プロダクションプリンターとは?特徴と市場から将来性を考察!
プロダクションプリンターは、幅広い用紙に対応したハイスペックかつ高クオリティーで注目されています。
本記事では、プロダクションプリンターの特徴や市場について考察しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
プロダクションプリンターとは?その特徴について解説!
プリンター(printer)とは、印刷用機器の総称。パソコンなどからデータを送り、文書や画像・写真を印刷することができます。
プリンターはカラーやモノクロなど、さまざまなタイプが存在する事務機器です。
パソコンなどから出力したデータ印刷しかできないタイプの他に、プリンターのなかにはコピー機能を併せ持つタイプやスキャン機能、FAX機能、電話機能など複数の事務機器機能が備わっている複合機もあります。
また、印刷方法の違いによってインクジェットタイプやレーザープリンタータイプが存在し、実際どのような用途で用いればよいのか分からない方もいることでしょう。
プロダクションプリンターもそのプリンターのタイプの1つですが、具体的な特徴や用途について理解することが重要。ここでは、プロダクションプリンターとがどのような特徴なのか、また用途についても解説しています。
『プロダクションプリンターの特徴』
プロダクションプリンターのプロダクション(production)とは、「つくりだすこと」「制作」「生産」といった意味を持つ英単語のこと。
もともとプリンターは、印刷物をつくりだし・制作する事務機器ですが、企業内で使用する印刷物や商業用の印刷物をつくりだすことに特化しているプリンターがプロダクションプリンターです。
一般的なタイプや多機能搭載型の複合機タイプでも、企業内で使用する印刷物や商業用の印刷物をつくることは可能。しかし、それに特化しているプロダクションプリンターであれば、下記のようなユースケースが期待できます。
- さまざまな紙厚の用紙でつくれる
- 多種多様の素材の用紙に対応している
- 鮮やかで多くの色彩で印刷できる
- 高速で高精度な印刷ができる
つまり、一般的なタイプや多機能搭載の複合機タイプではつくれなかった印刷が可能だということです。
『プロダクションプリンターの用途』
企業内(商用)などで使用する印刷物に特化しているプロダクションプリンターは、さまざまな用途で使えるプリンターです。
例えば、下記のような用途で用いられます。
- アート紙への印刷
- クリアファイルのような着色性の悪い厚地
- 厚紙への印刷
このように、さまざま素材の用紙に対応しているため、多機能な複合機でも印刷できない表面が加工された用紙への印刷も手軽にできます。
ちなみに、厚い用紙や薄すぎる用紙でも対応可能。鮮やかで多くの色彩の写真・画像でも画質は損ないません。
品質や精度を保ったまま高速での印刷ができるため、これまで外注していた広告用ポスターや商品パッケージも自社でつくれるようになります。
プロダクションプリンターの市場は?将来性について考察!
これまで外注していた広告用ポスターや商品パッケージが自社でつくれるようになれば、コスト削減が可能となります。
しかし、高性能であるプロダクションプリンターは、一般的なタイプと比べて高額です。
そのため導入するとなると、現在の市場や将来性について気になるのは当然のこと。ここでは、国内のプロダクションプリンター市場について紹介しています。
また、現在の市場からプロダクションプリンターの将来性も考察してみました。
『国内のプロダクションプリンター市場』
IT専門調査会社のIDC Japanが2019年に発表した情報によると、2019年のプロダクションプリンター市場は年比6.2%増の323億2,900万円。
前年の2018年よりも市場が拡大していますが、2020年以降は新型コロナウィルスの感染拡大による下記の影響から市場は縮小傾向。2024年の支出額は、262億2,600万円となると予測しています。
- 展示会やイベントの中止によって製品の展示や説明の機会の減少
- ショールームの閉鎖によって製品の直接検証する機会の減少
- 在宅勤務や休業の影響で営業の機会が減少
このように、市場としては一時的に下降傾向がみられます。
『プリンター市場のデジタル化が進む将来性』
2020年以降は市場規模が小さくなっていますが、それはコロナ禍にあったため。収束したとしても、しばらく影響が残る可能性が懸念されます。
しかし今後は、新しい技術革新、収益性の高いビジネスモデルが増加すると見込まれています。
また、プロダクションプリンターのようなデジタルでの印刷の割合はまだ小さいこともあり、ベンダーは市場拡大が期待できると考えられています。
さいごに|プロダクションプリンターを導入しよう!
今回は、プロダクションプリンターについて解説してきました。
一般的な印刷機能よりもハイスペックでハイクオリティのプリンターですが、さまざまな用紙サイズと紙厚に対応しており、用途の幅が広いことが特徴的です。
ぜひ、プロダクションプリンターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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