QUICK ANSWER
この記事の要点
複合機に「証明書の有効期限が切れています」「SSL/TLS通信に失敗しました」と表示された場合、最初にすべきことは、証明書検証を無効にすることではありません。
どの機能でエラーが出ているかを確認し、本体日時、証明書の種類、有効期間、接続先名、ルート証明書、認証方式の順に切り分けることが基本です。
- 複合機の証明書とは?まず4種類の違いを理解する
- 証明書の有効期限切れで起こる症状と原因の切り分け
- 複合機の証明書エラーを安全に直す手順
執筆・監修:hotta(株式会社じむや) 最終更新:
複合機に「証明書の有効期限が切れています」「SSL/TLS通信に失敗しました」と表示された場合、最初にすべきことは、証明書検証を無効にすることではありません。
どの機能でエラーが出ているかを確認し、本体日時、証明書の種類、有効期間、接続先名、ルート証明書、認証方式の順に切り分けることが基本です。
管理画面だけで警告が出るなら複合機自身の機器証明書、スキャンメールだけ失敗するならSMTPサーバー証明書やSMTP認証、LDAP検索ならLDAPサーバー証明書が主な確認対象です。
また、証明書が期限内でも、本体時刻のずれ、CN・SANと接続先名の不一致、中間CA証明書の不足によってエラーになることがあります。
この記事では、2026年8月30日時点で確認できるメーカー公式情報をもとに、安全な直し方を順番に説明します。
あわせて、複合機を新規導入・入れ替えするときに確認したいTLS、OAuth 2.0、証明書更新機能と、本体価格、カウンター料金、契約期間、保守範囲の比較方法も紹介します。
先に結論:「証明書を更新すればすべて直る」とは限りません。
エラーが出る機能を特定し、本体日時を直したうえで、問題のある証明書または認証設定だけを更新してください。
設定変更前には現在値を記録し、不明な場合はメーカー保守、販売店、メールサーバー管理者へ確認するのが安全です。
目次
複合機の証明書とは?まず4種類の違いを理解する

証明書は、通信相手が正しい機器やサーバーであることを確かめ、通信を暗号化するための電子的な身分証明書です。
複合機では、ブラウザーから管理画面を開くときだけでなく、スキャンメール、LDAPアドレス検索、FTP送信、電子署名などにも使われます。
ただし、複合機に関係する証明書は1つではありません。
更新対象を取り違えると、作業してもエラーが解消しないため、次の4種類に分けて考えます。
| 証明書の種類 | 主な用途 | 問題がある場合の代表的な症状 | 主な対応者 |
|---|---|---|---|
| 複合機の機器証明書 | 管理画面へのHTTPS接続、機器の電子署名 | ブラウザーの警告、管理画面を安全に開けない | 複合機管理者、保守担当者 |
| SMTP・LDAP・FTPサーバー証明書 | 接続先サーバーの正当性確認 | スキャンメール、LDAP検索、FTP送信の失敗 | サーバー管理者、クラウドサービス管理者 |
| ルート・中間CA証明書 | 接続先証明書を信頼できるか判定 | 期限内のサーバー証明書でもSSL/TLS接続に失敗 | 複合機管理者、保守担当者 |
| S/MIME・電子署名用証明書 | 暗号化メール、署名付きメール・PDF | 通常送信はできるが署名・暗号化時だけ失敗 | 利用者、証明書管理者 |
複合機自身の機器証明書
パソコンのブラウザーから複合機の管理画面へHTTPSで接続するとき、複合機は機器証明書を提示します。
証明書が期限切れの場合や、自己署名証明書をパソコン側が信頼していない場合は、ブラウザーに警告が表示されます。
有効期限内でも、証明書に登録されたホスト名と、実際にアクセスしたIPアドレスまたはホスト名が一致しなければ警告が出ます。
たとえば、証明書が複合機のFQDN向けなのに、ブラウザーへIPアドレスを入力しているケースです。
接続先サーバー証明書とルートCA証明書
スキャンメールでは、複合機がSMTPサーバーへSSL/TLS接続します。
このとき複合機は、SMTPサーバーが提示する証明書の期限や接続先名、発行元を検証します。
LDAPやFTPSなどでも同じ考え方です。
サーバー証明書が新しくても、複合機内のルートCA証明書が古い、または必要な中間CA証明書が登録されていないと信頼関係を確認できません。
シャープの公式FAQでも、ルート証明書の有効期間切れによりEメールやFTP送信などが失敗する場合があると案内されています。
S/MIME・電子署名用証明書
S/MIMEは、メールの暗号化や電子署名に使われます。
通常のスキャンメールは送信できるのに、暗号化メールや電子署名付きメールだけ送れない場合は、機器証明書または宛先ユーザーのS/MIME証明書を確認します。
電子署名付きPDFの作成機能も機種やオプションによって証明書を使用します。
対応機能、必要なオプション、証明書の登録方法は機種ごとに異なるため、公式マニュアルでの確認が必要です。
証明書の有効期限切れで起こる症状と原因の切り分け

証明書エラーを効率よく直すには、最初に「どの操作ができて、どの操作だけできないか」を整理します。
印刷やコピーまで止まっている場合は、証明書以外のネットワーク障害や本体エラーが重なっている可能性もあります。
| 症状 | 優先して確認する項目 |
|---|---|
| 管理画面だけ警告が出る | 機器証明書、有効期限、CN・SAN、アクセスURL、本体日時 |
| スキャンメールだけ送れない | SMTPサーバー証明書、ルートCA、SMTP認証、ポート、TLS設定 |
| LDAP検索だけできない | LDAPサーバー証明書、ルートCA、接続先名、LDAP認証 |
| FTP・クラウド送信ができない | 接続先サーバー証明書、ルートCA、サービス側の仕様変更 |
| 電子署名付きPDFだけ作れない | 署名用機器証明書、鍵用途、オプション設定 |
| 特定宛先への暗号化メールだけ失敗する | 宛先ユーザーのS/MIME証明書、有効期限、メールアドレス |
有効期限内でもエラーになる6つの理由
画面に証明書関連のエラーが出ても、原因が有効期限とは限りません。
次の項目を確認します。
- 本体日時の誤り:年月日や時刻が実際より進んでいると、期限内の証明書を期限切れと判定する場合があります。
- CN・SANの不一致:設定したSMTPサーバー名や管理画面のURLと、証明書に記載された名称が一致していません。
- 中間CA証明書の不足:証明書の発行元まで信頼関係をたどれず、検証に失敗します。
- ルートCA証明書が古い:古い複合機では、現在のサーバー証明書を発行した認証局を信頼できないことがあります。
- 証明書の失効:期限内でも、秘密鍵漏えいなどを理由に証明書が無効化されている場合があります。
- TLSの世代が合わない:接続先がTLS 1.2以上を求めているのに、複合機が古い方式にしか対応していないケースです。
本体日時とタイムゾーンの確認項目
- 年月日が合っているか
- 時刻が大幅にずれていないか
- 日本で利用する場合、タイムゾーンが適切か
- NTPまたはSNTPによる時刻同期が成功しているか
- サマータイム設定が利用環境と合っているか
- 再起動や停電後に時刻が戻らないか
キヤノンの公式FAQでは、証明書の有効期限に関するエラーコード「#766」の対処として、有効な証明書への更新と本体のタイムゾーン、日付、時刻の確認を案内しています。
管理画面の警告と送信エラーは分けて考える
ブラウザーの警告だけで、社内の管理者が意図した複合機へ接続できている場合は、直ちに印刷やコピーが使えなくなるとは限りません。
ただし、警告を日常的に無視する運用では、誤った接続先との区別が難しくなります。
一方、スキャンメールやLDAP検索のエラーは業務停止に直結します。
複合機側の設定だけでなく、メールサーバーや認証局側の更新履歴も調べてください。
証明書以外のスキャン障害も確認する
共有フォルダーへのスキャンが失敗する場合は、証明書ではなく、Windowsのパスワード変更、SMB署名、共有権限などが原因になることがあります。
パスワード変更直後なら複合機に保存した認証情報の直し方、Windows 11更新後ならSMB署名と共有フォルダースキャンの確認方法も参考にしてください。
複合機の証明書エラーを安全に直す手順

次の順番なら、不要な設定変更を抑えながら原因を特定できます。
管理者パスワード、証明書ファイル、秘密鍵を扱うため、作業前に現在の設定を記録し、バックアップ機能がある機種では設定データを保存してください。
- エラーが出る機能と発生日時を特定する
- 操作パネルのエラーコード、ジョブログ、通信管理レポートを保存する
- 本体日時、タイムゾーン、NTP同期を確認する
- 対象証明書の発行先、発行者、有効期限、CN・SANを確認する
- 機器、サーバー、ルートCAのどこを更新するか決める
- 正しい証明書を再発行またはインポートする
- 必要に応じて本体を再起動する
- 同じ条件で小さなテストデータを送信する
- 一時的に変更した設定を元に戻す
作業前に残す証明書チェックリスト
- 複合機のメーカー、型番、ファームウェアバージョン
- エラーコードと表示された文章
- エラーが出る機能と正常に使える機能
- 証明書の発行先と発行者
- 有効期間の開始日時と終了日時
- CNとSANに登録されたホスト名
- 接続設定に入力したFQDNまたはIPアドレス
- ルート・中間CA証明書の登録状況
- 鍵用途と署名アルゴリズム
- SMTP、LDAP、FTPのポート番号とTLS方式
- 直前に行ったサーバー、DNS、ネットワークの変更
原因別の正しい更新方法
| 原因 | 基本的な対処 | 確認先 |
|---|---|---|
| 機器証明書の期限切れ | 複合機で自己署名証明書を再作成するか、機器用のCA署名証明書を再発行する | 機種別マニュアル、保守窓口 |
| SMTP・LDAPサーバー証明書の期限切れ | サーバー側で証明書を更新する | メール・サーバー管理者 |
| ルートCA証明書の期限切れ | メーカー指定のルート・中間CA証明書を複合機へ登録する | メーカー公式サポート |
| CN・SAN不一致 | 証明書に記載されたFQDNで接続するか、正しい名称で証明書を再発行する | DNS・証明書管理者 |
| 証明書チェーン不備 | 必要な中間CA証明書をサーバーまたは複合機へ追加する | サーバー管理者、保守窓口 |
| S/MIME証明書切れ | 送信者または宛先ユーザーの証明書を更新して再登録する | 利用者、証明書管理者 |
秘密鍵を含む証明書ファイルは、メール添付や共有フォルダーへ安易に保存しないでください。
ファイル形式、パスワード、鍵長などの条件は機種によって異なります。
再起動後のテスト方法
設定を反映するために再起動が必要な機種があります。
キヤノンの一部機種では、設定後に電源を切り、10秒待って再起動する手順が案内されています。
ただし、全機種共通とは限らないため、操作は公式マニュアルに従ってください。
- 宛先を自社の確認用アドレス1件に絞る
- 白黒1ページなど小容量の原稿を送る
- 送信時刻とジョブログを照合する
- 管理画面は別のパソコンやブラウザーでも確認する
- ブラウザーに古い証明書情報が残る場合はキャッシュを確認する
- 送信成功後、通常の宛先と画質でも再確認する
証明書検証を無効にしたまま使わない
証明書検証を無効にすると、一時的に送信できる場合があります。
しかし、複合機が接続したSMTP・LDAPサーバーが正規の相手か確認できなくなります。
通信経路上で偽のサーバーへ誘導されても検出しにくくなるため、恒久対策には適しません。
富士フイルムビジネスイノベーションの公式情報でも、SSL/TLSを無効にすると接続先LDAPサーバーの正当性が保証されなくなると注意しています。
原因調査のために設定を変更した場合も、担当者と復旧期限を決め、検証を有効に戻してください。
メーカー別エラー例とMicrosoft 365利用時の注意点

画面名やエラーコードはメーカー、機種、ファームウェアによって異なります。
ここでは原因を判断するための代表例を紹介します。
実際の更新手順は、型番を確認したうえでメーカー公式マニュアルを参照してください。
| メーカー公式情報の例 | 確認できる主なポイント |
|---|---|
| キヤノン | 「#766」では証明書更新に加え、本体日時とタイムゾーンを確認 |
| シャープ | ルート証明書の期限切れでEメールやFTP送信が止まる場合がある |
| 富士フイルムBI | 「016-524」ではLDAPサーバー証明書の有効期間を確認 |
| エプソン | Web Configの警告は期限切れ、日時、コモンネーム不一致でも発生 |
| リコー | 機器証明書の状態と有効期限を管理画面から確認できる機種がある |
メーカー公式情報から分かること
キヤノンは、SMTP・POP通信で証明書を検証し、必要に応じてCNも検証項目へ追加できる機種を案内しています。
シャープは、複合機内の認証局証明書を更新する対処を公開しています。
エプソンは、管理画面へ接続するときの証明書のコモンネームと、アクセス時のIPアドレス・ホスト名の不一致を原因の一つに挙げています。
また、リコーでは機種・機能によって機器証明書の有効期間を1年、3年、5年、10年から選べる例があります。
シャープの一部現行機には、有効期限の30日前を初期値とする自動更新設定例もあります。
これらの期間や機能は全機種共通ではないため、導入候補機ごとに確認してください。
主な公式参照先
- キヤノン公式FAQ:証明書の有効期限と本体日時の確認
- キヤノン公式FAQ:Eメール通信と証明書・CNの検証
- シャープ公式FAQ:SSL/TLS通信失敗とルート証明書
- 富士フイルムBI公式:エラーコード016-524
- エプソン公式マニュアル:Web Configにアクセスできない場合
Microsoft 365では証明書とSMTP認証を混同しない
Microsoft 365でスキャンメールが送れない場合、証明書の期限切れとSMTP AUTHの認証方式変更は別問題です。
Microsoftが2026年1月に更新した予定では、Exchange OnlineのSMTP AUTH基本認証は、2026年12月末に既存テナントで標準無効化される予定です。
2026年12月以降の新規テナントでは標準で利用できず、OAuthがサポート対象の認証方式とされています。
そのため、2026年末前後に送信できなくなった場合は、証明書だけでなく、利用機種のOAuth 2.0対応、Microsoft Entraのアプリ登録、クライアントシークレットの期限も確認します。
クライアントシークレットはTLS証明書とは別の認証情報ですが、期限切れ時の症状が似ています。
Microsoft 365を利用する場合の詳しい切り分けは、Microsoft 365でスキャンメールが送れない場合のSMTP認証とOAuth 2.0もあわせて確認してください。
公開TLS証明書の短期化にも備える
JPRSの案内によると、対象となる一般公開用TLS証明書は、2026年3月15日以降に発行されたものから最長有効期間が200日となり、その後も段階的な短期化が予定されています。
ただし、これは一般公開用TLS証明書に関する基準であり、複合機が内部生成する自己署名証明書や社内CA証明書が一律200日になるという意味ではありません。
更新頻度が増える環境では、手作業だけに頼らず、期限通知、自動更新、更新後の疎通テストを運用へ組み込むことが重要です。
複合機の新規導入・入れ替えで確認するセキュリティー仕様

複合機はコピー速度やリース料だけで選ぶと、数年後のメール認証やTLS要件変更に対応できない可能性があります。
特に5年前後の利用を想定する場合は、証明書を更新できるか、ファームウェアが提供されるか、クラウドメールの認証方式へ対応できるかを見積段階で確認してください。
| 比較項目 | 確認する内容 | 確認する理由 |
|---|---|---|
| TLS対応 | TLS 1.2とTLS 1.3の対応状況 | 接続先が古いTLSを停止しても利用を継続しやすくする |
| SMTP認証 | OAuth 2.0対応と対応サービス | Microsoft 365などの認証方式変更に備える |
| CA証明書 | ルート・中間CAの追加、削除、更新方法 | 認証局変更後の接続エラーへ対応する |
| 機器証明書 | 自己署名、CA署名、自動更新、期限通知 | 管理画面の警告と更新漏れを減らす |
| ファームウェア | 更新方法、保守契約内の作業範囲、提供期間 | 脆弱性修正と接続互換性を保つ |
| ネットワーク名 | CN・SANへFQDNを設定できるか | 管理画面の名称不一致警告を防ぐ |
| ログ | 送信ログ、エラーコード、監査ログの確認方法 | 障害発生時の切り分けを早める |
印刷枚数と機能は利用実態に合わせる
セキュリティー仕様が同等なら、月間印刷枚数、カラー比率、必要速度、原稿読み取り量で候補を絞ります。
大量印刷が少ない会社が速度だけを上げても、費用に見合わない場合があります。
一方、会議資料を決まった時間に集中印刷する会社は、平均枚数だけでなくピーク時の待ち時間も確認すべきです。
- 月間のモノクロ・カラー印刷枚数
- コピーとパソコン印刷の比率
- A3出力の有無
- 両面同時読み取りADFの必要性
- スキャンメール、共有フォルダー、クラウド連携の利用頻度
- FAX、仕分け、ステープル、製本機能の必要性
- 繁忙時間帯に求める連続出力速度
たとえばキヤノンimageFORCE C3022Fの公式仕様では、カラー・モノクロとも22枚/分、両面同時読み取りADF、SMTPのOAuth 2.0対応が案内されています。
ただし、対応するクラウドサービスや設定条件は公式仕様書と販売店へ確認してください。
見積依頼時のセキュリティーチェックリスト
- TLS 1.2とTLS 1.3はどちらに対応しているか
- Microsoft 365のOAuth 2.0を利用できるか
- ルートCA証明書は利用者側で追加できるか
- 証明書期限の何日前に通知されるか
- 機器証明書の自動更新に対応するか
- 証明書更新やSMTP再設定は保守契約に含まれるか
- ファームウェア更新は訪問、遠隔、自動のどれか
- サポート終了後に証明書更新が必要になった場合の対応はどうなるか
- メールサーバー側が原因だった場合に調査費が発生するか
古い複合機を使い続けるか入れ替えるかの判断
ルートCAを更新でき、TLS 1.2以上や必要な認証方式へ対応できるなら、証明書更新で継続利用できる可能性があります。
一方、メーカーサポートが終了し、必要なファームウェアが提供されない、OAuthへ対応できない、交換部品の供給が終了している場合は、入れ替えも比較対象になります。
故障の有無だけでなく、メールサービス変更への対応費、障害時の停止時間、証明書を手動管理する工数まで含めて判断してください。
ネットワークを分離している会社は、複合機をVLAN越しに利用するためのポート設定も導入前に確認すると整理しやすくなります。
本体価格・カウンター料金・契約期間・保守を比較する方法

複合機の費用は、本体価格や月額リース料だけでは比較できません。
搬入設置、カウンター料金、保守契約、設定変更、契約終了後の扱いまで含めて総額を確認します。
以下はメーカーが公開している標準価格・標準条件の例であり、市場相場や実際の販売見積額ではありません。
| 公開例 | 速度・機能 | 基本料金・保守 | 契約期間など |
|---|---|---|---|
| キヤノン imageFORCE C3022F | カラー・モノクロ22枚/分、両面同時読み取り、SMTP OAuth 2.0対応 | MG合算基本料金6,000円/月、標準搬入設置料52,200円 | MG契約1年、以後1年単位で自動更新、6年目以降は料金加算あり |
| 富士フイルムBI Apeos C320 z | A4カラー複合機、詳細仕様は公式確認 | 年間保守タイプCは30,000円、タイプDは46,000円 | 複数年保守は3年・4年・5年、顧客都合の中途解約は返金なし |
| リコー RICOH IM C3010 | 30枚クラス、2026年8月30日時点で在庫限りの案内 | パフォーマンスチャージ基本料金2,600円/月 | 契約期間5年、6年目以降は料金加算あり |
| シャープ公開ラインアップ例 | BP-22C20は20枚/分、BP-61C26は26枚/分など | 本体希望小売価格は機種別、保守料金は見積確認 | 2026年10月1日に本体価格改定予定のため、公開後は再確認が必要 |
表中の金額は税別のメーカー公開標準例です。
販売価格、リース料、カウンター単価、対応地域、オプション、保守範囲は契約先や利用条件で変わります。
契約前に最新の公式資料と個別見積書をご確認ください。
カウンター料金は印刷枚数とカラー比率で試算する
キヤノンimageFORCE C3022Fの2026年7月時点の公式MG料金では、合算基本料金は月額6,000円です。
1~1,000カウントの単価例は、カラーコピー45円、カラープリント40円、ブラック8.5円で、印刷量が増えると段階的に単価が変わります。
両面出力は2カウントです。
リコーRICOH IM C3010の公開例では、基本料金は月額2,600円、フルカラープリントは1,000カウントまで34円、モノカラーは500カウントまで8.5円です。
ただし同機は2026年8月30日時点で在庫限りと案内されているため、新規導入では後継機と条件を比較してください。
比較時は、同じ月間枚数を使って試算します。
基本料金に含まれる枚数、最低料金、用紙サイズ、両面カウント、スキャンの課金有無も確認が必要です。
料金試算に必要な情報
- 月間モノクロ枚数
- 月間カラーコピー枚数
- 月間カラープリント枚数
- 両面出力の割合
- 繁忙月と通常月の差
- 基本料金と最低利用条件
- 6年目以降の単価・基本料金の加算
保守契約は証明書更新の作業範囲まで確認する
一般的なカウンター保守でも、トナーや故障部品の交換と、ネットワーク・メールサーバー設定の変更は扱いが異なる場合があります。
証明書のインポート、Microsoft 365のOAuth設定、DNS変更、パソコンの再設定が保守料金に含まれるかは、契約書や作業メニューで確認してください。
キヤノンの公式資料には、設定支援の例として、複合機1台とクライアントPC15台までを対象にした月額1,500円の設定おまかせサポート、ドライバーインストール1件3,000円、共有フォルダー作成10フォルダーまで6,000円などが掲載されています。
ただし、証明書更新やSMTP再設定が含まれるとは明記されていないため、個別確認が必要です。
富士フイルムBI Apeos C320 zでは、年間保守タイプCとタイプDが公開されており、タイプDは定期交換部品代を含み、タイプCは含まない点が比較ポイントです。
スポット保守の標準例は基本料金15,000円/回に技術料金、部品代などが加わります。
契約書・見積書で確認する最終チェックリスト
- 本体価格またはリース料と支払回数
- 搬入、設置、階段、休日、遠隔地の追加料金
- 契約期間、自動更新、中途解約条件
- モノクロ・カラーのカウンター単価と基本料金
- 両面印刷時のカウント方法
- 契約年数経過後の料金加算
- トナー、ドラム、定期交換部品の対象範囲
- ファームウェア更新が保守に含まれるか
- 証明書更新、SMTP・LDAP再設定の料金
- ネットワークやクラウド側が原因だった場合の調査費
- 訪問対応時間、休日・時間外・遠隔地料金
- 補修用部品の保有期間とメーカーサポート終了時期
リースとレンタルの契約上の違いを整理したい場合は、複合機リースとレンタルの料金・契約期間比較もご覧ください。
よくある質問とまとめ
管理画面に警告が出ても使い続けられますか。
印刷やコピーが直ちに停止するとは限りませんが、接続相手を安全に確認できない状態です。
本体日時、証明書期限、CN・SAN、アクセスURLを確認し、自己署名証明書の更新またはCA署名証明書の再発行を検討してください。
証明書を更新したのにスキャンメールが直りません。
更新対象が異なる可能性があります。
SMTPサーバー証明書、ルート・中間CA、本体日時、接続先FQDN、SMTP認証、TLSバージョンを確認します。
Microsoft 365ではOAuth対応も別に確認してください。
証明書検証をOFFにすれば問題ありませんか。
接続先の正当性を確認できなくなるため、恒久運用には向きません。
一時的な切り分けで変更した場合も、正しい証明書へ更新して検証を有効に戻してください。
保守担当者へ任せれば期限管理は不要ですか。
保守範囲に証明書やクラウド設定が含まれない場合があります。
IPAの事例資料でも、利用企業と保守担当者の双方が更新期限を把握していなかったことが障害原因として示されています。
証明書台帳を作り、60~90日前から通知する運用が有効です。
まとめ:複合機の証明書エラーは、機器証明書、接続先サーバー証明書、ルートCA、S/MIMEのどこに問題があるかを分けて考えると対処しやすくなります。
日時を最初に確認し、証明書検証を無効にせず、更新後は再起動と送信テストを行いましょう。
株式会社じむやでは、新品A3カラー複合機のリース・保守を全国対応で案内しています。
導入時は本体や月額費用だけでなく、契約期間、カウンター料金、印刷枚数、保守条件、TLSやOAuth 2.0への対応状況を整理し、確認できる条件を明確にして比較することが大切です。
機種別の価格や作業範囲は構成・地域・契約内容で異なるため、最新の公式仕様と個別見積もりをご確認ください。
参考情報・出典
印刷枚数や必要機能から、条件に合う機種と料金をご案内します。
hotta
最新記事 by (全て見る)
- 複合機でPDFの文字が抜ける・化ける原因は?フォント埋め込みとPCL・PSの違い - 2026年9月4日
- 複合機でPDFだけ印刷が遅いのはなぜ?「画像として印刷」とドライバー設定で改善 - 2026年9月3日
- Microsoft Universal Printとは?複合機をプリントサーバーなしで運用する方法 - 2026年9月2日
- Macから複合機へ印刷すると両面・ステープルが選べない原因は?AirPrintとPPDを比較 - 2026年9月1日
- 複合機の「証明書の有効期限切れ」とは?スキャン送信・管理画面エラーの直し方 - 2026年8月31日
