ActiveDirectoryとは?複合機におけるユーザー認証の重要性など解説!
ActiveDirectory (アクティブディレクトリ) は、マイクロソフトが開発したオンプレミス(使用者が管理している施設の構内に機器を設置して運用すること)におけるディレクトリサービスと呼ばれる機能の1つ。
パソコンやオフィス機器が多くなると、ユーザー認証に必要となるパスワード管理も猥雑になりがちです。
そうなるとユーザー認証管理や、新規ユーザー追加の際の権限管理など煩雑な業務も増えてしまい、業務に支障をきたす恐れもあるでしょう。
本記事では、ActiveDirectoryの仕組みや複合機と連携するやり方、ユーザー認証を行うメリットについて解説しています。
それでは、最後までご覧ください。
目次
ActiveDirectoryとは?複合機と外部サーバーとの連携について解説!
自ら能動的に特殊なファイルをグループ化してくれる機能がActiveDirectoryです。
ここでは、そんなActiveDirectoryはどういった仕組みなのか、またどうやって複合機と連携させることができるのか解説しています。
『ActiveDirectoryの仕組み』
組織の階層のような構造で、管理するのがActiveDirectoryの仕組み。使用する「ユーザー」、そして複合機やパソコンなどの「モノ」とファイル、フォルダデータなどのネットワーク上に存在するリソースを階層に分けて管理します。
この階層構造はドメイン(ADドメイン)と呼ばれており、その管理をすべてこのDC(ドメインコントローラー)と呼ばれるサーバー上で行うのもActiveDirectoryの仕組みです。
DCは、ドメイン内にある情報を一元的に登録、管理しており、ユーザーがIDとパスワードを入力すると、DCはログイン情報からユーザーを識別して認証を行います。
そして認証されたユーザーは、ログイン不要で権限の範囲内の機器やシステムなどを自由に使えるようになるのです。
『複合機と連携可能』
複合機もActiveDirectoryでユーザー認証の管理を行うことができます。
ただし、やり方は複合機によって異なります。
一例として、Canonの「imageRUNNER ADVANCEC3530F / C3530 / C3520F」のやり方を紹介します。
- リモートUIを起動する
- ポータルページで[設定/登録]をクリック
- [ユーザー管理] [認証管理]をクリック
- [サーバー設定]をクリックし、認証サーバーとドメイン情報を設定する
- ユーザー情報や権限を設定する
- [更新]をクリック
- 複合機を再起動する
複合機を再起動しなければ、変更をかけたシステムが連動しないため注意してください。
ActiveDirectoryで複合機のユーザー認証を行うメリットについて解説!
ActiveDirectoryで、複合機のユーザー認証管理を行うことで、複合機のセキュリティ強化だけでなく認証管理が簡素化できるといったメリットがあります。
それぞれの内容について、詳しくみていきましょう。
『複合機のセキュリティ強化』
ネットワークと繋がっている複合機は、パソコンと同等のセキュリティ被害が発生する危険性があります。
また、重要なデータが保存されている複合機を誰でも使える状態にしていることでもセキュリティ的には問題。
誰でも複合機を利用できる状況にあると、それを出力して持ち出されてしまう危険性が伴うため注意しましょう。
ActiveDirectoryで複合機のユーザー認証管理を行うことで、認証できる人しか複合機を操作できなくすることが可能。
また、Active Directoryにおける認証機能は、ユーザーがパソコンにログオンしたログを記録できます。
これにより不正アクセスの防止や、アクセスした人物の特定ができるため、内部犯行の抑止効果も期待できるでしょう。
『認証管理の簡素化』
複合機にユーザー認証の登録をするのは、意外に手間がかかることです。
社員やメンバーの増減があった場合、新たに複合機を利用することになった方のアクセス権を付与しなければならず手間がかかります。
メンバーから外れた方に複合機を使えないよう、なるべく早期にアクセス権を剥奪しなければいけません。
そうした付与・剥奪もActive Directorでは、権限操作するだけで済みます。
手間のかかる作業をActive Directoryがまとめてくれるため、他の業務に集中することができるようになるでしょう。
さいごに|ActiveDirectoryで複合機のセキュリティを強化しよう!
ActiveDirectoryで複合機のユーザー認証管理を行えば、セキュリティが強化できるだけでなく、認証管理の簡素化も可能です。
ただし、活用するには利用している複合機がユーザー認証に対応しており、かつ外部サーバーとの連携が行える必要があります。
そのような複合機を使用している場合、ぜひ導入しておくことをおすすめします。
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