複合機からMACにスキャンが出来ない?【解決方法】|複合機リースの格安NO1｜株式会社じむや - 記事

2019年01月01日

複合機はウインドウズを基準に作られている

業務用フルオプションＡ３カラー複合機を月額6,900円で
リース・販売している株式会社じむやの堀田です。

 

iPhoneの躍進でアップルという企業が世の中をけん引してきました。
そして、ＰＣもアップルが発売しているＭＡＣ（マッキントッシュ）に変えられる方も多くなりました。

 

そこで過去の記事にも軽く書きましたが、改めて複合機とＭＡＣの関係についてお話ししたいと思います。

 

元々ＭＡＣはウインドウズじゃ手の届かない痒いところの層を狙って世の中に登場しました。

 

その為、色を気にするデザイン系等の業種では必須と言われております。

 

逆を言えば世の中の上記のデザイン関係の職業は全体で見たら１％もないでしょうね。

 

しかし、その代償としてＭＡＣパソコンは複雑で、対応している周辺機器やソフトが非常に少ないのが現状です。

 

複合機も例外ではなく、ＭＡＣパソコンと複合機の間には様々な弊害があります。
「ファックスのダイレクト送信」「書体（フォント）の文字化け」等があります。

 

その中でもスキャン設定が出来ないという問題が結構やっかいです。

 

※2019年1月現在では、Windowsの様に設定が出来るメーカーも増えてきました。

 

 

 

ＭＡＣからスキャンは出来ないの？

 

の様にスキャンが出来ない！と書きましたが出来ます。
ただ、スキャンのやり方がものすごく面倒くさく、ＰＣに不具合が出る可能性があります。

 

複合機からスキャンをする為には、「ターミナル」と呼ばれるＭＡＣのコマンドプロトコルで情報の書き換えをする事が必須になります。

 

しかし、このターミナルはＰＣの細部まで設定を変えられてしまう為、不具合が出る可能性があるのです。

 

ウインドウズの場合は、この様な書き換えを行わなくても簡単に設定が出来てしまいます。

 

以上の様に相性は基本的には良くないです。

 

ＭＡＣＰＣの問題でプリントアウトも出来ないという報告もたまにありますので、オフィスでどうしても必要じゃない場合はウインドウズにするのが無難です。

 

 

 

簡単にスキャン設定をする方法はないの？

 

では、ターミナルをいじる以外にはスキャン設定をする方法はないのか？
といえば、別の方法があります。

 

それは、Eメール転送をする方法です。
Eメール転送は主にFAXで使用する方法で、来たデータを紙で出すのではなくEメールの添付として送られて来ます。

 

実はこの機能スキャン時にも使えるのですね。

 

複合機本体にメールアドレスを登録する必要があるので、いずれにしても最初は多少の手間がひつようですが、一度設定してしまえば後は簡単です。

 

 

 

【上級編】それでもフォルダに直接保存したい！MacのSMBスキャン設定手順

ここまで「Eメール転送」という回避策をお伝えしましたが、日常的に大量のスキャンをする方や、高解像度のデータを扱いたい方の中には、「やっぱりMacのフォルダに直接データが飛んでくるようにしたい！」という強いご要望をお持ちの方もいるでしょう。

 

前述の通り、Windowsに比べるとMacの設定はセキュリティの兼ね合いで少し「クセ」があります。

 

しかし、「共有フォルダ（SMB通信）」の仕組みを正しく理解して設定すれば、ターミナルを操作せずとも、Macのフォルダへダイレクトに保存することは可能です。

 

ここからは、Macユーザーの意地を見せたい（？）あなたのために、最新のmacOS（Ventura以降）における共有フォルダ設定の完全手順を解説します。

 

少し手順は多いですが、一つずつクリアしていきましょう。

 

Step1：Mac側で『受け入れ態勢』を整える（共有設定）

 

複合機からデータを受け取るには、まずMac側で「扉」を開けておく必要があります。ここが最大の難関であり、9割の方がつまずくポイントです。

 

 

1. 「ファイル共有」をオンにする

 

アップルメニューから「システム設定」を開き、サイドバーの「一般」をクリック、その中にある「共有」へと進みます。

 

「ファイル共有」のスイッチをオンにし、その行の右端にある「i（インフォメーション）」マークをクリックしてください。

 

 

2. 保存用フォルダを指定する

 

「共有フォルダ」の欄に、スキャンデータを保存したいフォルダをドラッグ＆ドロップで追加します。デスクトップに「Scan」などの名前で新規フォルダを作っておくと分かりやすいですね。

 

追加したフォルダを選択し、右側の「ユーザ」欄で、ご自身のアカウントの権限が「読み／書き」になっていることを必ず確認してください。

 

 

3. 【最重要】Windowsファイル共有用のアカウントを有効化

 

ここが最大の落とし穴です。Mac同士なら不要な設定ですが、複合機（SMBクライアント）から送る場合は必須の手順です。

 

同画面内の「オプション」ボタンをクリックしてください。

 

• 「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」がオンになっていることを確認します。
• 「Windowsファイル共有」という項目の下にある、あなたのアカウント名のチェックボックスに必ずチェックを入れてください。

 

このチェックを入れた際、Macのログインパスワードの入力を求められます。これを入力して初めて、外部（複合機）からのアクセス用パスワードが有効になります。

 

「ファイル共有をONにしたのに繋がらない！」というケースのほとんどが、このアカウントのチェック漏れです。

 

Step2：複合機にMacの『住所（IPアドレス）』を教える

 

Mac側の準備ができたら、次は複合機側に「どこに送ればいいか」を登録します。

 

 

1.MacのIPアドレスを確認する

 

「システム設定」＞「ネットワーク」＞「Wi-Fi」（有線の場合はEthernet）をクリックします。

 

接続済みネットワークの横にある「詳細」ボタンを押し、「TCP/IP」タブを選択すると、「IPアドレス」という数字の羅列（例：192.168.1.15 など）が表示されますので、これをメモしてください。

 

 

2.複合機のアドレス帳に登録する

 

複合機の操作パネル、またはWebブラウザから管理画面に入り、宛先登録を行います。メーカーによって名称は多少異なりますが、入力すべき情報は共通です。

 

• プロトコル：SMB
• ホスト名（サーバー名）：先ほどメモしたIPアドレス（例：192.168.1.15）
• ファイルパス：共有設定したフォルダ名（例：Scan）
• ユーザー名：Macの「アカウント名」（後述の注意点参照）
• パスワード：Macのログインパスワード

 

これで「接続テスト」を行い、「OK」が出れば設定完了です。お疲れ様でした！

 

『送信エラー』が出たときのチェックリスト

 

「手順通りやったはずなのにエラーが出る…」という場合、以下のポイントを見直してみてください。Macならではのセキュリティが邪魔をしているケースが大半です。

 

 

ユーザー名は正しいですか？（表示名 vs アカウント名）

ここもよくある間違いです。複合機に入力するユーザー名は、Macのログイン画面に出る「表示名（例：Jimuya Taro）」ではなく、「アカウント名（ホームフォルダの名前）」である必要があります。

 

Finderを開き、家のアイコン（ホーム）の横に表示されている英数字の名前（例：t_jimuya）を入力してください。

 

 

スリープしていませんか？

 

Macがスリープ状態だと、複合機からの通信を受け取れません。

 

スキャン時はMacを起動させておくか、「システム設定」＞「ロック画面」や「ディスプレイ」の設定で、スリープまでの時間を調整する必要があります。

 

 

IPアドレスが変わっていませんか？

 

一般的なオフィス環境（DHCP）では、再起動などでIPアドレスが変わることがあります。安定運用するなら、MacのIPアドレスを「固定」にするのがベストです。

 

 

 

まとめ｜「複合機スキャン」Macユーザーも諦めないで！

確かにMacと複合機の相性は「最高」とは言えませんが、決して「不可能」ではありません。

 

「Eメール転送」で手軽に済ませるか、今回の「SMB設定」でガッツリ環境を整えるか。ご自身の業務スタイルに合わせて、最適な方法を選んでみてください。

 

もし「設定してみたけど、どうしても上手くいかない！」という場合は、無理に時間を費やすよりも、私たちのような専門業者にご相談いただくのも一つの手です。

 

オフィス環境全体の最適化を含めて、しっかりとサポートさせていただきます。

 

 

 

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