発売日未確認発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
TASKalfa 2520iは、A3文書を扱いながら、カラー出力を必要としない事業所に適した毎分25枚のモノクロ複合機です。
コピー、プリント、カラースキャン、両面原稿送り装置、両面印刷を標準構成にまとめ、2520iでは7インチのタッチパネルを採用しています。
ただし、2026年9月時点のメーカー現行一覧には末尾に「+」が付くTASKalfa 2520i+が掲載され、無印の2520iは過去製品として扱うべき機種です。
中古機や既存在庫を検討する場合は、本体価格だけでなく、保守受付、部品・消耗品、導入先のOSやネットワークへの適合まで確認してください。
TASKalfa 2520iの特徴
TASKalfa 2520iの中心的な特徴は、A3対応、モノクロ毎分25枚、7インチタッチパネルという構成です。
カラー印刷機ではありませんが、スキャナーはカラーに対応します。
そのため、社内帳票や契約書はモノクロで出力し、押印済み書類や色付き資料はカラーPDFとして保存する、といった運用ができます。
メーカーの機種個別ページでは、コピー、プリント、スキャン、両面原稿送り装置、両面ユニットが基本構成として案内されています。
FAXはアイコンがあるものの標準機能ではなく、FAX System 13が必要です。
「複合機だからFAXも含まれる」と決めつけず、実際の装着構成を確認する必要があります。
7インチパネルとテンキーを使い分けられる
同シリーズのTASKalfa 2510iが4.3インチパネルであるのに対し、2520iはスワイプ対応の7インチカラータッチパネルと物理テンキーを備えます。
登録済みの宛先や機能は画面から選び、新しいFAX番号や部数はテンキーで入力する、といった使い分けが可能です。
複数部署が共用する機器では、画面の見やすさや操作手順の統一が日々の使い勝手に影響します。
一方、発売資料では2018年1月上旬発売とされており、現行のクラウド前提機と同じ感覚で評価する機種ではありません。
導入時はパネルの反応、表示欠け、ボタンの摩耗、管理者設定へ入れるかまで実機で点検すると安心です。
A3を扱えるコンパクトな基本構成
本体寸法は幅590×奥行590×高さ688mm、質量はトナーを除いて約52kgです。
手差しトレイを閉じた状態の占有寸法は590×590mmですが、使用時の幅は873mmになります。
カタログ上の本体幅だけで設置場所を決めると、手差し印刷や用紙補給の動線が窮屈になるため注意してください。
給紙は550枚カセット1段と100枚手差しが標準です。
A3帳票を時々使い、普段はA4の請求書や社内資料を出す事業所にまとめやすい構成です。
大量給紙や用紙種類の常時分離が必要なら増設フィーダーを含めて考えます。
主要仕様と処理性能
対象は末尾に「+」が付かないTASKalfa 2520iです。
現行のTASKalfa 2520i+や、同シリーズの2510iの値を混在させないよう、公式仕様表の2520i列を基準に整理します。
| 項目 | TASKalfa 2520iの確認値 |
|---|---|
| 方式・最大用紙 | デスクトップ型、モノクロ、最大A3 |
| A4複写速度 | 25枚/分(A4・B5) |
| A3複写速度 | 12枚/分(A3タテ) |
| 解像度 | 読み取り・書き込みとも600×600dpi |
| 標準給紙 | 550枚カセット1段+100枚手差し |
| 原稿送り | 両面原稿自動送り、50枚 |
| 本体寸法 | 590×590×688mm |
25枚という速度の読み方
毎分25枚はA4またはB5を所定の向きで連続複写した値です。
A4タテは毎分18枚、B5タテは16枚、A3タテ・B4タテ・A5タテは12枚となります。
したがって、A3図面を連続出力する業務で「25枚出る」と見積もるのは正しくありません。
実際に多い用紙サイズ、片面・両面、部単位仕分けの有無を基に待ち時間を判断します。
ファーストコピーは5.8秒以下、主電源投入からのウォームアップは21秒以下、スリープ復帰は13.9秒以下です。
いずれも公式の測定条件による値で、室温、設定、原稿処理、機器状態によって体感は変わります。
用紙とスキャンの対応範囲
カセットはA3からA5タテ、手差しはA3からA6タテとハガキに対応します。
坪量はカセットが60~163g/㎡、手差しが45~256g/㎡、両面印刷は60~220g/㎡です。
コート紙、厚紙、薄紙、OHP、封筒も仕様に挙がっていますが、用紙の銘柄や保管状態によって搬送・定着結果は変わります。
特殊紙は大量投入前に試し刷りを行います。
スキャンは300dpi時の片面がカラー・白黒とも毎分50ページ、両面が毎分16ページです。
原稿送り装置は50枚ですが、サイズ混載時は30枚です。
大量の両面原稿を短時間で電子化する専用スキャナーと同等ではないため、日々の原稿量を確認してください。
操作性とスキャン・ネットワーク連携
TASKalfa 2520iは、ギガビット対応の有線LAN、USB、IEEE 802.11 b/g/nの無線接続に対応します。
プリントのネットワークプロトコルはIPv4とIPv6です。
無線LANを使えることと、現在の社内セキュリティー基準にそのまま適合することは別問題なので、暗号方式や接続方針は導入先で確認します。
スキャンの送信先にはSMB、SMTP、FTPがあり、それぞれSSLを使う方式も仕様に記載されています。
TWAIN、WSD Scan、WIA Driverにも対応し、出力形式はTIFF、PDF、XPS、Open XPS、高圧縮PDF、JPEGです。
共有フォルダー保存、メール送信、業務ソフトからの取り込みなど、使う経路を先に決めると設定項目を絞れます。
紙文書を複数の宛先へ届ける機能
公式のスキャン・FAX機能案内では、FAX番号、SMBフォルダー、メールなどをアドレス帳から選び、ひとつの操作で複数の経路へ送るマルチセンド機能が紹介されています。
例えば、取引先へFAX送信すると同時に、送信内容を社内フォルダーへ保存する運用を組めます。
ただしFAX利用には別売キットが必要です。
共有フォルダーへ保存する仕組みは、PC側のパスワード変更やOSのセキュリティー設定によって接続できなくなることがあります。
導入後のトラブル確認には、パスワード変更後のスキャン設定や、Windows 11とSMB署名の解説も参考になります。
USB・モバイル連携は運用ルールも決める
USBメモリーへのスキャン保存と、USB内データの印刷に対応します。
PCを開かずに受け渡せる反面、私物メディアの接続やデータ持ち出しにつながるため、便利さだけで有効化しないことが大切です。
本機はUSBメモリーの利用可否を設定できます。
メーカーはKYOCERA MyPanelによるスマートフォン・タブレットからの操作も案内しています。
また、一部のクラウド連携やピンポイントスキャンは、HD-6またはSDカードなど追加構成が前提です。
中古機ではオプションの有無に加え、利用予定アプリの現在の配布状況、端末OSへの対応、クラウド側サービスの継続状況を個別に確かめてください。
セキュリティー機能と設定上の注意
複合機は印刷物だけでなく、宛先、スキャンデータ、認証情報を扱うネットワーク機器です。
TASKalfa 2520iには、USBメモリーの利用制限や、FAX宛先の2度入力など、誤操作と情報持ち出しを抑えるための機能があります。
FAXについては、受信文書の放置防止などを含むFASEC1への適合が公式に案内されています。
一方、ICカード認証は認証キット、保存データの暗号化と上書き消去はData Security Kit(E)が必要です。
機能名がカタログに載っていても、現物に搭載されているとは限りません。
中古見積書では本体型番だけでなく、キット名、ライセンス、カードリーダー、ストレージの装着状態まで明記してもらいます。
認証印刷とデータ消去は別々に確認する
ICカード認証を利用すると、利用者が機器の前でログインしてから自分の文書を出力でき、排紙トレイに機密文書を長時間残すリスクを抑えられます。
ただし、カード方式や既存の社員証との連携可否、認証サーバーの要否は構成に左右されます。
データセキュリティーキットは、オプションSSDへ保存するデータの暗号化と、再利用しにくい形での上書き消去を行うための選択肢です。
廃棄・返却時には設定初期化だけで済ませず、保存領域、アドレス帳、ジョブ履歴、証明書、認証情報をどう消去するかを保守会社と合意してください。
古い機種ほどネットワーク側の適合確認が重要
公式仕様には対応OSとしてWindows 10、Windows 11、Windows Server 2012から2022、Mac OS X 10.9以降が記載されていますが、これは将来のすべての更新版で動作を保証する表現ではありません。
導入時点でメーカーが配布しているドライバーの版、PCのアーキテクチャ、印刷方式を確認します。
PDF印刷を多用する場合は、PCL・PSとフォントの違いも把握しておくと原因の切り分けに役立ちます。
固定IPまたはDHCP予約、管理画面の初期認証情報変更、不要プロトコルの停止、時刻同期、証明書更新、管理ネットワークからだけアクセスさせる構成なども検討します。
複数セグメントで使う場合は、VLAN越しの印刷・スキャンに必要な設定を確認してください。
適する用途と向かない使い方
適するのは、A3を必要とし、出力の中心がモノクロで、速度は毎分25枚程度で足りる事業所です。
建設・不動産の図面、学校や団体の配布資料、士業の契約書、店舗本部の集計表など、A4だけでは収まらない文書を日常的に扱う環境と相性があります。
A3原稿を等倍コピーでき、A3までカラースキャンできるため、紙資料の保管にも利用できます。
また、標準カセットと手差しを使い分ければ、通常のA4用紙をカセットに入れたまま、A3や特殊な用紙を必要時だけ手差しできます。
用紙の種類が固定されている場合は、増設フィーダーで交換作業を減らす方法もあります。
向いている運用を具体化する
- カラー出力は外注や別機に任せ、社内印刷はモノクロへ集約する
- A3図面や表計算資料を縮小せずに確認したい
- 紙で届く申請書や契約書をPDF化して共有フォルダーへ保存する
- 複数部署が1台を共用し、7インチパネルで操作をそろえる
- 必要に応じてFAXや追加給紙を構成へ加える
こうした用途では、印刷枚数だけでなく、A3比率、原稿送り装置を使う頻度、スキャン後の保存先を記録しておくと選定しやすくなります。
単機能機と迷う場合は、単機能プリンターと複合機の違いも確認してください。
カラー、高速処理、省スペースを優先するなら再検討する
営業提案書、写真、販促物を社内でカラー出力したい会社には向きません。
スキャナーがカラーでも、プリントとコピーの出力はモノクロです。
また、毎分25枚は小規模から中規模の一般業務には扱いやすい一方、締め時間に長い帳票を集中出力する現場では待ち時間が生じます。
A3をほとんど使わず、机の近くへ置きたい場合はA4機も比較対象です。
例えばECOSYS M2540dwのようなA4複合機の記事を確認すると、設置面積と用紙対応の優先順位を整理できます。
反対に処理速度を上げたい場合は、TASKalfa MZ3200iなど、より新しいA3モノクロ機を比較してください。
同シリーズ・後継世代との比較
TASKalfa 2520iと2510iは、いずれもA3モノクロ毎分25枚のシリーズ機です。
大きな違いは操作部で、2520iは7インチ、2510iは4.3インチのタッチパネルです。
公式価格ページでは、価格改定後の希望小売価格が2520iは730,000円、2510iは610,000円(いずれも税別)とされています。
速度だけで選ぶと差が見えにくいため、共用人数とパネル操作の頻度が判断材料になります。
2026年9月時点では、メーカーの現行モノクロ複合機一覧に無印2520iではなくTASKalfa 2520i+が掲載されています。
名称がよく似ていますが、見積書、ドライバー、説明書、消耗品を確認するときは「+」の有無を省略しないでください。
中古2520iと現行機は総額と運用期間で比べる
販売終了機は本体価格だけを見ると魅力的に感じることがあります。
しかし、比較すべきなのは、搬入・設置、オプション、初期整備、消耗品、カウンター保守、故障時の代替対応、予定使用期間を含む総額です。
古い機器を長く使うほど、部品供給やドライバー対応の変化が運用リスクになります。
現行機は初期費用が高くても、必要なセキュリティーやクラウド連携を標準化しやすい場合があります。
新品カラー機も含めて検討する場合は、A3カラー複合機の案内も使い、モノクロ専用機を選ぶことで失う機能と削減できる費用を整理してください。
比較表は同じ条件にそろえる
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 機種名 | 2520i、2520i+など末尾まで一致させる |
| 出力 | モノクロ/カラー、A4/A3の実使用比率 |
| 構成 | FAX、給紙、SSD、認証キットの装着有無 |
| ネットワーク | OS、ドライバー、SMB、SMTP、無線方式 |
| 保守 | 対象地域、受付時間、部品、消耗品、料金範囲 |
| 契約 | 購入、リース、レンタル、返却条件 |
印刷速度だけでなく、日常の操作と障害時の復旧条件まで同じ表に入れることが重要です。
長期使用の考え方は、複合機を8年以上使う場合の判断基準も参考になります。
標準構成・オプション・価格
メーカー公式価格ページに掲載されたTASKalfa 2520iの希望小売価格は730,000円(税別)です。
これは価格改定後に掲載されている本体価格で、2017年の発表資料に記載された648,000円(税別)とは時点が異なります。
現在の中古販売価格や新品在庫価格を意味する数字ではありません。
標準構成は、550枚カセット1段、100枚手差し、プリント、スキャン、両面原稿送り装置、両面ユニットです。
公式価格表では搬入33,000円、設置20,000円も税別の標準料金として示されていますが、階段、クレーン、離島・山間地、特殊作業、追加設定などは別料金になり得ます。
必要なオプションを先に確定する
主な外部オプションとして、PF-470は550枚1段、PF-471は550枚2段の追加給紙です。
FAXを使うにはFAX System 13、保存領域を使う機能にはHD-6、保存データの暗号化・上書き消去にはData Security Kit(E)、ICカード運用には認証キットが関係します。
すべてを一律に追加するのではなく、業務要件から逆算します。
- FAX回線とネットワークFAXが必要か
- A4、A3、特殊紙を同時にセットしたいか
- 文書ボックスや追加アプリを使うか
- カード認証やデータ消去を必須とするか
- 無線接続を社内規程で許可するか
中古機では、外観写真だけで内部オプションを判別できません。
設定画面、構成レポート、型番ラベルで確認します。
リース料・保守料は個別見積もりで確認する
メーカー希望小売価格から月額リース料やカウンター料金を一意に算出することはできません。
契約期間、審査、保守地域、月間枚数、最低料金、トナーの扱い、部品交換範囲によって変わるためです。
中古の販売終了機を新規リース対象にできるかも販売会社とリース会社の条件次第です。
購入、リース、短期レンタルで迷う場合は、リースとレンタルの違いを確認し、同じ使用期間と保守条件で比較してください。
提示内容の整理には複合機の見積書AI診断も利用できます。
月額だけでなく、途中解約、移設、返却、データ消去の条件まで確認することが大切です。
導入前に確認したい保守・設置・契約
TASKalfa 2520iは、公式発売資料で2018年1月上旬発売とされた機種です。
現在は後継の2520i+が現行一覧に掲載され、無印2520iの旧カタログは過去製品の導線から確認できる状態です。
したがって、新規導入では販売終了機として、保守可能期間と部品供給を最初に確認します。
メーカーサポートページが残っていることと、新規の保守契約を希望期間ずっと結べることは同義ではありません。
販売会社へ機械番号、累計カウンター、設置地域、予定使用年数を伝え、保守対象になるかを書面で確認してください。
全国対応をうたう契約でも、地域により訪問拠点や到着目安が異なるため、メーカー別の保守拠点分布も比較材料になります。
中古機の現物状態を確認する
- 本体の製造番号、製造時期、累計カウンター
- 定着部、ドラム、ローラー、原稿送り装置の整備履歴
- A3、A4、両面、手差し、厚紙でのテスト出力
- スキャンの筋、傾き、裏写り、原稿送りの重送
- タッチパネル、テンキー、USB、LANの動作
- FAX、SSD、給紙、認証などオプションの実装
- アドレス帳や保存データの消去状況
見た目がきれいでも、搬送部品や読み取りガラスの状態までは判断できません。
納品前整備の範囲、初期不良時の対応、代替機、送料・出張費を契約書または見積書へ明記してもらいます。
設置と契約の最終チェックリスト
- 幅590mmだけでなく、手差し使用時の幅873mmと作業動線を確保する
- 約52kgの本体と追加フィーダーに耐えられる水平な床を選ぶ
- AC100V、11.8Aに対応する電源と、安定したLAN経路を用意する
- ドライバー、固定IP、SMB・SMTP、証明書、時刻を事前設計する
- カラー出力が不要か、A3を実際に使うかを再確認する
- 保守受付時間、訪問範囲、トナー、部品、最低料金を確認する
- 契約終了時の撤去、返却、データ消去の責任分担を決める
これらに問題がなく、モノクロ25枚機で処理量を満たせるなら、2520iはA3文書と紙の電子化を1台にまとめられます。
反対に、保守期間、現行OSとの接続、必要オプションのいずれかが曖昧なら、価格だけで契約せず現行機も含めて再見積もりするのが安全です。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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