複合機6,900円以下

シャープの複合機の特徴や評判【メリットやデメリットは?】

シャープの複合機の特徴や評判

シャープというメーカーは皆さんもご存知の通り、近年度重なる赤字経営が続いたのちに、2016年4月に台湾の鴻海(ホンハイ)という企業に買収され、その傘下に入ったという経緯を持っています。

 

1935年に創業してから日本のトップランカーとして走り続けてきた家電メーカだけに、様々なヒット商品もこれまで世に排出してきていることから、国民ならば誰でも一度は耳にしたことがあるメーカーのひとつですね。

 

コピー機や複合機などは1972年から生産を開始しており、これまでに累計で1800万台以上もの製品を生産しています。

 

ちなみにシャープという企業名の由来についてですが、創業当初はシャープペンシルを生産する会社だったためと言われています。

 

のちに関東大震災が起こってしまったことで製造していた工場を失ってしまったことがきっかけで電機製品の開発に切り替えたそうです。

 

買収のこともあり、現在販売されているシャープ製の複合機って使用上の問題はないのか?という声を未だに、多数耳にしますこれまで通りのクオリティを保っており特に影響ありません。

 

そのことはコピー機や複合機の売り上げ業績だけでみると黒字運営を継続できており、安定していることからも明白です。

 

シャープ製の複合機は業界シェアにおいても第4位と比較的に人気のグループに属しており、下位メーカーの中では圧倒的なシェアを獲得しています。

 

大手のコンビニチェーン各社(サークルK・サンクス・ファミリーマート・ローソン)にも多数複合機が導入されている程で、耐久性に関しても安定した水準を保っています。

 

また、複合機として他のメーカー製品にはない斬新で新しい機能を開発していく技術力にも定評があるメーカーです。

 

ことくOCR(紙ベースの文字をエクセルやワードに変換することができる機能)機能に関しては、大手メーカーであるゼロックスやキャノン製の複合機でも90%前半という性能基準値です。

 

シャープ製の複合機では実に99%の認証率を誇っており全メーカー中トップクラスの高性能機種を販売していることも強みとされており特徴的な部分でもあります。

 

 

他にも複合機のガラス面に無造作に置いた領収書などの紙ベースの書類を、スキャナで一枚一枚区別して読み取ることができたり、それらのデータを個別のPDFに変換して保存できる機能などもシャープ製複合機ならではの独自機能として注目されています。

 

 

 

シャープ製の複合機のメリット


シャープ製の複合機でメリットに感じられることが多いポイントとして、「安さ」がウリであるということを忘れてはなりません。

 

他メーカーで言うと京セラ製の複合機もリース契約の際、カウンター料金が安いことで評判が高いですが、シャープ製の複合機は本体そのものの料金が安いことが特徴的な魅力となっています。

 

もともとシャープは業界では価格破壊をうってでるクラッシャー的な役割を担っていた企業としても有名でした。
今でいう韓国の企業や中国の企業が行っている役割と同じようなイメージですね。

 

今でこそリース契約の料金設定やカウンター料金も全体的に安値となったおかげで、従業員を雇用されていない様な小規模の個人事業主さんでも手軽に機材の導入が出来る価格帯になりました。

 

以前でしたら本体料金の値引きをしてもらったとしても100万円以上の高級品でしたし、カウンターの料金においても1枚8円+トナー代という高額なランニングコストが掛かっていましたので、導入できる企業も一部に限られていたほどでした。

 

それまで業界では当たり前だった高額相場でしたが、あるときその価格設定を真っ先に壊したのがシャープでした。

 

クラッシャーの先駆者として、今でも価格面においては他メーカーよりもやすくコスト重視のユーザーに対しては優位なポジショニングを確立しており、業界の大手3社とも互角に渡り合うほどの勝負を展開することが出来ています。

 

本体価格の安さや中古品のラインナップの充実度に関しては他メーカーでは到底太刀打ちできないほどの開きがあります。

 

中古品を取り扱うメーカーは他にもありますが、保守メンテナンスに対応していないところも多いのですが、その点においてもシャープはしっかり対応してくれるので、旧型の中古品でも安心して使用することが可能なわけです。

 

シャープの「コスパ最強説」は伊達じゃないということなのかもしれませんね。

 

シャープの複合機が安く買えるのは、製品を取り扱っている店舗も多くあるため、価格競争が起こりやすく他メーカーよりも安く購入しやすくなります。

 

タッチパネルでの操作性に関しても高評価なのがシャープ製複合機の特徴でもあります。

 

10.1インチという大型の操作パネルを標準装備として搭載しており、無駄なボタンも排除した全面タッチパネルにシンプルでわかりやすいアイコンを配置した仕様となっているのが特徴的です。

 

パネルの位置に関しても高さや角度などを調整できるので、扱う人の使いやすい配置を設定することも可能です。

 

パネルの下部には人感センサーも取り付けられていますので、人が近づくと速やかにスリープ状態から起動しますのですぐに印刷作業を開始することもでき、即効性も同時に重宝されています。

 

大手コンビニで採用されている理由として、まずは耐久性の強さです。

 

コンビニは店舗内の室温や湿度が極端に変わりやすい環境であり、また窓際など直射日光があたり局部的に熱を帯びた環境に設置されることが多いのです。

 

こういった環境下においても故障や誤作動などのトラブルに発展しにくい耐久精度が決めてとなっています。

 

また普段ご利用される方の層として、お年寄りや機械操作に疎い女性などの層が多いことからより簡素化され扱いやすい操作機能をもっているかが重要視されたことも挙げられています。

 

他メーカーの複合機ですと、印刷開始時のボタンはひとつしかありませんが、シャープ製の複合機にはモノクロとカラーそれぞれ選択できるボタンがひとつずつあるので、直感的な操作が容易にできるという利点があります。

 

他のメーカーだとカラーにするかモノクロで出力するかを次の階層で自分で設定しなおさなければいけないので機械にうとい方だとわかりにくく操作に時間がかかってしまうこともあります。

 

そういった面倒さを省き時短に貢献できているというのが高評価とされています。

 

こういったちょっとした心遣いから使用される方にとってやさしい設計であることがシャープの企業理念と姿勢だということも伺えますね。

 

また印刷をする直前に確認するためのプレビュー画面ですが、こちらも他メーカーに比べ大きな画面で見やすくかつプレビュー上でもし希望と違う表示であった際にも簡単に微調整が行えるというのも優れた点です。

 

プリントミスが多い企業にも良く好まれている機能で、トナー代やインク代の節約にも貢献してくれます。

 

2020年にリリースされた最新のモデルからは有線のLANケーブルを接続せずとも無線で設置できるタイプもありますので配線周りもすっきりでき、狭い箇所にも問題なく設置できるという利点も増えました。

 

またスマートホンやタブレットなどモバイル端末に読み込んだスキャンデータを転送したり、モバイルに転送した後のデータを再度複合機から出力させることなどのリモート操作も可能であり、相互の互換性にも優れています。

 

営業資料などを外に持ち運びたい方や、外部先で仕入れた資料データを複合機に読み込ませて出力し、会議資料として社内で再利用することなどに利用できますので、企業やオフィスでの業務対策も万全です。

 

 

 

シャープ製の複合機のデメリット

反対にシャープ製の複合機でデメリットに感じられやすいところは、製品パーツにおける「基礎部分の弱さ」が挙げられます。

 

例えば大量の枚数を一度に印刷をしたときによくおこるトラブルとしては紙詰まりが多いのですが、シャープの複合機では他メーカーのものよりもこのトラブル発生の頻度が非常に多いことが報告されています。

 

他にもカラー印刷の際の写りに関しても、クオリティ面であまり良い評価がありません

 

シャープ製の複合機はあくまで個人事業主や法人の中でも中小零細企業など、小規模な企業がメインのターゲットである為、備品諸々の耐久性は若干下げてでも価格をさげて提供するという方針なのです。

 

紙詰まりのトラブルが頻繁に起こりうるため、高速機の使用は正直あまりオススメは出来ません。

 

20枚機~25枚機程度の小ロッド対応機であれば、月間1000枚前後の印刷にとどまるため、上記サイクルに当てはまる程度の企業でしたら、逆にコストパフォーマンスを出せる可能性が高いです。

 

またこういったトラブルや故障時にはメーカーで契約の際に保守メンテナンスの契約をされることが多いですが、中古品で購入しあまりに古い機種だったりしますと修理部品の供給がなくなりメンテナンスできなくなる商品もあるので中古の複合機を購入される際には予め確認しておくことをオススメします。

 

特に破格的な安さで売られている商品だとそういったものである可能性が高いです。

 

他には印刷時やスキャンした際の画質が良くないこともデメリットとして挙げられています。

 

速くから画質にこだわってきたゼロックスやキャノンの技術には到底及ばないため、画質のクオリティを重視する企業にとっては選択肢となることはほぼ皆無に近いと言えます。

 

複合機としての基本的な機能だけあれば質にはこだわらないという考え方の企業にはマッチするかと思います。

 

最終的には複合機をどのような目的で扱うのか?というところから応えはあらたか導き出されると思いますがシャープ製にこだわって選択するという方はあまりいないでしょう。

 

とにかく安くコストをおさえつつ普通の機能が使えるだけで満足となる場合でしたら、シャープでも問題ないかと思います。

 

 

 

時代のニーズにそった機能

 

ネット社会となった現代、個人情報や業務上で取り扱う重要な書籍などをデータ化しメール送信するなんてことも
近年では当たり前の世の中となりました。

 

複合機の利用シーンとしてもそういった機密データや書類を扱う機会が増えてきたこともあり、各メーカーともセキュリティ面の強化は必要不可欠な機能となっています。

 

シャープの複合機では機密情報の漏洩を防ぐ為に、印刷またはスキャンした際に保存されたメモリーデータはハードディスク内で一旦取り込まれますが、蓄積されるとデータをすべて暗号化することができます。

 

ファックスで書類の内容を転送したりスキャンしてメール送信をした後など用途として終了した段階でそれらのキャッシュデータを自動的に消去してくれます。

 

他にも地紋印字機能に対応しており、不正な2次利用を防ぐことも可能です。

 

万が一情報漏洩が発覚してしまった際には、どの機種で誰が使用した際に漏洩したのか、履歴から原因追跡ができる機能も搭載されていますので、もしもの場合にも安心してご利用頂けるかと思います。

 

また個人事業主やお店などのフランチャイズ経営をされている方など向けに、店舗のPR素材として使えるポップやチラシなどの営業ツールを制作する目的で複合機を導入される方も多いかと思います。

 

シャープの複合機では通常のプリンター用紙以外にも、POP専用の厚紙やクリアホルダー、簡易の店頭ポスターなどに使用する長尺なサイズのプリントアウトにも対応しており、1300mmまでのサイズの出力も可能です。

 

これ等の素材アイテムを印刷会社などに外注依頼をすることなく自社で簡潔できてしまうので、1台保有するだけで余計な経費を抑えることにも役立てられます。

 

 

The following two tabs change content below.
業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

取り扱いメーカー

キャノン コニカミノルタ シャープ 富士ゼロックス ムラテック リコー 京セラ 東芝