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シャープ

MX-M1206

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

MX-M1206
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度120枚/分
発売日2021-08-31
希望小売価格(税別)7,015,000円(税別、本体希望小売価格)

旧機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

MX-M1206は、大量のモノクロ文書を短時間で印刷し、紙原稿の電子化や出力後の仕上げまで効率化したい組織向けの高速デジタル複合機です。
A4ヨコで毎分120枚を出力し、標準装備の両面同時読取原稿送り装置では、A4ヨコのカラー・モノクロ原稿を片面120枚/分、両面240面/分で読み取れます。
集中印刷室、帳票出力、教材や会議資料の作成など、処理が一定時間に集中する業務で能力を発揮します。

一方、本体は約276kgでAC200V電源を必要とし、コピーとプリントはモノクロ専用です。
導入時は速度だけで判断せず、搬入経路、電源、給排紙構成、仕上げ方法、ネットワーク、保守条件まで確認しなければなりません。
本記事では、シャープのMX-M1206公式機種ページと仕様表、カタログ、発売資料を基に、自社の運用に合うかを整理します。

MX-M1206の特徴と導入メリット

MX-M1206の特徴は、単に印刷が速いだけでなく、原稿の読み取り、出力、給紙、仕分けや製本を一連の工程として高速化できることです。
A4・B5ヨコの連続複写速度は毎分120枚。
最大300枚の原稿を収容できる両面同時読取原稿送り装置を標準装備し、ネットワークスキャンではカラー、モノクロともA4ヨコ片面120枚/分、両面240面/分に対応します。
大量の申請書をまとめて電子化しながら、別の担当者が会議資料を出力するような環境に適した設計です。

標準給紙容量は、本体の4トレイと100枚の手差しトレイを合わせて3,400枚です。
所定のオプションを組み合わせると最大14,850枚まで拡張できます。
ただし、最大容量は本体だけで実現する数値ではありません。
大容量2段給紙トレイを2台連結し、その給紙トレイ用の手差しトレイを追加した構成です。
標準構成と最大構成を分けて比較する必要があります。

長い出力ジョブを止めにくい機能

高速機では、用紙やトナーの補給による中断時間も生産性を左右します。
MX-M1206は、出力中にトナーを交換できるコンティニュアスランに対応しています。
オプションの大容量2段給紙トレイには、用紙を空気で分離して紙詰まりや多重送りを抑制するエアー給紙システムが搭載されています。
高剛性フレームと合わせて、まとまった部数を連続処理する運用を意識した構成です。

もっとも、毎分120枚はA4ヨコで同一原稿を連続出力するときの公称値です。
A4タテは毎分76枚、B4は66枚、A3は54枚、A3ワイドは51枚となります。
画質安定化処理のために一時停止する場合もあります。
実際の所要時間は、用紙サイズ、片面・両面、データ量、部単位印刷、ステープルや折りなどの後処理を含めて検証してください。

モノクロ文書の画質と扱える仕事

書き込み解像度は600×600dpiまたは1200×1200dpiです。
細い線や小さな文字を含む表、契約書、技術資料などをモノクロで読みやすく出力できます。
原稿の文字や写真を判別して適した原稿モードに設定するマジカルビューIIIや、線幅などを調整できる画質調整機能も用意されています。
仕上がりが重要な帳票では、実際のデータを使って線の太さ、網掛け、バーコードなどを確認すると安心です。

スキャナーはカラー原稿を読み取れますが、コピーとプリントはモノクロです。
営業提案書や写真入り販促物をカラーで内製する仕事には、別のカラー機が必要になります。
MX-M1206は、カラー対応の有無よりもモノクロの処理速度、給紙量、後処理能力を優先する現場で導入効果を出しやすい機種です。

主要仕様と処理能力

MX-M1206は、コピー、ネットワークプリント、カラーネットワークスキャン、ドキュメントファイリング、Sharp OSAに対応するコンソール型のA3モノクロ複合機です。
同一ページにはMX-M1056の数値も掲載されているため、対象機種の行と脚注をシャープ公式仕様表で照合する必要があります。
MX-M1206の主要値は次のとおりです。

項目 MX-M1206の仕様
連続複写速度 A4・B5ヨコ120枚/分、A4・B5タテ76枚/分、B4 66枚/分、A3 54枚/分、A3ワイド51枚/分
ファーストコピー 3.2秒(A4ヨコ給紙。状態により変動)
ネットワークスキャン A4ヨコでカラー・モノクロとも片面120枚/分、両面240面/分
原稿送り装置 両面同時読取方式、最大300枚(80g/m²)
標準給紙容量 3,400枚(64g/m²紙)
最大給紙容量 14,850枚(所定のオプション装着時、64g/m²紙)
メモリー・ストレージ 標準6GB、HDD 1TB
本体寸法・質量 幅1,099×奥行775×高さ1,529mm、約276kg
電源・最大消費電力 AC200V・15A、2.95kW以下

用紙サイズと給紙経路の違い

複写サイズはSRA3、A3ワイドからA5R、郵便はがきなどに対応します。
ただし、どのトレイでも同じサイズと坪量を扱えるわけではありません。
トレイ1はA4・B5、トレイ2はA4が中心です。
トレイ3はA3ワイドからB5R、トレイ4はA3ワイドからA5Rに対応します。
坪量はトレイ1・2が60~105g/m²、トレイ3・4が60~220g/m²、本体用手差しトレイが52~300g/m²です。

A3ワイドや厚紙を多用する場合は、用紙をセットする給紙口だけでなく、両面搬送やフィニッシャーまで同じ条件で通せるかを確認します。
特殊紙、ラベル紙、光沢紙、OHPなどと106~300g/m²の用紙について、メーカーは販売店または相談窓口への確認を求めています。
「手差しで300g/m²まで」という数字だけで、すべての厚紙を安定して印刷できるとは限りません。
紙目、表面加工、含水率、追い刷りの有無も結果に影響するため、現物テストが欠かせません。

立ち上がり時間と設置環境

MX-M1206のウォームアップタイムは、電源ボタンからの場合で200秒、主電源スイッチからの場合で213秒です。
短いジョブを一日に数回だけ出す職場では、この立ち上がり時間も使い勝手に影響します。
一方、始業後に稼働状態を保ち、数百部単位のジョブを連続処理する環境では、ファーストコピー3.2秒と毎分120枚の速度を活用しやすくなります。

動作時の放射音圧レベルは62dBで、メーカーは作動音が気になる場合に執務室と別室への設置を案内しています。
人の近くへ置けば成果物を受け取りやすい反面、動作音や排熱の影響を受けます。
集中印刷室へ置く場合は、印刷物を回収する動線、ジョブ完了の確認方法、用紙と消耗品の保管場所まで決めておきましょう。

操作性とスキャン・ネットワーク連携

操作部には15.4インチの大型カラー液晶フルフラット・タッチパネルが採用されています。
パネルはアームで左右へ動かせ、上下左右の向きも調整できます。
よく使う項目だけを表示するシンプルモードや、最大20人まで登録できるクイックログインにより、複数の利用者が異なる操作をする環境でも画面を整理できます。

読み取った画像は、プレビューを見ながらページの削除、向きの変更、順番の入れ替えができます。
原稿が斜めに送られた場合や、2枚が重なって送られた場合にはセンサーが検知して読み取りを停止します。
最大300枚という収容枚数だけでなく、原稿抜けや並び間違いを確認しやすい点も、大量の紙文書を電子化する業務では重要です。

OCRと多彩な保存形式

OCR機能を標準搭載し、スキャンした文書をサーチャブルPDFやOfficeファイルとして活用できます。
仕様表に掲載された出力形式には、PDF、PDF/A、暗号化PDF、TIFF、サーチャブルPDF、DOCX、XLSX、PPTX、TXT、RTFなどがあります。
JPEGと高圧縮PDFはグレースケールまたはカラー時の形式です。
モノクロとカラーで選択できる形式が異なるため、業務システムへ取り込む形式を事前に確認してください。

複数の領収書や写真を個別ファイルへ分けるマルチクロップ、最大150枚の名刺を連続処理する名刺スキャンにも対応します。
Office Open XML形式の文書は、パソコンを介さず本体から直接印刷できますが、パソコン画面と出力結果が異なる場合があります。
正式な配布物では、フォント、図形、改ページを試し刷りで確認するのが安全です。
文書管理ソフトのSharpdeskはオプションで、利用には所定のライセンスキットが必要です。

有線LAN、モバイル、クラウドの利用条件

標準の有線インターフェースは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tです。
プリント側はLPD、Port9100、IPP、SMB、FTP、WSDなどのプロトコルに対応し、ページ記述言語はSPDL2とAdobe PostScript 3が標準です。
Apple製デバイスからのAirPrintや、Sharpdesk Mobileを利用したモバイル連携にも対応しますが、モバイル端末との接続には無線LAN環境が必要です。

本体からクラウドサービスへ接続し、スキャンデータをアップロードしたり、保存データを印刷したりする機能も用意されています。
Gmail・Exchange連携、シングルサインオン、Sharp OSAなどは、契約サービス、認証方式、ネットワーク方針により利用条件が変わります。
2回線用有線LANアダプターを追加すれば、部署別や社内用・来訪者用など、2系統のネットワークを設定できます。
導入前に、利用したいサービス名、認証方式、プロキシ、証明書、通信先を情報システム担当者と販売店で整理してください。

セキュリティ機能と管理方法

高速機を複数部署で共有する場合、本体ストレージに残るデータ、排紙トレイへ放置された文書、スキャンメール、管理画面へのアクセスが主な管理対象になります。
MX-M1206は、ストレージやメモリーへ蓄積する電子データを暗号化し、出力または送信後に自動消去する機能を備えています。
E-mail送信スキャンでは、S/MIMEによるメールの暗号化と電子署名にも対応します。

同一IPアドレスから一定期間に規定回数以上のアクセスがあった場合に、そのIPアドレスを拒否する侵入・攻撃検知機能や、異常検出時に復元を試みるファームウェア自動修復機能も掲載されています。
ただし、機能が搭載されているだけで安全になるわけではありません。
管理者パスワード、証明書、利用可能な通信プロトコル、ファームウェア更新、アクセス元、ユーザー権限を導入時に設定し、変更履歴を管理する必要があります。

利用者認証と放置印刷への対策

LDAPやActive Directoryと連携したサーバー認証に対応し、オプションのICカードリーダーライターを追加すればICカード認証も利用できます。
標準のプリントリリース機能では、親機へ保存した印刷データを同一ネットワーク上の子機から出力できます。
本人がログインして指示するまでプリントされないため、機密資料の取り忘れや不要なジョブの出力を抑えられます。
親機へ接続する子機には推奨台数があるため、複数台構成では販売店へ確認してください。

地紋印字は、再コピー時に背景へ模様や指定文字を浮かび上がらせ、不正コピーを抑止する機能です。
複製そのものを物理的に不可能にする仕組みではありません。
機密区分、印刷権限、書類の回収、シュレッダー処理などと組み合わせて運用します。
認証サーバーの停止時に印刷を許可するか、ゲスト利用を認めるかといった例外時の方針も決めておきましょう。

返却・廃棄まで含めたデータ管理

個人情報初期化設定では、本体に登録した個人情報や保存データを初期化し、初期化後の再利用には専用キーが必要になります。
リース返却、売却、廃棄、拠点移転の際は、誰が初期化を実行するのか、消去の記録や証明書を発行できるのか、ストレージの扱いはどうなるのかを保守会社へ事前に確認してください。

さらに強い管理を必要とする環境向けには、データセキュリティキットMX-FR66Uがオプションとして掲載されています。
標準機能とオプション機能の境界を見積書で明確にし、必要な暗号化、認証、アクセス制御を満たすか確認します。
医療、士業、研究、公共業務などで独自の監査要件がある場合は、機器単体の機能名だけで判断せず、認証サーバーやログ管理を含めた構成として評価してください。

MX-M1206が適する用途と向かない環境

MX-M1206が適するのは、一定時間に大量のモノクロ文書を処理し、出力後の仕分けや製本まで効率化したい組織です。
本部で各拠点向けの帳票をまとめて出力する企業、教材や試験資料を作る教育機関、議案書や申請書を扱う公共部門、マニュアルや約款を内製する事務センターなどが候補になります。
カラー資料の比率よりも、モノクロのピーク速度、連続給紙、後処理の省力化を重視する現場に向いています。

300枚積載の原稿送り装置と両面240面/分の読み取りは、保管文書の電子化にも有効です。
OCRやPDF/A、サーチャブルPDFを使えば、紙資料を検索可能な形へ変換できます。
ただし、OCR結果の正確性は、原稿の汚れ、傾き、文字サイズ、書体などに左右されます。
金額、氏名、契約番号など重要な項目は人が照合し、原本の保存義務も別途確認してください。

少量印刷のオフィスでは能力が過剰になりやすい

印刷枚数が少なく、短いA4ジョブが中心なら、毎分120枚の能力を活かし切れない可能性があります。
本体だけで幅1,099mm、質量約276kgあり、AC200V電源も必要です。
電源ボタンからのウォームアップは200秒なので、少量の印刷を一日に数回だけ行う職場では、より小型の部門用機の方が設置性と運用コストのバランスを取りやすい場合があります。

同じシャープ製のモノクロ機で速度帯を下げて検討する場合は、BP-70M90、BP-71M65、BP-71M55の機種情報も比較候補になります。
必要なピーク速度、標準給紙量、設置スペース、電源、仕上げ機能を同じ条件で並べると、能力の過不足を判断しやすくなります。

カラー出力が必要なら役割分担を検討する

MX-M1206のネットワークスキャナーはカラーですが、コピーとプリントはモノクロです。
営業提案書、写真入り販促物、色分けした図面などを日常的に出力する場合、この一台だけでは業務が完結しません。
高速なモノクロ帳票をMX-M1206へ集約し、カラー文書を別のカラー複合機へ振り分ける構成と、一台のカラー高速機へまとめる構成を比較します。

カラー高速機の候補を確認する場合は、シャープのBP-80C80やMX-8081の機種ページが参考になります。
単純な速度だけでなく、カラー比率、月間のモノクロ枚数、仕上げ方法、必要台数、障害時の代替経路まで比べてください。
二台構成は業務を分散できますが、設置場所、保守契約、管理作業も増える点に注意が必要です。

比較時に確認したいポイント

MX-M1206には同一シリーズのMX-M1056があり、主な差は出力速度です。
MX-M1206はA4ヨコ120枚/分、MX-M1056は105枚/分です。
A4タテは76枚と67枚、B4は66枚と58枚、A3は54枚と52枚、A3ワイドは51枚と49枚となります。
ネットワークスキャンは両機ともA4ヨコで片面120枚/分、両面240面/分です。
A3出力やスキャンが中心なら、A4ヨコの15枚/分差だけで上位機を選ばず、実際のジョブ構成を確認しましょう。

比較では、月間平均枚数とともにピーク時の待ち時間を見ます。
締め日前後に帳票が集中する、会議前に数百部を作成する、複数部署のジョブが同時に流れるといった状況を洗い出します。
そのうえで、印刷時間、用紙補給、仕分け、ステープルや折りに費やす担当者の時間を測ると、毎分120枚と仕上げオプションの必要性を説明しやすくなります。

他メーカーとは同じ条件表で比べる

メーカーをまたいで高速モノクロ機を検討する場合は、RICOH IM 9000やTASKalfa 9003iなどの機種情報も比較の入口になります。
ただし、機種名に含まれる数字だけで性能を判断してはいけません。
A4の送り方向、A3時の速度、標準給紙、読み取り速度、原稿積載量、電源、設置寸法、ページ記述言語、フィニッシャーの能力を同じ表へ並べます。

特に後処理は、必要なオプションの組み合わせで価格と占有寸法が大きく変わります。
ステープル、パンチ、中とじ、三つ折り、表紙挿入、小口裁断のうち、現在の業務で使うものを特定してください。
将来使う可能性だけで最大構成にするのではなく、現在の外注費、作業時間、作成部数を確認し、導入効果を説明できる機能から優先する方法が現実的です。

本体価格だけでなく総保有コストを見る

比較対象には、本体や月額リース料だけでなく、保守料金、カウンター条件、オプション、用紙、電力、搬入、電源工事、ネットワーク設定、移設、撤去を含めます。
大量出力する機種では、一枚当たりの契約条件が小さく違うだけでも総額へ影響します。
一方、料金が低くても、障害時の受付時間や訪問体制が業務に合わなければ、印刷停止の影響が大きくなる可能性があります。

見積書では、基本料金や最低利用枚数の有無、トナー・感光体・部品の範囲、用紙詰まりへの訪問対応、休日対応、契約期間、途中解約、移設時の扱いを確認します。
比較各社へ同じ月間枚数、同じオプション構成、同じ保守範囲を提示しなければ、月額だけを正しく比べられません。
大量出力の繁忙日を止めないため、連絡から復旧までの想定手順も聞いておきましょう。

構成・オプションと価格

2026年9月29日に確認したメーカー公式機種ページでは、MX-M1206の本体希望小売価格は7,015,000円+税です。
推奨システムは8,467,000円+税、フルオプションは13,201,000円+税と掲載されています。
一方、2021年7月30日の発売ニュースリリースに記載された本体価格は6,100,000円(税別)です。
これは発売発表時の価格であり、現在掲載されている価格と混同しないよう注意してください。

本体希望小売価格には、感光体や現像剤などの消耗品が含まれていません。
また、メーカーはMX-M1206の使用に別途保守サービス契約が必要と案内しています。
実際の導入額は、本体、搬入、設置、給紙装置、排紙・仕上げ装置、ソフトウェア、保守条件、契約期間で変わります。
掲載された本体価格だけから、月額リース料やカウンター料金を一律に算出することはできません。

標準構成と最大構成を区別する

標準構成には、両面同時読取原稿送り装置、コピー、ネットワークプリント、ネットワークスキャン、ドキュメントファイリング、Sharp OSAが含まれます。
標準給紙は3,400枚です。
最大14,850枚にするには、大容量2段給紙トレイMX-LC13を2台連結し、大容量2段給紙トレイ用の手差しトレイMX-MF11を組み合わせます。
最大値を本体標準の容量として見積もらないようにしてください。

仕上げ用途には、フィニッシャー、サドルフィニッシャー、パンチユニット、紙折りユニット、トリマーユニット、カール補正ユニット、インサーターなどがあります。
100枚とじのサドルフィニッシャーでは20枚の中とじが可能です。
紙折りユニットはZ折り、巻き三つ折り、外三つ折り、巻き四つ折り、二つ折りに対応しますが、用紙サイズと接続条件があります。
必要な組み合わせはMX-M1206/MX-M1056公式カタログのシステム構成図と脚注まで確認してください。

見積依頼で固定する条件

見積依頼時は、月間枚数だけでなく、A4とA3の比率、片面・両面、用紙坪量、ピーク時の部数、必要な折り・とじ、スキャン保存先、認証方式を伝えます。
これらが曖昧だと、導入後に追加オプション、電源工事、ネットワーク作業が必要になり、想定外の費用が生じる可能性があります。

  • 本体と各オプションの型番、数量、税別価格
  • 搬入、設置、電源工事、ネットワーク設定の範囲
  • リース期間、月額、支払総額、満了後の扱い
  • カウンター条件、最低料金、保守対象となる部品と作業
  • 障害受付時間、訪問可能地域、代替運用の有無
  • 移設、返却、ストレージ初期化に必要な手続き

価格を比較するときも、同じ給紙・仕上げ構成と保守条件に揃えます。
オプションの接続に別の中継ユニットや電源が必要な場合もあるため、完成構成の型番一覧、占有寸法、電源数を見積書へ明記してもらいましょう。

導入前に確認したい設置・保守項目

MX-M1206は卓上機ではありません。
本体寸法は幅1,099×奥行775×高さ1,529mm、質量は約276kgです。
手差しトレイを伸ばした機械占有寸法は幅1,242×奥行775mmで、フィニッシャーや大容量給紙装置を追加すれば横幅と重量はさらに増えます。
設置位置だけでなく、トラックの停車場所から入口、廊下、曲がり角、エレベーター、扉、段差まで実測してください。

本体電源はAC200V・15Aで、最大消費電力は2.95kW以下です。
一般的なAC100Vコンセントへそのまま接続する機種ではありません。
公式カタログでは、本体用AC200Vとオプション用AC100Vについて、それぞれ専用コンセントを使うよう案内しています。
回路容量、コンセント形状、アース、工事の要否は、設置事業者や有資格者へ確認します。
排熱、動作音、保守作業スペース、用紙保管場所を含め、利用者とサービス担当者の双方が作業できる配置にしてください。

ネットワークと実用紙を事前検証する

ネットワーク設定では、固定IPまたはDHCP予約、プリントポート、DNS、SMTP、SMB、認証サーバー、証明書、時刻同期、管理者アクセス元を一覧化します。
利用予定のWindowsやmacOSに対応するドライバーが導入時点で提供されているか、業務システムがSPDL2またはAdobe PostScript 3で期待どおりに出力できるかも確認します。
対応OSは更新される場合があるため、古いカタログではなく導入時点の公式仕様とドライバーページを使ってください。

用紙テストでは、通常のコピー紙に加え、実際に使う帳票、再生紙、厚紙、色紙、ラベル紙などを試します。
用紙プロパティは最大1,000件まで保存でき、厚さや表面加工に応じた条件を呼び出せますが、設定だけですべての用紙の安定搬送が保証されるわけではありません。
給紙、両面印刷、画質、折り、とじ、排紙まで一連の工程で確認し、問題のない設定とトレイを記録しましょう。

発売時期、掲載状況、保守を最終確認する

MX-M1206の発売日は2021年8月31日です。
2026年9月29日時点では、シャープの公式製品ラインアップにMX-M1206が掲載され、個別ページで本体希望小売価格も案内されています。
そのため本記事では販売終了機として扱っていません。
ただし、公式掲載は将来の販売期間や納期を保証するものではありません。
発注時には新品の供給状況、納期、保守契約の受付可否を販売店へ確認してください。

メーカーは、補修用性能部品を製品の製造打ち切り後7年間保有すると記載しています。
これは購入日から一律7年間の無償保証や、すべての地域で同じ保守条件を約束する表現ではありません。
保守受付時間、訪問地域、消耗品供給、部品交換、代替出力の方法を契約書で確認します。

  1. 毎分120枚を必要とするピークジョブが実際にあるか
  2. モノクロ専用で業務が成立するか
  3. 標準3,400枚と最大14,850枚の構成差を理解したか
  4. 必要な仕上げオプションと接続条件を確定したか
  5. AC200V電源、床、搬入経路、作業スペースを確認したか
  6. 認証、データ消去、ネットワーク設定の担当を決めたか
  7. 本体、保守、リース、移設、撤去を同一条件で比較したか

大量のモノクロ出力と高速スキャンが日常業務の中核にあり、設置・電源・保守の条件を満たすなら、MX-M1206は有力な候補です。
少量印刷やカラー中心の職場では、より低い速度帯やカラー機を含めて比較した方が、費用と設置性のバランスを取りやすいでしょう。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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