる重要な指標だということは前述したとおりです。

 

ここでは、複合機で使用できる用紙の坪量の基準や用途に合わせた選び方、その他の関連する単位として連量(kg)と紙厚(mm)について解説しています。

 

詳しくみていきましょう。

 

 

『用途に合わせて坪量を選ぶ』

坪量とは、用紙平方メートルあたりの重さ(g/m²)を表す単位で、数値が大きいほど厚くて重い紙になります。

 

坪量の違いによって、適した用途が大きく変わります。

 

基準については、詳しく下表でまとめました。

 

紙の種類 各用紙の重さ
ティッシュ 14g/m2
新聞紙 46g/m2
コピー用紙・コート紙90kg 64g/m2
コート紙 79g/m2
クラフト紙 100g/m2
フライヤー・コート紙135kg 104g/m2
パンフレット 128g/m2
はがき・名刺 210g/m2

 

表でまとめた内容は、複合機で印刷できる紙の厚さです。

 

複合機で一般的に使えるのは64~157g/m²前後が多く、あまりに厚すぎる紙は紙詰まりや搬送不良の原因になります。

 

使用前に、複合機の取扱説明書やメーカー仕様で対応坪量を必ず確認しましょう。

 

 

『用紙の坪量に関係する他の単位』

坪量以外にも、用紙の重さや厚さを表す単位として、連量(kg)や紙厚(mm)という単位があります。

 

印刷業界ではこれらの用語もよく使われるため、理解しておくと用紙選びの参考になります。

 

連量は、特定の寸法の用紙1,000枚あたりの重さ(kg)を指す単位。例えば、四六判70kgといった表記で、商業印刷や業務用途でよく使われます。

 

ただし、用紙サイズによって同じ厚みでも連量の数値が変わるため、坪量のように単純比較ができない点には注意が必要。異なるサイズ間で比較する場合は、坪量(g/m²)への換算が有効です。

 

紙厚は、紙の物理的な厚み(mmまたはμm)を示す単位。コピー用紙ではおおよそ「0.08〜0.10mm(=80~100μm)」の厚さが一般的です。

 

坪量と紙厚は密接に関連していますが、同じ坪量でも紙の種類や加工によって厚さが変わる場合もあるため、必要に応じて両方の数値を確認するとより正確です。

 

さらに、詳しくみていきましょう。

 

 

連量(れんりょう)とは

連量とは、特定の寸法の紙を1,000枚そろえたときの重さを表す単位で、紙の厚さや種類を区別するために用いられます。

 

四六判(しろくばん)70kgという表示があれば、四六判サイズ(788×1091mm)の紙を1,000枚集めたときの重さが70kgという意味です。

 

同じ70kgでも、サイズが異なれば厚みや坪量も変わるので、連量だけでは直接的な厚みの比較はできません。

 

ちなみに、用紙サイズによって変わります。

 

連量は用紙サイズごとに異なる基準があるため、同じ70kgでも「A判」「B判」「四六判」で厚さが変わってしまいます。

 

そのため、異なる連量を比較したいときは、坪量(g/m²)に換算して比較するのが一般的です。

 

 

紙厚(mm)とは

紙厚は、紙1枚の物理的な厚さを表します。

 

単位は「mm(ミリメートル)」または「μm(マイクロメートル)」が使われます。

 

一般的なコピー用紙の紙厚は約0.09mm(=90μm)程度。名刺やはがきに使われる紙は、0.2mm〜0.3mm(200〜300μm)程度の厚さがあります。

 

坪量との関係として紙厚は、通常坪量と比例関係にあります。

 

つまり、坪量が重い紙ほど紙厚も厚くなる傾向にあるということ。ただし、紙の種類(コート紙・上質紙・再生紙など)や製法によって同じ坪量でも紙厚が異なる場合があるということに注意しなければなりません。

 

コート紙は密度が高いため、同じ坪量でも薄く感じることがあります。

 

ちなみに、紙厚が重要になる場面は、下記のとおりです。

 

  • 封筒に入れるかどうか
  • 郵送の料金
  • 複合機の搬送可否(紙詰まりなど)

 

実際の使用感に影響するため、現物を手に取って厚さを確認するのもおすすめです。

 

 

さいごに|複合機の坪量について理解しよう!

さいごに|複合機の坪量について理解しよう!

 

今回は、複合機の坪量について解説してきました。

 

複合機で使用する用紙は、坪量を基準に選ぶことで印刷ミスも防げます。

 

坪量はg/m²で表す用紙の重さで、数値が大きいほど厚い紙。用途に応じて適した坪量を選ぶことが重要です。

 

連量や紙厚など、関連する単位にも要注意。複合機で最も使われている坪量は64~105g/m²ですが、名刺やポスターなど用途によってはより厚めの用紙も必要になります。

 

購入前には必ず機種の対応範囲を確認し、適切な用紙を選びましょう。

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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