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複合機の「2in1」「4in1」「8in1」って何?原稿のページ集約機能は使える!

業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円でリース・販売している株式会社じむやの堀田です。

 

オフィスでの印刷コストや資料管理に悩んでいる方におすすめなのが、複合機における2in1・4in1・8in1の印刷機能です。

 

これらの機能を使うと1枚の用紙に複数ページのデータをまとめて印刷できるため、用紙やインクの節約はもちろん、資料が見やすくなるだけでなく、比較もしやすくなります。

 

本記事では、複合機の2in1・4in1・8in1の違いやそれぞれのメリット・デメリット、用途別の使い分けなどについて解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

複合機における「2in1」「4in1」「8in1」とは?

 

複合機の付加機能として2in1という機能がありますが、これ簡単に説明すれば、ページ集約機能という事になります。

 

例えば、

 

  • 「2in1」であったら「2枚を1枚に集約」
  • 「4in1」であったら「4枚を1枚に集約」
  • 「8in1」であったら「8枚を1枚に集約」

ということになります。

 

集約される用紙サイズは特に指定はされませんので、A4の用紙で8in1をしてしまうと文字が極小となり、何が書いてあるかわからないので注意が必要です。

 

個人的には「2in1」と「4in1」はA4サイズの用紙を使い、「8in1」はA3サイズを使用するとすっきりとして、ストレスを感じずにコンパクトに集約ができますね。

 

メーカーによって集約できる枚数に違いはありますが、「4in1」までであったら業務用複合機ならどのメーカーも対応しています。

 

さらに、詳しく掘り下げて解説していきます。

 

複合機のまとめて印刷機能と関連ある仕組みでもあり、詳しくはこちらの関連記事で解説しています。

 

【関連記事】

複合機のまとめて印刷を徹底解説!印刷機能をフル活用!

 

 

『2in1とは』

2in1印刷は、1枚の用紙に2ページ分のデータをまとめて印刷できる便利な機能で別名、2アップ印刷や割付印刷、あるいは集約印刷とも呼ばれます。

 

この機能を利用することで用紙やインク、電気代の節約ができて印刷時間も短縮できます。

 

2ページ分の資料を1枚にまとめて印刷できるため、左右や上下に並べて印刷することで資料の比較もしやすくなり、免許証などの裏表データも1面に集約して印刷することが可能です。

 

一方で、文字や図が小さくなるため視認性が低下する場合があり、用紙サイズやプリンタの仕様によっては印刷できないこともあります。

 

実際の使用例としては、WordやExcel、PDFなどの電子データをまとめて印刷する場合や両面印刷と組み合わせて1枚に2ページ×2面、合計4ページ分の情報を印刷する場合などがあります。

 

 

『4in1とは』

4in1印刷は、1枚の用紙に4ページ分のデータをまとめて印刷することができる集約印刷機能です。

 

2in1印刷と同じように操作できますが、より多くのページを1枚に集約できるため、用紙代の削減が可能です。

 

また、複数のページを一度に印刷できることで配布資料や会議資料の作成効率も上がります。

 

ただし、文字や図がさらに小さくなるため、文字量の多い文書や詳細な図面の印刷には不向きな場合があります。

 

また、場合によってはA3サイズなど大きめの用紙が必要になることもあります。

 

使用例としては、小規模レポートや簡易資料の印刷、2in1印刷よりもさらにコンパクトにまとめたい資料を作成する場合などが挙げられます。

 

 

『8in1とは』

8in1印刷は、1枚の用紙に8ページ分のデータを集約して印刷できる機能です。

 

大量の資料を1枚にまとめられるため、会議資料や配布資料の印刷にかける費用を節約できます。

 

この機能を利用することで印刷や配布の効率を向上させることが可能ですが、文字や図が非常に小さくなるため、重要文書や細かい情報を含む資料には不向きです。

 

また、高精細プリンタや大判用紙の使用が必要になる場合もあります。

 

具体的な使用例としては、会議のサマリー資料やチェック用資料など、大量ページを一目で確認したい資料を印刷する際に活用できます。

 

 

複合機において「2in1」「4in1」「8in1」のメリット・デメリットを解説!

複合機において「2in1」「4in1」「8in1」のメリット・デメリットを解説!

 

複合機において2in1、4in1、8in1の特徴については、前述のとおりです。

 

ここでは、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

 

詳しくみていきましょう。

 

 

『複合機の2in1印刷のメリット・デメリット』

複合機の2in1印刷は、2ページ分のデータを1枚の用紙に集約して印刷できる便利な機能です。

 

会議資料や報告書などを効率よくまとめたいときに活躍し、印刷コストを抑えながらスマートな出力が可能になります。

 

2in1印刷の主なメリットとデメリットを下表でまとめました。

 

メリット デメリット
・2ページを1枚にまとめて印刷でき、用紙・トナー・電気代を節約できる
・印刷枚数が減るため、印刷時間を短縮できる
・左右や上下にページを並べて印刷でき、資料の比較がしやすい
・免許証などの裏表データを1面にまとめて印刷できる
・文字や図が小さくなり、視認性が低下する可能性がある
・小さい文字や細かい図が多い資料では読みにくくなる
・用紙サイズや複合機の対応機能によっては使用できない場合がある

 

 

『複合機の4in1印刷のメリット・デメリット』

4in1印刷は、複合機で4ページ分の内容を1枚の用紙にまとめて印刷できる機能です。

 

2in1よりもさらに高いコスト削減効果があり、印刷効率を最大化したい企業やオフィスでよく活用されています。

 

ドラフト資料や会議の下準備段階での印刷におすすめです。

 

下表に4in1印刷の主なメリットとデメリットをまとめました。

 

メリット デメリット
・4ページを1枚に印刷できるため、紙・トナーの消費を大幅に削減できる
・会議資料や確認用の下書きを効率的に印刷できる
・印刷枚数の削減で環境への配慮にもつながる
・資料の保管場所を減らし、整理もしやすくなる
・2in1よりさらに文字が小さくなり、細かい部分が見づらい
・情報量の多い資料では内容を把握しにくい
・レイアウトによっては余白が増え、印刷範囲を活かしきれないことがある

 

 

『複合機の8in1印刷のメリット・デメリット』

8in1印刷は、最大8ページ分のデータを1枚に印刷できる非常に効率的な複合機の機能です。

 

大量の資料を短時間でまとめて確認したいときや費用削減を最優先したい場面でおすすめです。

 

8in1印刷の主なメリットとデメリットを下表にまとめました。

 

メリット デメリット
・8ページ分を1枚に集約でき、最も高い節約が見込める
・印刷枚数を大幅に減らせるため、紙やトナーの節約になる
・大量の資料をコンパクトに確認できる
・保管場所を減らし、紙の無駄を抑えられる
・文字や画像が極端に小さくなり、内容を詳細に確認するには不向き
・正式な配布資料やプレゼン資料には適さない
・印刷設定が複雑で、配置がずれることがある
・見やすさを保つにはA3などの大きめの用紙が必要になることもある

 

 

複合機で「2in1」「4in1」「8in1」はどんなときに使用するの?

 

この集約機能が喜ばれるシチュエーションとしては、会議や内部資料として使うことが想定されています。

 

企業規模が大きくなればなるほど資料の部数は増えるので、コピーコストや紙代の削減が可能となるのです。

 

単純に考えて4in1ならコストが4分の1になるということになります。

 

弊社でも内部外部問わずに資料を大量に印刷するユーザー様がいらっしゃいますが、毎月のカウンター料金だけで3万円の請求が発生しています。

 

4in1の機能を常日頃から使用しているので、3万円で済んでいますが、集約機能を使っていなければ10万円は毎月超えていますからね。

 

それぞれの用途について、さらに詳しく掘り下げて解説していきます。

 

 

『2in1印刷の用途|読みやすさと効率のバランスを重視したいときにおすすめ』

複合機の2in1印刷は、印刷コストの削減と資料の見やすさをも両立できる印刷方式です。

 

1枚の用紙に2ページ分のデータをまとめることで、紙の使用量を半分に減らしながら、文字サイズやレイアウトのバランスを崩さずに印刷できます。

 

社内会議用の報告書・提案書のドラフト版、学校や自治体の配布資料など、内容をしっかり読みたくて印刷にかける費用も抑えたい場面におすすめです。

 

また、2in1印刷は比較・照合に強いという側面もあります。

 

左右または上下にページを並べて印刷できるため、表と裏、前後ページの内容を一目で確認可能です。

 

例えば、契約書の原本と修正版を並べて印刷する場合や免許証・申請書の両面を1枚にまとめたい場合など、実務でも使いやすい機能です。

 

さらに、視認性を確保しやすいところも2in1印刷の魅力のひとつ。4in1や8in1と比べて文字が小さくなりにくいため、老眼の方や細かい文字を読む業務にも対応しやすく、幅広い用途で活用できます。

 

 

『4in1印刷の用途|節約を重視した資料のまとめ印刷におすすめ』

複合機の4in1印刷は、1枚の用紙に4ページ分の内容を印刷できる集約印刷方式です。

 

2in1印刷よりもさらに印刷費用を抑えられます。

 

社内会議の資料確認、プレゼン前の内容チェック、企画書やマニュアルの構成確認といった内部用の印刷におすすめです。

 

4in1印刷の大きな魅力は、情報を俯瞰して確認できるところです。

 

複数ページの流れを1枚にまとめられるため、ページ構成やデザインバランスを一目で確認できます。

 

例えば、パンフレットや提案書のレイアウト確認、校正作業の下書きチェックなどに活用すれば、作業時間の短縮にも繋がります。

 

ただし、印刷される文字や図が小さくなるため正式な配布資料にはおすすめできません。

 

4in1印刷は社内用、確認用、試し印刷といった用途で活用し、最終版の資料は2in1または通常印刷で仕上げるという使い分けが理想的です。

 

 

『8in1印刷の用途:大量資料をコンパクトに確認したいときにおすすめ』

複合機の8in1印刷は、最大8ページ分のデータを1枚に印刷できる集約印刷機能です。

 

2in1印刷、4in1印刷と比べても印刷費用を最小限に抑えられるため、大量の資料を試し印刷したい場合やページ全体の構成をまとめて確認したい場合におすすめです。

 

例えば、カタログや冊子の構成確認、プレゼン資料の全体チェック、文書の誤字脱字確認などでよく使われます。

 

8in1印刷の最大のメリットは、大量印刷の前に全体を確認できるところです。

 

1枚に8ページ分を表示することで、資料全体のレイアウトや流れを一目で確認でき、印刷ミスや構成のズレを事前に防ぐことができます。

 

また、紙やトナーの節約効果もありエコです。

 

一方で、文字や図が極端に小さくなるため、細かい内容を確認したり他者に配布したりする用途には向きません。

 

見やすさを保つためには、A3サイズ以上の用紙を使用したり印刷プレビューでレイアウトを事前に確認したりするなどの工夫が必要です。

 

8in1印刷は、内容の概要を把握したり構成をチェックしたりするといった限定的な用途で活用するのが効果的です。

 

 

複合機で2in1・4in1・8in1を設定する方法は?メーカー別の手順なども解説!

複合機で2in1・4in1・8in1を設定する方法は?手順や印刷を効率化するポイントなども解説!

 

複合機には、1枚の用紙に複数ページをまとめて印刷できる2in1、4in1、8in1といった便利な印刷設定があります。

 

それぞれの印刷方式を利用するための一般的な手順は下記のとおりです。

 

  1. 印刷設定画面を開く
  2. ページ集約設定を選択
  3. ページ配置や順序を設定
  4. 印刷プレビューで文字サイズを確認
  5. 印刷

 

まず、印刷メニューから「プリンターのプロパティ」を開きます。

 

割付印刷やページレイアウト印刷を選択して、「2ページ/枚」または「2in1」のように用途に合わせた設定を選択します。

 

1枚のなかでのページ配置(左から右、上から下など)を確認します。

 

ちなみに、用紙の向きを横にするとレイアウトが整いやすくなります。

 

印字が小さくなりすぎないか確認し、必要に応じて元データの文字を少し大きくしておきましょう。

 

メーカーによって操作画面は異なりますが、共通の流れを押さえておくことでスムーズに設定できます。

 

ここからは、複合機メーカー別に2in1・4in1・8in1印刷の設定手順をまとめていきます。

 

 

『リコー(Ricoh)』

リコーの複合機では、印刷ジョブごとに割付印刷の設定を行います。

 

WordやPDFなどのファイルを開いて印刷画面からリコーのプリンターを選択し、「プロパティ」または「詳細設定」を選択します。

 

ページレイアウトや割付タブ内で、2ページ/枚、4ページ/枚、8ページ/枚を選択でき、左右・上下の並び順も指定可能です。

 

両面印刷と組み合わせる場合は両面印刷を有効にし、1枚あたりのページ数が倍になることを確認してから印刷を開始します。

 

 

『キャノン(Canon)』

キャノンの複合機では、印刷ダイアログ内の「レイアウト」や「ページ設定」を開くと、2in1・4in1・8in1印刷の選択肢が表示されます。

 

ここで希望の割付枚数を選び、ページ順序や用紙方向(縦・横)を設定します。

 

両面印刷も同じ画面で有効化でき、設定後にプレビューで文字や図の縮小具合を確認して印刷を実行します。

 

文字が小さくなりやすいため、重要な資料ではプレビューで可読性を必ずチェックするのがポイントです。

 

 

『富士フイルムビジネスイノベーション』

富士フイルムビジネスイノベーションの複合機では、印刷画面の「ページレイアウト」または「割付印刷」設定から2in1・4in1・8in1を選択します。

 

左右上下の配置指定や用紙サイズの確認も同じ画面で行えます。

 

両面印刷との併用も可能で、2in1で両面を選択すれば4ページ分、4in1なら8ページ分、8in1なら16ページ分を1枚の用紙に印刷できます。

 

校正用や内部確認資料におすすめです。

 

 

『コニカミノルタ』

コニカミノルタの複合機では、印刷設定の「割付印刷」や「ページ集約」機能から、2in1・4in1・8in1の印刷を選択できます。

 

左右や上下の並び順、用紙サイズ、印刷方向などを設定した後、両面印刷を有効にすることで効率的な集約印刷が可能です。

 

印刷プレビューで文字や図が潰れていないかを確認し、必要に応じて縮小率や余白を調整して印刷します。

 

社内確認資料や下読み用資料として便利な機能です。

 

 

『京セラ』

京セラの複合機では、印刷画面でプリンターを選択後、「詳細設定」や「ページ設定」から割付印刷のオプションを開きます。

 

2in1・4in1・8in1を選ぶだけで簡単に設定でき、左右上下の配置や用紙方向も指定可能です。

 

両面印刷を組み合わせれば、1枚にまとめられるページ数が倍増し大量の資料でもコンパクトに確認できます。

 

会議資料や内部チェック用資料の効率化に向いており、印刷コストの節約にもおすすめです。

 

 

2in1・4in1・8in1の複合機印刷は営業マンとしてもコスト削減でアピールしやすい!

 

今家庭用の複合機を使用している方に分かりやすいメリットとして、この集約機能の説明をすることが多いです。

 

家庭用にはこの機能が付いていない機種が大半ですので、複合機の営業マンは「この機能を使えば、印刷コストが圧倒的に下がりますよ!」というトークが使いやすいのですね。

 

裏技という訳でもありませんが、A4の原稿2枚をA3のコピー用紙に2in1をして、真ん中をカッターやハサミで分けると、カウンター料金が1枚分で済むという手法もあります。

 

ただし、今はカウンター料金も安いので、人力でその手間をすると完全に費用対効果は悪いです。

 

どうにかしてメリットを出そうと営業したものの、何も響いてないので最終手段でこの説明をする営業マンは多いですね。

 

 

さいごに|複合機印刷で2in1・4in1・8in1を使い分けよう!

さいごに|複合機印刷で2in1・4in1・8in1を使い分けよう!

 

今回は、複合機における2in1・4in1・8in1印刷の特徴や設定手順などについて解説してきました。

 

複合機の2in1・4in1・8in1印刷は、1枚の用紙に複数ページをまとめて印刷できる便利な機能。印刷コストや用紙の節約、作業効率の向上におすすめです。

 

2in1印刷は読みやすさと効率を両立したいときに1枚に2ページをまとめることでコストを抑えつつ、文字の視認性も確保でき、会議資料や配布資料など内容を確認しながら使う場面に向いています。

 

4in1印刷は、コスト削減を重視したい場合におすすめ。1枚に4ページを印刷でき、社内の下書き資料や企画書の確認用に便利です。

 

しかし、文字や図は小さくなるため、正式な配布資料には向きません。

 

8in1印刷は、大量資料をコンパクトにまとめたいときにおすすめ。1枚に8ページを印刷でき、会議用の下読み資料や概要確認に最適です。

 

ただし、文字や図が小さくなるため、配布資料やプレゼン用には不向きです。

 

また、これらの印刷方式は両面印刷と組み合わせることで、さらに効率的に印刷できて紙とトナーの節約がしやすくなります。

 

この機会にぜひ、用途や目的に応じて2in1・4in1・8in1印刷を使い分けて、業務でも活用していきましょう。

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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