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リコー

RICOH IM 7000

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

RICOH IM 7000
最大用紙サイズA3
カラー対応モノクロ
印刷速度70枚/分
発売日2021-01-15
希望小売価格(税別)3,350,000円(本体標準価格、消費税別。感光体、排紙トレイ、搬入設置指導料、オプション、保守は別条件)

旧機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

RICOH IM 7000は、カラー印刷を必要とせず、A3までの帳票や会議資料を大量かつ短時間に処理したい職場に適した高速モノクロ複合機です。
A4ヨコの連続出力は毎分70枚で、1パス両面原稿送り装置による高速カラースキャンにも対応します。
プリンター、スキャナー、ドキュメントボックス、両面印刷、手差し給紙は標準構成ですが、ファクスやステープル、製本、紙折りは追加構成です。
本体価格だけでなく、印刷量、完成物、設置場所、保守条件までそろえて判断しましょう。

RICOH IM 7000の特徴

RICOH IM 7000の中心的な特徴は、A4ヨコで毎分70枚という出力性能と、大量原稿をまとめて電子化できる読み取り性能の組み合わせです。
数枚をときどき印刷する用途より、請求書、申込書、会議資料、製造指示書、学校の配布物などを継続して処理する現場で能力を生かせます。
連続複写速度はA3タテが毎分36枚、B4タテが45枚、B5ヨコが75枚です。
出力はモノクロ専用ですが、スキャナーはモノクロだけでなくカラー読み取りにも対応します。

本機は机上へ置く小型機ではなく、給紙部を一体化したコンソール式です。
コピー、ネットワークプリンター、ネットワークスキャナー、ドキュメントボックス、両面印刷、手差し給紙が基本構成に含まれます。
一方、G3ファクス、追加の給紙装置、ステープル、パンチ、中綴じ、紙折りなどは用途に合わせて追加する考え方です。
導入時には最高速度だけを見るのではなく、現在のジョブがどの時間帯に集中し、どの用紙と後処理を使っているかを整理する必要があります。

出力と同時に読み取り工程も短縮できる

標準装備の1パス両面原稿送り装置は、メーカー指定のマイペーパー使用時に最大250枚の原稿を積載できます。
A4ヨコ、200または300dpiの条件では、片面読み取りがモノクロ・カラーとも毎分120ページ、両面読み取りが毎分240ページです。
両面を同時に読むため、契約書や申込書を反転させながら処理する方式より、大量電子化の流れを組みやすくなります。
ただし、これらは規定条件での値です。
原稿サイズの混在、解像度、紙質、折れやカール、画像処理の設定、送信先の応答によって実際の所要時間は変わります。
ホチキス針、付箋、粘着物を取り除き、読み取り後にページ数、表裏、傾き、欠落を確認する運用も必要です。

標準4段給紙から最大7,730枚まで構成できる

標準給紙部は、1,080枚のタンデムトレイ1段、590枚トレイ3段、100枚の手差しという構成で、合計2,950枚です。
A4大量給紙トレイ RT4080を追加すると4,780枚を増設でき、RICOH IM 7000では最大7,730枚となります。
公式資料では、同じ紙種とサイズを別のトレイにも設定しておけば、使用中のトレイが空になった際に別トレイへ切り替えて給紙を継続できると案内されています。
補給回数を減らせる反面、最大枚数は指定紙による換算値です。
吸湿した紙や強く反った紙は、重送、斜行、紙詰まりの原因になります。
給紙能力を生かすには、未開封用紙の保管場所や開封後の管理も含めて運用を整えることが大切です。

RICOH IM 7000の主要仕様

公式仕様表はRICOH IM 9000シリーズ、RICOH IM 8000、RICOH IM 7000を横に並べています。
共通仕様と機種別の数値が結合セルで示されるため、対象列の照合が欠かせません。
RICOH IM 7000の速度はA4ヨコ毎分70枚で、80枚はRICOH IM 8000、90枚はRICOH IM 9000の値です。
価格表に登場するRICOH IM 9000Tは3段給紙の別モデルであり、その構成をRICOH IM 7000へ流用することもできません。

項目 RICOH IM 7000の確認値
形式・出力色 コンソール式・モノクロ
最大原稿サイズ A3、11×17インチ
定形複写サイズ A3~はがき
A4ヨコ連続速度 70枚/分
A3タテ連続速度 36枚/分
ファーストコピー 3.2秒
読み取り解像度 600×600dpi
書き込み解像度 1,200×1,200dpi
メモリー・HDD 4GB・320GB
標準給紙 4段+手差し
本体寸法 幅690×奥行883×高さ1,161mm
質量 208kg以下

用紙サイズと紙厚は給紙方法ごとに異なる

定形の複写サイズはA3からはがきまで、不定形は幅100~305mm、長さ140~600mmです。
用紙紙厚は給紙トレイが52~256g/㎡、手差し給紙が52~300g/㎡、両面時が64~256g/㎡とされています。
したがって、手差しで通せる厚紙がそのまま自動両面にも使えるとは限りません。
表面加工紙、ラベル、封筒、ミシン目入り用紙、強くカールした紙などは、寸法や坪量が範囲内でも給紙性や定着性を別に確認する必要があります。
特殊紙を継続使用する場合は、用紙の商品名、坪量、表面処理、印刷面、年間使用量を伝え、現物による通紙テストを依頼すると判断しやすくなります。
用紙の反りが心配な場合は、用紙カールの原因と季節ごとの対策も保管ルールの整理に役立ちます。

公称速度と実際の終了時間を分けて考える

毎分70枚はA4ヨコ送りで連続出力したときの値であり、どのジョブも同じ速さで終了するという意味ではありません。
最初の1枚が出るまでの処理、印刷データの解析、用紙サイズ、紙種、両面や集約、画像品質、フィニッシャーの動作、ネットワークの混雑などが実時間へ影響します。
ファーストコピータイムは3.2秒、ウォームアップタイムは20秒、スリープからのリカバリータイムは10秒という仕様ですが、いずれも規定条件の値です。
少ページのジョブが多数発生する職場では、最高速度よりも待機復帰やジョブ切り替えの影響が相対的に大きくなります。
導入テストでは、普段使うファイル、用紙、両面設定、後処理を再現し、受付から完成までの時間を測るのが実務的です。

操作性とスキャン・ネットワーク連携

操作部には10.1インチの大型フルカラータッチパネル「MultiLink-Panel」が採用されています。
フリック、ドラッグ、ピンチ操作に対応し、設定キーの配置変更や、使わないキーの非表示も可能です。
コピー、スキャナー、ファクスでは操作履歴から直近10件まで同じ設定を呼び出せます。
定型業務の操作や履歴をお気に入りへ登録できるため、両面、集約、ファイル形式、解像度といった設定を部署内で統一しやすい構成です。
ただし、変更できない設定キーもあり、ファクス機能は対応するオプションを装着した場合に利用できます。

操作画面を使いやすくしても、保存先や出力ルールが人によって違えばミスは残ります。
よく使う処理を登録するときは、名称、用途、保存先、ファイル形式、カラー・モノクロ、解像度、両面、原稿方向を運用表へまとめ、変更できる担当者を決めておきましょう。

スキャン送信の標準仕様

ネットワークスキャナーは、メール送信でSMTP、ファイル送信でSMB、FTP、WSD、DSMを利用できます。
主な出力形式はTIFF、JPEG、PDF、クリアライトPDF、PDF/Aです。
USBメモリーやSDカードへの保存にも対応しますが、対応機器すべての動作が保証されるわけではありません。
SMB 3.1.1はRICOH Always Current Technology ver.2.1の対応機能として記載されているため、実際の導入機で適用されている機能バージョンを確認してください。
共有フォルダーへ送る場合は、本体の対応プロトコルだけでなく、保存先のアカウント、共有権限、DNS、時刻同期、パスワード更新方法も設計します。
複数セグメントから利用する構成なら、複合機を2つのネットワークで共有する際の考え方も確認し、ルーティングとアクセス範囲を整理しましょう。

印刷言語とクライアント環境を確認する

標準のページ記述言語はRPCS、RPDL、PostScript 3エミュレーション、PDF Directエミュレーションです。
Genuine Adobe PostScript 3、PCL 6、XPS、PDF Direct from Adobeはオプションとして記載されています。
基幹システム、帳票ソフト、DTPアプリケーションから出力する場合は、名称が似ているエミュレーションと純正PostScriptを同じものとして扱わず、アプリケーションが要求する言語を確認してください。
標準インターフェースは1000BASE-T対応イーサネットとUSB 2.0です。
公式仕様表に記載された対応OSは発売時期の表記を含むため、現在利用しているWindows、Windows Server、macOSで使えるドライバーと機能は、導入時点のサポート情報で再確認する必要があります。
ステープルや給紙トレイを正しく選択するには、実装構成に合ったドライバー設定も欠かせません。

セキュリティと機器管理

高速機は多人数や複数部署で共有されやすいため、機能を搭載するだけでなく、誰に何を許可するかを決めることが重要です。
RICOH IM 7000は、本体側で設定するユーザーコード認証とベーシック認証に加え、ネットワーク上のWindowsドメインコントローラーやLDAPサーバーと連携する認証方式に対応します。
コピー、ファクス、プリンター、スキャナー、ドキュメントボックスについて利用者ごとの制限を設定でき、コピーとプリントには上限度数も設定できます。

認証方式を変更すると、操作手順だけでなく、アドレス帳、スキャン保存先、ジョブ履歴、退職者アカウントの扱いにも影響します。
導入前に利用者、管理者、保守担当者の権限を分け、障害時の代替手順まで決めておくと運用が安定します。

印刷物、蓄積データ、ファクスの漏えいを抑える

パソコンと本体の間で送るプリントジョブデータの暗号化に対応しています。
また、HDDに残る原稿・出力データの逐次消去または一括消去、アドレス帳、認証情報、蓄積文書などの暗号化保存も案内されています。
オプションの認証デバイスを利用すれば、FeliCaやMIFAREによる個人認証を構成できます。
印刷日時や出力者情報を付ける強制セキュリティー印字、不正コピー抑止地紋も利用できますが、不正コピー抑止は漏えいを完全に防ぐ機能ではなく、用紙や設定によって効果が変わります。
機密文書には認証後出力、回収時間の短縮、放置文書の処理、施錠廃棄を組み合わせてください。
ファクスを追加する場合は、番号の繰り返し入力、送信前確認、直接入力の制限も設定候補になります。

通信機能はバージョンと設定をそろえる

TLS 1.3はRICOH Always Current Technology ver.2.0の対応機能として案内されています。
このほか、SSL/TLS、IPsec、S/MIME、IEEE 802.1X、AES 256bit・SHA-2、ネットワークポートの有効・無効設定などが公式ページに挙げられています。
対応という記載だけで安全が確定するわけではありません。
導入時は不要なプロトコルやポートを無効にし、管理者パスワード、証明書、DNS、NTP、SMTP、SMB、ログの保管方針を台帳化します。
Always Current Technologyで利用できる機能は、本体の状態、適用バージョン、契約や構成によって異なる可能性があります。
更新前には認証サーバー、メール環境、共有フォルダー、ドライバーとの互換性を確認し、設定変更の記録と復旧手順を残すことが重要です。

適する用途と向かない運用

RICOH IM 7000が適するのは、モノクロ文書の処理量が多く、出力待ちや原稿読み取りの滞留を短くしたい職場です。
官公庁や学校の配布物、物流・製造の帳票、金融・保険の申込書、本部で集約する会議資料などが候補になります。
複数の低速機へジョブが分散している場合も、出力場所と運用ルールを集約できれば、用紙補給や消耗品管理、設定変更の負担を整理しやすくなります。

一方で、高速機へ集約すると故障や保守作業による停止の影響も大きくなります。
重要帳票をいつまでに何部完成させる必要があるか、停止時に別拠点や別機へ迂回できるかを確認してください。
単純な月間枚数だけでなく、ピーク時間、平均ジョブ枚数、用紙サイズ、後処理の割合から判断することが大切です。

向いている業務の確認項目

  • 朝、締め日、会議前などに大量のモノクロ出力が集中する
  • 両面の契約書や伝票をまとめてPDF化する
  • A3帳票や大判の表を頻繁にコピーする
  • 部署別認証やコピー・プリントの上限を設定したい
  • 大量給紙や自動ステープルなどを工程へ組み込みたい

メーカー公式資料から本機の推奨月間印刷枚数は確認できなかったため、根拠のない枚数を境界にして適否を決めるべきではありません。
現在機のカウンターを月別、営業日別、時間帯別、用紙サイズ別に集計し、繁忙期の増加分も販売店へ伝えます。
月平均が同じでも、均等に出力する職場と、締め日に集中する職場では必要な余力が異なります。
テスト時には最大級の実ジョブを流し、完了時間、排紙のそろい方、補給頻度、操作の分かりやすさまで確認しましょう。

カラー中心、小規模拠点、商業印刷は別機種も検討する

本機はモノクロ出力機なので、提案書、写真、販促物をカラーで内製したい職場には単独で対応できません。
A3を使わず、印刷量も少ない小規模拠点では、本体寸法、取得費、保守条件に対して能力を持て余す可能性があります。
小型カラー機を含めるなら、RICOH IM C320Fなどと、最大用紙サイズ、設置方式、速度を同じ表で比較してください。

また、RICOH IM 7000は大量文書を扱えるオフィス向け複合機ですが、商業印刷向けの生産機そのものではありません。
厳密な色管理、幅広い特殊紙、長時間の連続生産、商材として販売する印刷物の品質管理が中心なら、プロダクションプリンターと複合機の違いを確認し、異なるカテゴリーも含めて選定する必要があります。

RICOH IM 9000・8000やカラー機との比較

同じシリーズの3機種は多くの基本仕様を共有しますが、A4ヨコの連続速度と本体標準価格が異なります。
シリーズ仕様表の列と価格表を照合すると、RICOH IM 7000は毎分70枚の機種です。
上位機の数値を対象機のオプション装着時の性能と誤解しないようにしましょう。

機種 A4ヨコ連続速度 本体標準価格
RICOH IM 9000 モノクロ90枚/分 4,253,000円
RICOH IM 8000 モノクロ80枚/分 3,885,000円
RICOH IM 7000 モノクロ70枚/分 3,350,000円

価格はいずれも消費税別の本体標準価格です。
実際の導入総額には、搬入設置、排紙トレイ、感光体の契約条件、ファクス、フィニッシャー、追加給紙、認証関連の設定、保守などが関係します。
同じ条件の見積書にそろえて比較しなければ、速度差と費用差を正しく評価できません。

70枚・80枚・90枚の選び分け

1ジョブの枚数が多い、締め切り直前に出力が集中する、複数部署が同時に使う場合は、毎分70枚と80枚・90枚の差が待ち時間へ表れやすくなります。
一方、70枚機でピークを十分処理できるなら、最高速だけを理由に上位機を選ぶ必要はありません。
現在の印刷ログから、ピーク1時間の枚数、平均ジョブ枚数、同時利用者数、A3の割合、両面比率を確認してください。
比較候補の基本情報はRICOH IM 8000とRICOH IM 9000の各ページでも整理できます。
連結コピーはRICOH IM 7000を2台用いた場合、A4ヨコで毎分140ページと案内されていますが、オプション構成です。
2台分の設置場所、電源、保守、停止時運用を含む個別設計が前提になります。

カラー機や他社機も同じ前提で比較する

カラー出力が必要なら、機種名に「C」が付くカラーシリーズを別候補として扱います。
たとえばRICOH IM C7010は、色の必要性、速度、用紙、後処理、価格を比較するための候補です。
ただし、型番の数字が近くても、RICOH IM 7000のカラーモデルという意味ではありません。
他社のモノクロ高速機まで広げる場合は、TASKalfa MZ7001iなども候補になります。
比較表では本体価格だけでなく、標準給紙、ADF、ファクス、印刷言語、認証、電源、外形寸法、保守受付地域を同じ行に並べます。
型番や最高速度だけで同等と判断せず、必要なオプションを付けた完成構成で評価してください。

本体構成・オプション・価格の考え方

RICOH IM 7000の本体標準価格は3,350,000円、消費税別です。
公式カタログでは搬入設置指導料が63,500円、消費税別とされ、パソコン1台分のドライバー・ユーティリティーのインストールと操作指導を含みます。
ただし、本体標準価格には感光体と排紙トレイが含まれないという注記があります。
ユーザー認証の設定、パソコン2台目以降、下取機の引き取り、オプションの設置にも別料金となる項目があるため、3,350,000円だけを導入総額として扱うことはできません。

基本構成 必要に応じて追加する主な項目
4段給紙+手差し A4大量給紙トレイ
プリンター・スキャナー Genuine Adobe PostScript 3、PCLなど
ドキュメントボックス OCRや連携用の内部オプション
両面印刷 フィニッシャー、パンチ、紙折り
ファクスなし FAXユニット、増設G3ユニット

後処理は作りたい完成物から逆算する

ステープルだけでよいのか、中綴じ冊子を作るのか、二つ折り、三つ折り、Z折りまで必要なのかによって、選ぶフィニッシャーと紙折りユニットが変わります。
中綴じには対応フィニッシャーが必要で、折りやステープルには用紙サイズ、紙厚、処理枚数の制限があります。
公式価格表のRICOH IM 7000おすすめ構成は、FAXユニット、3000枚フィニッシャー SR4150、プリントポストを組み合わせた一例であり、すべての利用者に必要な標準セットではありません。
後処理機器を付けると、取得費だけでなく、横幅、重量、電源、搬入作業、保守時の作業空間も増えます。
実際に作る帳票や冊子の現物、ページ数、部数、納期を販売店へ提示し、仕上がりと処理時間を確認してください。

リースと保守は条件をそろえた見積もりで比べる

リースの月額は、本体とオプションの取得価額、契約期間、料率、搬入条件などで変わります。
本機について根拠のない固定月額を示すことはできません。
比較時は機器構成、契約年数、総支払額、所有権、途中解約、移設、満了後の返却・再リース、撤去費を同じ条件にそろえます。

公式カタログはRICOH IM 7000の保守として、パフォーマンス契約とスポット保守契約を案内しています。
パフォーマンス契約では、定期的な点検・調整、故障時の修理、契約期間中の感光体ユニット貸与、通常利用に必要なトナーなどの供給が説明されています。
料金はカウンター数値を基に算出され、オプションによって別の拡張料金が発生する場合もあります。
公式価格はメーカーの契約例であり、販売店のリース・保守見積もりと同じとは限りません。
用紙、ネットワーク工事、すべての消耗部品、営業時間外対応まで自動的に含まれると考えず、対象外項目を見積書で確認しましょう。

導入前に確認したい設置・保守・運用条件

導入前には、印刷速度の確認と同じくらい現地調査が重要です。
本体寸法は幅690×奥行883×高さ1,161mm、質量は208kg以下です。
排紙トレイを含み、手差しトレイと延長部を開いた機械占有寸法は幅1,290×奥行883mmとされています。
フィニッシャーや大量給紙トレイを追加すれば、さらに設置幅が増えます。
本体寸法だけを床へ記して判断せず、トレイ、扉、原稿送り装置を開く空間と、用紙補給や保守作業の動線を確保してください。

搬入経路、床、電源を現場で確認する

  1. 搬入口、廊下、曲がり角、扉、エレベーターの有効寸法を測る
  2. 段差、階段、床荷重、養生範囲を搬入業者へ伝える
  3. トレイを開く空間と、保守担当者が作業できる空間を確保する
  4. 直射日光、高温多湿、ほこり、油煙を避ける
  5. 電源、アース、ネットワーク配線の位置を確認する

RICOH IM 7000の電源仕様はAC100V・15A・50/60Hz、最大消費電力は1.5kW以下です。
シリーズ表ではRICOH IM 9000シリーズに別の電源条件が記載されているため、その値を本機へ当てはめないよう注意します。
延長コードや他機器との安易な共用は避け、メーカーまたは設置業者の指示に従って準備してください。
外付けのネットワーク関連機器など、本体とは別の電源を必要とするオプションもあります。
搬入当日に追加工事が判明しないよう、見積もり前の現地調査で完成構成を確認しましょう。

ネットワークと業務フローを設置前に決める

固定IPアドレスまたはDHCP予約、DNS、NTP、SMTP、スキャン保存先、認証方式、アドレス帳の管理者、印刷ドライバーの配布方法を事前に決めます。
共有フォルダーへ保存するなら、複合機用アカウントへ与える権限、パスワードの保管方法、変更時の作業担当を明文化してください。
部署別VLAN、IEEE 802.1X、プロキシ、メール中継制限がある環境では、設置日に接続条件が初めて判明すると稼働が遅れます。

ファクスを追加する場合は、回線種別、受信文書の出力先、HDD蓄積や転送、誤送信防止、障害時の受信確認も設計します。
印刷、スキャン、ファクスのテスト用データを用意し、情報システム担当者、販売店、保守担当者の役割を分けておくと確認漏れを減らせます。
設置完了の基準は電源が入ることではなく、日常業務に必要な各経路で送受信でき、利用者が決めた手順を再現できることです。

保守条件と将来の入れ替えまで書面化する

保守見積もりでは、受付時間、訪問対象地域、連絡方法、トナーの発注、定期点検、部品代、感光体、カウンターの数え方、最低料金、時間外対応、代替手段を確認します。
公式カタログには、保守サービスに必要な補修用性能部品の保有期間を製造中止後7年間とする記載がありますが、これは個々の中古機について修理完了や部品在庫を保証する意味ではありません。
長期使用の判断材料は複合機を8年以上使う場合の確認点も参考にしつつ、対象機の製造番号と契約条件に基づいて確認してください。

RICOH IM 7000の発売日は2021年1月15日です。
2026年9月29日時点でメーカー公式の製品ページ、仕様、価格表、カタログが掲載され、対象ページに販売終了品という表示は確認されていません。
ただし、掲載が将来の新品供給や希望構成の在庫を保証するものではありません。
新品・中古のいずれでも、見積時点の供給可否、総カウンター、製造年、交換・修理履歴、ファームウェア、オプションの状態、保守受け入れの可否を確認します。
リース満了、移設、データ消去、撤去費まで書面化しておけば、導入後の想定外を抑えられます。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-29)

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