ゼロックスが社名変更!富士フイルムビジネスイノベーション(株)に!
本記事では、富士ゼロックスが社名変更する理由や今後の展開、社会的な影響について解説しています。
そもそも社名を変更することで、何が変わるのでしょうか。
それでは、最後までご覧ください。
目次
富士ゼロックスが社名変更する理由とは?
富士ゼロックスが2021年4月1日以降「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」に社名変更されます。
その理由は、次の2つが挙げられます。
- 米ゼロックスとの契約満期
- 株主からの反発
それでは、詳しくみていきましょう。
『米ゼロックスとの技術契約が満期を迎える』
富士ゼロックスは2019年11月以降、富士フイルム株式会社の完全子会社となりましたが、米ゼロックスとも技術契約を締結しています。
しかし今回、2021年3月末をもって、米ゼロックスとの技術契約が満期を迎えます。
ゼロックスという名称はもともと米ゼロックスが由来していますが、今回、富士ゼロックスは、技術契約を更新しないことを発表しました。
そのため、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名が変更されます。
『既存株主からの反発』
過去(2018年5月)には、富士フイルムが米ゼロックスを買収する動きもありましたが、当時の株主から反発を受け実現することはありませんでした。
実は、今回の米ゼロックスとの技術契約を更新しない件についても株主からの反発はありましたが、最終的には富士フイルムの将来的なブランド拡大を目指す動きが株主から支持されています。
株主から支持される理由の1つに、事業の拡大化が挙げられます。
具体的な事業展開における戦略としては次の3つ。
- クラウド事業の促進
- AI(人工知能)の開発
- IoT技術の革新
これらの市場に参入することで、将来的に富士フイルムが飛躍するきっかけを掴むことができるでしょう。
今後は、新たな領域でビジネスを展開するという意気込みも感じられますよね。
このような動きから、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社への社名変更に踏み切りました。
富士フイルムビジネスイノベーション(株)に変更した際の影響は?
次に、富士ゼロックスが、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名変更した際の社会的影響について、詳しくみていきましょう。
『新商品にブランド名が使えない』
ブランド名「ゼロックス」は、米ゼロックスが由来しています。
そのため今回、技術契約を更新しないことで、ゼロックスブランドが使用できなくなってしまいます。
2021年4月1日以降、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社から発売される新商品には、ゼロックスというブランド名が表示されません。
『欧米市場への参入が可能』
富士フイルムのスローガンといえば「Value from Innovation」ですよね。
テレビCMや雑誌などでも大きく取り上げられているため、耳にしたことのある方も多いでしょう。
2021年4月1日以降、富士ゼロックスから富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名変更することで、ビジネスの革新を目指しています。
これまでは、アジア太平洋地域に限定されてビジネスが展開されてきました。
しかし今回、米ゼロックスとの契約満期を迎えることで、欧米市場への参入が可能となりました。
『複合機の保守に影響はない』
富士ゼロックスといえば、複合機メーカーとして有名ですよね。
今回、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名変更することで、ユーザーから複合機のサポートについてさまざまな疑問が寄せられています。例えば、次のような疑問です。
Q)富士ゼロックスの複合機をリース契約していますが、継続して使えますか?
富士ゼロックスの答えとしては、そのまま継続して使用できるとのことです。ただし、リース契約期間は問題なくサポートも受けられますが、将来的にはゼロックスブランドの複合機はサポート対象外となってしまいます。
Q)富士ゼロックスの複合機が故障した場合の連絡先は?
富士ゼロックスの複合機を利用されている企業や個人も多くいますが、故障時の連絡先は複合機に記載している連絡先で問題ありません。社名が変更しても、今後のサポートに影響はないとのこと。安心して使用できますね。
さいごに|富士ゼロックスの社名変更が将来飛躍するための起爆剤!
富士ゼロックスが、ついに米ゼロックスとの技術契約を更新しないことを発表しました。
今後、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社として、アジア領域だけでなく欧米市場にも参入していくことでしょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
・2021年4月1日付けで富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名変更
・社名変更後は、ゼロックスブランドが使用できない
・富士ゼロックスから社名変更する理由は、米ゼロックスとの技術契約を更新しないから
・将来的には、欧米市場への参入も検討している
・今後もしばらくは、富士ゼロックスの複合機の保守サポートを継続する
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