エコタンク搭載プリンターおすすめ?価格や業務用複合機と比較したメリット・デメリット
本記事では、エコタンク搭載プリンターの評判や売れたきっかけ、インクの寿命などついて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
エコタンク搭載プリンターとは?
エコタンクプリンターとは、インクカートリッジを変えずに、ボトルからインクを注入して補充するプリンターのことです。
インクを変えないからエコだよね?ということからエコタンクという名前が付けられました。
また、従来よりもインクのコストが劇的に下がってモノクロの1枚単価が1円以下にできると謳っております。
メーカーもカートリッジ代が浮くので安くインクを提供できるというわけです。
本体代も特段高いわけでもなく、数万円で購入できます。
狙いとしてはSOHO(小規模オフィス)で使ってもらうことを目的としています。
エコタンク搭載プリンターはコスト面で優れている反面、SOHOでの利用にあたっては運用方法や業務内容との相性をよく検討する必要があります。
それでは、具体的にエコタンク搭載プリンターの特徴からみていきましょう。
『エコタンク搭載プリンターの特徴』
エコタンク搭載プリンターとは、インクカートリッジを使用せず、専用のインクボトルから直接タンクにインクを補充するタイプのプリンターです。
従来のカートリッジ式とは異なり、一度の補充で大量の印刷が可能なため、コスト面・利便性の両方で注目されています。
この方式は、環境への配慮も特徴のひとつ。使い捨てのカートリッジが不要になるため、廃棄物の削減にも貢献できるという「エコ」な要素も強調されています。
また、本体価格はやや高めに見えることもありますが、長期的に見るとインクコストの削減効果が大きく結果的に経済的といえるでしょう。
『導入するメリット』
エコタンク搭載プリンターを導入する際のメリットを下記にまとめました。
- 低コスト
- インクの補充頻度が少なくて済む
- 予算に応じて選びやすい
最大の魅力は、圧倒的な印刷コストの安さです。
モノクロ印刷なら1枚あたり1円以下に抑えられるモデルもあり、ランニングコストを大幅に削減できます。
また、インクの補充頻度が少なく済むのもメリットです。
一度インクを補充すれば、数千枚から数万枚まで連続で印刷できる機種もあるため、頻繁な交換作業が不要で手間が省けます。
さらに、家庭用からSOHO向けまで幅広いラインナップが揃っており、用途や予算に応じて選びやすいのも嬉しいポイント。コストパフォーマンスを重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢です。
『SOHOで導入した際のデメリット』
エコタンク搭載プリンターはコストパフォーマンスに優れている一方で、SOHO環境で導入する際には、下記のようにいくつかの注意点があります。
- 導入費用が割高
- インクの補充で手間がかかりやすい
- 目詰まりなどのトラブル
まず、初期費用が割高になりやすい点です。
一般的なカートリッジ式プリンターに比べて本体価格が高めに設定されており、導入コストを抑えたいSOHOにとってはハードルになる場合があります。
長期的なランニングコストで回収できるとはいえ、導入時にはある程度の予算確保が必要です。
次に、インク補充作業の手間です。
インクボトルから手作業で補充するため、慣れていないとこぼしてしまうこともあるため注意しなければなりません。
忙しい業務の合間にこうしたメンテナンス作業が発生すると、オフィスの生産性を下げてしまう危険性もあります。
さらに、印刷量が少ないSOHOではインクの劣化や目詰まりが起きやすいという問題もあります。
エコタンク搭載プリンターは大量印刷を想定した設計が多いため、使用頻度が低い環境ではインクの品質維持が難しくなり、トラブルの原因になることがあります。
印刷スピードや機能面で業務用機に劣る場合がある点にも注意が必要。SOHOのなかでもプリント業務が多い環境や、多機能性を求める場合には、やや物足りなさを感じるかもしれません。
エコタンク搭載プリンターが発売されたきっかけとは?
今家庭用のプリンター複合機ではブラザーやエプソンやキャノンが主要メーカーといわれております。
本体代も数万ぐらいなので、特に事業を行っていない一般の家庭でも今では1家に1台はあるかと思います。
ただ、家庭用プリンターでは昔からいわれていることがあります。
それは「インクが高い!」という声です。
物によってはインク一式の代金より本体代の方が安いなんてこともあります。
元々本体代を安くしてインクで儲けようという戦略で各メーカーも利益を出しているので、当たり前ですよね。
そんな中登場したのがインク使い放題プリンターと呼ばれるものです。
日本国内向けのプリンターを無理やり改造して、海外製の激安インクを使用したサービスで、毎月1万円でインクはいくらでも使っていいですよ!というサービスになります。
結果的には注目はされつつも品質と価格のバランスが悪く、尚且 正規品ではないので、導入している企業は限定的でした。
これに目をつけたエプソンが、本格的に自社でインク使い放題サービスを始めました。
元々、ゼロックスやリコー等の業務用のシェアも伸ばしていきたいと、虎視眈々考えてた部分もありましたので、このサービスにも手を出すのが一番早かったです。
ただ、やはりメーカーであるエプソン本丸でもなかなかこのサービスは浸透しませんでした。
そんななか、結局毎月のコストが負担にならない様にSOHOに使って貰える方法がないかと画策したのがこのエコタンク搭載プリンターです。
エコタンク搭載プリンターの寿命はどのくらい?
エコタンク搭載プリンターは、従来のカートリッジ式プリンターとは異なり、インクをボトルで補充する方式を採用しています。
これは環境に配慮しつつ、ランニングコストを大幅に抑えられる設計です。
エプソンの「EW-M634T」の場合、メーカーが公式に発表している耐久性は下表のとおりです。
項目 | 概要 |
製品寿命 | A4印刷5万ページまたは5年間の使用(いずれか早いほう) |
保証期間 | 1年間の無償修理対応(持ち込み) |
印刷コスト | モノクロ1枚あたり約0.4〜0.6円、カラーでも約1円前後 |
本体価格 | 約3〜5万円(機種による) |
さらに、詳しくみていきましょう。
『5万ページって実際どれくらいの使用に相当する?』
エコタンク搭載プリンターにおける月間の印刷枚数別、寿命の目安について下表にまとめました。
月間印刷枚数 | 想定寿命 |
500枚(SOHO・中小事務所) | 約8年強 |
1,000枚(日常的な業務使用) | 約4年2ヶ月 |
2,000枚(多めの業務利用) | 約2年1ヶ月 |
3,000枚(大量印刷) | 約1年5ヶ月 |
500枚の約8年強という寿命は、理論上です。
月にどれだけ印刷するかによって寿命は大きく変わります。
SOHOや小規模事業所での使用なら、5年近く使えるケースも珍しくありません。
『インクの寿命』
エコタンク搭載プリンターで使用するインクボトルには、未開封の状態でも使用期限が存在します。
基本的には製造から1年以内が使用の目安とされており、それを過ぎるとインクの品質が劣化する可能性があります。
品質が落ちたインクを使用すると色味が不自然になるだけでなく、ノズルの目詰まりや印刷トラブルを引き起こす恐れもあります。
保管する際は、直射日光が当たらず高温や多湿を避けた常温環境が望ましいです。
インクボトルは熱や光に弱く、保管環境が悪いと期限内であっても品質が低下することがあります。
そのため、できるだけ冷暗所に保管し、ボトルを横にせず立てた状態で保つのが理想です。
エコタンクやギガタンクなどの大容量インク補充タイプは、インクを一度補充すれば長く使えることが大きな魅力ですが、インクそのものの鮮度管理は意外と見落とされがちです。
互換インクの場合は、品質のばらつきやメーカー保証外であることもあるため、なるべく早めに使い切ることがトラブル回避につながります。
未開封であってもインクは消耗品であり、永久に使えるわけではありません。
長期間の保存を想定するよりも計画的に使用して新鮮なインクで印刷を行うことが、長く使い続けるうえでも大切です。
『寿命に影響する使用条件と注意点』
エコタンク搭載プリンターはコストパフォーマンスに優れ、長く使える機種が多いですが、使い方や環境によっては寿命が大きく変わってしまうことがあります。
下記に寿命に大きな影響を与えるポイントとその対策をまとめました。
インクの種類と補充方法に注意する
エコタンク搭載プリンターは、インクボトルを使って自分でインクを補充する仕組みですが、このとき純正インクではなく互換インク(サードパーティ製)を使用すると、インクヘッドの詰まりや故障のリスクが高まります。
また、インク補充の際に空気が混入してしまうとインクの流れが悪くなり、結果的にノズルトラブルを引き起こすこともあるため注意しなければなりません。
インクの品質と補充作業は、日々の印刷の安定性だけでなく、長期的な製品寿命にも直結します。
寿命を長く保つためには、必ず純正インクを使い、補充作業を丁寧に行うことが重要です。
印刷頻度と使用の間隔
定期的に印刷して使うことで内部のインク循環を保ちます。
逆に、長期間まったく使わない状態が続くと、インクが乾燥してノズルが詰まる原因になります。
SOHOや個人事業主の利用環境では、月に数回しか使わないというケースもあるかもしれません。
しかし、週に1回程度は簡単な印刷ジョブを入れることでノズル詰まりを防ぎ、機器の健康状態を維持することができます。
使わなすぎることも寿命を縮める原因になります。
定期的に動かすことが大切です。
設置場所の環境に配慮する
意外と見落とされがちですが、プリンターを置く環境(気温・湿度・ほこり)も寿命に大きく影響します。
高温多湿な場所に置かれていた場合、内部の電子部品に負荷がかかりやすくなったり、インクが劣化したりすることがあります。
逆に、乾燥しすぎている場所では、インクの乾きが早くなりノズル詰まりの原因にもなり得ます。
さらに、ほこりが多い場所に置かれていると、用紙の搬送不良やセンサーの誤作動なども起こりやすくなるため注意が必要。プリンターは直射日光が当たらず、風通しのよい清潔な場所に設置するのが理想的です。
電源の扱い方にも気をつける
電源を入れた際に自動的にヘッドクリーニングを行うため、頻繁に電源をオン・オフすると、そのたびにインクが消費されます。
こまめに電源を切ることで内部パーツの動作回数が増え、消耗を早めてしまうこともあるため注意しなければなりません。
エコタンク搭載プリンターはインクコストが安いため、電源は基本的に入れたままスリープモードで運用する方が効率的かつ長持ちします。
電源はこまめに切るよりも、スリープ状態で待機させる運用がおすすめです。
エコタンク搭載プリンターを会社でつかった評判は?
正直お金がない零細企業や自営業だったら使ってもいいかなというレベルです。
通常、インクは空気に触れると著しく品質が劣化してしまいますので、カートリッジを丸ごと変えていました。
これはインクの品質が良くなってきたとはいえ、現在でも同じです。
しかし、インクを注入する仕組み上どうしても空気に触れる事になり、ベタ率の高いカラー原稿の印刷物のできはよくありません。
それからやはり大量印刷向けで販売しているのにも関わらず、自動原稿送り装置が貧弱な事も気になりますね。
10枚ぐらいまとめてコピーやスキャンしたい時は、自動原稿送り装置にセットして一気に原稿を読み込ませるのですが、非常に遅く紙詰まりも起こしやすいので、発展途上ではあります。
また、「印刷スピード」「インクのコスト」「画質」等を強調してますが、インクジェットである限りビジネスの場で頭角を表すのは無理です。
どうしてもインクジェットはインクジェットの印刷品質になってしまうんですよ。
僕の知り合いの自営業の方も、そこそこの金額を出してインクジェットを買って使ってますが、僕だったら取引先とか営業では見せられないです。
そのくらいレザーと品質の概念が違ってきますので、インクジェットだと信頼関係にもつながってきてしまうんですね。
自社の広告なので、良い部分宣伝するのは当たり前ですが、レーザーと比べてデメリットもたくさんある事を伝えて欲しいですね。
業務用複合機は効率性を求める時代になってきており、ただ、コピーやプリントをしたりする物という役割だけなくなっています。
さいごに|エコタンク搭載プリンターを導入しよう!
今回は、エコタンク搭載プリンターの特徴からメリット、実際に導入してみた評判まで解説してきました。
エコタンク搭載プリンターのインクボトルは、適切な環境で保管していても使用期限はおよそ1年が目安です。
長期間保存する予定がある場合でもなるべく早めに使用し、印刷品質やプリンター本体の寿命に悪影響を与えないよう心がけましょう。
SOHOや小規模事務所でも、十分な耐久性と低ランニングコストを両立できる選択肢として導入する価値は十分あります。
この機会にぜひ、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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