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リコー

RICOH IM C8010

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

RICOH IM C8010
最大用紙サイズA3
カラー対応フルカラー
印刷速度80枚/分
発売日2025-05-27
希望小売価格(税別)5,304,000円(消費税別)

新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

RICOH IM C8010は、大量のカラー資料を短時間で出力し、多数の紙原稿をまとめて電子化したい職場に適したA3フルカラー複合機です。
A4ヨコの連続速度はカラー・モノクロとも毎分80枚。
標準装備の1パス両面ADFは、所定条件で片面毎分150ページ、両面毎分300ページを読み取ります。

印刷室、本社の集中出力拠点、学校、医療・行政部門などで力を発揮する一方、本体は幅750×奥行880×高さ1,225mm、質量260kg以下のコンソール機です。
100V・15A電源を2本使用するため、速度だけで決めず、搬入経路、電源、排紙構成、保守体制まで一体で検討する必要があります。

RICOH IM C8010の特徴

RICOH IM C8010の中心的な特徴は、片面・両面ともA4ヨコでカラー・モノクロ毎分80枚という出力性能です。
ファーストコピータイムも所定条件でモノクロ4.7秒、フルカラー6.2秒なので、数百ページの連続ジョブだけでなく、途中に入る少部数コピーにも配慮されています。
ただし、これらはメーカー所定条件の値です。
用紙、データ処理、画質設定、機器の調整動作、後処理の内容によって、実際の完了時間は変わります。

書き込み解像度は2,400dpi×4,800dpiです。
文字、グラフ、写真が混在する会議資料や提案書を一台で処理しやすい構成ですが、高い解像度が商業印刷向けの厳密な色管理や、あらゆる特殊紙への対応を意味するわけではありません。
用途の境界を整理するには、プロダクションプリンターと複合機の違いも確認すると判断しやすくなります。

大量出力を支える給紙構成

標準給紙は1,040枚のタンデムトレイ1段、580枚トレイ3段、105枚の手差しで構成されます。
複数のトレイに同じ紙種・サイズを登録すれば、給紙中のトレイが空になった際に別のトレイへ切り替えて出力を続けられます。
長いジョブの途中で用紙補給のために停止する時間を減らせる点は、高速機を生かすうえで重要です。

オプションには4,780枚のA4大量給紙トレイ、C8010専用の2,390枚A3大量給紙トレイ、5,500枚のエアピック式A3LCTなどがあります。
ただし、すべてを自由に同時装着できるわけではありません。
エアピック式A3LCT装着時は標準手差しを利用できないという脚注もあります。
最大給紙量だけでなく、常用する用紙サイズ、手差しの必要性、フィニッシャーとの組み合わせを完成構成で照合してください。

紙文書の電子化も高速化

標準の1パス両面ADFは、A4ヨコ、200dpiまたは300dpiの条件で、モノクロ・カラーとも片面毎分150ページ、両面毎分300ページを読み取ります。
原稿積載枚数はリコー指定紙で250枚です。
契約書、申請書、伝票のような両面原稿をまとめてPDF化する業務では、出力だけでなく入力工程の待ち時間も短縮できます。

名刺や領収書などの小サイズ原稿にも対応します。
重なった原稿を検知する機能にはドキュメントフィーダー用重送検知キット、読み取り済み原稿へ印を付ける機能には済スタンプユニットが必要です。
いずれもオプションなので、標準機能と混同しないようにします。
原本の読み飛ばしが許されない業務では、必要なオプション、処理前後の枚数照合、保存したファイルの確認方法まで決めておきましょう。

主要仕様と用紙対応

本機はコンソール式のデジタルフルカラー複合機で、最大原稿サイズはA3です。
コピーの定形サイズはSRA3、A3からはがき、封筒まで。
不定形コピーは幅90~330.2mm、長さ139.7~487.7mmです。
プリンター機能では最大330.2×1,260mmの不定形サイズに対応します。
ただし、長尺紙を使う場合は、対応する給紙方法、用紙を支える場所、排紙後の取り扱いまで準備する必要があります。

項目 RICOH IM C8010の確認済み仕様
A4ヨコ連続速度 カラー・モノクロ各80枚/分
A3タテ連続速度 カラー・モノクロ各42枚/分
スキャン速度 片面150ページ/分、両面300ページ/分
メモリー 8.0GB(本体4.0GB+操作部4.0GB)
ストレージ 960GB(480GB×2)
本体寸法 幅750×奥行880×高さ1,225mm
質量 260kg以下

数値の条件と脚注はリコーのRICOH IM C8010/C6510主な仕様で確認できます。
表ではC8010とC6510の列が並んでいるため、共通セル、機種別の値、オプション表を分けて読むことが重要です。

坪量と特殊紙の注意点

給紙トレイは52.3~256g/㎡、手差しは52.3~300g/㎡、両面時は52.3~256g/㎡に対応します。
普通紙に加え、厚紙、封筒、はがきなどを扱える範囲は広いものの、仕様内のすべての銘柄で同じ画質や搬送安定性が得られるとは限りません。
メーカーも推奨紙の使用を案内しています。

封筒は銘柄、保管状態、湿度によって、しわや印刷不良が生じる場合があります。
厚紙では定着状態、紙粉、反り、両面搬送の可否を確認します。
両面帳票の位置精度が重要なら、両面印刷で表裏がずれる原因と調整方法も参考にし、実際に使用する用紙とデータで事前テストを行いましょう。
カタログ上の対応坪量だけで量産可否を判断しないことが大切です。

設置に関係する寸法と電源

排紙トレイを含み、手差しトレイと延長部を開いた機械占有寸法は幅1,577×奥行880mmです。
フィニッシャー、大量給紙トレイ、紙折りユニットを追加すると横幅と作業空間が増えるため、本体寸法だけで設置可否を決めてはいけません。
給紙トレイや前扉を開く保守空間、用紙を運ぶ通路、排紙物を仕分ける台も必要です。

電源仕様はAC100V、20A、50/60Hzで、100V・15A電源を2本使用します。
2口を同じ延長コードへまとめる前提にせず、施設担当者と回路容量、コンセント位置、接地条件を確認してください。
搬入時は扉、廊下、曲がり角、エレベーターの開口と積載量、段差、床の耐荷重も実測します。
重量があるため、納入当日に人手だけで設置位置を変更するような運用は避けるべきです。

操作性とスキャン・ネットワーク連携

本機はコピー、プリント、スキャン、ドキュメントボックスを標準で備え、10.1インチのタッチパネルから操作します。
標準のページ記述言語はRPCS、RPDL、PostScript 3エミュレーション、PDF Directエミュレーションです。
Genuine Adobe PostScript 3、PCL 6、PDF Direct from Adobeはオプションなので、DTP、基幹システム、既存プリントサーバーで指定言語がある場合は、見積構成を照合してください。

PDFで文字が欠ける、フォントが置き換わる、複雑なデータだけ処理に時間がかかる場合は、アプリケーション、フォント埋め込み、ドライバー、ページ記述言語の組み合わせを切り分けます。
導入前の整理にはPDFの文字抜けとPCL・PSの違いが参考になります。
オプションのPostScriptを追加すれば、すべてのデータ不具合が自動的に解消するわけではない点にも注意が必要です。

保存先とファイル形式を決める

スキャンのメール送信はSMTP、ファイル送信はSMBとFTPに対応し、SMBはSMB3.1.1に対応します。
出力形式はTIFF、JPEG、PDF、クリアライトPDF、PDF/Aです。
透明テキスト付きPDFを生成するOCR機能にはOCR変換モジュールが必要で、OCR結果は文字の大きさ、原稿の汚れ、レイアウトなどによって変わります。

AIによる原稿の天地補正機能もありますが、すべての原稿で正しく補正されるとは限りません。
保存先、ファイル名、解像度、カラー設定を業務ごとに定型化し、処理後の件数確認を残すと運用が安定します。
共有フォルダーの認証情報は個人アカウントへ安易に依存させず、パスワード変更時の更新担当も決めます。
読み取り速度だけでなく、OCR処理、転送、保存、確認までを一つの工程として設計してください。

複数セグメントで使う場合

標準インターフェイスは1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-Tで、無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acに対応します。
ただし、ネットワーク対応というだけで、分離されたすべてのネットワークから自動的に利用できるわけではありません。
IPアドレス、名前解決、ルーティング、印刷ポート、SMTPやSMBの通信許可を個別に確認します。

業務系と一般系など2つのネットワークから利用する要件は、複合機を2つのネットワークで共有する方法を確認してください。
VLAN間通信を行う場合はVLAN越しの印刷・スキャンに必要な設定も参考になります。
本機向けの増設プリントサーバーは、増設したネットワークポートがプリンター機能のみ対応という条件があるため、スキャン送信を含む二重化と誤解しないようにします。
販売店と情報システム担当者で構成図と通信要件表を作成すると安全です。

セキュリティーと情報管理

RICOH IM C8010には、多数の利用者の印刷データ、スキャン宛先、保存文書が集まります。
利用者ごとに使用できる機能や権限を設定し、認証後に出力する運用を組み合わせれば、カラー利用の管理、機密文書の放置、出力物の取り違えを抑えやすくなります。
実際に採用する認証方法やICカード連携は、必要な追加機器、ソフトウェア、サーバー条件を含めて見積もる必要があります。

通信・機器保護ではTLS 1.3、TPM 2.0、WPA3に対応しています。
対応規格があるだけで安全性が完成するわけではなく、不要な通信機能の停止、管理者パスワードの保護、時刻同期、アップデート、ログ確認、証明書更新を続ける必要があります。
製品の現行情報はリコーのRICOH IM C8010/C6510機種個別ページでも確認できます。

認証方式と権限を設計する

認証を導入する際は、誰がコピー、カラー出力、スキャン送信、アドレス帳編集、本体設定を利用できるかを整理します。
ネットワーク設定、宛先管理、利用状況管理を一人へ集中させるか、職務ごとに分けるかも社内規程に合わせて決めます。
ICカードを利用する構成では、カードリーダーだけでなく、認証システムやライセンスが必要になる場合があるため、標準機能と追加構成を区別してください。

IEEE 802.1X認証を用いる有線LANへ接続する場合は、RADIUSサーバー、証明書、認証方式、時刻同期、証明書の失効・更新手順を整合させます。
準備項目は複合機の802.1X認証と証明書の設定ポイントも参照し、実際に採用する本体構成で対応可否を販売店へ確認してください。
本番ネットワークへ接続する前に、試験用セグメントで印刷、スキャン、管理通信を検証すると移行が円滑です。

保存データと証明書を継続管理する

本体には960GBのストレージがあり、電子化したデータやドキュメントボックスの文書を保存できます。
便利な反面、保存期限を定めないと個人情報や機密文書が残り続けます。
残存データの消去・暗号化機能には構成による条件もあるため、逐次消去、一括消去、保存データの暗号化について、必要なオプションを見積書で確認してください。

TLSを利用するスキャン送信や管理画面では、証明書の期限切れが通信障害の原因になります。
複合機の証明書期限切れへの対応も参考にし、証明書の期限、発行元、秘密鍵の管理者、更新日を台帳化しましょう。
リース満了や入れ替え時は、アドレス帳、認証情報、蓄積文書、ジョブ情報、ネットワーク設定の消去範囲と、作業証跡を誰が保管するかまで販売店へ確認します。

適する用途と導入効果

RICOH IM C8010が適するのは、月間枚数が多い職場だけでなく、短い時間帯へ出力が集中する職場です。
会議前に複数部門の資料をまとめて出す本社、教材や配布物を制作する学校、案内文書や帳票を扱う医療・行政部門、各拠点向け資料を集中印刷するセンターなどでは、毎分80枚の性能を待ち時間の短縮へ結び付けやすくなります。

両面毎分300ページのスキャンは、紙で届く申請書を部門別フォルダーへ保存する、過去資料をPDF化する、領収書や名刺を電子化するといった作業にも役立ちます。
ただし、読み取り後のOCR、ファイル転送、命名、確認作業が遅ければ工程全体は速くなりません。
複合機を入口として、その後の承認、検索、保管、廃棄まで設計することが大切です。
メーカーが示していない推奨月間枚数を独自に設定するのではなく、自社の繁忙時間帯の実測値で判断します。

仕分け・綴じ・折りまで機械化する

オプションのフィニッシャー、紙折りユニット、プリントポストを組み合わせると、ステープル、パンチ、仕分け、中綴じ、二つ折り、内三つ折り、外三つ折り、Z折りなどを自動化できます。
対応するフィニッシャーには、水で用紙を湿らせて圧着する針なし綴じも追加でき、奥斜め1か所で最大20枚、2か所で最大17枚に対応します。

3000枚中綴じフィニッシャー SR4190は、中綴じステープルが最大20枚、重ね二つ折りが最大5枚です。
一方、後処理能力は本体の毎分80枚とは別の条件で決まり、用紙サイズ、坪量、綴じ位置、折り方によって制限されます。
冊子や配布資料を作る場合は、ページ数、表紙用紙、仕上がり部数、パンチ位置を伝え、販売店に対応するフィニッシャーと前提部品を選定してもらいます。
代表的な完成品を使った実機テストも有効です。

過剰な構成になりやすいケース

印刷量が少なく、A4文書を数枚ずつ出す小規模事務所では、本体価格、設置面積、2本の電源、保守を含めて過剰になる可能性があります。
現在の機器で待ち時間や補給回数に困っていないなら、中低速のA3複合機やA4機も比較すべきです。
ファクスを使うために本機を選ぶ場合も、ファクスユニットがオプションである点を見落とせません。

反対に、商業印刷に近い色管理、広範な特殊紙、高度な表裏見当調整を優先する業務では、オフィス複合機だけに限定しない比較が必要です。
RICOH IM C8010は高速なオフィス向け複合機であり、すべての印刷用途で同一の色や品質を保証する機種ではありません。
自社で最も難しい原稿と用紙を用意し、定着、色、細線、写真、両面位置、後処理後の外観を確認しましょう。

シリーズ内と他方式での比較

同じシリーズのRICOH IM C6510は、A4ヨコのカラー・モノクロ連続速度が毎分65枚です。
RICOH IM C8010は毎分80枚で、C8010専用のA3大量給紙トレイも選べます。
長いジョブやA3用紙の補給が頻繁な職場では差が表れやすい一方、短い文書を少量ずつ出す職場では、最高速度の差がそのまま業務時間の差になるとは限りません。

比較軸 確認する内容
出力 繁忙時間帯のページ数、両面率、カラー比率
入力 両面原稿量、原稿種類、OCRの要否
給排紙 常用サイズ、補給頻度、排紙容量、仕分け
後処理 綴じ枚数、折り方、中綴じ、パンチ
設置 完成寸法、電源、搬入、保守空間
契約 本体・オプション総額、保守範囲、停止時対応

毎分の数値を実際の業務へ置き換える

毎分80枚は、連続運転に入った後のA4ヨコ条件です。
実務では、データ処理、最初の1枚が出るまでの時間、ジョブ間の調整、用紙切り替え、認証操作、後処理が加わります。
短いジョブが多数届く環境では、最高速度だけでなく、ジョブの待ち行列、操作パネルでの呼び出し、認証後出力にかかる時間も確認してください。

現行機から取得できる範囲で、時間帯別のジョブ数、平均ページ数、最大ジョブ、カラー比率、両面率、用紙サイズ、補給の頻度を集計します。
そのうえで同じPDF、Office文書、基幹帳票を候補機へ出力すれば、毎分の差を実務上の待ち時間として比較できます。
速度の異なる候補を比較する際は、テスト開始条件や部数をそろえます。
根拠のない推奨枚数を当てはめるより、自社データに基づく比較のほうが確実です。

スキャンと後処理を含めて比べる

高速機を印刷速度だけで比較すると、電子化や仕上げ工程にボトルネックが残ります。
本機の両面毎分300ページという読み取り値も、A4ヨコ、200dpiまたは300dpiという条件です。
OCR、画像補正、ファイル容量、ネットワーク帯域、保存先サーバーの応答によって、ファイル保存が完了するまでの時間は変わります。
原稿サイズ混載時はメーカーが示す速度条件から外れる点にも注意が必要です。

他方式と比較するときは、複合機に集約する業務と、専用スキャナーや印刷機へ残す業務を分けます。
後処理についても、必要な綴じ枚数、折り方、排紙容量を一覧化し、カタログの本体列とオプション表を分けて照合してください。
繁忙期に人が行っている仕分けや綴じの時間、外注している冊子の種類も記録すると、必要な構成を絞り込めます。
使わない後処理機能まで追加しないことが、導入費と設置面積の抑制につながります。

構成・本体価格と見積もり方

RICOH IM C8010の確認時点の本体標準価格は5,304,000円(消費税別)です。
本体にはコピー、プリンター、スキャナー、ドキュメントボックス、両面機能、手差し、1パス両面ADF、4段給紙が含まれます。
一方、ファクスと排紙部はオプションです。
本体価格には感光体ユニットと排紙トレイも含まれません。

したがって、本体価格だけでは設置して使える最終金額になりません。
現行価格と装備区分はリコーのRICOH IM C8010/C6510価格表で確認し、販売店の見積書では商品名、品種コード、数量、設置調整料まで照合してください。
発売資料に記載された発表時の税別価格は5,200,000円ですが、現在の価格としては使用せず、確認済みの現行価格5,304,000円を基準にします。

見積書へ含める項目

  • 本体、感光体ユニット、利用目的に合う排紙トレイ
  • ファクス、OCR、Adobe PostScriptなどの内部オプション
  • 大量給紙、フィニッシャー、パンチ、紙折り、プリントポスト
  • オプション同士を接続するためのキットや前提部品
  • 搬入、設置調整、電源工事、ネットワーク・ドライバー設定
  • 既存機の撤去、搬出、設定情報と保存データの消去
  • 保守方式、カウンター条件、最低料金、対応時間

オプションには排他条件や前提部品があります。
名称だけを並べず、目的、対応用紙、必要な接続キット、完成時の寸法まで記載してもらいましょう。
階段作業、時間指定、床養生、搬入機材の有無も別料金になり得ます。
大型機であるため、図面だけで判断せず、搬入経路と設置場所の現地下見後に見積もりを確定するほうが安全です。

リース料と保守費は別条件で比較する

リース月額は、本体とオプションの総額、搬入費をリース対象へ含めるか、契約期間、料率、審査条件によって変わります。
そのため、本体標準価格だけから根拠のない月額を算出して断定することはできません。
月額だけでなく、契約期間中の総支払額、所有権、満了時の返却費、再リースの扱いを比較してください。

保守費もカラー・モノクロの単価だけでは判断できません。
最低基本料金、トナーや部品の範囲、感光体の扱い、訪問対応時間、休日対応、遠隔監視、障害時の代替手段を確認します。
高速機では停止時に多くの部門へ影響が及ぶため、連絡窓口、一次切り分け、訪問までの流れも重要です。
長期契約を検討する際は複合機を8年以上使用する場合の判断基準も参考にし、契約年数と保守可能期間を同じものとして扱わないようにしましょう。

導入前に確認するポイント

導入前は、カタログ仕様を設置環境と業務フローへ置き換えます。
本体と全オプションを含む完成寸法を図面へ配置し、トレイ、前扉、手差し、フィニッシャーを開く空間を確保してください。
人が用紙を運ぶ経路、排紙物を仕分ける台、用紙保管場所、空調の風、直射日光も運用品質に影響します。

電源は100V・15Aを2本使うことを施設担当者へ伝えます。
ネットワークでは、有線・無線の選択、固定IPまたはDHCP予約、DNS、SMTP、SMB、NTP、プロキシ、証明書、認証基盤の担当を決めます。
要件を販売店へ口頭で伝えるだけでなく、設定一覧と試験項目を文書化すると、納入日に発覚する不足を減らせます。
ファクス、OCR、後処理を使う場合は、本体標準機能ではない項目を色分けして管理すると確認しやすくなります。

本番に近い条件で稼働テストを行う

  1. 実際に使うPDF、Office文書、基幹帳票を出力する
  2. 普通紙、厚紙、封筒など常用する用紙を通紙する
  3. 小さい文字、細線、写真、両面位置、色の見え方を確認する
  4. 大量の両面原稿をスキャンし、抜け、傾き、向きを確認する
  5. SMTP、SMB、認証印刷、権限、アドレス帳を試す
  6. ステープル、折り、中綴じ、仕分けの完成品を確認する

大容量PDF、OCR、混載原稿、厚紙、フィニッシャー利用時は、カタログの最高速度と処理時間が異なります。
代表データの受付から処理完了までを計測し、許容時間、画質、位置ずれ、読み取り件数などの合否条件を導入前に共有してください。
問題が出た場合は、データ、ドライバー、用紙、設定、後処理のどこで時間や不具合が生じたかを切り分けます。

導入後の担当と保守手順を決める

管理者、消耗品の保管場所、用紙補給、紙詰まり時の連絡先、障害の一次切り分け、アップデート、証明書更新、アドレス帳の棚卸しを決めます。
高速機でも、用紙やトナーを補給する担当が不明確なら稼働率は下がります。
部署別の利用ルールと、機密文書を排紙部へ残さない手順も周知しましょう。

RICOH IM C8010は2025年5月27日発売で、確認時点ではリコーの現行ラインアップに掲載されています。
ただし、リース期間、機械を物理的に使用できる期間、保守契約期間、将来の部品供給期間はそれぞれ意味が異なります。
契約満了予定年までの保守範囲、移設時の対応、返却時のデータ消去、障害時の連絡方法を販売店へ書面で確認してください。

選定の結論:毎分80枚の大量出力、両面毎分300ページの電子化、給紙・後処理の拡張を一台へ集約したい職場には有力な選択肢です。
少量印刷が中心なら過剰投資になり得るため、繁忙時間帯の実測処理量と、オプションを含む完成構成の総額で判断しましょう。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-27)

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