複合機の現像ユニットとは?仕組みや交換方法など解説!
複合機の現像ユニットは、イラストやテキストを映し出す部品として重要な役割を担います。
本記事では、複合機の現像ユニットの特徴や仕組み、交換方法などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の現像ユニットとは?その特徴と仕組みについて解説!
現像ユニットは、複合機の消耗品の1つですが、定期的な交換を必要とします。
ここでは、複合機の現像ユニットにはどのような特徴があるのか、また役割についても解説しています。
『現像ユニットの特徴』
現像ユニットの特徴は、トナーやドラムなどと同類の消耗品だということ。そのため、定期的に交換する必要がありますが、どのくらいの期間を目安にすればよいのか分からない方もいることでしょう。
結論をいえば、複合機から「現像ユニットの交換をしてください」というアナウンスが表示されてから対応しますが、時期の目安は機種次第。詳細については後述します。
保守契約の内容に含まれていれば契約業者が交換してくれますが、業者とメンテナンス契約をしていなければ自身で交換しなければなりません。
『現像の仕組みと役割』
複合機は、下記の工程で印刷を行います。
- 帯電
- 露光
- 現像
- 転写
- 定着
そして現像ユニットは、3番目の工程である「現像」の役割を担います。
複合機では、インクではなくトナーで印刷を行いますが、粉状のためそのまま用紙に付着することはなく着色もしません。
まず、感光ドラムという部品全体に静電気を帯電させた後、読み取った原稿の文字・図形通りにレーザーの光を当てます(露光)。すると、レーザーを当てた部分だけ感光ドラムの静電気が消え、その部分だけトナーが付着します。
つまり、静電気が消えた部分のみにトナーを付着させる作業を複合機内で行うのですが、その役割を現像ユニットが担うということ。現像が正常に行われなかった場合、画像にムラが発生して問題となり得るため、画像品質を一定に保つことができません。
現像ユニットの交換サインが表示されているにもかかわらず交換しないでいると、印刷物の画像品質が不均一になる可能性があるため注意が必要。
ちなみにモノクロ複合機の場合は現像ユニットは1本ですが、カラー複合機は「Cyan」「Magenta」「Yellow」「Black」の4色それぞれで露光して現像するため、4本の現像ユニットが搭載されていなければなりません。
複合機の現像ユニットの交換方法は?手順を解説!
複合機の現像ユニットは、どのようにして交換すればよいのでしょうか。
ここでは、交換時期の目安と手順について紹介しています。
『交換時期の目安』
現像ユニットだけでなく、複合機の消耗品は使う回数が多いほど交換時期の期間が短くなります。
その理由は、基本的に消耗品ユニットの交換時期がドラムの回転数によって決まっているため。あらかじめ設定された回転数に達すると、交換を知らせるメッセージが複合機の液晶ディスプレイに表示されます。
現像ユニットも設定された回数になれば交換を知らせるメッセージが表示されるため、その内容が表示されたときが交換時期の目安といえます。
ただし、カラー複合機の場合は4色それぞれに露光して現像しているため、1度に4本すべて交換する必要はありません。
メッセージの内容は複合機の機種によって異なりますが、RICOHの複合機を例にすると、Blackのみの場合で「Kゲンゾウコウカン”」というメッセージが表示。
CyanやMagenta、Yellowの場合は「Cゲンゾウコウカン」もしくは「3Cゲンゾウコウカン」 と表示されます。
『現像ユニットを交換する手順』
現像ユニットを交換する手順も、複合機によって異なります。
もし自分で交換する場合は、取扱説明書で確認するようにしましょう。
一般的な複合機の現像ユニットを交換する手順は、下記のとおりです。
- 複合機の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く
- 本体の前カバーを開いて現像ユニットを取り外す
- 新しい現像ユニットを袋から取り出し、レールに沿ってゆっくりと差し込む
- カバーを閉じて電源プラグをコンセントに差し込む
- 本機の電源を入れる
現像ユニットの取り外しに際し、内部のカバーがカチッと音がするまで持ち上げます。
その後、ゆっくりと引き出さなければトナーが散乱してしまう恐れがあるため注意しましょう。
取扱説明書が見つからない、もしくは見ても分からないという場合は、株式会社じむやまでお問い合わせください。
さいごに|複合機における現像ユニットの役割を理解しよう!
今回は、複合機の現像ユニットという部品について解説してきました。
現像と転写によってイラストやテキストが印刷される仕組みですが、具体的にはそれぞれ役割が異なります。
複合機における現像ユニットの役割や交換方法などをよく理解し、適切な取り扱いができるように心掛けましょう。
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