複合機でネガフィルムをパソコンに取り込む方法について解説!
複合機でネガフィルムをパソコンに取り込んで、データを大切に保存したいと考えている方もいることでしょう。
本記事では、複合機でネガフィルムをパソコンに取り込む方法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
ネガフィルムとは?複合機でスキャンする手順について解説!
そもそも、ネガフィルムとは何なのでしょうか。
ここでは、ネガフィルムの特徴や複合機でネガフィルムをスキャンする手順について紹介します。
『ネガフィルムとは』
ネガフィルムとは、被写体の明暗や色が反転した画像がつくられた写真フィルムのこと。ちなみに、ネガはネガティブ (negative)」の略です。
写真フィルムは、セルロイドなどでできた透明なテープ状の物質に感光剤という特殊な薬剤が塗られています。
そのフィルムに外部から光を取り込み、フィルムの表面に映っている風景などを焼きつけたのが写真。光を多く取り込んだ部分は黒くなり、光をあまり取り込まなかった部分は薄くフィルムに焼き付けられます。
つまり、本来の光の色や明るさが反転してフィルムに記録されるということ。このように、本来の光の色や明るさが反転して記録される写真フィルムがネガフィルムです。
プリントが本来の光の色や明るさに戻っている理由は、現像の際に再反転させているため。このネガフィルムがあれば、写真を新たに焼き増しすることが可能。
しかし、大量に保管し続けるのは大変でかつそのまま放置していると劣化し、下記のような状態に陥る可能性があるため注意が必要です。
- 色が変色してしまう
- カビが生えてしまう
- スキャンしにくくなる
ネガフィルムの劣化を防ぐことは大変困難なこと。しかし、劣化させずに保管できる簡単な方法が1つだけあります。
それが、複合機などでスキャンしデジタル化することです。
『複合機でスキャンする手順』
複合機は印刷やコピー、ファクスなどのオフィスに欠かせないさまざまな便利な機能が搭載されています。
スキャナ機能が搭載されているため、文書や図柄をスキャンするようにネガフィルムを画像として読み込むことが可能。しかし、ネガフィルムは単にスキャンすればよいということではありません。
ネガフィルムをスキャンしてデジタル化できる機種は、フィルムスキャン機能が搭載されている複合機だけです。
その理由は、ネガフィルムが透過原稿のため。そもそも透過原稿とは、スキャナで原稿を読み取る場合の用語で、原稿に光を透過させることで像を得るタイプの原稿を指します。
複合機は反射光で見るタイプの原稿である反射原稿対応で、基本的には透過原稿には非対応。そのため、フィルムスキャン機能が搭載されていない場合は原稿を読み取ることができません。
デジタルカメラが主流になってフィルムで写真を撮影する人が減っている背景から、最近売られている複合機にはこの機能が搭載されていない場合がほとんどです。
機能が搭載されている複合機が使える場合には、下記の手順でデジタル化ができます。
- 透過原稿をセットするフレームにネガフィルムをセットする
- 原稿の種類などを設定
- 保存場所や形式などを設定
- スキャンを実行
現行の種類は「モード:フォトモード」「取り込み装置:透過原稿ユニット」「原稿種:カラーネガフィルム」を中心に設定しましょう。
ネガフィルムを複合機からパソコンに取り込む方法について解説!
複合機でネガフィルムをスキャン後、パソコンに取り込んでおけばデータ状態での保管が可能です。
ここでは、ネガフィルムをパソコンに取り込む手順や取り込む際の注意点について紹介しています。
『ネガフィルムをパソコンに取り込む手順』
複合機でネガフィルムをパソコンに取り込む手順を紹介します。
まず事前準備として、取り込みたいパソコンと複合機を接続し、保存するフォルダをパソコンに作成しておかなければなりません。また、そのフォルダまでの宛先情報の確認も行いましょう。
宛先情報とは下記のような内容のことです。
- パソコンのIPアドレス
- パソコンの名前
- 専用フォルダの名前
- パソコンのユーザー名
- パソコンのドメイン名
- パソコンのパスワード
- 複合機のアドレス帳にパソコンを登録する
事前準備ができたら、下記の手順で進めましょう。
複合機でスキャンしたネガフィルムをパソコンに取り込めます。
- 複合機にネガフィルムをセット
- スキャナ(PC保存)を選択
- 複合機のアドレス帳から宛先(取り込みたいパソコン)を選択
- スキャン形式を選択
- スキャンをスタート
複合機でネガフィルムをスキャンする際の注意点については、後述します。
『取り込む際の注意点』
複合機でスキャンしたネガフィルムをパソコンに取り込む際の注意点を紹介します。
- ガラス面やフィルムにゴミやホコリがつかないように注意する
- オリジナルより画質が荒くなることがある
- 保存するたびに画質が劣化する保存形式は選ばない
- ネガポジ反転やオレンジベース除去には画像加工ソフトが必要となる
そもそも、フィルムスキャン機能が搭載されている複合機でしかスキャンしてデジタル化することはできません。
機能がない複合機でも、透過原稿ユニットが付けられる機種であれば対応可能。
透過原稿ユニットはイメージスキャナーの1種であるフラットベッドスキャナーにフィルムスキャナーと同様の機能を追加する装置で、フィルムアダプターユニットやFAU、透過原稿アダプターとも呼ばれています。
この装置を取り付けられたら、フィルムのような透過原稿でも画像を読み取ることができるため、スキャンができるようになります。
どんな複合機でもネガフィルムをスキャンできるということではないため、注意しましょう。
さいごに|ネガフィルムを複合機からパソコンに取り込もう!
今回は、ネガフィルムを複合機からパソコンに取り込む方法について解説してきました。
ただ取り込んだだけでは画質が荒く見栄えにもよくないケースも珍しくありません。
データとして取り込み、補正して見栄えを調整しましょう。
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