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ムラテック

MFX-5209

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

MFX-5209
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度20枚/分
発売日2024-07
希望小売価格(税別)838,000円(標準モデル、本体標準価格・税別)

新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

MFX-5209は、限られた設置スペースでA3コピー、FAX、ネットワークプリント、カラースキャンをまとめたい事業所に向くモノクロ複合機です。
標準のA3ルーフカセットにより、一般的な床置きA3複合機とは異なる卓上型の構成を実現しています。
A4ヨコの連続速度は毎分20枚です。
大量印刷の速さよりも、FAXを含む日常の文書処理、省スペース性、必要に応じて追加できるペーパーレス機能を重視する場合に検討しやすい一台です。

MFX-5209の特徴

MFX-5209は、ムラテックが2024年7月下旬から販売すると発表したA3対応モノクロデジタル複合機です。
コピー、スーパーG3 FAX、ネットワークプリンター、ネットワークカラースキャナーを標準構成にまとめています。
カラーで読み取ることはできますが、コピーとプリントの出力色はモノクロです。
カラー印刷が必要な職場では、この点を最初に切り分けてください。

大きな特徴は、原稿ガラス面の下にA3用紙を最大100枚セットできる「ルーフカセット」を備えることです。
標準の300枚用紙カセット、100枚ルーフカセット、50枚手差しトレイを合わせると、64g/m²の用紙を基準に標準450枚をセットできます。
給紙ユニットは最大2段まで追加でき、構成上の最大給紙量は1,050枚です。
ただし、追加給紙ユニットの最大用紙サイズはB4であり、A3用紙はルーフカセットまたは手差しトレイから給紙します。

メーカーが案内する接地面積は幅450mm×奥行き538mmです。
一方、仕様表の本体寸法は、操作パネルを85度にした条件で幅502mm×奥行き585mm×高さ538mmとなっています。
さらに、手差しトレイと延長用紙トレイを開いた機械占有寸法は幅861mm×奥行き631mmです。
小型という説明だけで設置台を決めず、使用時に開く部分まで含めて確認する必要があります。

  • 標準構成でA3用紙を扱える卓上型
  • A4ヨコの連続複写速度は最大20枚/分
  • FAXとモノクロ出力に加え、カラーでのスキャンに対応
  • 自動両面プリントユニットと自動原稿送り装置を標準構成に含む
  • Information server 7を追加すればペーパーレスFAXや文書共有を強化可能

小型化とA3対応を両立する構造

一般的なA3複合機は床置き前提の製品が多いのに対し、MFX-5209は卓上設置を想定した構造です。
A3を日常的に大量給紙する機種ではありませんが、図面、帳票、見開き資料などを必要なときに等倍出力したい職場には合理的です。
A3の自動原稿送りにも対応するため、シート原稿ならA3の読み取りから出力まで行えます。

注意したいのは原稿ガラス面です。
メーカーの機能説明では、原稿ガラス面で一度に読み取れるブック原稿は最大B4です。
A3の見開き原稿は左右を分けて読み取り、自動的にA3用紙へ合成する「A3原稿分割読み取り」を利用します。
A3シート原稿をADFで読む場合と、A3の本や台帳をガラス面で扱う場合では操作が異なります。

後継機として改善された出力速度

MFX-5209はMFX-5187の後継機として発表され、A4ヨコの連続印字速度が従来機の18枚/分から20枚/分へ向上しました。
速度差だけでなく、現在利用するOSへの対応状況、スキャン先、FAX運用、保守条件を含めて更新効果を判断することが重要です。

メーカーが月間推奨印刷枚数を明示した資料は確認できないため、毎月の枚数に対する適否を根拠なく断定することはできません。
選定時は、月間総出力枚数、朝や締め時間帯の集中度、一度に処理する部数を販売店へ伝え、20枚/分で待ち時間を許容できるか確認してください。

MFX-5209の主要仕様

主要仕様を確認するときは、最大値だけでなく測定条件にも目を向けます。
MFX-5209の毎分20枚はA4ヨコでの最大連続複写速度です。
A4タテは18枚/分、A3は16枚/分であり、すべての用紙方向やサイズで20枚/分になるわけではありません。
連続速度は使用条件によって低下する場合があることもメーカーが明記しています。

項目 MFX-5209の確認済み仕様
方式・出力色 卓上型モノクロデジタル複合機
最大用紙サイズ A3
連続複写速度 A4ヨコ20枚/分、A4タテ18枚/分、A3 16枚/分
読み取り・書き込み解像度 600dpi×600dpi
ファーストコピー 4.5秒。室温23℃、A4ヨコ、等倍、1段目カセット、原稿ガラス使用時
ウォームアップ 27.0秒。室温23℃。キー操作受付までは約13秒
標準給紙 300枚カセット+100枚ルーフカセット+50枚手差し
ADF積載量 A4以下50枚、B4 40枚、A3 30枚
本体寸法・質量 幅502mm×奥行き585mm×高さ538mm、約32.6kg
接続 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T、USB 2.0

手差しトレイでは普通紙・再生紙のほか、91~160g/m²の厚紙、はがき、封筒、不定形用紙を扱えます。
ただし、用紙の種類や保管状態によって印刷不良やしわが発生する場合があります。
レーザー機に対応する用紙かを確認し、特殊紙は本番前に少量で試す運用が安全です。

A3原稿と給紙経路の制約を理解する

1段目の標準用紙カセットに設定できるのはA4、A4ヨコ、B5ヨコ、A5ヨコです。
A3とB4はルーフカセットで扱え、手差しトレイもA3に対応します。
オプション給紙ユニットは最大B4です。
この構成を理解せずに「すべてのカセットでA3対応」と考えると、用紙交換の手間を見誤ります。

A3を常時大量に使う部署では、100枚のルーフカセットで交換頻度が許容できるかを確認してください。
A4中心で、ときどきA3を出す使い方なら、省スペース性を保ちながら用紙サイズを増やせる利点が生きます。
日常的に使用するA4の向きも、速度と回転仕分けの可否に関わります。

スキャン・プリント仕様の読み分け

プリンターは600dpi×600dpiのWindows GDI方式が標準で、PCL 5eとPCL XLはPCL拡張キットが必要です。
基幹システムや特定アプリケーションがPCLを前提にしている場合、標準モデルだけで要件を満たすとは限りません。
既存ドライバーをそのまま流用せず、対応OSと出力方式を確認します。

スキャナーはカラー対応で、A4ヨコ・300dpi時の読み取り速度はモノクロ42枚/分、カラー27枚/分です。
出力形式はTIFF、JPEG、PDF。
TWAIN、HTTP、CIFS(SMB)、FTP、SMTP、SMTPSが仕様に記載されています。
印刷がモノクロでも、契約書や押印書類をカラーPDF化したい場合には利用価値があります。

操作性とスキャン・FAX連携

MFX-5209は7インチのWVGAフルカラータッチパネルを搭載しています。
印刷物の有無を光で知らせる記録紙確認ランプもあり、受信FAXやPCプリントを取り忘れにくい設計です。
共有スペースに置く場合は、ランプが利用者の動線から見える向きにすると機能を生かしやすくなります。

標準の自動原稿送り装置にはA4以下を最大50枚、B4を40枚、A3を30枚セットできます。
スキャン原稿はE-mail、ネットワーク共有フォルダー、FTPサーバー、TWAINボックスなどへ送信可能です。
毎回PCで取り込む方法だけでなく、共有フォルダーへ直接保存する運用を整えると、紙文書の電子化を複数人で進めやすくなります。

FAXはA3送受信とスーパーG3に対応し、標準の宛先表は500件です。
IsモデルまたはInformation server 7装着時は最大2,000件となります。
受信文書を本体メモリーへ保存し、プレビュー後に印刷する機能も備えています。
印刷不要なFAXまで自動出力しない運用は、用紙削減だけでなく、不要文書を排紙部に放置しないためにも有効です。

Information server 7で広がるFAX運用

Information server 7は標準モデルではオプションで、Isモデルには標準搭載されます。
受信FAXを発信元番号、受信時間、曜日などの条件でユーザー、FAX、E-mail、ネットワーク共有フォルダーへ自動配信できます。
保存した文書のサムネイル表示、カレンダー表示、OCR検索、PCからのFAX送信にも対応します。

OCR結果は原稿状態によって正しく処理されないことがあり、外部へ転送・保存した文書はInformation server内のOCR検索対象にならないという条件があります。
重要文書は検索だけに依存せず、日付、取引先、案件番号などを含むファイル名と保存先のルールを併用してください。

モバイル利用は現行OSとの適合確認が必要

メーカー資料にはMuratec Mobileによるモバイル連携が案内されていますが、仕様表に例示された端末やOSの表記には古い世代も含まれます。
現在使用中のiPhone、iPad、Android端末で利用できるかは、導入時点のアプリ配布状況と最新OS対応情報を確認する必要があります。

モバイル印刷を導入する場合は、同一ネットワークへの接続条件、ゲストWi-Fiからの到達可否、端末管理方針も合わせて決めます。
アプリ対応という情報だけで社外端末から自由に印刷できると考えず、社内ネットワークの管理者と利用範囲を整理してください。

セキュリティーとネットワーク運用

MFX-5209では、本体操作にユーザーIDとパスワードによる認証を設定できます。
別売りのICカード認証装置と取付キットを追加すれば、FeliCaまたはMIFAREによる非接触ICカード認証も利用できます。
ただし、ICカード認証オプション装着時は「スキャン to USBメモリー」と「USBメモリー to プリント」を使用できません。
カード認証とUSB利用のどちらが必要か、発注前に決めておく必要があります。

プリンター機能にはセキュリティープリントが含まれます。
機密文書を共有機へ送る場合は、すぐに出力せず、利用者が本体側で操作してから印刷する運用にすることで、排紙部への放置を抑えられます。
認証機能を購入するだけで完了とせず、退職者の登録削除、共有IDの禁止、管理者パスワードの管理まで手順化することが大切です。

FAXについてはFASEC 1に適合し、宛先・ダイヤルの2度押し、送信前の宛先確認表示、指定時間内の受信文書をメモリーに蓄積してパスコード入力後に印刷するセキュリティー受信などを備えます。
誤送信防止機能は設定して初めて効果を発揮するため、導入時の初期設定項目へ含めてください。

ネットワーク要件は導入先ごとに確認する

有線LANは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tに対応します。
プリント用としてLPR(IPv4)、Port 9100、SNMPが仕様に記載され、IPPはInformation server装着時の対応です。
スキャン先にはSMB、FTP、SMTP、SMTPSなどを利用できますが、暗号方式や認証方式の細部まで本文だけで判断してはいけません。

Microsoft 365のメール送信、最新Windowsの共有フォルダー、VLANをまたぐ通信などは、複合機側だけでなくサーバーとネットワーク側の設定にも左右されます。
使用するプロトコル、IPアドレス、DNS、SMTP認証、共有フォルダー権限、ファイアウォールの通信許可を事前の設定表にまとめると、設置後の切り分けが容易になります。

保存データと廃棄時の管理

暗号化PDF、受信FAXのプレビュー、Information server内の文書保存など、便利な機能ほど本体や関連機器に業務データが残る可能性があります。
誰が保存文書を閲覧できるか、保存期間をどうするか、バックアップをどこへ置くかを社内規程に合わせて決めます。

入れ替え、返却、廃棄の際は、宛先表、FAX履歴、保存文書、認証情報、ネットワーク設定の消去方法と実施主体を販売店へ確認してください。
データ消去証明が必要な組織では、契約前に対応可否と費用を見積条件へ入れておくと安心です。

MFX-5209が適する用途

MFX-5209が特に合いやすいのは、カラー印刷は不要でも、FAX、A3、紙文書のスキャンを残したい小規模事業所や部門です。
受付、総務、受発注、店舗バックヤード、士業事務所など、FAXの受信頻度が高く、A4文書を中心にときどきA3帳票を扱う環境では、機能と設置面積のバランスを取りやすいでしょう。

20枚/分という速度は、数枚から数十枚の文書を日常的に処理する使い方で検討しやすい一方、短時間に大量の会議資料を何部も出す職場では待ち時間が増える可能性があります。
速度だけで判断せず、最も混雑する時間帯に何ページを何部出すかを測り、許容時間から逆算してください。

  • 机やカウンター周辺へ置けるA3対応機を探している
  • 請求書や注文書をFAXで送受信する業務が残っている
  • 出力はモノクロ中心だが、原稿はカラーPDFで保存したい
  • A4中心で、図面や集計表などのA3出力も必要
  • 受信FAXのプレビューや自動配信を段階的に導入したい

向かない可能性があるケース

提案書、チラシ、写真入り資料などを日常的にカラー出力する職場には向きません。
また、A3を何百枚も連続して給紙したい場合、ルーフカセットの100枚という容量が運用上の制約になります。
ステープルや中綴じなどの後処理装置も公式オプション一覧では確認できないため、仕上げ作業を自動化したい場合は別シリーズを比較してください。

Macを主要端末として使う環境も注意が必要です。
メーカーのプリンター対応OS欄にはWindowsが記載されており、macOSは確認できません。
Macからの印刷を必須とする場合は、代替ドライバーや運用上の回避策を想定せず、販売店とメーカーへ正式な対応可否を確認する必要があります。

利用枚数ではなく業務の流れで判断する

適否を判断する際は、月間枚数に加えて、FAXの紙出力をどこまで減らすか、A3をどの給紙口に置くか、スキャン文書をどこへ保存するかを整理します。
同じ印刷枚数でも、FAXを全件自動印刷する職場と、必要な文書だけを出す職場では用紙やトナーの消費が異なります。

Information server 7を導入する場合は、受信文書の振り分け条件、閲覧者、保存先、処理後の削除まで決めておくと効果を得やすくなります。
単に複合機を置き換えるのではなく、紙で残す工程と電子化する工程を先に分けることが重要です。

他機種と比較するときの考え方

MFX-5209の比較軸は、単純な毎分速度だけではありません。
卓上でA3を扱えること、FAX機能が充実していること、カラー入力とモノクロ出力を組み合わせることが特徴です。
候補を並べる際は、出力色、最大用紙、連続速度、標準給紙、FAX、スキャン先、認証、後処理、外形寸法、保守方式を同じ条件で比較してください。

ムラテック製品の中で速度や構成の異なる候補も見たい場合は、MFX-8239を並べると、同一メーカー内で必要性能を整理できます。
カラー印刷が必要なら、MFX-C5220K、MFX-C5220、MFX-C5280の各ページも確認し、カラー出力を複合機本体に持たせる費用対効果を検討できます。

比較したい条件 確認候補 比較の目的
ムラテックの別構成 MFX-8239 速度、設置方法、FAX運用の差を整理する
ムラテックのカラー機 MFX-C5220 カラー出力が必要かを判断する
他社のA3モノクロ候補 BP-30M28 給紙、操作、保守、設置寸法を比較する
別メーカーのモノクロ候補 RICOH IM 2500 ネットワーク機能と運用支援を比較する
異なる速度帯の候補 imageRUNNER ADVANCE DX 4935F 処理待ち時間と本体構成の差を確認する

本体価格ではなく必要構成で比べる

MFX-5209の標準モデルとIsモデルでは、Information server 7の有無が異なります。
比較機に同等のFAX配信、文書保存、認証機能を追加した状態で見積もらなければ、公平な金額比較になりません。
給紙ユニット、PCL、ICカード認証、設置台、ソフト設定費も要件に応じてそろえます。

カラー機と比較するときは、カラーの本体価格だけでなく、実際のカラー出力枚数、消耗品、保守条件まで確認します。
カラー資料を別のプリンターで少量だけ出す運用と、全社の出力をカラー複合機へ統合する運用では、適した構成が異なります。

設置性は使用状態で比較する

カタログの接地面積、本体寸法、機械占有寸法は別の値です。
比較候補についても、手差しトレイ、排紙部、ADF、保守用扉を開いた状態を確認します。
MFX-5209は約32.6kgあるため、一般的な机へ置けると決めつけず、耐荷重、水平性、搬入経路を確認してください。

卓上型は省スペースですが、低すぎる台ではタッチパネル操作や原稿セットがしにくくなります。
座って使うのか立って使うのか、車いす利用者を含むのかも選定条件です。
寸法表だけでなく、可能であれば実機で操作位置と用紙補給のしやすさを確かめます。

構成・価格・保守サービス

2026年9月30日に確認したメーカー公式仕様・価格ページでは、MFX-5209標準モデルの本体標準価格は838,000円、Information server 7を標準搭載するIsモデルは1,062,000円で、いずれも税別です。
これは本体の標準価格であり、実際のリース料や販売価格を示すものではありません。

現在の同ページでは搬入・設置説明費が標準モデル45,000円、Isモデル50,000円とされています。
標準設定と操作説明は含まれますが、ドライバーのインストールは含まれません。
本体同時のソフトインストールは、基本導入料金9,000円で1クライアント、追加は1クライアントにつき4,500円と案内されています。
いずれも税別です。
発売時のニュースリリースに記載された搬入・設置説明費とは金額が異なるため、現在の見積もりでは最新の価格ページと正式見積書を優先してください。

構成 本体標準価格(税別) 主な違い
標準モデル 838,000円 Information server 7はオプション
Isモデル 1,062,000円 Information server 7キットを標準搭載

給紙ユニット、専用台、PCL拡張キット、ICカード認証装置、2回線キットなどは別売りです。
Information server 7と2回線キットは同時装着できません。
受信FAXの電子化を優先するのか、2回線での同時送受信を優先するのかを発注前に選ぶ必要があります。

キットサービス方式の考え方

ハードウェア保守はキットサービス方式が案内されています。
キットサービス用トナーユニットを購入することで、機器故障時の出張費、技術料、交換部品代を含む保守サービスを受ける仕組みです。
用紙代は含まれず、ドラムユニットはサービス実施中に無償貸与されます。

公式ページの税別価格はAタイプ28,000円、Bタイプ51,400円です。
印字可能枚数の目安は、A4標準原稿・黒字率6%という条件でAタイプ約3,000枚、Bタイプ約6,000枚ですが、使用条件により増減します。
写真、網掛け、太い黒線が多い文書では同じ枚数にならないため、単純な枚単価を保証値として扱わないでください。

保守期間とリース見積もり

メーカーのキットサービス期間は検収日から最長5年間です。
6年目以降は2年間を限度に再契約でき、6年目は10%、7年目は20%の割増になると案内されています。
長期利用を予定する場合は、リース期間だけでなく、保守の再契約条件と部品供給の見通しも確認してください。

リース料は本体価格だけでは決まりません。
契約期間、審査、オプション、搬入条件、設定作業、保守、既存機の撤去などで変わります。
見積書では、本体、オプション、搬入設置、PC設定、保守用トナー、ネットワーク支援、返却・撤去の各費用を分け、税区分と契約終了時の扱いまで比較することが大切です。

導入前に確認したいポイント

MFX-5209を導入する前に、まず設置条件を実測します。
本体寸法だけでなく、手差しトレイ使用時の幅861mm×奥行き631mm、ADFや原稿カバーを開く上方空間、用紙補給と保守作業の動線を確保してください。
電源はAC100Vで、フルオプション時の最大消費電力は910W以下です。
延長コードや他の高消費電力機器との共用を自己判断せず、設置担当者へ電源条件を確認します。

次に、使用する機能を標準・オプションに分けます。
A3給紙、両面印刷、ADF、GDIプリント、ネットワークカラースキャンは標準構成です。
一方、PCL、ICカード認証、Information server 7、2回線FAX、追加給紙は構成確認が必要です。
特にInformation server 7と2回線キットは排他的なため、後から両方を追加する計画は立てられません。

  1. 月間枚数だけでなく、最も集中する時間帯の出力件数を調べる
  2. A3、A4、封筒、厚紙をどの給紙口から使うか決める
  3. 印刷端末のOSと、GDIまたはPCLの必要性を確認する
  4. スキャン先のSMB、FTP、メール設定をネットワーク担当者と整理する
  5. FAXの紙出力、プレビュー、自動配信、2回線の優先順位を決める
  6. 認証方法とUSBメモリー利用の両立条件を確認する
  7. 搬入経路、設置台の耐荷重、電源、LAN配線を実測する
  8. 本体、設定、保守、消耗品、撤去を含む総額で見積もりを比較する

納品前に用意する設定情報

固定IPアドレスを使う場合は、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSを準備します。
共有フォルダーへ送るなら保存先パスと専用アカウント、メール送信ならSMTPサーバー、ポート、暗号化、認証情報、送信元アドレスが必要です。
担当者個人のパスワードを登録すると異動時に停止しやすいため、社内規程に沿った運用アカウントを検討します。

宛先表を旧機から移す場合は、移行方法、登録件数、不要な宛先の削除、短縮番号の扱いを確認します。
FAX誤送信防止、セキュリティープリント、ユーザー認証、管理者パスワード、時刻設定も納品時の確認表へ入れてください。

検収時の確認と導入後の見直し

検収時には、A4とA3のコピー、両面印刷、ADF連続読み取り、FAX送受信、各スキャン先、PCからの印刷を実際に試します。
オプションを追加した場合は、見積書の型番と装着状態も照合します。
ファーストコピーやスキャン速度は測定条件があるため、体感だけで不具合と判断せず、実際の原稿とネットワーク条件を記録してください。

運用開始後は、FAXの不要印刷、トナー交換頻度、紙詰まりが起きる用紙、スキャンエラー、利用者からの問い合わせを確認します。
MFX-5209は現在メーカー公式の製品・価格ページに掲載されている機種ですが、対応OS、アプリ、価格、保守条件は将来変わる可能性があります。
増設や契約更新の際には、その時点の公式情報と販売店の書面を再確認してください。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-30)

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