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シャープ

MX-M1056

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

MX-M1056
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度105枚/分
発売日2021-08-31
希望小売価格(税別)本体希望小売価格 5,865,000円(税別)

旧機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

MX-M1056は、短時間に大量のモノクロ文書を出力する集中印刷環境に適した、シャープのA3モノクロデジタル複合機です。
A4ヨコの連続複写速度は毎分105枚。
最大300枚を積載できる両面同時読取原稿送り装置を標準装備し、スキャンは片面120枚/分、両面240面/分に対応します。
給紙や製本のオプションも豊富な一方、本体は約276kgで、AC200V・15Aの専用電源が必要です。
一般的な部門用複合機と同じ感覚で選ばず、ピーク時の処理量、完成させたい印刷物、搬入経路、電源、保守体制まで確認して構成を決めることが重要です。

MX-M1056の特徴

MX-M1056の中心的な特徴は、速度だけでなく、給紙、原稿読み取り、排紙後の仕上げまで含めて大量処理を組み立てられることです。
A4・B5ヨコの連続複写速度は毎分105枚で、A4・B5タテは67枚/分、B4は58枚/分、A3は52枚/分、A3ワイドは49枚/分です。
同じ公式ページに掲載される上位機MX-M1206の毎分120枚という値を、MX-M1056の性能として扱うことはできません。

高剛性フレームを採用し、出力中にトナーが切れた場合も印刷を止めずに交換できるコンティニュアスランに対応しています。
複数部署のジョブを一か所へ集約する運用、締め日や会議前に大量の帳票をまとめて出力する業務、定期的に教材や配布資料を作る現場で特徴を生かしやすい機種です。
反対に、一日を通して少量ずつ印刷する職場では、105枚/分の速度や大型構成が過剰にならないかを確認する必要があります。

操作部には15.4インチのカラー液晶フルフラット・タッチパネルを搭載しています。
左右に動くアームに取り付けられ、パネル自体も上下左右へ角度を変えられます。
設定項目やプレビューを広い画面で確認できるため、大型機を複数の担当者が共有する場合にも操作手順を統一しやすい設計です。

標準3,400枚から最大14,850枚まで給紙を拡張

標準給紙容量は、4トレイの1,300枚、900枚、550枚、550枚と手差しトレイ100枚を合計した3,400枚です。
いずれも64g/㎡紙を使用した場合の公称値で、用紙の坪量やトレイへの割り当てによって実際の補給間隔は変わります。

大容量2段給紙トレイ2台と専用手差しトレイを組み合わせた最大構成では14,850枚まで拡張できます。
この数値は本体だけの容量ではありません。
大容量2段給紙トレイには、紙詰まりや多重送りを抑えるエアー給紙システムがありますが、用紙の銘柄、保管状態、湿度まで無条件に吸収するものではないため、実際の用紙による事前確認が必要です。

製本や折りまで自動化できる

サドルフィニッシャー、紙折りユニット、インサーター、トリマーユニットなどを追加できます。
サドルフィニッシャーは最大100枚のステープルと最大20枚の中とじに対応し、紙折りユニットではZ折り、巻き三つ折り、外三つ折り、巻き四つ折り、二つ折りを扱えます。
印刷済みの表紙や仕切り紙を挿入する構成も可能です。

これらは標準装備ではなく、組み合わせにも条件があります。
トリマーユニットは100枚とじサドルフィニッシャーとの組み合わせが前提で、フィニッシャー接続時にカール補正ユニットが必要になる構成もあります。
ステープルだけでよいのか、中とじ、折り、表紙挿入、小口裁断まで必要なのかを成果物ごとに整理すると、不要なオプションを避けやすくなります。

主要仕様と処理能力

MX-M1056はコンソール型のレーザー静電複写機で、紙への出力はモノクロです。
コピー原稿は最大A3、出力用紙はSRA3、A3ワイドからA5R、郵便はがきなどに対応します。
ただし、使えるサイズと用紙種類はトレイごとに異なります。
SRA3を含むすべての用紙を、どのトレイからでも給紙できるわけではありません。

項目 MX-M1056の確認値
A4・B5ヨコ連続複写速度 105枚/分
A3連続複写速度 52枚/分
ファーストコピー 3.2秒(A4ヨコ給紙時)
ウォームアップ 170秒(電源ボタンから。環境により変動)
標準給紙容量 3,400枚(64g/㎡紙)
メモリー・記憶装置 標準6GB・HDD 1TB
本体寸法 幅1,099×奥行775×高さ1,529mm
本体質量 約276kg

ファーストコピー3.2秒は本機の状態によって変わります。
連続速度も、同一原稿を連続複写した場合の公称値であり、画質安定化処理によって一時的に出力が中断することがあります。
実際の所要時間にはデータ処理、ウォームアップ、用紙交換、後処理、排紙物の回収も含めて考えます。

解像度と用紙坪量

コピーの読み取り解像度はモノクロ600×600dpi、600×400dpi、600×300dpi、書き込みは600×600dpiまたは1200×1200dpiです。
ネットワークプリンターも600×600dpiと1200×1200dpiに対応します。
細い線、小さな文字、網点を含む資料は、解像度だけでなく元データ、ドライバー設定、用紙、後処理の影響も受けるため、実データで出力見本を確認します。

坪量はトレイ1・2が60~105g/㎡、トレイ3・4が60~220g/㎡、手差しトレイが52~300g/㎡です。
特殊紙や106~300g/㎡の用紙について、メーカーは販売店などへの事前相談を案内しています。
坪量が範囲内でも、光沢、コーティング、目方向、含水率によって搬送や定着の結果が変わる点に注意が必要です。

電源と消費電力

本体電源はAC200V・15Aで、最大消費電力は2.95kW以下です。
一般的な100Vコンセントへ接続して使う機種ではありません。
オプションを加える場合は別途AC100Vの専用コンセントが必要になる構成があり、フルオプション例では本体用200Vが1本、オプション用100Vが3本とされています。

主電源、アース、分電盤の余力、コンセント形状を現地調査で確認します。
既存機が200Vであっても、回路容量や差し込み形状が同じとは限りません。
電源工事が必要な場合は、設置日までの工程と費用負担を見積書へ明記してもらうことが大切です。

操作性とスキャン・ネットワーク連携

標準の原稿送り装置は、原稿の表裏を一度に読む両面同時読取方式です。
A3からA5に加えて名刺を扱え、80g/㎡紙では最大300枚、厚さ0.2mmの名刺では最大150枚を収容できます。
A4ヨコの標準条件におけるスキャン速度は、モノクロ・カラーとも片面120枚/分、両面240面/分です。
MX-M1056はモノクロ出力機ですが、スキャナーはカラーに対応します。

原稿の斜め送りと、2枚が重なって送られる重送をセンサーで検知し、異常時には読み取りを停止します。
原稿セットランプ、取り忘れ防止ランプ、排出原稿を見やすい透明トレイも備えています。
大量文書の電子化ではページ抜けを減らす助けになりますが、重要書類は読み取り後に原稿枚数とファイルのページ数を照合する運用が安全です。

出力形式はPDF、PDF/A、暗号化PDF、サーチャブルPDF、TIFFなどに対応し、カラーではJPEGや高圧縮PDFも利用できます。
Office形式、TXT、RTFへの変換にも対応します。
OCRの結果は原稿の汚れ、文字サイズ、レイアウトに左右されるため、検索性が重要な文書はサンプルを使って認識結果を確認してから一括処理します。

大型パネルとスキャン支援機能

よく使う項目だけを表示するシンプルモードがあり、クイックログインは最大20人まで登録できます。
複数の領収書や写真を一度に読み取り、個別ファイルとして保存するマルチクロップにも対応します。
原稿の天地判定や白紙飛ばしなどをまとめて設定する自動設定も利用できます。

自動判定がすべての原稿で意図した結果になるとは限りません。
薄い鉛筆書き、裏写り、付箋、サイズ混載、上下を判定しにくい図面では、白紙判定や向きが期待と異なることがあります。
少量で結果を確認し、必要なら解像度、濃度、カラー、白紙飛ばしを個別に指定します。

印刷方式とネットワーク連携

標準の有線インターフェースは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tです。
ページ記述言語はSPDL2とAdobe PostScript 3を標準搭載し、AirPrintにも対応します。
2系統の有線ネットワークで運用する機能もありますが、利用には2回線用有線LANアダプターが必要です。

Sharp OSAを利用すると、複合機と対応アプリケーションを連携し、入力、処理、出力のワークフローを構成できます。
クラウド連携やメール連携は、契約するサービス、認証方式、ネットワークポリシーによって利用条件が変わります。
導入時はWindows、macOS、モバイル端末、業務ソフトの組み合わせを一覧化し、必要なドライバーと印刷方式を端末別に確認します。

セキュリティ機能と運用

MX-M1056は、本体のストレージやメモリーに保存するデータの暗号化と、出力後・送信後のデータ自動消去に対応します。
カタログには、SSL/IPsecによる暗号化通信、暗号化PDF、IPアドレス・MACアドレスのフィルタリング、S/MIME、ICカード・サーバー認証、Active Directory連携などが示されています。
高度な保護を追加するデータセキュリティキットはオプションです。

プリントホールドや親展プリントを利用すれば、利用者が本体で操作するまで出力を保留でき、排紙トレイへの放置を減らせます。
同一ネットワーク上の対応機から本人が出力するプリントリリースにも対応しています。
搭載機能を有効にするだけでなく、どの文書を保留対象にするか、共有IDを許可するか、認証できない場合の例外手順を決めることが重要です。

ファームウェアの異常を検出した際に自動修復を試みる機能や、同一IPアドレスから規定回数以上のアクセスがあった場合にアクセスを禁止する機能もカタログに記載されています。
ただし、複合機だけでネットワーク全体を防御できるわけではありません。
管理画面をインターネットへ直接公開せず、許可する通信先と管理端末を限定し、社内の更新・監視方針へ組み込みます。

認証と権限を業務に合わせる

認証方式は、個人ID、部署コード、ICカード、外部認証のどれを使うかを決めます。
ICカード認証には対応するカードリーダーが必要です。
個人別認証は操作履歴や利用量を把握しやすい一方、入退社、異動、カード紛失に伴う登録変更が必要になります。
人事・ID管理の手順と連動させることが欠かせません。

スキャン先の共有フォルダーやメールサービスに認証情報を登録する場合は、個人アカウントを安易に共用せず、パスワード変更時の更新担当者を決めます。
証明書、有効なプロトコル、時刻同期、管理者パスワードも導入時の設定表へ記録し、保守担当者だけに設定が依存しない状態を作ります。

撤去時のデータ消去

本体を初期化し、登録した個人情報や保存データを消去する機能があります。
入れ替え、返却、廃棄時には、アドレス帳、保存文書、認証情報、ジョブデータ、ネットワーク設定のどこまでを消去するか、作業者と確認方法を事前に決めます。

リース機では所有権や返却条件があるため、利用者の判断だけでHDDを取り外したり破壊したりしてはいけません。
保守会社、販売店、リース会社と手順を合わせ、機種名、製造番号、実施日、消去方法、確認者を記録します。
機密性が高い場合は、消去作業の報告書や証明書を発行できるかも契約前に確認します。

MX-M1056が適する用途

MX-M1056が適するのは、月間枚数が多いだけでなく、特定の時間帯に大量出力が集中する職場です。
本部で各拠点向け帳票を一括出力する、学校や研修部門で教材を部数印刷する、印刷室で複数部署のジョブをまとめて処理する、保存箱単位の紙文書を電子化するといった用途が考えられます。

同じ月間印刷枚数でも、一日を通して均等に出力する職場と、締め日や会議直前に集中する職場では必要な速度が異なります。
選定時は月間総枚数に加え、最も忙しい1時間に何ページを出すか、一つのジョブが何ページか、出力完了まで何分待てるかを整理します。
105枚/分の性能は、待ち時間が業務の締め切りへ直結する環境ほど評価しやすくなります。

紙への出力はモノクロなので、黒文字、表、線画が中心の帳票や資料に向きます。
カラー原稿をカラーでスキャンすることはできますが、カラー印刷はできません。
表紙、商品写真、グラフなどをカラーで出力する必要がある場合は、カラー機との併用またはカラー複合機への変更を検討します。

大量スキャンと集中印刷

最大300枚の原稿積載と両面同時読み取りは、契約書、申請書、伝票、過去資料をまとまった単位で電子化する作業に役立ちます。
ただし、ホチキスやクリップの除去、付箋の扱い、折れや破れの補修、サイズ混載の整理など、前処理の時間も必要です。

集中印刷では、プリント速度だけでなく、用紙補給、排紙物の仕分け、トナー交換、ジョブ受付の順序が作業時間を左右します。
担当者の動線とジョブの優先順位を決め、障害時に別の複合機へ出力できるデータ形式や手順も用意すると、中心機が停止した際の影響を抑えられます。

冊子や配布物の内製

中とじ、折り、表紙挿入、小口裁断を組み合わせれば、研修冊子、提案資料、社内報、ダイレクトメールなどの後処理を内製できます。
改訂頻度が高く、必要部数を必要な時に作りたい文書では、外注の納期を待たずに更新できる点が利点です。

内製化の判断では、本体とオプションの費用だけでなく、用紙、トナー、ステープル針、保守、作業者の時間、再出力、在庫廃棄まで含めます。
色再現や特殊加工が重要な制作物は外注し、変更の多いモノクロ資料だけを内製する分担も有効です。
実際の成果物を販売店へ示し、用紙、ページ数、とじ位置、折り方の適合を確認します。

他機種との比較と選び分け

MX-M1056を選ぶ基準は、単に高速機が欲しいかではなく、毎分105枚の出力、大容量給紙、製本オプションを一台へ集約する必要があるかです。
より低速の機種でもピーク業務を処理できるなら、設置面積、電源、導入費用を抑えられる可能性があります。
反対に105枚/分でも待ち時間が長い場合は、上位機や複数台構成を比較します。

比較対象 確認する考え方
MX-M1206 同シリーズの上位速度機。ピーク処理時間をさらに短縮する必要があるか
BP-70M90・BP-70M75 90枚/分・75枚/分帯で業務を処理できるか
BP-71M65・BP-71M55 部門配置や複数台への分散が適するか
MX-8081・BP-80C80 大量処理に加えてカラー出力が必要か

比較表では、A4ヨコ速度だけでなく、A3速度、原稿積載量、スキャン速度、標準・最大給紙量、後処理、電源、本体重量を同じ条件で並べます。
メーカーや世代が違えば、同じ名称の機能でも標準装備とオプションの範囲が異なるため、各機種の個別仕様を確認してください。

モノクロ高速機の中で比較する

同じシリーズで速度を上げたい場合はMX-M1206を比較します。
毎分105枚までは不要なら、BP-70M90やBP-70M75も候補です。
速度差を月間枚数だけで評価せず、最も大きなジョブの完了時間で比較すると判断しやすくなります。

出力が複数部署へ分散しているなら、BP-71M65やBP-71M55を複数配置する案も検討できます。
一台への集中は設定と消耗品を集約しやすい反面、停止時の影響が大きくなります。
分散配置は管理台数が増えますが、代替出力先を確保しやすくなります。

カラー出力の必要性で比較する

提案書や販促物をカラーで大量出力するなら、モノクロ専用のMX-M1056だけでは完結しません。
比較候補としてMX-8081やBP-80C80を確認できます。
カラー比率が低い場合は、モノクロ大量出力をMX-M1056へ集約し、カラーだけを別機へ分ける構成も考えられます。

カラー機との比較では、速度だけでなく、カラーとモノクロの実際の出力比率、カウンター条件、色調整、用紙適性、必要な設置面積を確認します。
現在の請求書やジョブログから月間のカラー枚数を把握し、カラー出力が業務に不可欠な資料と、モノクロで問題ない資料を分けて選定します。

標準構成・オプションと価格

シャープ公式製品ページに掲載されているMX-M1056の本体希望小売価格は5,865,000円+税です。
2021年7月30日付の発売資料には、発売時の希望小売価格として5,100,000円(税別)が記載されています。
現在の導入検討では発売時価格を見積基準にせず、公式製品ページの表示と販売店が提示する最新の本体・オプション価格を確認します。

本体希望小売価格には感光体、現像剤などの消耗品が含まれず、メーカーは使用にあたり別途保守サービス契約が必要と案内しています。
公式の推奨システム例は7,317,000円+税、フルオプション例は12,051,000円+税ですが、指定された機器の組み合わせに対する希望小売価格です。
すべての導入先に必要な標準総額ではありません。

リース料は本体価格だけでは決まりません。
採用するオプション、搬入、設置、電源工事、ネットワーク設定、契約期間、料率、動産保険などが関係します。
保守費用も、カウンター単価だけでなく最低料金、トナー供給、部品、訪問作業、対応時間を同じ条件で比較します。
根拠のない月額相場を当てはめず、総支払額と業務停止時の支援内容を見ます。

必要なオプションを成果物から決める

見積依頼時は「製本したい」とだけ伝えず、A4用紙を何枚ステープルするか、A3をどの方向へ折るか、何枚を中とじするか、印刷済み表紙を挿入するか、厚紙をどこから給紙するかを指定します。
完成見本を提示できれば、必要なフィニッシャーと接続ユニットを判断しやすくなります。

最大14,850枚の給紙が不要なら、大容量2段給紙トレイ2台を前提にする必要はありません。
一方で用紙補給を減らしたい場合は、総容量だけでなく、A4普通紙、A3用紙、色紙、表紙用紙をどのトレイへ割り当てるかを決めます。
最大構成の数値ではなく、自社の用紙構成における有効容量で比べます。

見積書で分けて確認する項目

  • 本体、給紙、排紙、製本、認証に関する機器代
  • 搬入、養生、設置、既存機撤去、階段作業などの費用
  • 200V電源とオプション用100V電源の工事費
  • ドライバー、スキャン先、認証、アドレス帳の設定範囲
  • リース期間、総支払額、中途解約、満了後の返却条件
  • カウンター料金、最低料金、消耗品、部品、訪問作業の範囲

購入とリースのどちらを選ぶ場合も、機器代と保守費用を分けて確認します。
安価な見積でも、必要な接続ユニットや設置作業が抜けていれば同じ条件で比較できません。
見積書の型番と数量を公式のシステム構成図に照らし、利用したい機能が実現できる構成かを販売店へ確認します。

導入前に確認する設置・保守条件

導入前に優先して確認するのは、設置場所、搬入経路、電源、床の条件です。
本体だけで幅1,099×奥行775×高さ1,529mm、質量約276kgあります。
手差しトレイを伸ばした機械占有寸法は幅1,242×奥行775mmですが、給紙、トナー交換、紙詰まり対応、保守作業、利用者の通路に必要な空間は別途確保します。

フルオプション例のシステム総質量は約841kgです。
大型構成では、搬入口、エレベーターの扉と積載量、廊下の幅、曲がり角、段差、床養生だけでなく、最終設置場所の床荷重も確認します。
本体を通せても、給排紙ユニットを連結する作業空間が不足する場合があります。
採用構成の外形図を使って現地調査を行います。

動作時の放射音圧レベルは62dBで、メーカーは作動音が気になる場合にオフィスや事務所とは別室への設置を案内しています。
電話やオンライン会議を行う場所、来客スペースの近くでは、作動音に加え、用紙補給や排紙物回収による人の出入りも考慮します。
直射日光、極端な温湿度、空調が直接当たる場所も避けます。

導入前チェックリスト

  1. 本体と採用オプションを含む寸法、総重量、保守空間を確認します。
  2. AC200V・15Aの本体用専用電源、アース、オプション用100V電源を確認します。
  3. 搬入口、エレベーター、廊下、曲がり角、段差、床荷重を調べます。
  4. 固定IP、DNS、時刻同期、認証、証明書、スキャン先を決めます。
  5. 実際の端末、業務ソフト、原稿、用紙で印刷とスキャンを試します。
  6. 保守受付時間、訪問地域、部品と消耗品の供給、代替出力先を確認します。
  7. 返却時の搬出、データ消去、原状回復、費用負担を契約書で確認します。

特に搬入と電源は、設置日にソフトウェア設定で解決できない項目です。
扉、通路、エレベーター、コンセント、分電盤、床を写真と寸法で記録し、販売店、搬入業者、建物管理者の間で共有すると認識違いを防げます。

稼働後の保守と販売状況の確認

シャープはMX-M1056の補修用性能部品を製造打ち切り後7年間保有すると案内しています。
これは購入日から7年間の無条件修理を保証する意味ではなく、故障内容、部品在庫、保守契約によって対応は異なります。
2026年9月29日時点ではシャープ公式の製品ページとカタログ一覧に掲載されていますが、在庫や販売可否は見積時に確認してください。

稼働後は、印刷枚数、紙詰まり、消耗品交換、エラー、待ち時間を定期的に記録します。
大量印刷の中心機では、短い停止でも複数部署へ影響します。
障害時の連絡先、復旧の優先順位、別機への出力手順を決め、重要な締め日前には用紙と消耗品の在庫を確認します。
長期契約では、契約期間中の保守受付、部品・消耗品供給、後継機への入れ替え条件まで確認しておくと安心です。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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