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リコー

RICOH IM C6010SD

仕様・向いている会社・導入費用の考え方を、複合機のプロが実務目線で解説します。

RICOH IM C6010SD
最大用紙サイズA3
カラー対応フルカラー
印刷速度60枚/分
発売日2025-02-14
希望小売価格(税別)3,100,000円(消費税別)

新機種発売から3年未満:新機種 / 3年以上:旧機種

RICOH IM C6010SDは、A4ヨコの連続出力がカラー・モノクロとも毎分60枚のA3フルカラー複合機です。
高速印刷に加え、ストレートパス構造の1パス両面ADFを備え、一般文書からサイズの異なる証憑、複写紙、封筒、カード類まで電子化しやすい点に特徴があります。
A4ヨコ・200dpi時の読み取り速度は、片面毎分100ページ、両面毎分200ページです。

大量の会議資料を印刷しながら、請求書や納品書も日常的にスキャンする事業所に適しています。
ただし、FAX、無線LAN、認証関連機器、増設給紙、フィニッシャーなどは必要な構成を個別に確認しなければなりません。
ここでは、メーカー公式資料で確認できた仕様を基に、比較や見積もりで見落としやすい条件まで整理します。

RICOH IM C6010SDの特徴

RICOH IM C6010SDは、2025年2月14日に発売されたA3カラー複合機です。
名称末尾の「SD」は「Seamless Digitalization」を表します。
末尾にSDがないRICOH IM C6010とは区別が必要で、本機はPFUの用紙搬送技術を組み合わせたストレートパスADFにより、紙情報のデジタル化を強化したモデルです。

原稿を大きく曲げずに搬送する構造を採用し、通常の事務文書だけでなく、複数枚つづりの複写伝票、製本済み書類、封筒、エンボス付きプラスチックカードなども単送モードで読み取れます。
ただし、単送モードは1部ずつ、原稿の厚さは1.4mm以下という条件があります。
すべての特殊原稿やカードの読み取りを保証するものではないため、導入前には日常的に扱う原稿を使ったテストが必要です。

サイズの異なる帳票をまとめて読み取れる

領収書、レシート、請求書、納品書など、定形・不定形サイズが混在する原稿の一括読み取りに対応します。
原稿サイズを自動検知し、傾きを補正して個別に切り出すため、帳票ごとにスキャン範囲を設定する手間を減らせます。
連送モードで不定形帳票を混載する場合は最大50枚ですが、実際に扱える枚数は用紙サイズの組み合わせなどで変わります。
また、本機のADFは原稿の読み取り面を下向きにセットする方式です。
既存機と向きが異なる場合は、利用者向けの操作案内も準備しましょう。

高速読み取りと原稿保護を両立する

A4ヨコ・200dpi時の読み取り速度は、カラー・モノクロとも片面毎分100ページ、両面毎分200ページです。
この数値は原稿サイズ混載時を除く条件であり、実際の速度は設定や原稿によって変わります。
音検知、たわみ検知、重送検知という3つの原稿保護機能も備え、異常時には搬送を停止して読み取りミスや原稿への損傷を軽減します。
ただし、原稿によっては異常を検知できません。
折れ、破れ、粘着物、残ったステープル針などは事前に点検し、必要に応じて低速搬送モードも試してください。

印刷も毎分60枚の高速クラス

A4ヨコの連続複写速度は、カラー・モノクロとも毎分60枚です。
会議資料、提案書、社内帳票など、まとまったページ数を短時間で出力したい職場に向きます。
ファーストコピータイムは、A4ヨコ、等倍、本体給紙トレイ、原稿ガラスというメーカー測定条件でモノクロ2.9秒、フルカラー4.2秒です。
高速機を選ぶときは月間平均だけでなく、締め日や会議前に集中するジョブの量を確認します。
仕分け、ステープル、折りまで自動化したい場合は、出力速度とフィニッシャー構成を一体で検討することが重要です。

主要仕様と基本性能

本機は、メモリー8GB、本体ストレージ256GBを備えたデスクトップ式フルカラー複合機です。
最大原稿サイズはA3で、定形の複写サイズはSRA3、A3からはがき、封筒などに対応します。
用紙の銘柄、加工、紙目、保管状態によって搬送性やトナーの定着性は変わるため、仕様範囲に収まる特殊紙でも実機確認が必要です。

項目 RICOH IM C6010SDの確認済み仕様
形式・カラー デスクトップ式・フルカラー
最大原稿サイズ A3
A4ヨコ連続複写速度 カラー・モノクロとも毎分60枚
ファーストコピー モノクロ2.9秒、フルカラー4.2秒
メモリー/ストレージ 8GB/256GB
標準給紙 590枚×2段+手差し100枚
本体寸法 幅617×奥行701×高さ1,116mm
質量 104kg以下
電源/最大消費電力 100V・15A・50/60Hz共通/1.5kW以下

用紙サイズと坪量の条件

給紙トレイと手差しは52~300g/㎡、両面印刷は52~256g/㎡に対応します。
最大印字幅は標準で305mm、画像領域拡張キット タイプM19装着時は316mmです。
不定形プリントは最大320×1,260mmですが、幅320mmでの印刷には同キットが必要で、長さ600mm以上では用紙幅305mmまでという条件があります。
長尺紙、厚紙、ラベル、表紙、封筒を予定する場合は、サイズ、坪量、表面処理、両面の要否を販売担当者へ提示してください。
印刷後にトナーが剥がれる場合の考え方は、用紙種類と定着条件の確認方法も参考になります。

スキャンとファイル送信の仕様

スキャンの出力形式はTIFF、JPEG、PDF、クリアライトPDF、PDF/A、テキスト付きPDFです。
メール送信とファイル送信では100、200、300、400、600dpiを選べ、ファイル送信はSMB 3.1.1とFTPに対応します。
ネットワークTWAINは100~1,200dpiの範囲で指定できますが、原稿サイズによって最大解像度が変わります。
標準ネットワークは1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-Tで、無線LANはオプションです。
USB端子も備えますが、接続機器すべての動作が保証されるわけではありません。

給紙量と占有面積は構成で変わる

標準給紙は590枚×2段と手差し100枚で、メーカー基準紙使用時の合計は1,280枚です。
オプションには590枚×2段の給紙テーブル、590枚の1段給紙テーブル、1,075枚×2セットのタンデム給紙テーブル、1,770枚のA4大量給紙トレイがあります。
本体寸法はADFトレイなどを閉じた条件であり、手差しトレイや原稿排紙部を開いた機械占有寸法は幅1,253×奥行701mmです。
大量給紙装置やフィニッシャーを加えるとさらに横幅が増えるため、完成構成の寸法図で設置場所を決める必要があります。

操作性と文書システム連携

操作部には10.1インチの大型フルカラータッチパネル「MultiLink-Panel」を搭載しています。
フリック、ドラッグ、ピンチ操作に対応し、コピー、スキャン、FAXのよく使う設定を大きなアイコンで確認できます。
消耗品交換は動画、紙詰まり処理はアニメーションで案内され、本体内部や対応フィニッシャーのLEDが処置箇所を示します。
複数部署で共用する場合は、ホーム画面を業務別に整理し、誤操作しやすい設定を利用者向け手順書にまとめると運用しやすくなります。

公式仕様にはWindows 10、Windows 11、複数世代のWindows Server、macOS 11以降が記載されています。
ただし、利用できる機能や必要なドライバーはOS、CPUアーキテクチャ、ページ記述言語で異なります。
ARM版Windowsからの印刷にはMopriaを利用するという注記もあるため、導入前に社内端末の一覧を作り、実際のデータで検証してください。

OCR、PDF/A、軽量PDFを目的別に使う

標準OCRにより、読み取った画像へ文字情報を埋め込んだテキスト付きPDFを作成できます。
検索や文書内文字のコピーに役立ちますが、OCR精度は文字の大きさ、書体、汚れ、傾き、背景、手書きの有無に左右されます。
長期保存を意識する文書にはPDF/A、メール添付や共有時の容量を抑えたい場合にはクリアライトPDFが候補です。
保存目的ごとに解像度やファイル形式のプリセットを用意し、重要な金額や取引先名は目視確認する運用にします。
印刷時の文字欠けは、PDFとPCL・PostScriptの違いも参考に原因を切り分けてください。

共有フォルダーやクラウドと連携する

スキャンデータは共有フォルダー、メール、本体ストレージ、USBメディアなどへ送れます。
本体SSDは256GBで、オプションの拡張SSDを装着すると1TBまで拡張できます。
有償の文書関連サービスも用意されていますが、本体価格とは別に契約、対応機能、ネットワーク条件を確認しなければなりません。
共有フォルダー運用では、保存先アカウントのパスワード変更やWindows側のセキュリティ設定が送信障害の原因になります。
構築時はWindows 11とSMB署名の確認点も参照し、認証方式、権限、障害時の担当範囲を文書化しましょう。

ドライバーと機能更新を管理する

RICOH Always Current Technologyに対応し、導入後に本体機能を更新できる仕組みがあります。
更新は社内の変更管理に組み込み、ドライバー、認証、スキャン先、業務アプリとの互換性を確認してから適用するのが安全です。
多数のパソコンへドライバーを配布する場合は、対応ドライバーと標準設定を先に決め、両面、カラー、給紙、認証の初期値を統一します。
クラウド印刷を検討する場合は、Microsoft Universal Printの仕組みを確認し、本機で必要な構成や中継手段を個別に照合してください。

セキュリティ機能と運用設計

RICOH IM C6010SDは、TLS 1.3、TPM 2.0、WPA3などに対応し、IPsec、S/MIME、IEEE 802.1X認証、印刷可能IPアドレス制限、ネットワークポートのオン・オフといった機能も用意されています。
ただし、搭載機能だけで安全性が確保されるわけではありません。
利用しないプロトコルを停止し、管理者パスワード、証明書、時刻同期、ファームウェアを継続的に管理する必要があります。
無線LANはオプションなので、有線と無線のどちらで接続するかも見積もり前に決めます。

ユーザーコード認証やベーシック認証に加え、WindowsのドメインコントローラーやLDAPサーバーと連携する構成も検討できます。
部署や利用者ごとにカラー出力、スキャン、FAXなどの利用権限を分ければ、情報管理と利用状況の把握に役立ちます。
認証基盤と連携させる場合は、障害時の代替手順や人事異動時の権限更新も含めて設計してください。

ICカード認証と放置印刷を検討する

ICカードを用いた認証システムはオプション構成で利用します。
利用者が複合機の前で認証してから出力する運用は、機密文書の取り違えや出力トレイへの放置を抑える方法になります。
ただし、既存の社員証をそのまま利用できるとは限りません。
カード規格、読み取り方式、認証先、必要なカードリーダーや内蔵オプション、ほかの認証機能との併用条件を確認してください。
退職者や紛失カードの無効化、臨時利用者への対応、認証サーバー停止時の扱いまで決めておくと、セキュリティと業務継続を両立しやすくなります。

通信経路と証明書を管理する

802.1Xを使うネットワークでは、RADIUS側の認証方式、機器証明書、認証局証明書、更新手順を導入前に決めます。
実装時は802.1X認証とRADIUSの設定ポイントを参照できます。
VLANを越えて印刷やスキャンを行う場合は、VLAN間のルーティングとポート設定も確認し、必要最小限の通信だけを許可します。
証明書の期限切れは管理画面や送信機能へ影響する可能性があるため、証明書の有効期限を管理する方法を基に、更新日と担当者を台帳へ記録しましょう。

本体内データと返却時の処理

複合機にはアドレス帳、認証情報、蓄積文書、送信設定などが保存されます。
本機は本体ストレージのユーザーデータを暗号化して保存し、残存データの一括消去にも対応します。
一方、ジョブごとに上書きする逐次消去機能を使うには、標準SSDと交換して装着する拡張HDD タイプM52が必要です。
リース返却や入れ替え時には、設定初期化だけで済ませず、保存文書、転送先、証明書、認証情報、ネットワーク設定をどこまで処理するか保守会社と合意してください。
消去証明書が必要な場合は、作業の実施主体、発行可否、費用も契約前に確認します。

適する用途と選び方

本機が特に適するのは、大量印刷と大量の帳票スキャンが同じ拠点で発生する職場です。
毎分60枚の出力速度だけを必要とする場合にはほかの候補もありますが、RICOH IM C6010SDは、不定形帳票、複写紙、封筒、カード類を含む紙情報の入口を一本化しやすい点に価値があります。

  • 月末や締め日に請求書、納品書、報告書の出力が集中する
  • サイズが異なる領収書やレシートをまとめて電子化したい
  • 複写式伝票や製本書類を扱い、原稿ガラスでの反復作業を減らしたい
  • 契約書や申込書を検索可能なPDFとして保管したい
  • 複数部署で共有し、認証や利用権限も管理したい

経理・総務の証憑電子化

経理では、領収書、請求書、納品書をサイズ別に並べ直す作業を減らしやすく、テキスト付きPDFを使えば保存後の検索性も高められます。
ただし、複合機で読み取るだけで法令や社内規程への対応が完了するわけではありません。
ファイル名、検索項目、訂正・削除の管理、保存期間、アクセス権限は、採用する保存システムを含めて設計します。
OCR結果は原稿の状態で変わるため、金額や取引先名など業務上重要な項目には確認工程を設けます。
本体処理と人による確認の範囲を先に決めることが、電子化を定着させるポイントです。

窓口や物流部門の特殊原稿

カード、封筒、製本済み書類、複写伝票を扱う窓口や物流関連のバックオフィスでも、ストレートパスADFを活用できます。
ただし、単送モードは1部ずつであり、特殊原稿を通常のコピー用紙と同じように大量連送できるという意味ではありません。
プラスチックカードは厚さ1.4mm以下が条件で、形状や表面状態によっては読み取れないことがあります。
導入前に日常的な原稿を数種類用意し、搬送、画像欠け、傾き、裏写り、ファイル分割、OCR精度を確認してください。

別の機器が向くケース

印刷枚数が少なく、A3出力や特殊原稿スキャンを使わない小規模拠点では、本機の処理能力や設置面積を持て余す可能性があります。
プリント機能だけで足りる場合は、単機能プリンターと複合機の違いを確認してください。
一方、商業印刷に近い色管理、長時間の連続稼働、多様な用紙への高品位出力を最優先するなら、プロダクションプリンターとの違いも整理します。
本機は高性能なオフィス複合機ですが、プロダクション機の代替を前提とした機種ではありません。

シリーズ内外の機種と比較

同じSDシリーズにはRICOH IM C4510SDとRICOH IM C3010SDがあります。
メーカー発表時のA4ヨコ連続プリント速度と標準価格は次のとおりです。
価格はいずれも消費税別で、本体に必要なオプション、設置作業、保守を含む導入総額ではありません。

機種 A4ヨコ連続プリント速度 標準価格(税別)
RICOH IM C6010SD 毎分60枚 3,100,000円
RICOH IM C4510SD 毎分45枚 2,660,000円
RICOH IM C3010SD 毎分30枚 2,130,000円

平均印刷枚数だけで下位機を選ぶと、締め日や会議前の待ち時間が長くなる場合があります。
反対に、ピークが短くスキャン中心で印刷量が少ない職場では、45枚機や30枚機で業務を満たせる可能性があります。
実際のジョブページ数、カラー比率、同時利用人数、許容できる待ち時間を計測して比較しましょう。

SDモデルを選ぶ意味を明確にする

RICOH IM C6010SDの選定理由になりやすいのは、ストレートパスADF、不定形帳票の混載、複写紙やカードへの配慮、両面毎分200ページという読み取り性能です。
単に毎分60枚のカラー機が必要という条件なら、同等速度の一般的なオフィス複合機も含めて価格、給紙、後処理、保守を比較します。
スキャン対象が普通紙のA4文書だけなら、SDモデル固有の原稿対応へ投資する必要性は相対的に下がります。
特殊原稿を日常的に扱う場合は、機器価格だけでなく、並べ替え、手置き、読み直しにかかる時間も比較項目に含めてください。

より高速なリコー機と比べる

60枚クラスを超える出力性能が必要なら、RICOH IM C6510、RICOH IM C7010、RICOH IM C8010も比較候補です。
ただし、上位機ほど適するとは限りません。
印刷速度だけでなく、読み取る原稿の種類、標準装備とオプション、電源、設置面積、給紙、後処理、保守条件を同じ表で比較します。
RICOH IM C6010SDでは、毎分60枚の印刷とストレートパスADFの両方を活用できるかが判断の中心です。

他メーカー機との比較軸

他メーカーまで候補を広げる場合は、Apeos C7070やTASKalfa MZ6001ciなどの個別情報も比較材料になります。
比較表には、A4出力速度、両面スキャン速度、特殊原稿の条件、標準給紙、FAXの標準・オプション区分、認証方式、対応ドライバー、フィニッシャー、訪問保守の地域と受付時間を入れます。
カタログ値が近くても、原稿のセット方法や日常操作は異なります。
頻出する印刷データと原稿を用いたデモで最終判断するのが適切です。

構成・標準価格・保守費用

RICOH IM C6010SDのメーカー標準価格は3,100,000円(消費税別)です。
価格表では、本体価格に感光体ユニットを含まないと注記されています。
公式カタログには搬入設置指導料59,500円も掲載されていますが、納入条件、パソコン台数、認証設定、追加作業などによって実際の費用は変わります。
本体の値引き額だけでなく、必要な構成、搬入、設定、保守まで含む総額で比較してください。

項目 標準価格(税別) 主な確認点
RICOH IM C6010SD本体 3,100,000円 FAXはオプション。感光体ユニットは本体価格に含まれない
FAXユニット タイプM53 158,000円 FAX利用時に必要。設置調整料などは別途確認
PS3カード タイプM63 145,000円 Adobe PostScript 3による出力が必要な業務で検討
給紙テーブル PB3320 179,000円 590枚×2段を増設。設置調整料などは別途確認

必要機能を先に決める

コピー、プリンター、スキャナー、ドキュメントボックス、両面、手差し、ストレートパスADFは標準構成に含まれます。
一方、FAX、無線LAN、ICカード認証、追加のページ記述言語、増設給紙、排紙、折り、綴じなどは構成確認が必要です。
MacやDTPソフトからの出力でAdobe PostScript 3による出力が必要か、FAX回線を利用するか、A4用紙を大量に補給したいか、冊子やステープル処理を行うかを先に整理してください。
旧機種で使用していたオプションを流用できない場合もあるため、製品名だけでなくオプション型番まで照合します。

リース料は個別の見積条件で決まる

月額リース料は、本体とオプションの見積額、契約期間、料率、審査条件などで変わります。
メーカー標準価格だけから一律の月額を断定することはできません。
契約期間を延ばすと月額が下がる場合がありますが、総支払額や入れ替えの自由度も確認が必要です。
期間別の考え方は複合機を6年リースする場合の解説も参考にし、所有権、原則として中途解約が難しいこと、満了後の返却・再リース、移設時の扱いを契約書で確認してください。

保守は料金と対応範囲を確認する

メーカー公式ページにはパフォーマンス契約とスポット保守契約が案内されていますが、実際に提示される契約内容は販売店や利用条件で異なります。
カウンター方式ではカラー・モノクロの出力枚数、基本料金、トナー供給、部品交換、訪問対応などの条件を確認します。
大量スキャンが中心の場合は、ADFローラー、読み取りガラスの清掃、重送や画像不良への対応範囲も重要です。
単価だけで選ばず、受付時間、訪問地域、休日対応、最低料金、代替対応、トナー配送を同じ条件で比較してください。
スキャン枚数が料金や保守作業へどう扱われるかも見積先へ確認します。

導入前に確認するチェックリスト

RICOH IM C6010SDの性能を生かすには、見積依頼の前に現在の業務を数値化します。
月間総出力枚数だけでなく、締め日1時間あたりのページ数、カラー比率、A3比率、同時利用人数、スキャン原稿の種類を確認してください。
現行機で発生している待ち時間、紙詰まり、原稿の並べ替え、読み取り直しを記録すると、毎分60枚の出力やストレートパスADFが必要か判断しやすくなります。

  1. 通常月と繁忙月の印刷・コピー枚数を確認する
  2. 複写紙、封筒、カード、製本書類など実原稿を集める
  3. FAX、無線LAN、認証、増設給紙、フィニッシャーの要否を決める
  4. 端末OS、ドライバー、共有フォルダー、メール送信方式を確認する
  5. 設置場所、搬入経路、電源、LAN、保守スペースを採寸する
  6. 本体、オプション、搬入、設定、保守を同じ条件で見積もる

実原稿と実データでテストする

デモでは、きれいな普通紙だけでなく、実際に使用する薄紙、複写紙、折れた領収書、封筒、エンボス付きカード、両面原稿を持ち込みます。
混載時の傾き、裏写り、白紙除去、ファイル分割、OCR精度、ファイル名の付け方まで確認してください。
印刷側では、写真入りのプレゼン資料、細線を含む図面、Excel帳票、容量の大きいPDFを出力し、色、余白、速度、両面位置を見ます。
表裏位置が重要な帳票については、両面印刷の位置ずれを確認する方法も参考になります。

ネットワークと送信方式を設計する

固定IPまたはDHCP予約、DNS、時刻同期、SMTP、SMB、認証サーバー、証明書、許可ポートを事前に決めます。
端末側の印刷ポートも管理し、機器を見失いやすい自動検出設定を使うか、管理しやすいStandard TCP/IPポートを使うかを決定します。
切り分け方はWSDポートとStandard TCP/IPポートの違いも参考になります。
Microsoft 365などを経由してメール送信する場合は、組織の認証方式と複合機、SMTP中継サーバーの構成を照合してください。
共有フォルダー用アカウントの権限やパスワード更新手順も管理台帳へ記録します。

設置・搬入・保守条件を確認する

本体は幅617×奥行701×高さ1,116mm、質量104kg以下で、100V・15Aの電源を使用します。
稼働時にはトレイ類を開くため、本体寸法より広い場所が必要です。
フィニッシャーや大量給紙トレイを付ける場合は、完成構成の寸法図で確認します。
入口、廊下、曲がり角、エレベーター、段差、床の状態、コンセント、LAN端子、換気、用紙補給と保守の動線も現地調査の対象です。
無線LANを使う場合でも、アクセスポイントへの接続だけでなく、AP隔離やゲストネットワークの確認点まで検討してください。

最終判断では、毎分60枚という速度だけでなく、実際の原稿を安定して読み取れること、必要なオプションが見積もりに含まれること、ネットワーク設定と保守の担当範囲が明確であることを確認してください。

参考情報・出典

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。
仕様出典:メーカー公式情報(最終確認:2026-09-28)

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