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複合機は8年以上使える?寿命による買い替えや修理の判断基準など解説!

複合機は8年以上使える?寿命による買い替えや修理の判断基準など解説!

QUICK ANSWER

この記事の要点

複合機を長く使用していると、購入してから8年経ったけれどまだ使い続けても大丈夫?8年を超えたら寿命なので買い替えるべき?と気になる方もいるでしょう。
複合機はオフィスに欠かせない機器のひとつですが、パソコンやスマートフォンのように数年で買い替えるものとは限りません。

  • 複合機は8年で寿命?結論と使用年数の考え方を解説!
  • 8年使った複合機で起こりやすい劣化や故障とは?確認すべき症状を解説!
  • 8年以上使用した複合機は修理できる?部品・メーカーサポートを確認しよう!

執筆・監修: 最終更新:

複合機を長く使用していると、購入してから8年経ったけれどまだ使い続けても大丈夫?8年を超えたら寿命なので買い替えるべき?と気になる方もいるでしょう。

複合機はオフィスに欠かせない機器のひとつですが、パソコンやスマートフォンのように数年で買い替えるものとは限りません。

使用頻度や印刷枚数、メンテナンス状況、機種の性能などによって実際に使用できる期間には大きな差があります。

また、法定耐用年数5年という数字を見て、5年を過ぎたら使えなくなることもあるでしょう。

しかし、法定耐用年数は税務上の減価償却に関する基準であり、複合機そのものの物理的な寿命を意味するものではありません。

では、複合機は8年以上使用できるのでしょうか。

結論として、複合機は8年以上使用できる場合があります。

ただし、8年を超えると部品の劣化や故障、メーカーのサポート終了などが発生しやすくなるため、買い替えを検討する重要なタイミングといえます。

本記事では、複合機を8年以上使用する場合に知っておきたい寿命の考え方、劣化しやすい部品、故障のサイン、修理と買い替えの判断基準、長く使うためのメンテナンス方法などについて解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

目次

複合機は8年で寿命?結論と使用年数の考え方を解説!

複合機は8年で寿命?結論と使用年数の考え方を解説! 

まずは、複合機は8年で寿命なのかという疑問について整理しておきましょう。

複合機の寿命を考える際には、購入してから何年経ったかだけを見るのではなく使用年数や印刷枚数、故障履歴、保守状況、部品供給、現在の業務内容などを総合的に確認することが重要です。

『8年経過したからといって必ず寿命になるわけではない』

複合機を購入して8年が経過した場合でも、正常に印刷やスキャンができ、故障も少なくメーカーや保守業者によるサポートを受けられるのであれば、そのまま使用できる可能性があります。

一方で、8年程度使用している複合機では、内部の部品が経年劣化している可能性も高くなります。

下記のような症状が頻繁に発生する場合は注意が必要です。

  • 紙詰まりが頻発する
  • 印刷物に線や汚れが出る
  • 印刷品質が安定しない
  • 印刷速度が以前より遅く感じる
  • 異音がする
  • エラーが頻繁に発生する
  • 修理する箇所が増えている
  • 部品の取り寄せに時間がかかる
  • メーカーのサポート対象外になっている
  • パソコンやネットワークとの接続で問題が起こる

このような状態であれば、8年だから買い替えるのではなく、8年程度使ったことで複数の問題が重なり、今後の使用継続が難しくなっていないかを確認する必要があります。

8年という数字は寿命を決める時期ではなく、一度、今後も使い続けるのかを見直す時期と考えると分かりやすいでしょう。

『法定耐用年数5年と実際の使用期間は異なる』

複合機の使用年数を調べていると、法定耐用年数5年という情報を目にすることがあります。

ここで注意したいのが、法定耐用年数と実際の製品寿命は同じではないという点です。

法定耐用年数とは、税務上、固定資産を減価償却する際に使用する期間の基準です。

したがって、5年を経過したから複合機が物理的に使用できなくなるという意味ではありません。

実際には、5年を超えて使用されている複合機も珍しくありません。

使用頻度が低い事業所であれば、購入から8年経過しても大きな問題なく稼働しているケースがあります。

一方で、毎月大量の印刷を行う事業所では、同じ8年でも部品の摩耗が進み、修理が増えている可能性があります。

この違いを生むのが、複合機の使用状況です。

『複合機の寿命は年数だけでは判断できない』

複合機の状態を判断するときは、下記の4つの数字を意識すると分かりやすくなります。

  • 使用年数
  • 累計印刷枚数
  • 年間の修理
  • 保守費用

使用年数が8年でも印刷枚数が少なく、定期的なメンテナンスが行われている機種なら、まだ十分に使える可能性があります。

反対に、使用年数が6~7年程度でも、毎月大量の印刷を続けてきた機種であれば、内部部品の摩耗が進んでいる可能性があります。

オフィスで毎日大量のコピーやプリントを行っている場合、単純な年数だけでは実際の負荷を判断できません。

そのため、買い替えを検討するときには、8年使ったから買い替えるのではなく、8年使用しており印刷枚数も多く最近は修理が増えているから買い替えるというように、複数の要素を組み合わせて判断することが重要です。

『8年以上使われる複合機もある』

複合機は、使用環境によっては8年以上使用できる場合があります。

実際の使用期間は製品やユーザーの使い方によって異なるため、複合機は何年まで使えると一律に決めることはできません。

下記の条件がそろっていれば、8年以上使用できます。

  • 印刷枚数がそれほど多くない
  • 定期的に清掃している
  • 保守契約を利用している
  • 異常があれば早めに点検している
  • 過度な負荷をかけていない
  • 部品供給が継続している

ただし、長く使えることと、長く使い続けることが経済的に合理的であることは別問題です。

古い複合機は、故障しなくても印刷速度や省エネ性能、セキュリティ機能、クラウド連携などの面で新しい機種との差が広がることがあります。

そのため、動いているから使い続けるという判断だけではなく、現在の業務に合っているかどうかも確認する必要があります。

8年使った複合機で起こりやすい劣化や故障とは?確認すべき症状を解説!

8年使った複合機で起こりやすい劣化や故障とは?確認すべき症状を解説!

複合機を8年程度使用すると、外観上は問題がなくても、内部では少しずつ部品の劣化が進んでいる場合があります。

複合機は用紙を給紙し、搬送し、画像を形成し、定着させ、排紙するという複数の工程を繰り返しています。

そのため、長期間使用すると特定の部品に負荷が蓄積します。

ここでは、8年程度使用した複合機で確認したい代表的な症状についてみていきましょう。

『給紙・搬送ローラーの劣化』

複合機のなかでも、用紙を取り込んだり内部へ搬送したりするローラー類は、使用頻度の影響を受けやすい部品です。

長期間使用すると、ローラーの表面が摩耗したり、紙を適切に送り込む力が低下したりすることがあります。

その結果、下記のような症状が発生する場合があります。

  • 用紙がうまく給紙されない
  • 複数枚の用紙を一度に送ってしまう
  • 紙詰まりが増える
  • 特定の給紙トレイだけ不具合が起こる

紙詰まりは一度だけであれば大きな問題ではありません。

しかし、以前より明らかに頻度が増えている場合は、給紙・搬送系の部品が劣化している可能性があります。

また、紙詰まりが起こる場所によって原因が異なることもあるため、繰り返し発生する場合は単純に用紙を取り除くだけで済ませず、点検を受けることが重要です。

『定着部の劣化』

レーザー方式の複合機では、トナーを用紙に定着させるための定着部が重要な役割を担っています。

この部分も長期間の使用によって劣化することがあります。

定着部の状態が悪くなると、下記のような症状につながることがあります。

  • トナーがきれいに定着しない
  • 印刷面がこすれる
  • 印刷品質が安定しない
  • 用紙に異常が出る

定着部は印刷品質に直接関係するため、長期間使用している複合機で印刷品質が低下した場合には、原因のひとつとして確認する必要があります。

『印刷物の線・汚れ・かすれ』

複合機を長く使っていると、以前はきれいに印刷できていたのに、最近は線が入る、コピーすると汚れが目立つといった症状が出ることがあります。

下記のような状態の場合は、専門業者による点検を検討したほうがよいでしょう。

  • 同じ位置に毎回線が入る
  • 同じ場所に汚れが付く
  • コピーとプリントの両方で同じ症状が出る
  • 徐々に印刷品質が悪化している

こうした症状は清掃不足によって発生する場合もあります。

しかし、清掃しても改善しない場合は、内部の消耗部品や画像形成に関係する部品の劣化が原因となっている可能性があります。

【関連記事】

複合機で印刷した時に「黒い筋・黒い線」が入る原因は?自分で治すやり方をご紹介!

『異音がする』

下記のように、複合機から以前にはなかった音がするようになった場合も注意が必要です。

  • ガタガタする音
  • カタカタする音
  • モーターが回るときの異常な音
  • 用紙搬送時の引っかかるような音
  • 印刷開始時に大きな音がする

複合機にはモーターやギア、ローラーなどさまざまな機械部品が使用されています。

異音が出たからといって必ず重大な故障につながるとは限りませんが、部品の摩耗や異常の初期症状である可能性があります。

8年以上使用している場合は、まだ動くから大丈夫と判断せず、異音が出た時点で原因を確認しておくと安心です。

『エラーが頻繁に発生する』

複合機では、紙詰まりやトナー関連など、一時的なエラーが発生することがあります。

しかし、再起動すると一時的に直るものの、何度も同じエラーが出る場合は注意が必要です。

エラーが頻発すると、単純に修理費が発生するだけではありません。

業務中に複合機が使えなくなれば印刷やコピー、スキャン、FAXの送受信ができないといった問題が発生し、業務そのものが止まります。

複合機を中心に書類処理を行っている事業所では、故障による業務停止の影響も含めて買い替えを検討する必要があります。

複合機のエラーコードについては、こちらの関連記事で詳しく解説しています。

8年以上使用した複合機は修理できる?部品・メーカーサポートを確認しよう!

8年以上使用した複合機は修理できる?部品・メーカーサポートを確認しよう! 

8年以上使っている複合機に不具合が発生した場合、修理すればまだ使えるのでは?と考える方もいるでしょう。

もちろん、故障したからといって必ず買い替える必要があるわけではありません。

ただし、長期間使用した複合機の場合、修理できるかどうかと、修理して使い続けることが適切かどうかは分けて考える必要があります。

『修理すれば使えるケースもある』

8年以上経過していても、故障箇所が限定されていて交換部品が入手できるのであれば、修理して使用を継続できる場合があります。

下記の対応で改善できるケースがあります。

  • 特定のローラーを交換する
  • 消耗部品を交換する
  • 清掃や調整を行う
  • 特定の部品を交換する

この場合、修理費用が比較的低く、今後も一定期間使用できる見込みがあるなら、買い替えではなく修理を選択することも考えられます。

『部品保有期間には注意が必要』

長期間使用する場合に特に注意したいのが、メーカーによる部品の供給です。

複合機は、製造終了後も一定期間、修理に必要な部品が保有されることがあります。

しかし、部品の保有期間には限りがあり、機種によって条件も異なります。

ここで重要なのは、購入してから何年という単純な基準だけでは判断できない場合があることです。

メーカーによっては、部品保有期間を製造終了時点から設定している場合があります。

そのため、購入から8年経っている複合機では、まだ8年だから部品はあるだろうと考えるのではなく、この機種は現在も修理対応されているのか?交換部品は供給されているのか?と確認することが大切です。

『メーカーサポートの終了も確認する』

複合機を長く使う場合、ハードウェアだけでなくソフトウェア面も確認する必要があります。

パソコンやOSが新しくなると、古い複合機では、下記の問題が発生しやすいです。

  • 新しいOSに対応していない
  • 最新ドライバーが提供されていない
  • ネットワーク環境との相性が悪くなる
  • セキュリティ機能が不足する
  • クラウドサービスとの連携が難しい

法人利用では、印刷できるかどうかだけでなく、ネットワークやセキュリティまで含めて考える必要があります。

8年前の複合機を使用している場合、購入当時には問題がなかった環境でも、現在のIT環境では使いにくくなります。

『修理費用だけで買い替えを判断しない』

修理費が5万円だから、5万円なら修理したほうが安いと考えるのは自然なことです。

しかし、修理費用だけで判断すると、長期的には別の問題が発生することがあります。

ある部品を修理した直後に別の部品が故障する場合もあります。

8年以上使用している機種では、1か所を修理したからといって、他の部品の劣化まで解消されるわけではありません。

そのため、今回の修理費用+今後発生する可能性がある修理費用という考え方が必要です。

さらに、修理期間中に複合機を使えない場合、その間の業務への影響も考えなければなりません。

『保守契約の有無も判断材料になる』

保守契約に加入している場合は、契約内容も確認しておきましょう。

8年以上使用している場合は、下記の確認しておくと、買い替えのタイミングを判断しやすくなります。

  • 現在の保守契約
  • 修理対応の範囲
  • 部品供給
  • 契約期間
  • 今後も保守を継続できるか

保守契約によっては、修理や部品交換、メンテナンスなどを受けられる場合があります。

一方、古い機種では保守契約の対象外となっていたり、契約更新が難しくなったりすることもあります。

複合機を8年以上使い続けるメリットとデメリットを詳しく解説!

複合機を8年以上使い続けるメリットとデメリットを詳しく解説!

複合機を8年以上使い続けることには、メリットもあります。

一方で、長期間使用することで発生するリスクもあります。

古いから買い替える、まだ動くから使い続けると単純に判断するのではなく、両方の側面を理解しておきましょう。

『長く使い続けるメリット』

最も分かりやすいメリットは、新しい複合機を購入する費用を先送りできることです。

複合機の導入には、本体だけでなく、設置、ネットワーク設定、周辺機器などの費用が発生する場合があります。

すでに導入している複合機を問題なく使用できるのであれば、新しい機種を導入するための初期費用を抑えられます。

また、従業員が現在の操作方法に慣れていることもメリットです。

複合機はメーカーや機種によって操作画面や設定方法が異なります。

新しい機種に変更すると、下記の方法など覚え直す必要があります。

  • コピー方法
  • スキャン方法
  • 保存先の設定
  • FAX操作
  • ユーザー認証
  • パソコンからの印刷設定

長年使用している複合機なら、従業員が操作方法を理解しているため、機種変更に伴う教育負担を抑えられます。

『古い機種を使い続けるデメリット』

一方、8年以上使用すると、故障リスクが徐々に高まりやすいです。

問題となるのが、突然故障するリスクです。

定期的に修理している場合でも、複数の部品が経年劣化している可能性があります。

そのため、昨日まで普通に使えていたのに、突然動かなくなったという事態も考えられます。

複合機が業務に不可欠な環境では、突然の故障がそのまま業務停止につながります。

また、古い機種では消費電力や印刷速度などの面で、新しい機種に劣る場合があります。

1枚あたりの違いが小さくても、毎日大量に印刷する事業所では、年間を通して見ると業務効率に影響することがあります。

セキュリティ面にも注意する

近年の複合機はネットワークに接続され、パソコンから印刷したり、スキャンデータを共有フォルダやクラウドへ送信したりするなど、オフィスのIT環境の一部として利用されています。

そのため、古い複合機を長期間使用する場合は、下記のセキュリティ機能も確認する必要があります。

  • ユーザー認証
  • アクセス制御
  • データの暗号化
  • 保存データの保護
  • ネットワーク通信の保護
  • ログ管理

すべての古い機種に問題があるという意味ではありませんが、現在求められるセキュリティ要件と導入当時の機能には差があります。

個人情報や顧客情報、社内機密情報などを扱う事業所では、複合機をネットワーク機器として考えることが重要です。

新しい複合機との機能差も確認する

8年前と現在では、複合機に求められる機能も変化しています。

新しい機種では、下記の機能が充実している場合があります。

  • クラウドサービスとの連携
  • モバイル端末との連携
  • 高度な認証機能
  • スキャンデータの効率的な保存
  • 業務に合わせたワークフロー
  • セキュリティ機能
  • 省エネ性能 など

現在使用している複合機に不満がなかったとしても、新しい機種へ変更することで業務そのものを効率化できます。

そのため、買い替えの判断では故障しているかだけでなく、今の業務に十分な機能があるかも確認することが重要です。

複合機を8年使ったら買い替え?修理との判断基準を詳しく解説!

複合機を8年使ったら買い替え?修理との判断基準を詳しく解説!

では、実際に8年以上使用している複合機は、どのタイミングで買い替えればよいのでしょうか。

ここでは、修理を続けるケースと買い替えを検討するケースを分けて考えてみます。

『修理して使い続けることを検討しやすいケース』

下記のような条件であれば、修理による継続使用を検討しやすいでしょう。

  • 故障が一時的なものである
  • 修理箇所が限定されている
  • 修理費用が比較的低い
  • 部品が問題なく供給される
  • メーカーの保守対象である
  • 印刷枚数が少ない
  • 現在の性能で業務上問題がない
  • セキュリティ面でも問題がない
  • 今後も大きな負荷をかけずに使用できる

8年使用しているものの故障がほとんどなく、月間の印刷枚数も少ないのであれば、無理に買い替える必要がない場合もあります。

重要なのは、8年という数字だけで判断しないことです。

『買い替えを検討したほうがよいケース』

一方で、次のような状態なら買い替えを検討するタイミングといえます。

  • 修理が頻繁になった
  • 修理費用が高額になってきた
  • 同じ故障を繰り返す
  • 紙詰まりが頻発する
  • 印刷品質が安定しない
  • 異音が続いている
  • 部品の入手が難しい
  • メーカーサポートが終了している
  • 新しいOSに対応できない
  • セキュリティ面に不安がある
  • 印刷速度が業務に合わない
  • 必要なスキャン機能が不足している
  • 現在の業務量に対して性能が不足している

重要なのが、故障が業務に与える影響です。

複合機が止まっても数時間なら問題ない事業所と複合機が止まると請求書や契約書、社内資料などの処理ができなくなる事業所では、買い替えを検討する基準が異なります。

月間印刷枚数を確認する

複合機を買い替えるときは、現在の月間印刷枚数を確認しましょう。

複合機には、それぞれ適した使用量があります。

現在の機種を導入した当時よりも印刷量が増えているのであれば、単純に同等機種へ買い替えるだけではなく、現在の業務量に適した機種を選ぶことが重要です。

反対に、以前より印刷枚数が大きく減っているのであれば、必要以上に高性能な機種を導入する必要はないかもしれません。

つまり、買い替えは古い機種を新しい機種に交換する作業ではなく、現在の仕事量に合わせて機種を見直す機会でもあります。

カラー印刷の割合も確認する

カラー印刷が多いのか、モノクロ印刷が中心なのかも重要です。

以前は社内資料を中心にモノクロ印刷していたものの、現在は営業資料やパンフレットなどでカラー印刷が増えている場合、必要な複合機の性能も変わります。

反対に、カラー機を導入しているものの、実際にはほとんどモノクロしか使っていない場合は、導入機種そのものを見直す余地があります。

買い替えの際には、直近数か月の印刷状況を確認すると、より適切な機種を選びやすくなります。

印刷速度が業務に合っているか確認する

複合機の印刷速度も重要な判断材料です。

1人で少量の書類を印刷する程度なら、多少速度が遅くても業務への影響は小さいでしょう。

しかし、複数人が同時に印刷するオフィスや、大量の資料を短時間で出力する事業所では、印刷速度が業務効率に直結します。

8年前には十分だった印刷速度でも、事業規模が拡大して印刷量が増えていれば、現在では性能不足になっている可能性があります。

スキャン機能も見直す

現在の複合機では、コピーだけでなくスキャン機能も重要になっています。

紙の書類を電子化して保存する業務が増えている場合、スキャンの速度や保存方法、ネットワーク連携などが業務効率を左右します。

そのため、買い替えを検討するときは、コピーができるかだけではなく、スキャンしたデータをどのように処理しているかまで確認しましょう。

紙中心の業務からデジタル中心の業務へ移行している場合、複合機の買い替えによって業務フローそのものを改善できることがあります。

セキュリティ要件から買い替えを判断する

8年前の機種でも十分に動作している場合があります。

しかし、会社のセキュリティ方針が変更された場合、古い複合機では必要な機能を満たせない可能性があります。

ネットワーク接続している複合機は、パソコンやサーバーと同じように情報システム環境の一部として管理する必要があります。

印刷できるから問題ないと考えず、現在のセキュリティポリシーに適合しているかを確認しましょう。

複合機を8年以上使うためのメンテナンスから買い替え準備まで解説!

複合機を8年以上使うためのメンテナンスと買い替え準備を解説!

複合機をできるだけ長く使いたい場合は、日常的なメンテナンスが重要です。

また、8年を超えた複合機については、壊れるまで使うのではなく、故障した場合に備えて買い替えの準備をしておくことも大切です。

『日常的な清掃を行う』

複合機は、ホコリや紙粉などが内部に入り込むことがあります。

原稿台や自動原稿送り装置、給紙部分など、ユーザーが清掃できる範囲については、メーカーの取扱説明書などを確認しながら定期的に清掃しましょう。

ただし、内部には精密な部品があるため、知識がない状態で分解することは避ける必要があります。

無理に内部を掃除すると、かえって故障の原因になる可能性があります。

『適切な用紙を使用する』

用紙の状態も複合機の安定稼働に影響します。

湿気を含んだ用紙や折れ曲がった用紙、傷んだ用紙などを使用すると紙詰まりや給紙不良につながることがあります。

また、機種に適していない用紙を使用すると印刷品質に影響する場合もあります。

長期間使用するのであれば、複合機に適した用紙を使用し、保管状態にも注意しましょう。

『エラーを放置しない』

複合機にエラーが発生したとき、一度電源を入れ直したら使えるようになったとして、そのまま放置してしまうことがあります。

しかし、同じエラーが何度も発生しているのであれば、何らかの原因がある可能性があります。

小さな異常を放置した結果、後から大きな故障につながるケースも考えられるため、異常が繰り返される場合は点検を受けることが重要です。

『修理履歴を残しておく』

8年以上使用している複合機では、これまでどのような修理を行ってきたかを記録しておくと便利です。

下記の項目など記録します。

  • 修理日
  • 故障内容
  • 交換した部品
  • 修理費用
  • 修理後の症状
  • 保守業者からの説明

こうした情報があれば、最近修理が増えているのか?年間の維持費がどれくらいになっているのか?を客観的に確認できます。

『年間の修理・保守費用を確認する』

買い替えを判断するときは、購入費用だけでなく、現在の複合機にかかっている年間コストも確認しましょう。

複合機の修理費や保守費用が毎年増えているのであれば、今後も維持費が増加する可能性があります。

もちろん、修理費が発生したからといって即座に買い替える必要はありません。

本体は古い、修理が増えた、部品供給にも不安がある、年間の維持費も高くなっているという状況が重なっているのであれば、買い替えを検討する合理的な材料になります。

『故障する前に見積もりを取っておく』

8年以上使用している場合は、まだ正常に動作している段階でも、新しい複合機の見積もりを取っておく方法があります。

これは、今すぐ買い替えるという意味ではありません。

あらかじめ、下記について確認しておけば、突然故障した場合にも慌てずに判断できます。

  • 本体価格
  • リース料金
  • 保守料金
  • カウンター料金
  • 設置費用
  • ネットワーク設定費用
  • オプション費用

業務で毎日使用する複合機では、故障してから機種選定を始めるより、事前に候補を決めておいたほうがスムーズです。

『中古複合機という選択肢もある』

買い替えを検討するとき、新品だけでなく中古複合機を選択肢に入れる方法もあります。

中古機は新品より初期費用を抑えられる場合があり、できるだけ導入コストを抑えたいという場合には検討対象になります。

ただし、中古複合機では、下記の確認することが重要です。

  • 使用年数
  • 累計印刷枚数
  • メンテナンス状況
  • 部品供給
  • 保守体制
  • 消耗品の入手性
  • セキュリティ機能
  • ネットワーク対応状況

新品より安いという理由だけで選ぶのではなく、今後どれくらい使える見込みがあるのか、保守を受けられるのかなどを確認しましょう。

『8年目は買い替え検討のチェックポイントにする』

ここまで説明したように、複合機は8年を超えても使用できる場合があります。

したがって、8年経過=即廃棄という考え方は適切ではありません。

8年程度使用しているのであれば、このままあと数年使うのか?それとも新しい機種へ移行するのか?を一度検討することをおすすめします。

確認する項目は、下表のチェックリストで整理できます。

チェックの有無 確認項目 確認するポイント
□ 使用年数 8年以上経過しているか
□ 累計印刷枚数 これまでどの程度印刷してきたか
□ 紙詰まり 頻度が増えていないか
□ 印刷品質 線・汚れ・かすれなどがないか
□ 異音 以前と違う音がしないか
□ エラー 同じエラーが繰り返されていないか
□ 修理費 年間費用が増えていないか
□ 部品 今後も供給されるか
□ 保守 メーカー・業者の対応が継続しているか
□ OS対応 現在のパソコン環境で利用できるか
□ セキュリティ 現在必要な対策を満たしているか
□ 印刷速度 現在の業務量に合っているか
□ スキャン 必要な電子化機能があるか
□ ネットワーク 現在の環境に適合しているか
□ 維持費 今後も使い続けるメリットがあるか

このチェックで問題がほとんどなければ、8年以上使用を続けるという選択肢もあります。

反対に、複数の項目で問題が出ている場合は、買い替えを具体的に検討する段階といえるでしょう。

さいごに|複合機8年は寿命ではなく買い替えを判断する重要なタイミング!

さいごに|複合機8年は寿命ではなく買い替えを判断する重要なタイミング!

複合機を8年使用している場合、もう寿命だから買い替えなければならないと考える必要はありません。

複合機の実際の使用期間は機種や使用頻度、印刷枚数、メンテナンス状況などによって異なります。

法定耐用年数5年も、複合機が5年で使えなくなることを示す数字ではありません。

そのため、8年という年数だけを理由に買い替えるのではなく、現在の状態を確認することが大切です。

確認したいのが故障の増加や修理費用、部品供給、メーカーサポート、セキュリティ、業務への適合性の6つです。

たとえば、8年使用していても故障がほとんどなく、印刷枚数も少なく、現在の業務に必要な機能を十分に備えているのであれば、そのまま使い続けられる可能性があります。

一方で、紙詰まりやエラーが頻発し修理費用が増え、部品の供給にも不安がある場合は、突然使用できなくなるリスクを考えて買い替えを検討したほうがよいでしょう。

また、現在の業務内容が導入当時から変わっている場合も、買い替えを検討するきっかけになります。

8年以上使用している複合機については、壊れるまで使うという考え方だけでなく、壊れる前に買い替えを準備しておくという考え方も重要です。

つまり、複合機8年という数字は、寿命を決める絶対的な基準ではありません。

8年を一つの区切りとして、現在の複合機の状態と今後の業務を見直す。
これが、長期間使用している複合機を適切に管理するための基本的な考え方です。

8年以上使用している複合機がある場合は、まず現在の状態を確認し、修理と買い替えの両方について費用や今後の使用期間を比較してみることが大切です。

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