複合機の地震対策できてますか?もしもに備えて万全の対策をしよう!
近年、日本では地震の被害が増えてきています。多くの被害者が出ており、身をもってその恐怖を経験した方もいるでしょう。
地震でケガなどの被害が多く出ている割合として、ほぼ半分を占めているのが家具などの転倒や落下です。
会社には机、椅子などの多くの家具があり転倒してしまえば怪我だけではなく、通路の邪魔になり逃げ遅れてしまうといった原因にもなります。
そのなかでも、重量物である複合機は特に地震対策が必要といえるでしょう。
本記事では、なぜ複合機の地震対策が必要なのが解説します。
目次
複合機の地震対策が大切な理由とは?
複合機の地震対策が必要な理由は、下記の3つです。
- 怪我のリスクを回避するため
- 避難経路を確保するため
- 漏電を防止するため
複合機の地震対策がなぜ重要かというと、前書きでも少し触れましたが複合機の重量は性能にもよりますが50〜150kgもあります。
コラム:複合機の重さやサイズは?【平均100kgの洗濯機と同サイズ】
『怪我のリスクを回避するため』
想像してみて下さい。
地震により重量がある複合機が滑って、加速した状態で自分にぶつかれば怪我では済まないかもしれません。オフィスには、机や棚などさまざまな物があり複合機との間に挟まってしまうというケースもあります。
次に、複合機が転倒してしまい通路が塞がってしまったときのことを考えてみましょう。
『避難経路を確保するため』
地震が発生した場合、机の下などの安全な場所に隠れるというのもひとつの手段ですが、少しでも早く避難したいところ。しかし、複合機の重量は、前述したとおりかなりの重さがあります。
地震が発生し物が散乱しているなか、通路を塞いでいる複合機を動かすことは困難です。
複数人で協力すれば動かすことはできるかもしれませんが、地震でパニックになっているなか冷静に撤去することはできるでしょうか。
重量に関することばかりでしたが、それだけではありません。複合機が転倒すれば、破損する可能性もあるでしょう。
『漏電を防止するため』
複合機は、コピーする際に熱によりインクを焼き付けるので複合機にもよりますが、電圧は高く最大で10〜20A程度。
ちなみに人間が感電死する可能性がある電圧は50mA程度と言われており、その何倍もの電圧が複合機には流れています。
地震のなか複合機が転倒し破損すれば、漏電する可能性も否定できません。もし、それに触れてしまったら避難できる余裕はないでしょう。
複合機が地震で受ける影響を解説しましたが、いかに複合機の地震対策が大事なことか、分かってもらえたかと思います。
複合機の地震対策におすすめのキットを紹介
地震が発生したときには、その被害を最小限に抑えたいですよね。複合機の地震対策に効果的な、おすすめキットを紹介します。
- アジャスター
- 耐震バンド
- 耐震ストッパー
それでは、詳しくみていきましょう。
『アジャスター』
アジャスターは、複合機の下についている車輪部に取り付けられていることが多い地震対策キットです。
ガタつかないよう、高さを変えるときに使用することもあります。
このアジャスターを、4箇所ともしっかりと地面に設置させることが重要。床がカーペットなど敷物をしている場合、このアジャスターが床に食い込んで地震の際に転倒を防いでくれる効果があります。
複合機には最初からこのアジャスターが取り付けられているものあるのでちゃんと床に設置しているか確認しましょう。
『耐震バンド』
耐震バンドは、複合機を床や壁にバンドや鎖のようなもので固定する地震対策キットになります。
複合機をその場に固定するので、地震の際には非常に効果的。
アジャスターは、タイルのような床の場合は滑ることがありますが、この耐震バンドであればその場に固定するのが目的になるのでタイルのような滑りやすい床にも効果があるといえるでしょう。
複合機は重量物ですので、床や壁に耐震バンドを取り付けるときは固定する場所にある程度の強度が必要になります。
強度が足りてない場合は、工事が必要になるので専門の業者に頼んで取り付けてもらうのが安心です。
『耐震ストッパー』
耐震ストッパーは、複合機のキャスターを囲むように取り付けて滑り防止をする地震対策キットです。
アジャスターで、しっかりと床に接地させたとしてもキャスターも床についている状態になるので地震のときにはキャスターが動いてしまう可能性があります。
耐震ストッパーを取り付けることによってキャスターの動きを制限し、滑り対策をすることが可能。耐震バンドのように、工事などを行うことがないのでお手軽に取り付けることができます。
さいごに|複合機の地震対策はしっかりしよう!
皆さんも、日本が地震によりどんな被害が出てきたがご存知だと思います。
日本及びその周辺の地震回数(1年間の平均)
※2001年~2010年の気象庁の震源データをもとに算出しています
マグニチュード 回数(1年間の平均) M8.0以上 0.2(10年に2回) M7.0 – 7.9 3 M6.0 – 6.9 17 M5.0 – 5.9 140 M4.0 – 4.9 約900 M3.0 – 3.9 約3,800 引用:地震について
いつどこで起こってしまうか分からない地震。そのため、日頃からさまざまな面で地震対策をすることはとても重要になります。
複合機は、本記事で触れたとおり地震のときに凶器になってしまう可能性があるものです。
その可能性が危険だと判断されており、条件を満たした高層ビルなどは複合機の設置時に転倒防止と消防計画の提出を義務化されています。
複合機は、コピーやFAXを使う企業には必ずあるとても便利な機械ですが、地震などの災害があったときのことも考えてその危険性も理解する必要があります。
これをきっかけに自社にある複合機の地震対策を見直してみてください。
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