複合機で「ping」が通らない原因は?3つの対処法で解説!
複合機のpingが通らないことで、パソコンとの通信ができず困っている方もいることでしょう。
本記事では、複合機でpingが通らない原因とその対処法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
pingが通らないのはなぜ?複合機とパソコンが繋がる仕組みを解説!
pingとは、IPネットワークに接続されているIPアドレスを持つ機器の応答があるかを調べてくれるプログラムのこと。pingコマンドと呼ぶこともあります。
Pingを使えば、パソコンから複合機への通信確認が行えて、通信の経路に異常があるかどうかが確認できます。
しかし、何らかのトラブルで複合機でpingが通らないことがありますが、いったい何が原因なのでしょうか。
ここでは、pingの特徴と複合機やパソコンがpingで繋がる仕組みなどにつちえ解説しています。
『pingの特徴』
pingの正式な読み方は「ピン」ですが、一般的に日本では「ピング」と呼ばれています。
特徴を下記にまとめました。
- 疎通確認が行える
- 通信速度が確認できる
- 操作簡単で役に立つネットワークコマンド
ネットワークを通じて相手とやり取りできること、もしくはネットワークがきちんと繋がっているか確認することを疎通確認と呼びますが、pingを使えばそれが確認できます。
また、信号を相手に向かって送信してから、その信号が戻ってくるまでの時間からパケットの平均応答時間を測ることが可能。このパケットの平均応答時間を測ることで通信速度が確認できます。
そして、pingは簡単かつ役に立つネットワークコマンドの1つ。ネットワークコマンドとは、ネットワークの状態を把握したり、ネットワーク関連の設定を確認・変更に使用するコマンドのことです。
ネットワークコマンドには、IPアドレスの情報を表示する「ipconfig」、他にも指定先とのネットワーク経路を調べるコマンドなどがあります。
そのなかでもpingは、ネットワークエンジニアが最初に覚え、継続的に使い続ける重要なネットワークコマンドの1つです。
『複合機とパソコンがpingで繋がる仕組み』
複合機とパソコンがpingで繋がる理由は、複合機とパソコンとの接続にIPネットワークが使われているだけでなく、パソコンと複合機がIPアドレスを持つ機器だからです。
前述したように、pingはIPネットワークに接続されているIPアドレスを持つ機器の応答があるかを調べてくれるプログラムのこと。
接続にIPネットワークが使われていることから、どちらもIPアドレスを持っているという仕組みから接続が可能となります。
そもそもIPは、複数のネットワークを相互に結んで横断的に通信できるようにするために考案されたプロトコル規格。
このIPプロトコル規格でデータの送受信を行うコンビューターネットワークがIPネットワークで、インターネットもそのIPネットワークの1つといえます。
『複合機でpingが通らない原因』
pingは、IPネットワークに接続されている特定のIPアドレスを持つ機器の応答があるかを調べてくれるプログラムです。
そのため、複合機でpingが通らない場合、下記のような原因が考えられます。
- PCと複合機がLAN接続されていない
- NICがリンクアップしていない
- 設定しているIPアドレスが適切でない
具体的な対処法については、次章で解説しています。
複合機でpingが通らないときの対処法について解説!
もし、複合機でpingが通らないときはどうすればよいのでしょうか。
ここでは、複合機でpingが通らないときの対処法をまとめました。
『パソコン側のNICのリンクアップチェック』
NICは、パソコンなどの機器をLANに接続するための拡張装置。このNICにLANを接続し、他の機器と通信可能な状態になっているのがリンクアップです。
NICの故障だけでなく、LANケーブルが抜けていたり、 ケーブル不良、ポートの設定が無効になっているなどリンクアップしていない原因はいくつか考えられます。
ケーブルの確認やパソコンのNICのLANアダプターの設定が有効になっているかの確認。
さらには、パソコンの接続先(L2スイッチなどの)ポートLEDがグリーンになっているかなど、よくチェックしましょう。
そのチェックでリンクアップされていない原因が分かれば、その対処法で解決できます。
『設定しているIPアドレスの確認』
パソコンや複合機には、IPアドレスという固有の番号が設定されています。
このIPアドレスが適切かどうか確認してみてください。
適切でなかった場合は、パソコンのコントロールパネルからIPアドレスを設定し直しましょう。
IPアドレスの情報を表示する「ipconfig」というネットワークコマンドを使えば、IPアドレスの設定情報が確認できます。
『サーバー側のNICとIPアドレス設定の確認』
問題があるのはパソコンの方ではなく、複合機やサーバーの方かもしれません。
NICのリンクアップチェックとIPアドレスの確認は、パソコン側だけでなく複合機も行ってみましょう。
どちらも問題がなかった場合、サーバー側の確認もしてみてください。
さいごに|複合機でpingが通らない原因を探って対処しよう!
今回は、複合機でpingが通らない原因とその対処法について解説してきました。
インターネットが通じず業務に支障をきたしますので、すぐに原因を追究し解決することが求められます。
本記事で紹介している対処法を実践し、いち早く復旧できるよう努めてください。
無料の予約システム「タダリザーブ」
最新記事 by 堀田直義 (全て見る)
- 複合機の年間保守契約は本当に必要?契約しない場合のリスクと対策 - 2024年10月9日
- 複合機の転倒防止でやるべきこととは?安全性を高める方法を解説! - 2024年10月9日
- 複合機の解像度とは?肉眼で300dpi以上は見えないので大きくても意味がない? - 2024年10月8日
- 複合機のグリーンセンターとは?活用するメリットなど解説! - 2024年10月6日
- 在宅ワークで使える!おすすめの複合機を格安リースで導入する方法を解説! - 2024年10月6日