A4複合機のダウンシーケンスとは?【突然印刷速度が遅くなる】
目次
A4複合機にはダウンシーケンスが起きる!
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で
リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
今回はOA機器の営業マンも知らない複合機のダウンシーケンス(ダウンシークエンス)という制御機能についてご紹介します。
弊社に依頼がある95%はA3カラー複合機なのですが、たまにモノクロ複合機やA4複合機を希望される方がおります。
モノクロ複合機に関しては、以前コラムで紹介した「カラー複合機とモノクロ複合機の価格差は?」という記事を見て頂ければわかりますが、世の中のカラー複合機が主流なので「モノクロのみだと逆に高くなるのでカラーで提案してもよろしいですか?」とご提案すれば納得をして頂けるのですが、A4機をご希望の方だとそもそも設置スペースの都合でA3カラー機をご提案出来ない事が割とあります。
もちろん、弊社でもA4複合機の取り扱いはあるので、ご提案は出来るのですが実はA4複合機は欠点が一つあります。
それはA4未満のサイズの印刷を大量にするとダウンシーケンスを起こすのです。
複合機のダウンシーケンスとは?
ダウンシーケンスとは、あえて性能を落とす制御機能の事です。
例えば、カタログにある一分間に20枚印刷が可能!とあれば、数枚の誤差ではなく大きく印刷枚数が落ちてしまうのです。
何故A4未満の用紙を大量に印刷するとこの制御装置が働くのかというと、A4機は基本的に原稿を「縦」「横」等の指定をせずに印刷します。
その為、A4未満であるB5やA5サイズを大量に印刷すると片方のローラーに熱の負荷が掛かり過ぎる為、性能を落として調整しないといけないのです。
A3複合機は「縦」「横」でも指定できるので、A4未満であってもローラーに負荷がかからずカタログ通りのスペックを発揮します。
私もメーカーの人間に軽く聞いただけなので、この答えが正確かはイマイチ自信がありませんが、A4複合機でA4未満のサイズを大量に印刷すると印刷速度が極端に落ちるというのは確かです。
私が聞いた範囲ですと、恐らく全メーカーで共通しています。
どのくらい印刷速度が落ちる?
一度体験しましたが、かなり遅くなりました。その時に結果を下記に書きます。
カタログでは26枚機の速度が出せると書いてある機種で、アスクルで買ったB5のコピー用紙を100枚印刷しました。
カタログ通りなら4分で全て印刷完了が出来るはずです。
【1分目】ほぼ記載通り24枚の印刷が完了。
【2分目】ここでダウンシーケンスが発動。数枚の印刷が完了。
【3分目】完全に休止する
【4分目】ここでダウンシーケンスが発動。数枚の印刷が完了。
【5分目】完全に休止する
結局100枚印刷するのに25分かかりました。
B5やA5を大量に一気に印刷する会社さんはそんなに多くないですが、確認しておかないと大クレームになりますので気を付けたいですね。
また、使用される企業様もこの知識があれば、リスクを回避できると思います。
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