A2サイズ複合機のリース料金の相場は?A3複合機との違いや市場動向を徹底解説!
A2サイズの図面やポスターを扱う企業では、「A2複合機をリースできないか?」という相談もよくいただきます。
A2サイズに対応した複合機は市場が縮小傾向にあり、新品でのリース提供が難しくなっている現状です。
本記事では、A2サイズ複合機のリース相場から中古市場、代替案などについて解説しています。
A2対応が必要な業種の方や、リース契約を検討している企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
A2サイズ複合機とは?A3機との違いとリース料金相場を比較解説!
A2サイズ複合機とは、A2判(420×594mm)サイズの用紙に対応した印刷・コピー・スキャン機能を持つ複合機のことです。
もちろん、リースも可能で概ね料金相場は月額15,000〜30,000円前後と幅があります。
通常のオフィスでよく使われているA3複合機よりも一回り大きな用紙を扱えるところが特徴です。
詳しくみていきましょう。
『A2複合機の特徴』
A2複合機とは、最大A2サイズ(420×594mm)の用紙に対応した広幅タイプの複合機です。
A3複合機よりも一回り大きな用紙を扱えるため、設計図面やポスターなどの大判出力が求められる現場で活用されています。
A3複合機ではA2サイズを出力する際に分割印刷や縮小コピーが必要になりますが、A2複合機であれば1枚に原寸サイズで印刷・コピー・スキャンが可能。図面やレイアウトを細部まで正確に確認でき、業務の精度も上がりやすいです。
主な利用業種と活用例を下表でまとめました。
業種 | 概要 |
建築・設計事務所 | 建築図面やCADデータをA2サイズでそのまま印刷・コピーできるため、設計レビューや現場共有におすすめです。 |
製造業・工場 | 製品の設計図や工程表、レイアウト図など、現場掲示用の資料を大きく印刷できます。 |
デザイン・広告業界 | A2ポスターや販促用のビジュアル案、パッケージデザインなどの色味確認(プルーフ印刷)に利用されます。 |
官公庁・教育機関 | イベントポスター、掲示板資料、広報物など、掲示用の大判印刷に活用されています。 |
『A3複合機との違い』
A2複合機とA3複合機との大きな違いは印刷範囲と機器サイズです。
A3機の約2倍の用紙面積に対応するため、内部構造や印刷エンジンも大型化しています。
違いについて、下表でまとめました。
比較項目 | A2複合機 | A3複合機 |
---|---|---|
対応サイズ | A2(420×594mm)まで | A3(297×420mm)まで |
主な用途 | 図面・ポスター・設計資料 | 文書・会議資料・チラシ |
月額リース料金目安 | 約15,000〜30,000円(中古) | 約8,000〜20,000円 |
設置スペース | 広め(1.5m以上推奨) | 標準的なオフィスサイズ |
新品供給 | 減少傾向 | 豊富にあり |
A2機は業務特化型のため、リース料金や設置スペースの面でA3機よりも負担が大きくなります。
ちなみに、A2サイズはA3の約2倍の面積があります。
この大きさになると、一般的なオフィス用の複合機では対応できないため、広幅複合機または大判プリンター複合機と呼ばれるタイプが必要になります。
A2複合機の市場の現状は?リースできないときの対処法なども解説!
A2複合機における市場は、一部衰退している現状があるものの、依然として使用されているオフィスの現場もあります。
詳しくみていきましょう。
『広幅複合機市場の縮小』
かつては主要メーカーがA2対応の広幅複合機を製造していましたが、需要減少を背景に供給が縮小しています。
コニカミノルタは、2025年6月にA2サイズ複合機の生産を終了。他メーカーでも新機種のラインナップを絞る動きがみられます。
このため、新品のA2複合機をリースで導入することは困難なのが現状です。
市場に出回っている在庫も限られており、今後さらに入手が困難になると予想されます。
新品が手に入らない分、中古A2複合機のリース需要が増加しています。
リース会社では、整備済みの中古モデルを再販・再リースするケースが一般的。中古リースのメリットを下記にまとめました。
- 初期費用を抑えられる
- 契約期間を短く設定できる
- 廃番機種でも入手できる場合がある
ただし、メーカーサポート対象外の機種があったり、印字品質やスキャン精度が新品より劣る場合があるところには注意しなければなりません。
『A2複合機がリースできないときの対処法』
もし、A2複合機がリースできそうにない場合は、下記の代替手段を検討されてみてください。
- A2対応の大判プリンター(複合機機能付き)を活用
- A3複合機での代替運用
A2サイズ出力が必要な場合、大判プリンター(ワイドフォーマットプリンター)の導入もおすすめです。
最近ではスキャナ・コピー・プリント機能をすべて搭載した大判プリンターもみられるようになりました。
A2複合機よりも印刷速度はやや遅いもののリース料金が抑えられ、メーカーの新品提供も継続しているところはメリットといえるでしょう。
また、業務内容によっては、A3複合機でも十分に対応できる場合があります。
図面や資料を分割して印刷したり、縮小印刷で確認したりといった工夫も可能。最近のA3複合機はスキャン・クラウド連携機能が強化されており、大判図面もデジタル管理で補完できるケースが増えています。
A2複合機をリースする際の流れは?3つのポイントで解説!
A2複合機をリースする一般的な一連の流れを下記にまとめました。
- 複数のリース会社に相談して在庫を確認する
- 代替案の提示を依頼する
- 費用と機能性のバランスを重視して選ぶ
A2複合機は供給が限られているため、1社だけに相談するのは危険です。
複数のリース会社に「中古A2複合機を探している」と明確に伝え、在庫・条件・保守内容を比較検討しましょう。
希望のA2複合機が見つからない場合は、リース会社に代替機の提案を依頼してみてください。
大判プリンターやA3複合機をセット提案することもあります。
リース契約を柔軟に組み合わせることで、費用を抑えつつ業務を行える職場環境が整います。
基本的な複合機リースの流れは、こちらの関連記事で詳しく解説しています。
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A2サイズ複合機のリース料金相場はどのくらい?
A2複合機のリース料金相場は、月額15,000〜30,000円前後が目安です。
詳しくみていきましょう。
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『中古リースの一般的な価格帯』
中古のA2複合機をリースする場合、月額15,000〜30,000円前後が一般的な相場です。
この価格帯は、主に本体の年式や印刷性能、サービスの内容によって変動します。
年式
中古リース品には、メーカーが販売を終了した旧モデルから、比較的状態のよいリース落ち機(前ユーザーが契約満了で返却した機種)まで、幅広くあります。
使用年数が5年以上経過しているモデルは月額15,000円前後と比較的安価ですが、再整備(オーバーホール)済みで外観や性能が新品に近い機体は20,000〜30,000円程度になる場合があります。
中古機でも、印刷速度(モノクロ・カラー)やスキャン性能、ネットワーク対応機能がしっかりしている機種は人気があり、料金もやや高めに設定されやすいです。
カウンター料金(印刷ごとの課金)
A2複合機のリース料金は、本体リース代+カウンター料金(印刷枚数に応じた課金)で構成されます。
モノクロ印刷とカラー印刷で単価が異なり、相場の目安としては下記のような設定が基本です。
- モノクロ印刷:2円/枚
- カラー印刷:6〜15円/枚
カウンター料金には、トナーやドラム交換などの消耗品費・保守費用が含まれており、リース会社によって契約条件が異なります。
月間印刷枚数が多い業種(建築設計や製造業など)では、定額プランや上限付き契約を選ぶことで費用を安定させることも可能です。
カウンター料金については、こちらの関連記事で詳しく解説しています。
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保守・保証内容の違いによる価格差
中古品でも、リース会社によっては新品同等のメンテナンス保証を付けている場合があります。
この場合、故障時の無償修理や代替機提供、定期点検などのサポートが含まれるため、通常より月額2,000〜5,000円高くなる場合があります。
反対に、最低限の動作保証のみ(修理は都度費用発生)というプランであれば、月額リース料金を抑えることが可能。リースを検討する際は、料金だけでなくどこまで保証に含まれるのかを必ず確認することが重要です。
初期費用
リース契約は、3年・5年契約が主流です。
長期契約にするほど月額は抑えられますが、契約期間中の解約は違約金が発生する場合があります。
また、初期費用として設置費用(1〜3万円)やネットワーク設定費用が別途かかることもあります。
『リース契約前に確認しておくべき注意点』
A2複合機をリース契約する際には、料金や機能だけでなく、契約条件の細部をしっかり確認しておかなければなりません。
まず確認すべきは契約期間。A2複合機のリース契約は、一般的に3〜7年の長期契約となるケースがあり、期間中は原則として途中解約ができません。
やむを得ず解約する場合は、残期間分のリース料に相当する違約金が発生することがあるため、使用予定年数や事業の見通しを踏まえて契約期間を設定することが大切です。
次に注意すべきは、中途解約時の条件。リース会社によっては、残金一括清算や違約金+撤去費用の負担を求めるケースもあります。
契約前に、解約時の扱いを具体的に確認しておきましょう。
さいごに|A2サイズ複合機におけるリース料金の相場を知ろう!
近年では、新品のA2対応複合機リースはほとんど終了傾向にあります。
そのため、現在は中古リースや代替機の活用が主流になっています。
中古といっても整備済みで状態のよい機種も多く、用途や印刷量に合ったものを選べば十分に実用的です。
また、A2対応が本当に必要かどうかをあらためて見直すことも大切です。
もしA3までで業務がカバーできるなら機器の費用やスペース、運用負担を大きく減らすことができます。
リース会社の提案内容を比較しながら、価格と運用効率のバランスが取れたおすすめの1台を選びましょう。
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