発売日未確認発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
MX-8081は、大量のカラー資料を短時間で出力し、まとまった紙文書も高速で電子化したい事業所に適したシャープのA3デジタルフルカラー複合機です。
カラー・モノクロともA4ヨコ毎分80枚で出力でき、両面同時読取では毎分240面のスキャンに対応します。
標準給紙容量も3,400枚あり、オプションを組み合わせれば、給紙やステープル、中とじ、紙折りまで業務に合わせて拡張できます。
一方、本体は約210kgでAC200V電源を使用する大型機です。
小規模事業所が速度だけで選ぶ機種ではありません。
月間の出力量、ピーク時の集中度、必要な仕上げ、設置経路、保守条件を整理し、構成を決めることが重要です。
MX-8081の特徴
MX-8081の中心的な特徴は、カラーとモノクロのどちらもA4ヨコで毎分80枚という出力性能です。
カラー資料が混在してもモノクロ時より速度が落ちないため、会議直前に部数の多い提案書をそろえる業務や、時間帯を決めて帳票をまとめて出力する運用に向いています。
ファーストコピータイムはカラー5.1秒、モノクロ3.7秒です。
毎分80枚は同一原稿を連続複写したときの公称値であり、実際にはデータ処理、画質安定化、用紙、後処理などで一時停止する場合があります。
入力側には両面同時読取原稿送り装置を標準装備しています。
ネットワークスキャンはA4ヨコ、200または300dpiなど所定条件で、カラー・モノクロとも片面毎分120枚、両面毎分240面です。
最大300枚の原稿をセットできるため、大量の契約書控えや申請書を一括して電子化する場面で、原稿の差し替え回数を抑えられます。
名刺も最大150枚まで積載でき、通常文書だけでなく営業部門の名刺整理にも利用できます。
高速出力だけでなく給紙と搬送を含めて設計された機種
標準給紙容量は、4つの本体トレイと100枚の手差しトレイを合わせて3,400枚です。
オプションの大容量2段給紙トレイと専用手差しトレイを構成すると最大9,350枚まで拡張できます。
いずれも64g/m²紙での値なので、厚い用紙を使う場合は積載できる実枚数が変わります。
大量出力では、速度だけでなく用紙補給の停止時間や排紙後の仕分けまで含めて効果を判断する必要があります。
印刷物の内製化に合わせて後処理を拡張できる
フィニッシャー、サドルフィニッシャー、紙折りユニット、インサーター、パンチユニット、トリマーユニットなどを選択できます。
ステープル留め、表紙の挿入、中とじ、二つ折りやZ折りなどを機械側で処理できるため、外注していた冊子や案内資料の一部を社内制作する構成も検討できます。
ただし、これらは本体標準機能ではありません。
作りたい成果物の用紙サイズ、紙厚、一部当たりの枚数、必要部数を先に決め、対応する機器と接続ユニットを見積書で確認してください。
主要仕様と処理性能
MX-8081はレーザー静電複写方式のA3フルカラー機です。
最大原稿サイズはA3で、出力はSRA3、A3ワイドからA5Rまで対応します。
公式仕様には、はがき、封筒、OHP、厚紙なども記載されています。
ただし、使用条件や用紙の種類によって正しく印刷できない場合があり、特殊紙や106~300g/m²の用紙については担当窓口への確認が案内されています。
持ち込み用紙を継続利用するなら、契約前の実紙テストが安全です。
| 確認項目 | MX-8081の公式仕様 | 選定時の注意 |
|---|---|---|
| 連続複写速度 | A4・B5ヨコはカラー/モノクロとも80枚/分 | A4タテ48枚/分、B4は42枚/分、A3は37枚/分で、用紙方向・サイズにより異なります |
| ネットワークスキャン | 片面120枚/分、両面240面/分 | A4ヨコの所定測定条件による値で、データ量などにより変動します |
| 原稿送り | 最大300枚、名刺は最大150枚 | 原稿の状態によって正しく読み取れない場合があります |
| 給紙容量 | 標準3,400枚、最大9,350枚 | 最大構成には給紙系オプションが必要です |
| 本体寸法・質量 | 幅845×奥行896×高さ1,249mm、約210kg | 手差しトレイ伸長時の占有寸法は幅1,245×奥行896mmです |
| 電源 | AC200V、14.4A | 100Vの一般的な事務用コンセントと同じ条件ではありません |
解像度と用紙の扱い
コピーの読み取り解像度は、モノクロが600×600dpiまたは600×400dpi、フルカラーが600×600dpiです。
書き込みは600×600dpi、9600dpi相当×600dpi、1200×1200dpiが記載されていますが、1200×1200dpiはモノクロのみという脚注があります。
最大値だけを見てカラー出力にも同じ条件が適用されると解釈しないことが大切です。
本体トレイの坪量は60~300g/m²、手差しトレイは55~300g/m²です。
本体容量と稼働条件
本体メモリーは標準6GB、ストレージはHDD 1TBです。
ウォームアップタイムは電源ボタンから55秒で、環境により変わります。
最大消費電力は2.88kW以下です。
本体だけでも一般的な中低速複合機より大きく重いため、床荷重、搬入経路、作業スペース、分電盤からの電源工事を事前調査に含めます。
フィニッシャーや大容量給紙装置を加える場合は、カタログの本体寸法だけで設置可否を判断できません。
操作性と文書・ネットワーク連携
操作部には10.1インチの大型カラータッチパネルが採用されています。
よく使う項目を絞って表示するシンプルモードや、ユーザーのアイコンを選ぶクイックログインを利用できるため、コピー、スキャン、保存先などの定型操作をまとめやすい構成です。
読み取った画像は出力前にプレビューでき、ページの削除、向きの変更、順番の入れ替えにも対応します。
大量原稿ほど再作業の影響が大きいため、最初の数ページを確認してから本出力へ進む運用が有効です。
ネットワークスキャナーの保存形式は、PDF、PDF/A、暗号化PDF、高圧縮PDF、TIFF、JPEGなどに対応し、サーチャブルPDFやDOCX、XLSX、PPTX、TXT、RTFも公式仕様に記載されています。
OCRが標準搭載されているため、検索できるPDFの作成や紙文書の再利用に役立ちます。
元原稿のレイアウトや文字品質によって認識結果は変わるので、重要な数値や固有名詞は人が確認してください。
接続方法と出力環境
有線LANは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tに対応し、IEEE802.11 b/g/nの2.4GHz無線LANも標準装備しています。
プリンター言語はSPDL2-cとAdobe PostScript 3が標準です。
公式仕様ページには新しいWindows、Windows Server、Mac OSの対応情報も追加されていますが、実際の導入時は利用中のOS、アプリケーション、認証方式に合う最新ドライバーを確認します。
デザインデータや特殊フォントを扱う部署は、本番データによる出力確認も行いましょう。
クラウド・モバイル・業務システム連携
製品資料ではクラウドサービス接続、モバイル端末との連携、Sharp OSAによる外部アプリケーション連携が案内されています。
NFCを利用したモバイル端末とのペアリングには対応アプリが必要です。
クラウド側の仕様や提供条件は発売当時から変わる可能性があるため、2020年の案内だけで現在の利用可否を決めず、使いたいサービス名、認証方式、必要ライセンスを導入時点で確認してください。
複合機を二つの有線ネットワークで使う構成には、2回線用有線LANアダプターが必要です。
セキュリティと管理
MX-8081は、本体ストレージやメモリーに蓄積される電子データを暗号化し、出力後・送信後に自動消去する機能を備えています。
受信データホールド、プリントホールド、IPアドレス・MACアドレスによるフィルタリング、地紋印字、ファームウェア自動修復なども公式資料で案内されています。
E-mail送信スキャンではS/MIMEによる暗号化と電子署名に対応します。
ただし、機能が搭載されているだけで組織の情報管理が完成するわけではありません。
管理者パスワードを初期状態から変更し、不要な通信プロトコルやUSB利用を制限し、アドレス帳の編集権限と保存文書の保持期間を決める必要があります。
ネットワークの管理区分、メールサーバーの認証、証明書の更新、ログの確認方法まで導入設計に含めてください。
ユーザー認証と権限管理
LDAPやActive Directoryと連携したサーバー認証に対応し、オプションのICカードリーダーライターを追加すればICカード認証も利用できます。
部門・ユーザーごとに利用を制御すれば、機密文書の放置防止やカラー出力の管理に役立ちます。
実運用では、退職・異動時のアカウント無効化、共有IDの扱い、障害時の代替ログイン、カード紛失時の手順を決めます。
既存カードを使う場合はカード方式と読み取り条件の適合確認が必要です。
入れ替え・返却時のデータ処理
個人情報初期化設定では、登録した個人情報や保存データを消去し、初期化後の機械をロックできます。
入れ替え時には、アドレス帳、ドキュメントファイリング、認証情報、ネットワーク設定が残っていないかを確認し、消去作業の実施者と記録方法を決めておくと安心です。
保守担当者による作業範囲、消去証明の発行可否、HDD故障時の回収方法は、販売会社・保守会社との契約事項として事前に確認します。
適する用途と向かない運用
MX-8081が力を発揮しやすいのは、複数部署のジョブが集中する本社フロア、学校や団体の事務局、印刷物を内製する管理部門などです。
日中を通して少量ずつ使うだけでなく、会議前や締め日に数百部単位のジョブが集中する場合、毎分80枚の出力と大容量給紙の組み合わせが待ち時間の短縮につながります。
両面原稿を大量に電子化する業務では、出力枚数だけでなく毎分240面の読み取り性能も選定理由になります。
- 大量のカラー資料:カラーとモノクロの公称速度が同じため、混在資料を分けずに処理しやすい構成です。
- 帳票や保存文書の電子化:最大300枚の原稿送りとOCRを活用できます。
- 冊子・案内状の内製:必要な後処理オプションを組み合わせ、ステープル、中とじ、折りなどを自動化できます。
- 複数部署での共用:認証やアドレス帳、ネットワーク連携を整備し、中央配置する運用を検討できます。
速度を持て余しやすいケース
印刷枚数が少なく、A4書類を数枚ずつ出すだけの事業所では、本体価格、約210kgの重量、AC200V電源、保守条件に対して過剰になりやすい機種です。
一般的なオフィス用途なら、65枚機のBP-71C65や、より小規模な用途を想定してBP-22C20も比較対象にすると、必要以上の設備投資を避けやすくなります。
速度だけでなく、ピーク時間内に処理すべき枚数から必要能力を逆算してください。
モノクロ中心ならカラー機である必要性を確認
帳票の大部分がモノクロで、カラー出力がほとんど発生しない場合は、同じ高速帯でもモノクロ複合機の選択肢があります。
たとえばRICOH IM 8000を候補に加え、カラーが必要な頻度、別のカラー機に分散できるか、トナーや保守の契約条件がどう変わるかを比較するとよいでしょう。
MX-8081が適するのは、高速性とフルカラー出力の両方を日常業務で生かせる環境です。
他機種と比較するときの見方
高速カラー複合機を比較するときは、A4ヨコの毎分速度だけをそろえても十分ではありません。
A3やA4タテの速度、スキャン速度、標準給紙容量、対応坪量、ストレージ、電源、設置寸法、後処理の内容が業務に合うかを同じ条件で比較します。
MX-8081はA4ヨコ80枚/分ですが、A3は37枚/分です。
A3図面や見開き資料が中心なら、A4の公称値よりA3出力と排紙処理を重視すべきです。
高速カラー帯の候補としては、RICOH IM C8010、Apeos C8180、TASKalfa 8353ciなどがあります。
機種名だけで優劣を決めず、同じ原稿、同じ用紙、同じ後処理条件で見積もりと出力サンプルを取ると違いを判断しやすくなります。
特に写真やグラデーション、細線、特色に近いコーポレートカラーは、仕様表の解像度だけでは仕上がりを決められません。
MX-8081で優先して評価したい項目
| 比較軸 | 確認方法 |
|---|---|
| ピーク処理能力 | 最も混雑する30分または1時間の実ジョブで、給紙・仕上げを含む所要時間を確認 |
| スキャン業務 | 片面と両面の比率、原稿の薄さ、名刺、混在サイズ、OCR後の確認工数を整理 |
| 成果物 | ステープル、中とじ、折り、パンチ、表紙挿入が必要かを完成見本で指定 |
| 設置条件 | 本体だけでなくオプション展開時の幅、電源、搬入、保守作業空間を確認 |
| 契約総額 | 本体、オプション、設置、付帯工事、保守、カウンター条件を同じ期間で比較 |
一段下の速度帯も含める理由
現在の待ち時間が長いからといって、必ず80枚機が必要とは限りません。
ジョブの滞留がドライバー設定、ネットワーク、用紙交換、手作業の丁合に起因している場合は、速度帯を下げてもフィニッシャーや運用改善で解消できることがあります。
BP-71C65など一段下のクラスも同じ評価表に入れ、5年間など想定利用期間中の処理時間と総費用を比較します。
少部数中心ならBP-61C26まで範囲を広げると、過剰仕様かどうかが明確になります。
オプション構成と価格
2026年9月29日に確認したシャープ公式製品ページとカタログでは、MX-8081の本体希望小売価格は4,761,000円+税です。
推奨システムは5,632,000円+税、フルオプションは9,932,000円+税と掲載されています。
これらは構成内容が異なり、本体価格をそのままリース元金や導入総額として扱うことはできません。
カタログには配送、設置、付帯工事、オプション取付、使用済み複写機の引き揚げなどが価格に含まれない旨も記載されています。
2020年8月27日の発売資料では、希望小売価格4,140,000円、発売時期2020年9月下旬と発表されていました。
現在の公式掲載価格とは異なるため、古い記事や発売当時の資料にある金額を現行見積もりへ流用してはいけません。
記事公開時点では現行の公式掲載額を基準にしつつ、実際の販売価格、在庫、納期は販売会社の見積書で確認する必要があります。
必要な成果物からオプションを選ぶ
大量給紙が目的なら給紙装置、単純なステープルが中心なら対応フィニッシャー、冊子ならサドルフィニッシャー、折りDMなら紙折りユニットというように、目的から構成を絞ります。
フィニッシャーと本体の間に中継・搬送用ユニットが必要になる組み合わせもあり、単品価格の合計だけでは構成できません。
用紙のカール補正、小口裁断、表紙挿入まで必要かを成果物ごとに確認し、見積書には各オプションの型番と数量を明記してもらいます。
リース料と保守料金は別条件で確認
リース料は、物件金額、契約期間、料率、設置や付帯工事を物件に含めるかによって変わります。
カウンター料金も、カラー・モノクロの単価だけでなく、最低料金、トナーや部品の範囲、用紙の除外、訪問可能地域、受付時間を確認します。
公式仕様ではMX-8081の使用に別途保守サービス契約が必要とされています。
本体値引きだけで判断せず、リース期間中に想定するカラー・モノクロ枚数を用いて、保守を含む総支払額を比較してください。
導入前に確認したいこと
MX-8081は高速性能だけで決めず、設置と運用を含めた事前確認が欠かせません。
本体は幅845×奥行896×高さ1,249mm、約210kgです。
搬入口、廊下、扉、エレベーターの寸法と耐荷重を確認し、曲がり角で回転できる余裕も見ます。
設置後は手差しトレイや排紙トレイを開く空間、用紙補給、トナー交換、保守作業のための動線が必要です。
- 直近12か月のカラー・モノクロ出力枚数と、繁忙時間帯の集中量を集計する
- A3、厚紙、封筒、長尺紙など、継続利用する用紙を一覧にする
- 冊子、折り、パンチ、ステープルなど完成形の見本を販売会社へ示す
- AC200V専用電源、アース、オプション用電源、床、空調を現地調査する
- VLAN、固定IP、認証、メール送信、共有フォルダー、クラウド連携の要件を整理する
- 本番用紙と代表データで印刷・スキャンを試し、色、細線、OCR、搬送を確認する
- 保守範囲、対応時間、消耗品、データ消去、入れ替え時の撤去条件を書面化する
販売状況とサポートの確認
MX-8081は2020年9月下旬発売の機種ですが、2026年9月29日時点でシャープ公式の製品ラインアップとカタログダウンロード一覧に掲載されています。
一方、公式ページには品切れとなる製品があるため販売店へ確認する旨の注意書きがあります。
新品の受注可否、在庫、納期を公開ページだけで断定せず、見積時に確認してください。
シャープは補修用性能部品を製造打切り後7年間保有すると案内していますが、製造打切り日は公開資料から確認できませんでした。
長期利用を前提とする場合は、保守開始日から何年対応できるかを書面で確認します。
最終的な選定基準
導入判断では「毎分80枚が必要か」だけでなく、「待ち時間を生んでいる工程をMX-8081で減らせるか」を見ます。
高速スキャンで電子化が進むのか、後処理で人手を削減できるのか、大容量給紙で中断を減らせるのかを業務ごとに数値化します。
その効果が設置・電源・保守を含む総費用に見合えば、有力な中核機になります。
反対に、利用が分散している場合は複数の中速機へ分ける構成も比較し、故障や保守時に全社の出力が止まらない運用まで検討してください。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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