新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種
RICOH IM C3011は、A4ヨコでカラー・モノクロとも毎分30枚を出力するA3フルカラー複合機です。
一般的な社内文書やカラー提案書の出力に加え、標準OCRを使った紙文書の電子化にも対応します。
無線LANと10.1インチの操作パネルは標準ですが、ファクスや原稿送り装置は構成によって異なります。
ここでは末尾に「F」が付くRICOH IM C3011Fや同シリーズの数値を混同せず、公式資料で確認できた仕様、価格、選び方を整理します。
RICOH IM C3011の特徴
RICOH IM C3011は、リコーが2026年8月24日に発売したデジタルフルカラー複合機です。
A3までのコピー、プリント、カラースキャン、ドキュメントボックスを1台にまとめ、A4ヨコの連続出力はカラー・モノクロとも毎分30枚です。
大量出力だけを目的とする高速機ではなく、日常的な文書出力と電子化を両立したい部署で選びやすい中速帯の機種です。
本体には6GBのメモリーと256GBのストレージを搭載しています。
OCRと無線LANも標準装備されており、スキャンした原稿を検索可能なテキスト付きPDFに変換したり、共有フォルダーへ送ったりする運用を構築できます。
紙を複写するだけでなく、紙文書を業務システムや保存先へ受け渡す入口として活用できる構成です。
標準給紙は590枚トレイ2段と100枚の手差しで、合計1,280枚です。
A4普通紙とA3用紙、社内指定用紙などを分けて常備しやすく、用紙交換の回数を抑えられます。
給紙トレイと手差しは52~300g/㎡に対応しますが、表面加工紙、ラベル紙、封筒などは銘柄や保管状態にも左右されます。
対応坪量だけで通紙可能と判断せず、実際の用紙で確認することが大切です。
毎分30枚が合いやすい運用
毎分30枚という速度は、数ページの見積書、契約書、社内申請書を随時出力し、会議前には数十部の資料を作るような職場で扱いやすい水準です。
カラーとモノクロが同速なので、カラー資料だけ極端に待ち時間が長くなりにくい点も実務に合います。
一方、複数部門の印刷が朝や月末に集中する場合は、月間枚数だけでなくピーク時のジョブ数も確認します。
30枚機で間に合うかは、総枚数より「何人が同時に使うか」「一度に何部出すか」の影響を受けます。
混雑が予想されるなら、35枚機や45枚機まで比較すると判断しやすくなります。
C3011とC3011Fは標準構成が異なる
対象のRICOH IM C3011では、ファクス、1パス両面ADF、ARDFがオプションです。
また、DF3140、DF3150、圧板PN2010のいずれか1つを装着する必要があります。
対してRICOH IM C3011Fは、ファクスとDF3150の1パス両面ADFを標準装備した別モデルです。
片面150ページ/分、両面300ページ/分というスキャン速度は、RICOH IM C3011へDF3150を装着した場合、またはC3011Fで利用する条件です。
標準モデルへ何も追加しない状態の性能ではありません。
見積書では製品名の末尾、原稿送り装置の型番、ファクスの有無を一緒に確認してください。
主要仕様と処理性能
シリーズ仕様表ではRICOH IM C3511、C3011、C2511の順に列が並び、共通セルと機種別セルが混在しています。
対象列と脚注を照合したRICOH IM C3011の主要値は次のとおりです。
| 項目 | RICOH IM C3011の確認値 |
|---|---|
| 機種区分 | A3デジタルフルカラー複合機 |
| 連続複写速度 | A4ヨコ:カラー・モノクロ30枚/分、A3タテ:同18枚/分 |
| ファーストコピー | モノクロ4.5秒、フルカラー6.9秒 |
| スリープ復帰 | 6.6秒 |
| メモリー/ストレージ | 6GB/256GB |
| 標準給紙 | 590枚×2段+手差し100枚 |
| 本体寸法 | 幅587×奥行701×高さ788mm |
| 最大消費電力 | 1.5kW以下 |
ファーストコピータイムはA4ヨコ、等倍、本体第1給紙トレイ、原稿ガラス、胴内排紙という測定条件です。
スリープ復帰時間も使用環境や調整動作によって変わります。
カタログ値は機種間比較の基準として使い、あらゆるジョブで同じ時間になるとは考えないほうが安全です。
解像度と用紙対応の見方
コピーの読み取り解像度は600dpi×600dpi、書き込み解像度は9,600dpi相当×600dpiです。
プリンターは600dpi×600dpiのほか、1,200dpi×1,200dpiや4,800dpi相当×1,200dpiに対応します。
ただし、RICOH IM C3011では1,200dpi×1,200dpiまたは4,800dpi相当×1,200dpiで出力するとプリント速度が低下します。
小さい文字や細線を重視する資料と、処理速度を優先する日常文書で設定を使い分けるのが現実的です。
定形の複写サイズはSRA3、A3からはがき、封筒などに対応し、不定形は幅90~320mm、長さ148~457.2mmです。
長尺プリントは最大長1,260mmに対応しますが、印刷には画像領域拡張キットが必要で、長さ600mm以上では用紙幅が305mmまでとなります。
SRA3で印字領域を広げる場合にもオプション条件があるため、仕上がり寸法と画像領域を分けて確認します。
設置寸法は本体サイズだけでは決められない
本体寸法は幅587×奥行701×高さ788mmですが、高さは原稿ガラスまでの値です。
手差しトレイ、手差し延長トレイ、本体排紙受けを開いた機械占有寸法は幅1,104×奥行701mmとなります。
ADFや圧板を開く上部空間、トナー交換や紙詰まり処理を行う前後左右の作業スペースも必要です。
給紙テーブルやフィニッシャーを追加すれば、外形、重量、必要な電源、開閉範囲が変わります。
設置予定場所だけでなく、建物入口、エレベーター、廊下の曲がり角、段差も採寸してください。
100V・15Aの電源位置、有線LANの配線、床面の水平性、直射日光や空調風の影響まで確認すると、搬入後の配置変更を防ぎやすくなります。
操作性とスキャン・ネットワーク連携
操作部には、静電容量式の10.1インチ大型フルカラータッチパネル「第三世代MultiLink-Panel」を搭載しています。
フリック、ドラッグ、ピンチイン・ピンチアウトで操作でき、コピー、スキャナー、ファクスのよく使う設定を画面上部へ配置できます。
ユーザー認証と組み合わせれば、利用者ごとの画面カスタマイズも可能です。
紙詰まり処理はアニメーション、トナーや廃トナーなどの交換手順は動画で確認できます。
複合機に不慣れな利用者が多い職場では、操作方法を管理担当者へ毎回問い合わせる負担を減らす助けになります。
ただし、ファクス画面はファクス機能を搭載した構成で利用するものです。
標準インターフェースは、1000BASE-T対応の有線LAN、USB2.0、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LANです。
Wi-Fi Directにも対応します。
ゲスト端末からの利用を認める場合は、接続できる端末、利用者認証、保存データ、社内LANへの到達範囲を事前に決めます。
常設機では通信の安定性や管理性を優先して有線LANを選ぶ運用も考えられます。
保存先とファイル形式を業務に合わせる
スキャンデータは、SMTPによるメール送信、SMB3.1.1またはFTPによるファイル送信に対応します。
ファイル形式はTIFF、JPEG、PDF、クリアライトPDF、PDF/A、テキスト付きPDFです。
共有フォルダーへの保存が中心なら、専用のサービスアカウント、保存先権限、パスワード変更時の更新担当を決めておきます。
Windows環境の変更後に共有フォルダーへ送れない場合は、Windows 11とSMB署名によるスキャントラブルの確認点が参考になります。
Microsoft 365を送信先メール基盤にする場合は、SMTP認証とOAuth 2.0の解説も確認し、基本認証を前提とした古い設定をそのまま移行しないことが大切です。
原稿送り装置でスキャン性能が変わる
DF3140は自動両面原稿送り装置で、片面読み取りはA4ヨコ、200dpiなどの条件でカラー・モノクロ80ページ/分です。
原稿は120枚積載できます。
DF3150は1回の搬送で表裏を読む1パス両面ADFで、250枚積載、片面150ページ/分、両面300ページ/分に対応します。
日常的に数枚の申請書を読む程度ならDF3140でも運用できます。
大量の両面契約書、請求書、証憑をまとめて電子化するならDF3150の効果が大きくなります。
速度だけでなく、原稿の厚さ、サイズ混載、ホチキス除去後の紙の状態も確認し、実際の帳票で搬送テストを行ってください。
セキュリティと機器管理
複合機には印刷データ、スキャン画像、宛先、認証情報、ファクス文書が集まります。
RICOH IM C3011は、TLS1.3、TPM2.0、無線LANのWPA3、ECDSAに対応しています。
Exchange Onlineとの接続ではOAuth 2.0認証に対応し、本体へメールアカウントのパスワードを保存しない構成を選べます。
本体ストレージには残存データの一括消去機能があり、アドレス帳、認証情報、蓄積文書などはAES256bit/SHA-2に対応した暗号化を行って保存します。
文書アクセス制限、印刷可能IPアドレス制限、IEEE802.1X、IPsec、S/MIME、ネットワークポートのON・OFFといった機能も用意されています。
ただし、対応機能があるだけで安全な運用が完成するわけではありません。
初期管理者パスワードの変更、不要なプロトコルの停止、証明書の更新、ファームウェア管理、保存文書の削除期間、アドレス帳の編集権限を決める必要があります。
証明書を使う運用では、複合機の証明書期限切れとスキャンエラーの解説も担当者間で共有しておくと、更新漏れに備えやすくなります。
利用者認証と放置印刷の防止
ユーザーコード認証、ベーシック認証のほか、WindowsのドメインコントローラーやLDAPサーバーとの連携が可能です。
外部認証サーバーを使う場合は、管理者ごとに必要な権限を割り振れます。
認証方式を選ぶ際は、印刷枚数の集計だけが目的なのか、機密文書の出力制御まで必要なのかを明確にします。
個人認証デバイス内蔵キットを追加すると、FeliCaまたはMIFAREを使う簡易カード認証を構成できます。
カードを導入するなら、入退社時の登録・削除、紛失時の無効化、予備カードの管理まで手順化してください。
オプションの私書箱印刷や認証印刷を利用すれば、利用者が本体前で文書を選んで出力でき、印刷物の取り違えや放置を抑えやすくなります。
複数ネットワークは追加構成で実現する
外付け増設インターフェースボックス タイプM37を利用すると、3系統で印刷とスキャンを扱う構成が用意されています。
拡張プリントサーバー タイプM52は2系統の印刷に対応します。
どちらもオプションであり、本体標準の接続だけで複数ネットワークを自由に分離できるという意味ではありません。
RICOH IM C3011では、これらのインターフェースとカラーコントローラーの同時装着に制約があります。
用途の整理には、複合機を2つのネットワークで共有する際の考え方も役立ちます。
印刷系統、スキャン保存先、管理画面への接続経路、許可する通信を情報システム担当者と販売店で整理してください。
適している用途と運用例
RICOH IM C3011が合いやすいのは、普段はA4文書を出力しながら、表や図面、掲示物ではA3も使うオフィスです。
カラー・モノクロ30枚/分は、総務、経理、営業などで共用しつつ、極端な出力集中がない環境でバランスを取りやすい速度です。
標準給紙が2段あるため、A4とA3、普通紙と指定用紙を分ける運用にも対応できます。
- 総務・管理部門:社内規程、申請書、会議資料のコピーと配布
- 経理部門:領収書、請求書、納品書のスキャンと検索可能PDFによる保管
- 営業部門:提案書、見積書、カラー図表を含む資料の社内出力
- 店舗・施設:A3掲示物や長尺POP、折りやステープルを使う配布物の作成
- ファクス利用部門:受信文書の蓄積、転送、ペーパーレス化
長尺印刷、紙折り、ステープル、中綴じは、それぞれ用紙やオプションの条件があります。
「対応」と書かれているだけで必要な成果物を作れるとは限りません。
仕上がりサイズ、綴じ位置、用紙銘柄、1回の部数を販売店へ伝え、必要な給紙・排紙構成を確認します。
紙文書の電子化を優先する職場
標準OCRによるテキスト付きPDFは、文書内検索や文字の再利用に役立ちます。
クリアライトPDFは、文字領域と写真領域を分けて処理し、見栄えを保ちながらファイルを軽量化したい場合に使えます。
PDF/Aは長期保存を意識した文書向けです。
ただし、OCRの結果は原稿の汚れ、傾き、印影、文字サイズに左右されるため、重要な日付や金額は人が確認してください。
異なるサイズの領収書などをまとめて読み取る場合は、DF3150へ装着する帳票スキャン拡張ユニットが候補です。
自動原稿範囲の切り出しや傾き補正に対応しますが、DF3140や圧板へ付ける構成ではありません。
原稿の種類と月間の処理枚数から、追加費用に見合うか判断します。
速度に余裕を持たせるべきケース
多数の利用者が同時に出力するフロア、月末に帳票処理が集中する部署、短時間でカラー資料を大量作成する職場では、毎分30枚が待ち時間の原因になる場合があります。
同シリーズのRICOH IM C3511は毎分35枚、RICOH IM C4511は毎分45枚の候補です。
5枚または15枚という公称速度差だけで決めず、最も混雑する時間帯に発生するジョブを再現して比較します。
1回の出力部数が多い場合は上位機が有利になりやすく、少量ジョブが断続的に発生する場合はファーストコピーや操作の分かりやすさも重要です。
スキャンが中心なら出力速度よりADF構成を優先する判断もあります。
同シリーズ・他社機との比較
同シリーズを比較するときは、速度、価格、ADF、ファクス、後処理、設置寸法の条件を揃えます。
標準モデルの位置関係は次のとおりです。
| 機種 | A4ヨコ連続速度 | 本体標準価格・税別 | 検討時の視点 |
|---|---|---|---|
| RICOH IM C2511 | 25枚/分 | 1,360,000円 | 出力が比較的少なく、速度より初期費用を重視 |
| RICOH IM C3011 | 30枚/分 | 1,610,000円 | 日常出力と紙文書の電子化を両立 |
| RICOH IM C3511 | 35枚/分 | 1,870,000円 | 利用者数や連続出力がやや多い |
| RICOH IM C4511 | 45枚/分 | 2,180,000円 | 出力集中時の待ち時間を短縮したい |
価格は各標準モデルの本体標準価格であり、導入総額ではありません。
C3011、C3511、C4511の標準モデルでは、原稿送り装置または圧板の選択が必要です。
ファクス、追加給紙、フィニッシャー、設置調整、搬入、保守まで同じ条件にそろえないと、正しい価格比較になりません。
他社30枚級と比べる項目
速度が近い他社機でも、ADFの方式、OCR、無線LAN、ページ記述言語、操作パネル、標準給紙、保守拠点が異なります。
候補例としてApeos C3067やTASKalfa MZ3501ciを確認し、自社に必要な機能を含めた見積総額で比較してください。
RICOH IM C3011の標準ページ記述言語はRPCS、RPDL、Adobe PostScript 3エミュレーション、PDF Directエミュレーションです。
PCL 6とGenuine Adobe PostScript 3はオプションです。
基幹システムがPCLを指定している場合や、デザイン部門でAdobe純正PostScriptを必要とする場合は、標準状態で要件を満たすと決めつけず、使用するデータとドライバーで出力を確認します。
比較テストでそろえる条件
- 実際のPDF、Excel、画像データを出力し、処理時間と再現性を見る
- 片面・両面原稿をスキャンし、傾き、裏写り、白紙除去、OCR結果を確認する
- 封筒、厚紙、指定帳票を手差しし、搬送とトナー定着を試す
- Windows、macOS、基幹システムから必要な印刷設定を選べるか確認する
- 障害受付時間、訪問可能地域、消耗品補充、代替対応の条件を比較する
公称速度の差が小さくても、毎日の操作回数や保守対応は長期運用へ影響します。
総務担当者だけでなく、経理、営業、情報システムなど実際に使う部門にもテストへ参加してもらうと、原稿や出力設定の見落としを減らせます。
構成・オプションと価格
RICOH IM C3011の本体標準価格は1,610,000円、消費税別です。
品種コードは312749です。
この価格には感光体ユニットが含まれず、DF3140、DF3150、圧板PN2010のいずれか1つを装着する必要があります。
本体価格だけを購入価格やリース対象総額として扱わないよう注意してください。
標準モデルにはコピー、プリンター、スキャナー、ドキュメントボックス、両面印刷、手差し、無線LAN、OCRが含まれます。
ファクスを使うにはFAXユニット タイプM61が必要です。
RICOH IM C3011Fは、ファクスとDF3150を標準装備し、本体標準価格は2,230,000円、消費税別です。
ファクスと大量スキャンの両方が必要なら、C3011へ個別に追加する案とC3011Fを同じ条件で比較します。
追加給紙、フィニッシャー、紙折り、PCL、Adobe純正PostScript、1TBの拡張SSD、複数ネットワーク用インターフェースなども選べます。
ただし、オプション同士に排他条件があり、装着のために別ユニットが必要な場合があります。
名称だけを抜き出して見積もらず、完成構成図と品目一覧を受け取ってください。
利用目的から選ぶ主な構成
| 利用目的 | 確認する構成 |
|---|---|
| 一般的な両面原稿の自動読み取り | DF3140 |
| 両面原稿の高速同時読み取り | DF3150またはRICOH IM C3011F |
| ファクス送受信 | FAXユニット タイプM61またはC3011F |
| 給紙量の追加 | PB3310、PB3320、PB3330、A4大量給紙トレイなど |
| ステープル・中綴じ | 用途に合うフィニッシャーと必要な中継ユニット |
| 折り加工 | インナー紙折りユニットと必要な給排紙構成 |
| PCLまたはAdobe純正PostScript | 対応するプリンター接続オプション |
| ストレージ拡張 | 標準SSDと交換する1TB拡張SSD |
フィニッシャーでは、端綴じ、中綴じ、針なし綴じ、パンチの対応が機種やユニットで異なります。
折り機能にも用紙サイズや坪量の制約があります。
希望する成果物の現物を販売店へ示し、「A3を二つ折りして中綴じ」「A4を三つ折り」など具体的に伝えると構成違いを防げます。
リース料と保守料金は見積条件で比較する
リース料は本体標準価格へ一律の率を掛ければ確定するものではありません。
オプション、搬入設置費、契約期間、審査条件、動産保険などによって変わります。
契約期間の考え方は、複合機を6年リースする場合の料率解説も参考にしつつ、月額だけでなく総支払額、中途解約、満了後の返却や再リース条件を確認します。
カウンター保守では、カラー・モノクロ単価、最低料金、トナー供給、感光体や定期交換部品、訪問費、休日対応、移設後の対応範囲を明文化します。
カラー比率、月間枚数、特殊紙の利用、繁忙期も伝えると条件をそろえやすくなります。
根拠のない相場だけで決めず、本体構成と保守範囲が同じ見積書同士を比較してください。
導入前に確認したいポイント
RICOH IM C3011は、2026年9月29日時点で発売中の現行製品です。
導入前には、仕様表で対応しているかだけでなく、自社の設置場所、ネットワーク、帳票、契約条件で無理なく使えるかを確認します。
要件は次の順番で整理すると、必要なオプションと不要なオプションを分けやすくなります。
- 出力量:月間平均に加え、朝や月末などピーク時間の枚数と利用人数を測る
- 原稿:片面・両面、A3、領収書、名刺、薄紙など読み取る種類を洗い出す
- 出力物:封筒、厚紙、長尺、ステープル、中綴じ、折りの必要性を確認する
- 接続:有線・無線、固定IP、VLAN、メール、共有フォルダーを設計する
- 認証:ユーザー、ICカード、保存文書、ログ、退職者削除の運用を決める
- 設置:搬入経路、占有寸法、電源、放熱、保守作業空間を確認する
- 契約:本体、オプション、設置、リース、保守の費用と責任範囲を分ける
実際のファイルと用紙で導入テストを行う
可能であれば、日常的に使用するPDF、Excel、画像、基幹システムの帳票を持ち込み、出力テストを行います。
細い罫線、小さい文字、透過効果、写真の色、両面位置、封筒のしわ、厚紙の定着は仕様表だけでは判断できません。
画質設定を上げた場合の速度低下も確認してください。
スキャンでは、共有フォルダーの認証、ファイル名、白紙除去、天地補正、テキスト付きPDFの検索精度、メール添付サイズを試します。
パソコンのパスワード変更が多い組織では、認証情報変更後にスキャンできない場合の確認方法も参考にし、個人アカウントだけに依存しない運用を検討します。
ドライバー展開では、利用中のWindowsとmacOS、必要なページ記述言語、標準設定、部門コードを確認します。
PDF出力に問題が起きやすい環境では、PDFの文字とPCL・PostScriptの違いを扱う解説も確認しておくと、オプション選定に役立ちます。
見積書と入れ替え作業の最終チェック
見積書の商品名が「RICOH IM C3011」か「RICOH IM C3011F」か、原稿送り装置はDF3140かDF3150か、ファクスは含まれているかを最初に確認してください。
続いて、品種コード、給紙・排紙オプション、プリンター言語、搬入設置、ネットワーク設定、ドライバー配布、保守受付時間、カウンター条件を一行ずつ照合します。
フィニッシャーや紙折りユニットを選んだ場合は、前提となる中継ユニットや給紙テーブルが漏れていないかも確認します。
既存機から入れ替える場合は、アドレス帳、スキャン宛先、ファクス番号、印刷ポート、認証設定の移行担当を決めます。
旧機のストレージデータ消去、リース会社への返却、撤去時間も工程表へ含めてください。
RICOH IM C3011は、毎分30枚の出力、標準OCR、無線LAN、検索可能PDFなどを重視する職場に適した候補です。
一方で、高速ADF、ファクス、後処理、特定のプリンター言語は構成による差が大きいため、本体標準価格だけで決めず、実際の業務フローに合う完成構成と保守条件で判断することが重要です。
参考情報・出典
仕様・価格・保守条件は構成や地域で変わります。
正式な条件は最新の見積書をご確認ください。
最新記事 by 堀田直義 (全て見る)
- 色付き用紙をコピーすると背景がグレーになる!地色除去・裏写り防止の設定方法 - 2026年9月24日
- 著作権フリーで使える!複合機のおすすめアイコンサイトをランキングで紹介! - 2026年9月21日
- 複合機に搭載されているAI(人工知能)とは?おすすめ機能を紹介! - 2026年9月21日
- 単機能プリンターと複合機の違いとは?用途別の選び方やメリットなど解説! - 2026年9月21日
- プロダクションプリンターと複合機の違いは?性能や用途など比較解説! - 2026年9月21日
