新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
TASKalfa MZ4001ciは、カラー・モノクロともA4ヨコ毎分40枚で出力できる、京セラのA3フルカラー複合機です。
日常のコピーやプリントだけでなく、紙文書のスキャン、クラウド保存、認証印刷まで一台にまとめたい中規模オフィスに向いています。
AIによる画像欠損検知や機密文書検知も特徴です。
一方、原稿送り装置、ファクス、無線LAN、フィニッシャーなどは構成により追加するため、本体価格だけで判断せず、必要な作業と設置環境を先に整理することが大切です。
TASKalfa MZ4001ciの特徴
TASKalfa MZ4001ciは、速度だけを追求した高速機ではなく、毎分40枚の生産性、A3カラー出力、紙文書の電子化、セキュリティーをバランスよくまとめたモデルです。
2025年1月6日に発売されたTASKalfa MZ7001ciシリーズの一機種で、2026年9月26日時点ではメーカーの現行製品ページに掲載されています。
正確な製品名は末尾が「ci」のTASKalfa MZ4001ciです。
「W」が付くTASKalfa MZ4001ci Wはホワイトモデルであり、今回の対象機種とは名称を区別しています。
京セラの公式製品ページでは、コピー、プリント、スキャンを備え、ファクスと無線接続はオプションとして案内されています。
メーカー希望小売価格は1,906,000円(税別)、A4ヨコの印刷速度はカラー・モノクロとも毎分40枚です。
価格には必要なオプション、搬入設置、設定、消耗品、保守契約などがすべて含まれるとは限りません。
AI機能とクラウド連携を業務に生かせる
新シリーズでは、紙折れや付箋によって原稿の一部が隠れている状態を検知し、確認を促す画像欠損検知を利用できます。
また、事前に登録した「社外秘」などの情報を検知して読み込みを止める機密文書検知にも対応します。
自動検知は作業ミスを減らすための補助機能であるため、原稿確認や権限管理そのものが不要になるわけではありません。
Kyocera Cloud Capture、Kyocera Cloud Information Manager、Kyocera Cloud Print and Scanがプリインストールされ、紙文書とクラウドをつなぐ入口として使えます。
メーカーの発売資料では、Kyocera Cloud Captureの5年間無料バンドルが案内されています。
ただし、接続先クラウドの契約、各サービスの利用条件、初期設定、無料期間後の扱いは導入時に確認が必要です。
主要仕様と毎分40枚の実力
対象機種の列と脚注を照合すると、TASKalfa MZ4001ciの連続複写速度はA4ヨコでカラー・モノクロとも毎分40枚です。
ウォームアップタイムは17秒以下、ファーストコピータイムはモノクロ4.5秒以下、カラー5.9秒以下とされています。
これらは所定の測定条件による値であり、実際の待ち時間はスリープ状態、データ量、ネットワーク、用紙、後処理などで変わります。
| 項目 | TASKalfa MZ4001ciの確認値 |
|---|---|
| 形式・色 | デスクトップ型・フルカラー |
| 最大原稿サイズ | A3 |
| 連続速度 | A4ヨコ、カラー・モノクロ各40枚/分 |
| 読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
| 書き込み解像度 | 4,800dpi相当×1,200dpi、1,200dpi×1,200dpi |
| ウォームアップ | 17秒以下 |
| ファーストコピー | モノクロ4.5秒以下、カラー5.9秒以下 |
| 標準給紙 | 600枚カセット×2段+165枚手差し(64g/㎡) |
| 本体寸法 | 幅602×奥行665×高さ790mm(コンタクトガラス上面) |
| 電源 | AC100V・15A・50/60Hz |
数値の条件とオプション注記は、メーカーの公式仕様ページで確認できます。
用紙対応と給紙構成を確認する
カセット1はA4からA6タテ、カセット2はSRA3(320×450mm)からA6タテに対応し、コピー時の最大サイズはA3です。
長尺用紙は304.8×1,220mmまで示されています。
カセットと手差しの対応坪量は52~300g/㎡、自動両面印刷は60~256g/㎡です。
普通紙のほか、再生紙、コート紙、厚紙、薄紙、ラベル紙、OHP、タブ紙、封筒などが仕様に挙げられていますが、給紙口やサイズ、紙質ごとの条件があります。
標準給紙は64g/㎡紙で合計1,365枚です。
日常的にA4普通紙を大量使用しながら、別段にA3や社内帳票を入れておく運用なら、用紙交換の回数を抑えやすい構成です。
ただし、実際に使う紙の銘柄や坪量で給紙性と定着性が変わるため、特殊紙を継続使用する場合は、見積段階で用紙サンプルによる確認を依頼すると安心です。
操作性、スキャン、クラウド連携
操作部には10.1インチの大型タッチパネルが採用されています。
ワンタッチボタンやアドレス帳を配置でき、よく使う設定はショートカットとして登録可能です。
担当者ごとに操作手順がばらつきやすいスキャン業務では、「請求書を共有フォルダーへ」「契約書をPDFでメール送信」といった定型作業を整理しておくと、操作回数と送信先の選択ミスを減らせます。
パネルは15度から90度まで角度を調整でき、大きな文字とボタンを使うユニバーサルモードも用意されています。
紙詰まり時には復旧手順をアニメーションで表示します。
複数部署で共同利用するときは、単に画面が大きいことよりも、初期画面、ショートカット、アドレス帳の管理担当者を決めておくことが運用の安定につながります。
高速スキャンは原稿送り装置の選択が重要
仕様上、スキャン解像度は600dpi、400dpi、300dpi、200dpi系から選択でき、SMB Version 3.0、SMTP、FTP、FTP over SSL、USBなどに対応します。
PDF、高圧縮PDF、TIFF、JPGなどで保存でき、サーチャブルPDFとOffice形式への変換にはScan extension kit(A)が必要です。
DP-7160またはDP-7170などの両面同時読み取りタイプを装着した場合、A4ヨコ・300dpiで片面137ページ/分、両面274ページ/分の読み取り速度が示されています。
これは本体だけで得られる速度ではありません。
重送検知とステープル検知を使いたい場合はDP-7170が必要です。
大量の契約書、申込書、図面を電子化する会社は、原稿枚数だけでなく、ホチキス付き原稿の混在や両面原稿の比率も伝えて原稿送り装置を選びましょう。
クラウド保存を中心にする場合も、接続先のアカウント、利用者認証、保存フォルダー、ファイル名規則を先に決めます。
共有フォルダー運用の認証で困ったときは、パソコンのパスワード変更後にスキャンできない場合の確認点も参考になります。
セキュリティー機能と管理の考え方
TASKalfa MZ4001ciは、ローカル認証に加え、LDAPやActive Directoryなどを使うネットワーク認証を標準でサポートします。
オプションのICカード認証キットとカードリーダーを組み合わせれば、カードをかざしてログインする運用も可能です。
本体ストレージのセキュリティーについてはコモンクライテリア(ISO/IEC 15408)認証とHCD-PP v1.0への対応、通信ではFIPS 140-3の標準サポート、IPsec、TLS 1.3などが案内されています。
一方、対応機能が多くても、初期設定のままで自社のセキュリティーポリシーを満たすとは限りません。
利用しない通信方式やインターフェースを止め、管理者パスワード、証明書、時刻同期、ログの保存先、ファームウェア更新の担当を決める必要があります。
VLANや認証ネットワークへ設置する場合は、印刷だけでなくスキャン、管理画面、名前解決、クラウド接続に必要な通信も含めて設計します。
放置印刷と誤送信を設定で減らす
プライベートプリントでは、印刷データを本体のジョブボックスに一時保存し、パスワードやアクセスコードの入力後に出力できます。
人事資料、見積書、顧客情報を扱う部署では、出力トレイへの放置や他人による取り違えを抑える実用的な方法です。
ユーザーボックスには個別にパスワードを設定でき、ゲスト利用者に許可する機能を限定する設定もあります。
- 利用者管理:退職・異動時に認証情報やアドレス帳を更新する手順を決めます。
- 証明書管理:有効期限と更新担当を台帳に記録します。期限切れ対策は複合機の証明書エラーの解説も確認できます。
- ネットワーク分離:複数ネットワークで共有する場合は、オプション構成と経路を確認します。設計の基礎は複合機を2つのネットワークで共有する方法が参考になります。
- 廃棄・返却:本体内データ、アドレス帳、認証情報の消去方法と証明書の発行可否を契約前に確認します。
適している会社と具体的な用途
毎分40枚という速度は、数ページのカラー提案書、会議資料、請求書、社内帳票を複数人が日常的に出力する環境で使いやすい水準です。
25枚機や35枚機では待ち時間が気になるものの、50枚以上の高速機までは必要ない会社にとって、速度と価格の中間に位置します。
A3図面や表組みを扱いながら、通常はA4中心という運用とも相性がよいでしょう。
特に向いているのは、紙で届く書類を電子化する経理・総務、カラー提案書を作る営業部門、A3の工程表や図面を扱う建設・不動産関連、申込書や本人確認書類を扱う窓口業務です。
画像欠損検知やIDカードスキャンは確認作業を支援しますが、個人情報を扱う場合は保存先、閲覧権限、保存期間も一緒に設計してください。
用途との相性を判断する質問
- ピーク時に何人が同時に印刷し、1ジョブは平均何ページか。
- A3、カラー、両面、厚紙、封筒を月にどの程度使うか。
- 電子化する原稿は片面か両面か。ホチキスや小サイズ原稿が混在するか。
- 保存先はメール、共有フォルダー、クラウドのどれか。
- ファクス、ステープル、パンチ、中折りが必要か。
- ICカード認証やActive Directory連携が必要か。
反対に、出力が少なくA4モノクロが中心なら、A3カラー40枚機は設備が過大になる可能性があります。
A3を使わない小規模拠点ではA4機を含めて検討すると、設置面積と初期費用を抑えやすくなります。
カラーが不要なら、TASKalfa MZ5001iなどモノクロ機との比較も有効です。
ただし、速度や色だけでなく、必要なスキャン機能とオプションを同条件にそろえて判断しましょう。
シリーズ内と近い機種との比較
TASKalfa MZ7001ciシリーズには25、35、40、50、60、70枚/分のカラー機があり、MZ4001ciは中間の40枚機です。
シリーズ共通機能だけを見ると差が小さく見えますが、導入判断ではピーク時の待ち時間と本体価格が分かれ目になります。
公式価格はMZ2501ciが1,424,000円、MZ3501ciが1,603,000円、MZ4001ciが1,906,000円で、いずれも税別の本体希望小売価格です。
| 候補 | A4ヨコ速度 | 検討しやすい状況 |
|---|---|---|
| TASKalfa MZ2501ci | カラー・モノクロ25枚/分 | 印刷量が比較的少なく、速度より初期条件を抑えたい |
| TASKalfa MZ3501ci | カラー・モノクロ35枚/分 | 日常出力は多いが、40枚機ほどのピーク性能を求めない |
| TASKalfa MZ4001ci | カラー・モノクロ40枚/分 | 複数部署で共有し、カラー資料とスキャンを継続的に処理する |
速度差を月間枚数だけで決めない
月間の総印刷枚数が同じでも、出力が月末や会議前に集中する会社ほど速度差の影響が大きくなります。
たとえば数百ページの一括印刷が多い環境では、5枚/分の差でも待ち時間が積み上がります。
一方、短いジョブが一日を通じて分散するなら、ファーストコピー、ネットワーク、ドライバー設定、後処理の方が体感に影響する場合があります。
比較時は、本体だけでなく、同じ原稿送り装置、給紙段数、ファクス、フィニッシャー、認証、設置設定、保守条件をそろえます。
シリーズの上位機から速度値やストレージ値を流用してはいけません。
本記事ではMZ4001ciの列で確認できた値だけを採用し、Wモデルは本体色違いの別名称として扱っています。
過去機から入れ替える場合は、現行ドライバー、アドレス帳移行、オプションの互換性も販売店へ確認してください。
構成、希望小売価格、保守費用
TASKalfa MZ4001ciのメーカー希望小売価格は1,906,000円(税別)です。
これはリース総額や導入一式の価格ではありません。
利用内容に応じて原稿送り装置、給紙装置、ファクスキット、フィニッシャー、パンチユニット、無線LAN、ICカード認証、検索可能PDF作成用キットなどを組み合わせます。
カタログ記載の本体価格には消耗品類が含まれず、特殊な搬入作業には別料金が生じる場合があると案内されています。
たとえば、両面原稿の高速スキャンと重送・ステープル検知が必要ならDP-7170、ファクス送受信にはFAX System 14、サーチャブルPDFやOffice形式への変換にはScan extension kit(A)が必要です。
ステープルやパンチを使う場合は、選んだフィニッシャーと取付用部材の組み合わせまで確認します。
メーカーの製品カタログPDFで全体像を確認したうえで、自社用の構成表を作ると漏れを防げます。
リース料とカウンター保守は分けて比較する
リース料は、本体とオプション、搬入設置、設定費などの対象金額、契約期間、料率によって変わります。
カウンター保守料金は通常、印刷枚数に応じて発生し、トナーや修理対応の範囲、最低料金、用紙代、廃トナー回収、休日対応などの条件は契約ごとに異なります。
そのため、根拠のない月額だけで安否を判断するのは適切ではありません。
- 本体・オプション・搬入設置・PC設定の内訳
- リース期間、支払回数、中途解約時の扱い
- カラーとモノクロのカウンター単価、最低料金
- トナー、部品、訪問修理、定期点検の範囲
- 保守受付時間、対応地域、代替対応の条件
見積条件の抜けを確認するには複合機の見積書AI診断、月額と印刷量を整理するには複合機料金シミュレーターが役立ちます。
短期利用や移転予定がある場合は、リースとレンタルの違いも確認して契約方式を選びましょう。
導入前に確認したい設置・契約事項
導入前は、カタログ上の本体寸法だけでなく、原稿送り装置を開く高さ、手差しトレイ、給紙装置、フィニッシャー、保守作業用の空間まで含めて採寸します。
本体寸法は幅602×奥行665×高さ790mmですが、手差しトレイ使用時の占有寸法は幅920×奥行665mmです。
エレベーター、扉、廊下、段差、床の耐荷重も搬入業者に確認してもらいます。
電源はAC100V・15Aです。
延長コードや他の高消費電力機器との共用を自己判断せず、設置業者へ電源位置と回路を伝えてください。
LAN配線、固定IPまたはDHCP予約、DNS、SMTP、SMB、認証サーバー、クラウド接続、プロキシの有無も事前情報として整理します。
無線LANはオプションであるため、「無線で使う予定」という要望だけで発注を終えないことが重要です。
発注前の最終チェックリスト
- 機種名:TASKalfa MZ4001ciであり、MZ4001ci WやモノクロのMZ4000iではないか。
- 機能:ファクス、無線LAN、原稿送り装置、認証、後処理の要否を構成表に記載したか。
- 用紙:A3、SRA3、封筒、厚紙、長尺紙のサイズ、坪量、月間使用量を伝えたか。
- ネットワーク:印刷、スキャン、クラウド、管理画面に必要な接続先と認証方法を決めたか。
- 端末:利用するWindows、macOS、Chrome OS環境と、ドライバー配布方法を確認したか。
- セキュリティー:管理者、利用者認証、証明書更新、ログ、データ消去の責任者を決めたか。
- 費用:税別・税込、搬入、設定、リース、保守、最低料金を同じ条件で比較したか。
- 支援体制:設置先を担当できる保守拠点と受付時間を確認したか。
全国対応という案内だけで判断せず、実際の設置住所を基準に担当拠点と訪問条件を照合します。
地域ごとの確認にはメーカー別の保守拠点分布図も利用できます。
TASKalfa MZ4001ciは、40枚機としての速度、A3カラー、クラウド連携、認証機能を必要とする会社には有力な候補です。
最後は実際の原稿、用紙、出力集中時間を販売店へ伝え、オプションを含む総額と保守条件で判断してください。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
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