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Macから複合機へ印刷すると両面・ステープルが選べない原因は?AirPrintとPPDを比較

Macから複合機へ印刷すると両面・ステープルが選べない原因は?AirPrintとPPDを比較

QUICK ANSWER

この記事の要点

Macから複合機へ印刷するとき、両面印刷やステープルの項目が見つからない場合があります。
先に結論を述べると、「AirPrintだから両面・ステープルが使えない」とは限りません。

  • Macで両面・ステープルが表示されない8つの原因
  • AirPrintでもステープルできる?公式情報から検証
  • AirPrintとメーカー製ドライバー/PPDの違い

執筆・監修: 最終更新:

Macから複合機へ印刷するとき、両面印刷やステープルの項目が見つからない場合があります。
先に結論を述べると、「AirPrintだから両面・ステープルが使えない」とは限りません
AirPrint自体は両面印刷や企業向けの仕上げ機能に対応しています。

実際に機能が表示されるかどうかは、複合機がMacへ通知する対応情報、フィニッシャーの装着状況、プリンターを追加した方法、ファームウェア、使用アプリ、用紙条件、認証設定などによって変わります。
メーカー独自の認証印刷や部門コードまで使う場合は、機種別のMac用ドライバーまたはPPDが必要になることもあります。

最初に確認したい3点は、MacのプリントキューがAirPrintとメーカー製ドライバーのどちらで作成されているか、複合機にフィニッシャーが物理的に付いているか、装着オプションがMac側へ正しく反映されているかです。

この記事では、2026年8月31日時点で確認したApple、Printer Working Group、複合機メーカーの公式情報をもとに、原因の切り分け方を解説します。
さらに、新しい複合機を選ぶ際に見落としやすいフィニッシャー価格、PostScript関連オプション、カウンター料金、契約期間、保守範囲まで比較します。
価格はメーカー標準価格の例であり、実際の販売価格やリース料は見積書で確認してください。

Macで両面・ステープルが表示されない8つの原因

Macで両面・ステープルが表示されない8つの原因

両面やステープルが選べないとき、すぐにドライバーを入れ直すだけでは原因を特定できない場合があります。
まず、プリンターの登録方法、実機構成、アプリ、印刷条件の順番で確認すると、不要な再設定を減らせます。

  1. 追加時にAirPrintが自動選択された:macOSはネットワーク上の複合機を検出し、AirPrintで自動登録することがあります。メーカー製ドライバーをインストールしていても、既存キューがAirPrintのままなら、そのドライバー固有の設定画面は使われません。
  2. フィニッシャーが装着されていない:ステープルは複合機本体だけで利用できるとは限りません。インナーフィニッシャー、床置きフィニッシャー、中とじフィニッシャーなどが別売になっている機種が多くあります。
  3. 装着オプションがMac側で未設定になっている:フィニッシャーが付いていても、ドライバー上で未装着と認識されているとステープル項目が出ません。給紙トレイやパンチユニットも同様です。
  4. 複合機の能力情報が正しく通知されていない:AirPrintやIPPでは、複合機が通知する機能情報をもとにmacOSが設定項目を生成します。AirPrint、IPP、Bonjourの無効化、古いファームウェア、プリントサーバー経由の登録などが影響します。
  5. 使用アプリによってメニューが異なる:Word、Excel、プレビュー、Adobe Acrobat、ブラウザでは印刷画面の構成が同じとは限りません。簡易表示では詳細項目が折りたたまれていることもあります。
  6. 用紙や部数がステープル条件に合わない:1枚だけの印刷、手差しトレイ、封筒、はがき、厚紙、長尺紙、最大とじ枚数を超える部数などでは、ステープルが無効になる場合があります。
  7. 認証印刷や部門管理との組み合わせに制限がある:AirPrintでは印刷できても、部門コード、プライベートプリント、ユーザー別集計などを利用できない機種があります。認証に失敗してジョブ自体が出力されないケースもあります。
  8. macOS更新後にキューやドライバーが不整合になった:OS更新後はドライバーの対応状況やプリンターの再追加が必要になる場合があります。古い設定を残したまま追加すると、同じ複合機名のキューが複数できることもあります。

両面印刷だけ選べない場合の確認順

両面印刷はステープルより標準搭載されていることが多いため、まず印刷画面の「レイアウト」「両面」「Two-Sided」を探します。
長辺とじは本のように左右へ開く資料、短辺とじはカレンダーのように上下へ開く資料で使う設定です。

項目が出ない場合は、対象の用紙サイズ、自動両面ユニットの有無、アプリ側の簡易ダイアログ、プリントキューの種類を確認します。
特殊な用紙サイズや紙種では、自動両面が制限される可能性があります。

ステープルだけ選べない場合の確認順

ステープルは、複合機の機能一覧ではなく納品された実機の構成を確認することが重要です。
見積書や納品書にフィニッシャーの型番があるか、複合機の管理画面で装着済みと認識されているかを確認してください。

印刷画面では「プリンタの機能」「Printer Features」「Feature Sets」「Finishing」「Output」「仕上げ」「排出方法」などに格納されることがあります。
シャープの公式マニュアルにも、macOSで「Printer Features」から「Output」を選び、ステープルを設定する例が掲載されています。

条件によって一時解除されることもある

シャープの公式マニュアルでは、1枚だけの場合にステープルが一時解除されることが案内されています。
また、リコーの公式マニュアルには手差しトレイの用紙をステープルできない条件があります。
表示の有無だけでなく、実際に複数ページを印刷して確認する必要があります。

AirPrintでもステープルできる?公式情報から検証

AirPrintでもステープルできる?公式情報から検証

AppleはAirPrintについて、追加ドライバーをインストールせずに印刷でき、自動用紙選択や企業向けの仕上げオプションを利用できると説明しています。
また、Printer Working GroupのIPP Everywhereでも、両面、ステープル、パンチ、折りなどがドライバーレス印刷の対象機能として定義されています。

したがって、AirPrintを「簡易印刷専用」「ステープル非対応」と一律に扱うのは正確ではありません。
例えばPrinter Working Groupの登録情報では、Canon imageRUNNER ADVANCE DX C3930について「2-Sided:YES」「Finishers:Fold/Punch/Staple」と掲載されています。

ただし、登録情報はあくまで機種のIPP能力を示すものです。
すべてのフィニッシャー構成、macOS、アプリ、用紙条件で必ず同じ項目が出ることを保証するものではありません。
実際の表示は、複合機がネットワーク上へ通知する能力情報によって決まります。

確認事項 AirPrintで影響する内容
実機のオプション フィニッシャーがなければステープルは実行できない
能力情報の通知 装着機能が正しく通知されないと項目が生成されない可能性がある
ネットワーク設定 IPPやBonjourが無効だと検出や機能取得に影響する
ファームウェア 古い状態ではAirPrintやIPPの動作に差が出る可能性がある
アプリ アプリごとに表示する印刷項目や配置が異なる
認証 メーカー固有の認証印刷や部門管理に制限が生じる場合がある

Appleの説明はAirPrintについて、IPP Everywhereの機能はPrinter Working Group公式ページで確認できます。
導入候補機については「AirPrint対応」という表記だけで判断せず、装着予定のフィニッシャーを含めて確認してください。

AirPrintで使いやすい業務

一般的な社内文書、PDF、メールの添付資料、Webページなどを、追加ドライバーの配布なしで印刷したい場合に向いています。
Macの台数が多い会社や、個人所有端末を一時的に接続する環境では、セットアップ負担を抑えやすい点が利点です。

両面やステープルも、複合機が対応能力を正しく通知し、アプリがその設定を表示すれば利用できる場合があります。
標準的な文書印刷が中心なら、まずAirPrintで実機テストする方法があります。

メーカー製ドライバーを検討したい業務

ステープル位置、パンチ、中とじ、折り、表紙挿入、給紙トレイ指定などを日常的に使う場合は、メーカー製ドライバーのほうが機種別の機能を確認しやすい傾向があります。
認証印刷、部門コード、ボックス保存、カラー利用制限、ファクス送信などをMacから利用する場合も個別確認が必要です。

富士フイルムビジネスイノベーションは、AirPrintでは認証プリントおよびプライベートプリントに対応しないと案内しています。
ステープルが使えるかだけではなく、情報漏えい対策や利用者別集計まで含めて判断しましょう。

AirPrint利用時のネットワーク条件

富士フイルムビジネスイノベーションは、AirPrint利用時にIPPとBonjourを起動し、Macと複合機を同一ネットワークで使用するよう案内しています。
VLANを越えて利用する構成では、経路があるだけでなくBonjourの検出方法も検討が必要です。
関連する確認事項は複合機をVLAN越しに使うための設定も参考にしてください。

AirPrintとメーカー製ドライバー/PPDの違い

AirPrintとメーカー製ドライバー/PPDの違い

PPDは、給紙トレイ、両面ユニット、フィニッシャーなど、プリンター固有の機能やオプション情報をMacへ伝えるためのファイルです。
ただし、AppleのPPD解説は現在「Retired Document」とされているため、現行macOSへの導入は各メーカーが公開する最新のドライバー情報を優先してください。

メーカーによっては、PPDだけでなくPSドライバー、独自ドライバー、共通ドライバーなど複数の選択肢があります。
PostScriptキットなどの有償オプションが必要になる機種もあるため、「Mac対応」と「希望するドライバーを追加費用なしで使えること」は分けて確認します。

比較項目 AirPrint メーカー製ドライバー/PPD
導入 原則として追加ドライバー不要 ダウンロード、インストール、再追加が必要
両面印刷 対応機種と対応用紙なら利用可能 対応機種と対応用紙なら利用可能
ステープル 仕上げ能力が通知されれば利用できる場合がある 機種別の画面から設定しやすい傾向
パンチ・中とじ・折り 機種、IPP実装、ファームウェア、アプリに左右される 必要オプションと対応ドライバーがあれば利用しやすい
認証印刷 メーカーや機種によって制限がある メーカー独自の認証機能に対応しやすい
部門コード・集計 個別確認が必要 対応機種では設定項目を持つ場合がある
OS更新時の負担 macOS標準機能のため比較的小さい メーカーの対応OSと更新提供期間に依存
端末管理 Macごとの導入負担を抑えやすい 各Macへの配布とバージョン管理が必要
適する用途 一般文書、簡易印刷、BYOD 仕上げ、認証、部門管理を多用する業務

AirPrintとメーカー製ドライバーのどちらか一方に統一しなければならないわけではありません。
一般社員向けはAirPrint、総務や制作担当向けはメーカー製ドライバーというように、用途別のプリントキューを用意する方法もあります。
ただし、キュー名が似ていると誤選択が起きるため、「複合機名 AirPrint」「複合機名 仕上げ・認証」のように区別すると管理しやすくなります。

PPDを入れても解決しないケース

PPDやメーカー製ドライバーを導入しても、フィニッシャーが物理的に付いていない場合はステープルできません。
また、ドライバーのオプション設定でフィニッシャーが未装着になっている場合、用紙条件が合わない場合、アプリ側が設定を引き継がない場合も解決しないことがあります。

そのため、「PPDを入れれば使える」という説明だけで導入を決めず、同じmacOS、同じアプリ、同じファイルを使った実機テストが必要です。

OS更新への対応も比較する

メーカー製ドライバーを使う場合は、現在のmacOSだけでなく次回更新への対応方針も確認します。
リコーはmacOS Tahoe 26について、macOS Sequoia 15以前から更新すると以前作成したプリンターが一覧から削除され、再追加が必要になると案内しています。

2026年8月31日の調査では、キヤノンiR-ADV C3930F向けにLIPSLX Version 10.19.24、PS Driver Version 4.17.23、PS3 PPD Version 5.50が掲載され、対応OS欄にはmacOS 26.5.1まで表示されていました。
ただし、導入時点の最新版、Appleシリコンへの対応、必要な追加オプションは公式ページと販売店の双方で確認してください。

保守にMacの再設定が含まれるとは限らない

複合機本体の保守契約に、macOS更新後のドライバー再導入や全端末の再設定が含まれるとは限りません。
訪問作業の範囲、リモート支援の可否、端末1台ごとの費用、作業可能なmacOSを契約前に明文化すると安心です。

Macでドライバーを確認しAirPrintから切り替える方法

Macでドライバーを確認しAirPrintから切り替える方法

現在のプリントキューがどの方式で登録されているかを確認してから、必要に応じてメーカー製ドライバーへ切り替えます。
macOSのバージョンによって画面名や配置が異なる可能性があるため、メーカーの最新手順も併用してください。

  1. Appleメニューから「システム設定」を開きます。
  2. 「プリンタとスキャナ」を選びます。
  3. 対象の複合機を選び、「種類」「ドライバのバージョン」などの情報を確認します。
  4. AirPrint、Secure AirPrint、機種名、メーカー製ドライバーのどれが表示されているか記録します。
  5. 複合機のIPアドレス、現在のキュー名、初期設定を控えます。
  6. メーカー公式サイトで、機種名とmacOSのバージョンに合うドライバーまたはPPDを確認します。
  7. 必要なソフトウェアをインストールします。
  8. 既存のプリンターを削除します。保留中のジョブがないことを先に確認してください。
  9. プリンターを再追加し、「使用」欄でAirPrintではなくインストールした機種別ソフトウェアを選びます。
  10. 追加後、オプション設定でフィニッシャー、追加給紙トレイ、パンチユニットなどを登録します。
  11. テスト文書を使い、長辺両面、短辺両面、2部以上のステープルを確認します。

Appleも、目的の設定が表示されない場合にはプリンターを削除し、再追加時にAirPrintではなくMacへインストールしたプリンターソフトウェアを選ぶ方法を案内しています。
詳しくはAppleのプリンターソフトウェアに関する案内を確認してください。

業務中のMacでいきなり既存キューを削除するのではなく、可能であればテスト用Macまたは予備のユーザーアカウントで先に検証してください。
認証情報、部門コード、プリセットが消える可能性があります。

フィニッシャーをMac側へ反映する

メーカー製ドライバーを追加した後は、装着オプションの取得または手動設定を行います。
「プリンタのオプション」「オプションとサプライ」「インストール可能なオプション」などから、実機と同じ構成を選択します。

自動取得できない場合は、複合機との通信、SNMP設定、管理者権限を確認します。
装置情報を取得できないトラブルについては、複合機の状態を取得できない場合のSNMP設定も参考になります。

切り替え後のテスト方法

設定画面に項目が出ただけで完了とせず、実際に印刷します。
A4縦、A4横、A3でステープル位置が意図どおりになるか、長辺とじと短辺とじの裏面が上下逆にならないかを確認してください。

WordやExcelではアプリ独自の用紙設定が残ることがあります。
プレビューでは使えてもAdobe Acrobatでは項目位置が異なる場合があるため、社内で日常的に使うアプリを一通り試します。

キュー名とバージョンを記録する

販売店や設定担当者には、プリントキュー名、使用ドライバー名、バージョン、IPアドレス、装着オプションを納品書または設定資料へ記録してもらうと、OS更新後の復旧が容易になります。
IPアドレス変更による接続切れを防ぐには、固定IPとDHCP予約の違いも確認してください。

複合機導入時に比較したい価格・カウンター保守・契約期間

複合機導入時に比較したい価格・カウンター保守・契約期間

Macで仕上げ機能を使う会社は、本体標準価格だけではなく、フィニッシャー、PostScript関連オプション、搬入設置、取付費を含む構成総額で比較する必要があります。
以下は2026年8月31日時点の調査で確認できたメーカー標準価格の例です。
税別価格であり、実売価格やリース月額ではありません。

機種例 本体標準価格・速度 仕上げ関連の価格例 注意点
キヤノン iR-ADV C3930F 1,980,000円、カラー・モノクロ30枚/分 インナーフィニッシャー・L1 140,000円 無線LANボード・F1は30,000円。必要構成と最新価格は要確認
RICOH IM C3010 1,510,000円から、カラー・モノクロ30枚/分 インナーフィニッシャー SR3310 126,000円、搬入料8,900円、取付料3,000円 2026年8月31日時点で在庫限り。現行後継機と混同しない
富士フイルムBI Apeos C3570 Model-P 2,044,000円、カラー・モノクロ35枚/分 Adobe PostScript 3キット・平成2書体200,600円、取付費1,600円 搬入設置調整料金47,000円。必要なMac構成は要確認
コニカミノルタ bizhub C301i 1,799,000円 インナーフィニッシャー FS-542 160,000円、取付料5,800円 最大とじ枚数50枚。対応紙やステープル位置も要確認

フィニッシャーの価格差だけを見るのではなく、最大とじ枚数、ステープル位置、A3対応、サイズ混載、パンチ、中とじ、排紙容量も比較してください。
例えばRICOH IM C3010のインナーフィニッシャー SR3310は、公式情報上、500枚スタック、3ポジションステープル、サイズ混載ステープル、シフトソートに対応しています。

リース月額は、本体構成、契約年数、料率、与信、設置条件などで変わるため、メーカー標準価格だけから一律には算出できません。
リースとレンタルの契約上の違いは、複合機リースとレンタルの比較も参考にしてください。

両面印刷は用紙1枚でも原則2カウント

両面印刷は紙の使用枚数を減らせますが、カウンター保守では表面と裏面をそれぞれ数える方式が一般的です。
少なくとも富士フイルムビジネスイノベーション、キヤノン、リコーの公式料金説明では、両面出力を表裏それぞれカウントする方式が確認できます。

例えば10ページの文書を片面で印刷すると用紙10枚、両面なら用紙5枚ですが、印刷面数はいずれも10カウントです。
用紙削減効果とカウンター料金削減効果は別として計算しましょう。

印刷枚数から月額を比較する

見積もりでは、月間のモノクロカウント、カラーカウント、最低料金、超過単価を分けて記載してもらいます。
カラーコピーとカラープリントの単価が異なる契約もあるため、Macからの出力がどの区分になるか確認してください。

保守料金と長期契約の確認例

富士フイルムBI Apeos C3570の公式価格例では、保守最低プリント料金が月額6,800円、黒1から1,000カウントが1カウント8.5円、カラー1から1,000カウントが45円です。
契約期間は5年間で、6年目に10%、7年目に21%、8年目以降に33%を加算する条件が掲載されています。

コニカミノルタ bizhub C301iの公式カタログで確認できた例では、最低料金が月額4,500円、カラーコピー1から1,000カウントが40円、カラープリントが35円、モノカラー・2色カラーが25円、モノクロが8円です。
契約時には最新の見積書と保守契約書を優先してください。

料金比較では次の項目を同じ条件で並べます。

  • 本体、給紙ユニット、フィニッシャーを含む構成
  • PostScriptキットや追加ライセンスの有無
  • 搬入、設置、オプション取付費
  • リース期間と月額、満了後の扱い
  • 保守の最低料金とモノクロ・カラー単価
  • 両面印刷のカウント方法
  • 契約年数と6年目以降の割増条件
  • トナー、感光体、定着部品、出張費の包含範囲
  • Macの初期設定、追加設定、OS更新後の支援費用
  • 移設、中途解約、入れ替え時の費用

標準価格とリース料は分けて考える

メーカー標準価格は機種やオプションを比較する参考になりますが、そのまま販売価格やリース元金になるとは限りません。
リース月額を比較するときは、契約期間と構成をそろえ、保守料金が含まれているかも確認してください。
料金の考え方は複合機のリース料金相場と計算方法でも解説しています。

Mac中心の会社が見積書に入れる条件と実機テスト

Mac中心の会社が見積書に入れる条件と実機テスト

複合機の仕様表に「Mac対応」「AirPrint対応」と書かれていても、自社で必要なすべての機能が使えるとは限りません。
契約後の認識違いを防ぐには、口頭確認だけでなく、見積条件と検収条件へ具体的に記載します。

Mac対応の見積チェックリスト

  • 現在利用中のmacOSのバージョンを明記する
  • Intel MacとAppleシリコン搭載Macの両方を確認する
  • AirPrintとメーカー製ドライバーの提供状況を確認する
  • PPD、PS、メーカー独自ドライバーのどれを使うか決める
  • PostScriptキットなどの有償オプションが必要か確認する
  • 各Macへのインストール台数と作業費を記載する
  • OS更新後の再設定を保守に含むか記載する
  • 認証印刷、部門コード、ユーザー別集計の対応を確認する
  • フィニッシャー型番、最大とじ枚数、ステープル位置を記載する
  • 対応する用紙サイズ、紙種、坪量を確認する
  • パンチ、中とじ、折りを使う場合は必要オプションを明記する
  • プリントサーバーやVLANを使う場合の設定範囲を決める

導入前の実機テストチェックリスト

  1. AirPrintで長辺とじと短辺とじの両面印刷を行う
  2. AirPrintでステープル位置を選び、実際に出力する
  3. メーカー製ドライバー/PPDでも同じ文書を出力する
  4. Word、Excel、PowerPoint、プレビュー、Adobe Acrobatで確認する
  5. 認証印刷、プライベートプリント、部門コードを確認する
  6. 50部などの複数部で丁合いとステープルを確認する
  7. A3、A4縦、A4横でステープル位置を確認する
  8. 手差し、厚紙、カラー、モノクロなど日常の条件を試す
  9. Appleシリコン搭載Macで動作を確認する
  10. macOS更新後の復旧手順と問い合わせ先を確認する
  11. キュー名、ドライバー名、バージョンを納品資料へ記載する
  12. テスト結果を検収記録として残す

複合機は「本体が対応しているか」ではなく、納品されるオプション構成と自社のMac環境を組み合わせた状態で使えるかを確認することが重要です。

失敗しにくい選び方の結論

一般文書が中心で端末管理を簡単にしたい会社は、AirPrintを基本に実機テストするとよいでしょう。
ステープル、パンチ、中とじ、認証印刷、部門管理を頻繁に使う会社は、メーカー製ドライバー/PPDを含めた構成を検討します。

どちらを選ぶ場合も、フィニッシャーの有無、Mac側のオプション認識、用紙条件、アプリごとの画面、認証方式を確認してください。
AirPrintを使っていることだけを原因と決めつけたり、PPDを入れれば解決すると考えたりしないことが大切です。

価格面では、本体価格だけでなくフィニッシャー、PostScript関連オプション、搬入設置、Mac設定作業、カウンター料金、保守契約期間を合算して比較します。
月間印刷枚数が同じでも、最低料金、カラー単価、長期利用時の割増、設定支援の範囲によって総費用は変わります。

株式会社じむやへ相談する際に用意したい情報

株式会社じむやは、新品A3カラー複合機のリースと保守を全国対応で案内しています。
相談時に、Macの機種とmacOS、利用台数、月間のモノクロ・カラー印刷枚数、必要なステープル位置、認証印刷の有無を伝えると、比較条件を整理しやすくなります。

見積もりを確認するときは、価格、契約期間、カウンター料金、保守条件、Mac設定の作業範囲を明確にしてください。
機種や地域、設置環境によって価格と対応条件は変わるため、確認できない性能や料金は見積書、メーカー公式仕様、保守契約書で照合することが重要です。

社内ネットワークにも不安がある場合は、Wi-Fi接続時の注意をまとめた複合機がWi-Fiにつながるのに印刷できない場合の確認方法もあわせてご覧ください。

販売店へ伝える情報

  • Macのモデル、IntelまたはAppleシリコン
  • macOSの現在のバージョンと更新予定
  • Macの台数と拠点数
  • 主に使うWord、Excel、Adobe Acrobatなどのアプリ
  • 月間のモノクロ・カラー印刷枚数
  • A3、A4、厚紙などの利用状況
  • ステープル位置、最大とじ枚数、パンチ、中とじの要否
  • 認証印刷、部門コード、カラー制限の要否
  • AirPrintとメーカー製ドライバーの希望
  • OS更新時に必要な支援内容

これらを事前に共有すると、単に「Mac対応」という条件だけでなく、必要機能を利用できる構成総額と保守条件を比較できます。

参考情報・出典

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